都市伝説・・・奇憚・・・blog
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蜘蛛
2010.04.26 (Mon) | Category : 人を信じすぎる人へ
17 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/04/19 04:30
私は蜘蛛が大嫌いです。それこそ洒落にならない程の恐怖
を感じます。
これは、小学校に上がる前の話です。
兵庫県のSというところにあるマンションに住んでいました。
マンションは敷地内に3棟あったと思います。私のうちはそのうちの1棟の8階の一番奥にある部屋です。
8階には私と同い年の男の子が私を含め3人いて、皆仲が良く、いつもマンション内の公園や敷地内の色々な場所で遊んでいました。場所によってはガガンボや蜘蛛が沢山いて、気味が悪い。
マンションの背後には大きな山が聳えているせいか、虫がやたらと多いマンションでした。
さて、仲良し3人組みとは別に、たまに一緒に遊ぶT君という男の子がいました。T君はマンションの1階に住んでいて、少し内気な感じの子です。外に出て遊び回るより、家の中でおもちゃで遊ぶのが好きだったようで、外遊びが好きな私達とは1ヶ月に数度遊ぶ程度の仲だったと思います。
ある時、私一人でT君のうちに遊びに行きました。
マンションの一階は少し薄暗いのです。さらにその日は曇りだったので廊下が夜のように暗く、T君のうちに入る
までかなり心細かったのを憶えています。
T君のうちに着くと、T君とT君のお母さんが出迎えてくれ、ホッとしました。
T君は救急車やパトカーのミニカーを取り出してきたので子供なりにストーリーを仕立てて2人で遊んでいました。
しばらく遊んでいて、ふと視線を上げると、T君の部屋の箪笥の上に見慣れないおもちゃが置いてあることに気が付きました。下から見上げる限りでは、レールが立体的に交差した造形しか判別出来ませんが、いかにも面白そうなおもちゃです。
「あのおもちゃで遊ぼうよ」
と、T君に頼みました。
するとT君は素っ気無く、
「壊れてるから遊べないよ、○○君が壊したんじゃないか」
と言います(○○君とは私のこと)。
吃驚して、
「嘘だあ。あんなおもちゃ見たことないよ」
と言い返すと、
「この前遊びに来た時壊したじゃないか」
と言い張るのです。全く記憶にない事です。
ちょうどその時T君のお母さんが部屋に入ってきて、箪笥に洗濯した服を仕舞い始めました。
「T君が、僕があのおもちゃを壊したっていうんだよ」
と、T君のお母さんに訴えました。
「だって○○君、この前遊びに来た時壊したでしょう」
と、T君のお母さん。
当時4歳か5歳だったと思いますが、私は3歳位からの記憶がわりとハッキリと残っています。
既に物心ついていましたので、友達のおもちゃを壊したかどうかくらいは判断出来ます。断じてそんな記憶はありませんし、そもそもそのおもちゃを見るのは初めてなわけです。
「どうしてそんな事言うの?ぼくは壊してないよ!」
「この前遊んでて壊したじゃないか」
「そうよねえ、○○君が壊したから遊べなくなったのよね」
その時は勿論この言葉を知りませんでしたが、そう、 生まれて初めて「不条理」を感じた瞬間だったと思い
ます。
しばらく必死に記憶を辿って、以前にT君のうちに遊びに来た時の事を思い出そうとしてみましたが、やはり何も憶えていませんでした。その場にいたたまれなくなり、自分のうちに帰りました。
私にとってはかなりショックな出来事で、帰宅しても親に話せません。
その後間もなく、私達一家は東京へと引越ししてしまったので、T君のおもちゃのことは不可解なままになってしまいました。
その後、私は叔母から誕生日の贈り物に幼年向けの「ファーブル昆虫記」をもらい、大変に気に入って何度も何度も読み返していたので、虫がとても好きになりました。
引っ越した先は東京にしては自然が多い地区でしたので、外に出ては色んな虫を捕まえて遊んでいました。
ただ、どうしても蜘蛛だけは好きになれません。
好きになれないどころではない、蜘蛛の事を考えるだけで身の毛がよだつ思いがします。
ファーブル昆虫記にも蜘蛛の話は載っていて、お話としては非常に面白いのですが。
小学校、中学校、高校と、いつまでたっても私の蜘蛛嫌いは直りませんでした。
ある日、幼い頃育ったマンションでの日々について、母親と思い出話を語ることがありました。
色々懐かしく思い出しながら話しているうちに、
「お前は今でも蜘蛛が大嫌いだけど、子供の頃は本当に酷かった。夜中にいきなり『蜘蛛は嫌だーっ!』 って叫び始めるんだよ。」
先に書いた通り、私は自分ではわりと小さい頃の記憶がある方だと思っている。
でも、夜中に泣き出したという記憶は全然ないわけです。
母親が語るには、私の泣き叫ぶ様があまりにも真に迫っていて、まるでそこに本当に蜘蛛がいるかのように怯えていたそうです。
寝ぼけたという様な生易しいものではなく、錯乱状態といってもよいぐらいで、気でも違った様に見えた。
そんなことが何度も続くので、病院に連れて行った方が良いのでは、と悩んだほどだそうなのです。
そこで少し、自分の記憶があやふやになってきました。
いくらなんでも、そんなことがあったら憶えているんじゃないか?
でも全く憶えていない。
ハッとしました。こういうことは前にもあったなあ。
そうだ、T君のおもちゃのことだ。
そこで何か思い出しそうになり、T君の薄暗い部屋のイメージが頭の中にフラッシュバックしてきました。
でも、はっきりと思い出す前に記憶の糸がフッと途切れてしまい、それ以上は思い出せません。
その時母親が、
「あのマンションは裏手が山だったから、大きな蜘蛛がたまに出たんだよねえ。大人の手くらいあるやつ。あんな大きな蜘蛛、子供が見たらすごい大きさに見えるだろうねえ」
と言いました。
その瞬間、私の頭の中に幾つかのイメージが同時に駆け巡り、気が付くと私は頭を抱えてウゥと唸っていました。すんでのところで叫び声を抑えていました。
T君の部屋で走り回っている時に転んで、あのレールのおもちゃの上に倒れこむ瞬間
床を叩きながら泣いて私を非難するT君
T君に、どうすれば○○君を許す?と聞くT君のおかあさん
T君のおかあさんが、彼女の手より大きな蜘蛛をつかんで
僕の口に
感触が!
私の母親は驚いたことでしょう。
私は逃げるように自分の部屋まで走り、そのまま布団をかぶって頭の中に蘇ってくるイメージを消そうと、もがきました。
その日は朝まで眠れずに記憶と葛藤し、その後数週間は日常生活の合間に蘇ってくる記憶に苛まれ続けました。
なにしろ人と会っていても、いきなり頭を抱えてうめき始めるわけです。
頭がおかしくなったと思った人もいたでしょう。
「蜘蛛を食べれば、許す」
「じゃあ、蜘蛛とってくるね」
冗談かと思いきや、数分も経たぬうち戻ってくるT君のおかあさん
「廊下に巣を張ってる蜘蛛を取ろうと思ってたんだけど、すごい大きな蜘蛛がいたからそっちの方を取って来た」
「うわっ、でっかー!」
「ほーら○○君、食べなさい」
今では分かる。T君の母親は、本気で蜘蛛を食べさせようとしたわけじゃない。
でも、彼女の目は、加虐の喜びに満ちていた。
彼女はひとしきり大きな蜘蛛を私の口のまわりになすりつけると、ひょいと窓から蜘蛛を捨て、
「おかあさんにいっちゃだめよ!」
と恐ろしい顔をして言った。そしてT君にも、
「これで○○君を許して上げなさい!」
と叱りつけた。
これが私の、蜘蛛を嫌いになった理由です。
私は蜘蛛が大嫌いです。それこそ洒落にならない程の恐怖
を感じます。
これは、小学校に上がる前の話です。
兵庫県のSというところにあるマンションに住んでいました。
マンションは敷地内に3棟あったと思います。私のうちはそのうちの1棟の8階の一番奥にある部屋です。
8階には私と同い年の男の子が私を含め3人いて、皆仲が良く、いつもマンション内の公園や敷地内の色々な場所で遊んでいました。場所によってはガガンボや蜘蛛が沢山いて、気味が悪い。
マンションの背後には大きな山が聳えているせいか、虫がやたらと多いマンションでした。
さて、仲良し3人組みとは別に、たまに一緒に遊ぶT君という男の子がいました。T君はマンションの1階に住んでいて、少し内気な感じの子です。外に出て遊び回るより、家の中でおもちゃで遊ぶのが好きだったようで、外遊びが好きな私達とは1ヶ月に数度遊ぶ程度の仲だったと思います。
ある時、私一人でT君のうちに遊びに行きました。
マンションの一階は少し薄暗いのです。さらにその日は曇りだったので廊下が夜のように暗く、T君のうちに入る
までかなり心細かったのを憶えています。
T君のうちに着くと、T君とT君のお母さんが出迎えてくれ、ホッとしました。
T君は救急車やパトカーのミニカーを取り出してきたので子供なりにストーリーを仕立てて2人で遊んでいました。
しばらく遊んでいて、ふと視線を上げると、T君の部屋の箪笥の上に見慣れないおもちゃが置いてあることに気が付きました。下から見上げる限りでは、レールが立体的に交差した造形しか判別出来ませんが、いかにも面白そうなおもちゃです。
「あのおもちゃで遊ぼうよ」
と、T君に頼みました。
するとT君は素っ気無く、
「壊れてるから遊べないよ、○○君が壊したんじゃないか」
と言います(○○君とは私のこと)。
吃驚して、
「嘘だあ。あんなおもちゃ見たことないよ」
と言い返すと、
「この前遊びに来た時壊したじゃないか」
と言い張るのです。全く記憶にない事です。
ちょうどその時T君のお母さんが部屋に入ってきて、箪笥に洗濯した服を仕舞い始めました。
「T君が、僕があのおもちゃを壊したっていうんだよ」
と、T君のお母さんに訴えました。
「だって○○君、この前遊びに来た時壊したでしょう」
と、T君のお母さん。
当時4歳か5歳だったと思いますが、私は3歳位からの記憶がわりとハッキリと残っています。
既に物心ついていましたので、友達のおもちゃを壊したかどうかくらいは判断出来ます。断じてそんな記憶はありませんし、そもそもそのおもちゃを見るのは初めてなわけです。
「どうしてそんな事言うの?ぼくは壊してないよ!」
「この前遊んでて壊したじゃないか」
「そうよねえ、○○君が壊したから遊べなくなったのよね」
その時は勿論この言葉を知りませんでしたが、そう、 生まれて初めて「不条理」を感じた瞬間だったと思い
ます。
しばらく必死に記憶を辿って、以前にT君のうちに遊びに来た時の事を思い出そうとしてみましたが、やはり何も憶えていませんでした。その場にいたたまれなくなり、自分のうちに帰りました。
私にとってはかなりショックな出来事で、帰宅しても親に話せません。
その後間もなく、私達一家は東京へと引越ししてしまったので、T君のおもちゃのことは不可解なままになってしまいました。
その後、私は叔母から誕生日の贈り物に幼年向けの「ファーブル昆虫記」をもらい、大変に気に入って何度も何度も読み返していたので、虫がとても好きになりました。
引っ越した先は東京にしては自然が多い地区でしたので、外に出ては色んな虫を捕まえて遊んでいました。
ただ、どうしても蜘蛛だけは好きになれません。
好きになれないどころではない、蜘蛛の事を考えるだけで身の毛がよだつ思いがします。
ファーブル昆虫記にも蜘蛛の話は載っていて、お話としては非常に面白いのですが。
小学校、中学校、高校と、いつまでたっても私の蜘蛛嫌いは直りませんでした。
ある日、幼い頃育ったマンションでの日々について、母親と思い出話を語ることがありました。
色々懐かしく思い出しながら話しているうちに、
「お前は今でも蜘蛛が大嫌いだけど、子供の頃は本当に酷かった。夜中にいきなり『蜘蛛は嫌だーっ!』 って叫び始めるんだよ。」
先に書いた通り、私は自分ではわりと小さい頃の記憶がある方だと思っている。
でも、夜中に泣き出したという記憶は全然ないわけです。
母親が語るには、私の泣き叫ぶ様があまりにも真に迫っていて、まるでそこに本当に蜘蛛がいるかのように怯えていたそうです。
寝ぼけたという様な生易しいものではなく、錯乱状態といってもよいぐらいで、気でも違った様に見えた。
そんなことが何度も続くので、病院に連れて行った方が良いのでは、と悩んだほどだそうなのです。
そこで少し、自分の記憶があやふやになってきました。
いくらなんでも、そんなことがあったら憶えているんじゃないか?
でも全く憶えていない。
ハッとしました。こういうことは前にもあったなあ。
そうだ、T君のおもちゃのことだ。
そこで何か思い出しそうになり、T君の薄暗い部屋のイメージが頭の中にフラッシュバックしてきました。
でも、はっきりと思い出す前に記憶の糸がフッと途切れてしまい、それ以上は思い出せません。
その時母親が、
「あのマンションは裏手が山だったから、大きな蜘蛛がたまに出たんだよねえ。大人の手くらいあるやつ。あんな大きな蜘蛛、子供が見たらすごい大きさに見えるだろうねえ」
と言いました。
その瞬間、私の頭の中に幾つかのイメージが同時に駆け巡り、気が付くと私は頭を抱えてウゥと唸っていました。すんでのところで叫び声を抑えていました。
T君の部屋で走り回っている時に転んで、あのレールのおもちゃの上に倒れこむ瞬間
床を叩きながら泣いて私を非難するT君
T君に、どうすれば○○君を許す?と聞くT君のおかあさん
T君のおかあさんが、彼女の手より大きな蜘蛛をつかんで
僕の口に
感触が!
私の母親は驚いたことでしょう。
私は逃げるように自分の部屋まで走り、そのまま布団をかぶって頭の中に蘇ってくるイメージを消そうと、もがきました。
その日は朝まで眠れずに記憶と葛藤し、その後数週間は日常生活の合間に蘇ってくる記憶に苛まれ続けました。
なにしろ人と会っていても、いきなり頭を抱えてうめき始めるわけです。
頭がおかしくなったと思った人もいたでしょう。
「蜘蛛を食べれば、許す」
「じゃあ、蜘蛛とってくるね」
冗談かと思いきや、数分も経たぬうち戻ってくるT君のおかあさん
「廊下に巣を張ってる蜘蛛を取ろうと思ってたんだけど、すごい大きな蜘蛛がいたからそっちの方を取って来た」
「うわっ、でっかー!」
「ほーら○○君、食べなさい」
今では分かる。T君の母親は、本気で蜘蛛を食べさせようとしたわけじゃない。
でも、彼女の目は、加虐の喜びに満ちていた。
彼女はひとしきり大きな蜘蛛を私の口のまわりになすりつけると、ひょいと窓から蜘蛛を捨て、
「おかあさんにいっちゃだめよ!」
と恐ろしい顔をして言った。そしてT君にも、
「これで○○君を許して上げなさい!」
と叱りつけた。
これが私の、蜘蛛を嫌いになった理由です。
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ハンバーガー
2010.04.22 (Thu) | Category : 人を信じすぎる人へ
644 名前:1/3 投稿日:03/04/16 20:34
今住んでるマンションから徒歩十数分のところにハンバーガー屋がある。
フランチャイズ店ではなく、手作りの味を売りにしている店だ。
セット(バーガー+ポテト+ドリンク)で頼むと800円以上はするし、すごく美味いってわけでもないせいか、いつ行っても客がいない。
店内はそのくせわりと広いので、ちょっと寂しささえ感じるほどだ。
店は中年男性がレジと厨房、その奥さんらしき女性がウェイトレスや雑用を担当している。店の奥は彼らの住居に直接繋がっている作りで、よく言えばアットホーム、悪くいえば生活感があり飲食店としてはだらしない感じ。
店も店の二人も70年代を感じさせるスタイル。
それもオシャレな感じじゃなく、ちょっと陰気な、貧乏臭い感じのものだ。
フロアの中央には各種調味料が置いてある。
おれの好きなサルサソースも置いてあるので、他に食べたいものがない時に消去法でここに来ることがたまにあった。
調味料置き場には、
「当店のハンバーガーには独自の味付けをしております。調味料の類は一度召し上がってからお付け下さい」
というメッセージが書かれている。
独自の味付けっていってもケチャップとフレンチドレッシングがかかっているだけだ(たぶん)。
おれは最初からサルサソースをドバドバかけて食っていた。
確か3度目にこの店を訪れた時だったと思う。
レジでの注文時に
「うちのハンバーガーはそのまま食べてみて下さいね。あまり調味料を使うと味がわからなくなりますからね」
と言われた。
おせっかいだなぁと思いながらも、
「ええ」
とだけ無難な返事をしておいた。
その日も結局いきなりサルサソースどばどばで食べた。
それからなんとはなしにその店に行かなかったのだが、2,3ヶ月は経ってからふとまた食べたくなり、久しぶりに店を訪れた。
「うちのハンバーガーはそのまま食べてみて下さいね。あまり調味料を使うと味がわからなくなりますからね」
はっきりと覚えているわけではないのだが、前回と同じセリフをそっくりそのまま言われた。
で、今回はおっさんの顔がちょっと引き攣っていて、口調も何か感情を押し殺した様に、変に棒読みなんだ。
口元なんかちょっとプルプル震えて、どもりをすれすれで免れた感じ。
ここに至って初めてちょっと不審に思った。この店はレジが一階にあり、客が飲食するフロアは階段を上ったところにある。
ウェイトレスの奥さんも注文した品を席まで届けると、飲食フロアの奥にある自宅へと引っ込んでしまうので、おれがハンバーガーを食べているところを彼らに直接見られた記憶がないのだ。
でも、さっきの口調は通り一遍の説明ではなく、はっきりとおれへの非難が感じられるもの。
いつもおれがサルサソースどばどばやってるのを見られていたのかな。
まあでも、客がどんな食い方をしようと勝手だ。
奥さんが注文したセットを置いてフロアの奥の方へ向かったのを確認しておれはまた調味料コーナーへ向かい、バーガーのバンズを取り、サルサをどばどばかけた。
なんかおっさんが押し付けがましいのがムカつくけど、たまに食うとわりと美味いなーと思いながらむしゃむしゃやっていた。
半分くらい食べたところだったか、不意にガシャンというガラスの割れる大きな音がした。
驚いて音のする方を反射的に振り返ると、それはフロアの奥の店主達の住居の入り口。
そこから半身だけのぞかせ、店主と奥さんがこちらを凝視していた。
店主は何かを床に叩きつけた直後の様な姿勢で、顔だけこちらを向いている。
一瞬だけ視線が合ったが、すぐに目を逸らせて小走りに店を出た。
ただただ、怖かった。
彼の表情はおれに暴力的な危害を加えようというような、つまり殺気を感じさせるようなものではなかった。
自我の崩壊というものが表情に表れるとしたら、ああいう感じではなかろうかと思わせるものだった。
さらに数ヵ月後、店の前を通りかかった。
店は売りに出されていた。貼り紙から察するに、最後に店を訪れてからほどなくのことのようだった。
今住んでるマンションから徒歩十数分のところにハンバーガー屋がある。
フランチャイズ店ではなく、手作りの味を売りにしている店だ。
セット(バーガー+ポテト+ドリンク)で頼むと800円以上はするし、すごく美味いってわけでもないせいか、いつ行っても客がいない。
店内はそのくせわりと広いので、ちょっと寂しささえ感じるほどだ。
店は中年男性がレジと厨房、その奥さんらしき女性がウェイトレスや雑用を担当している。店の奥は彼らの住居に直接繋がっている作りで、よく言えばアットホーム、悪くいえば生活感があり飲食店としてはだらしない感じ。
店も店の二人も70年代を感じさせるスタイル。
それもオシャレな感じじゃなく、ちょっと陰気な、貧乏臭い感じのものだ。
フロアの中央には各種調味料が置いてある。
おれの好きなサルサソースも置いてあるので、他に食べたいものがない時に消去法でここに来ることがたまにあった。
調味料置き場には、
「当店のハンバーガーには独自の味付けをしております。調味料の類は一度召し上がってからお付け下さい」
というメッセージが書かれている。
独自の味付けっていってもケチャップとフレンチドレッシングがかかっているだけだ(たぶん)。
おれは最初からサルサソースをドバドバかけて食っていた。
確か3度目にこの店を訪れた時だったと思う。
レジでの注文時に
「うちのハンバーガーはそのまま食べてみて下さいね。あまり調味料を使うと味がわからなくなりますからね」
と言われた。
おせっかいだなぁと思いながらも、
「ええ」
とだけ無難な返事をしておいた。
その日も結局いきなりサルサソースどばどばで食べた。
それからなんとはなしにその店に行かなかったのだが、2,3ヶ月は経ってからふとまた食べたくなり、久しぶりに店を訪れた。
「うちのハンバーガーはそのまま食べてみて下さいね。あまり調味料を使うと味がわからなくなりますからね」
はっきりと覚えているわけではないのだが、前回と同じセリフをそっくりそのまま言われた。
で、今回はおっさんの顔がちょっと引き攣っていて、口調も何か感情を押し殺した様に、変に棒読みなんだ。
口元なんかちょっとプルプル震えて、どもりをすれすれで免れた感じ。
ここに至って初めてちょっと不審に思った。この店はレジが一階にあり、客が飲食するフロアは階段を上ったところにある。
ウェイトレスの奥さんも注文した品を席まで届けると、飲食フロアの奥にある自宅へと引っ込んでしまうので、おれがハンバーガーを食べているところを彼らに直接見られた記憶がないのだ。
でも、さっきの口調は通り一遍の説明ではなく、はっきりとおれへの非難が感じられるもの。
いつもおれがサルサソースどばどばやってるのを見られていたのかな。
まあでも、客がどんな食い方をしようと勝手だ。
奥さんが注文したセットを置いてフロアの奥の方へ向かったのを確認しておれはまた調味料コーナーへ向かい、バーガーのバンズを取り、サルサをどばどばかけた。
なんかおっさんが押し付けがましいのがムカつくけど、たまに食うとわりと美味いなーと思いながらむしゃむしゃやっていた。
半分くらい食べたところだったか、不意にガシャンというガラスの割れる大きな音がした。
驚いて音のする方を反射的に振り返ると、それはフロアの奥の店主達の住居の入り口。
そこから半身だけのぞかせ、店主と奥さんがこちらを凝視していた。
店主は何かを床に叩きつけた直後の様な姿勢で、顔だけこちらを向いている。
一瞬だけ視線が合ったが、すぐに目を逸らせて小走りに店を出た。
ただただ、怖かった。
彼の表情はおれに暴力的な危害を加えようというような、つまり殺気を感じさせるようなものではなかった。
自我の崩壊というものが表情に表れるとしたら、ああいう感じではなかろうかと思わせるものだった。
さらに数ヵ月後、店の前を通りかかった。
店は売りに出されていた。貼り紙から察するに、最後に店を訪れてからほどなくのことのようだった。
後味の悪い話
2010.04.17 (Sat) | Category : 人を信じすぎる人へ
642 名前:641女の子の話1/2 投稿日:03/04/07 16:29
彼女の姉には4才になる息子がいたんだけど、ある時、白血病を患って入院してしまった。
小児白血病ってのは進行が速い。
昔に比べれば死亡率は飛躍的に下がったとは言え、まだまだ恐ろしい病気なんだって。
だから、姉と夫は祈るような気持ちで、毎日病院へ通っていたそうだ。
そこへ現れたのが彼女の叔母さんって人。
この人が、霊とか呪いとかを信じているうえにお節介な人で、自称霊能者って人を病院に連れてきて、病室で霊視っぽい事をさせた。
その霊能者曰く
「この子には悪霊が憑いている。今すぐ除霊しないと連れて行かれる。」
両親は半信半疑ながらも、藁にもすがる思いで除霊を依頼した。
ただ、病院から息子を連れ出すわけにはいかなかったので、家で除霊の儀式を行った。
しかし、子供の病状は一向に良くならない。
すると、また叔母さんがやって来て、その霊能者の言葉を伝えた。
「悪霊の力は思いのほか強い。一刻も早く連れ出して除霊しないと、子供は地獄に堕ちる。」
その直後、子供の容態が急変した。
まだまだ甘えん坊だった息子は、母親の手を握りしめ
「ママ怖い・・ママ怖い・・」
と言いながら息を引き取ったそうだ。
このことが原因で、両親は離婚してしまった。
母親(語り手の姉)は下の娘を引き取って、一旦実家に戻った
しかし、彼女の心には「子供は地獄に堕ちる」って言葉が重くのしかかっていた。
地獄で苦しむ我が子の姿を想像すると、気が狂いそうになる。それこそ地獄のような日々。
そんなある日、荷物を整理していたら、死んだ息子が使っていた落書き帳が出てきた。
子供が描き殴った乱雑な絵ばかりだったが、ページをめくるたびに涙がこぼれたという。
と、彼女の目が最後のページに吸い寄せられた。
病院から落書き帳を持って帰った時、そこには何も書かれていなかったと記憶している。
だが、今見るとそのページには文字が書かれている。鉛筆書きの拙い字でたった一言
「だいじょうぶ」
それを見た瞬間、彼女は(これは息子があの世から送ってくれたメッセージだ)と思ったそうだ。
「それでお姉ちゃん、一念奮起して大型免許を取って運送会社に入ったんだ。今は実家を出て女手一つで娘を養っている。つくづく母親って強いなぁって思うよ・・」
それっきり、語り手の女の子はテーブルの上に俯いたまま黙ってしまった。
冷静に考えれば、彼女が最後のページを見逃しただけなのだろう。俺はそう思う。
でも、目の前で半泣きになっている女の子にはあえて言わなかった。
それ言っちゃあ野暮だろうって思ったから。
だって、子供を失った親というものは、僅かな希望にでもすがりたくなるもんじゃないか?
自分は霊なんて信じていないけれど、そんな俺だって妻子を失った時は、せめてあの世で幸せに暮らしていて欲しいって、しばらくはそればかり願ってた。
それを糧に今日を生き延びる事ができるなら、死後の世界を信じても良いって思ったんだ。
だから、そんな希望をうち砕くような自称霊能者の無神経な言葉には本当に腹が立った。
ぶん殴ってやりたい。今でもそう思う。
彼女の姉には4才になる息子がいたんだけど、ある時、白血病を患って入院してしまった。
小児白血病ってのは進行が速い。
昔に比べれば死亡率は飛躍的に下がったとは言え、まだまだ恐ろしい病気なんだって。
だから、姉と夫は祈るような気持ちで、毎日病院へ通っていたそうだ。
そこへ現れたのが彼女の叔母さんって人。
この人が、霊とか呪いとかを信じているうえにお節介な人で、自称霊能者って人を病院に連れてきて、病室で霊視っぽい事をさせた。
その霊能者曰く
「この子には悪霊が憑いている。今すぐ除霊しないと連れて行かれる。」
両親は半信半疑ながらも、藁にもすがる思いで除霊を依頼した。
ただ、病院から息子を連れ出すわけにはいかなかったので、家で除霊の儀式を行った。
しかし、子供の病状は一向に良くならない。
すると、また叔母さんがやって来て、その霊能者の言葉を伝えた。
「悪霊の力は思いのほか強い。一刻も早く連れ出して除霊しないと、子供は地獄に堕ちる。」
その直後、子供の容態が急変した。
まだまだ甘えん坊だった息子は、母親の手を握りしめ
「ママ怖い・・ママ怖い・・」
と言いながら息を引き取ったそうだ。
このことが原因で、両親は離婚してしまった。
母親(語り手の姉)は下の娘を引き取って、一旦実家に戻った
しかし、彼女の心には「子供は地獄に堕ちる」って言葉が重くのしかかっていた。
地獄で苦しむ我が子の姿を想像すると、気が狂いそうになる。それこそ地獄のような日々。
そんなある日、荷物を整理していたら、死んだ息子が使っていた落書き帳が出てきた。
子供が描き殴った乱雑な絵ばかりだったが、ページをめくるたびに涙がこぼれたという。
と、彼女の目が最後のページに吸い寄せられた。
病院から落書き帳を持って帰った時、そこには何も書かれていなかったと記憶している。
だが、今見るとそのページには文字が書かれている。鉛筆書きの拙い字でたった一言
「だいじょうぶ」
それを見た瞬間、彼女は(これは息子があの世から送ってくれたメッセージだ)と思ったそうだ。
「それでお姉ちゃん、一念奮起して大型免許を取って運送会社に入ったんだ。今は実家を出て女手一つで娘を養っている。つくづく母親って強いなぁって思うよ・・」
それっきり、語り手の女の子はテーブルの上に俯いたまま黙ってしまった。
冷静に考えれば、彼女が最後のページを見逃しただけなのだろう。俺はそう思う。
でも、目の前で半泣きになっている女の子にはあえて言わなかった。
それ言っちゃあ野暮だろうって思ったから。
だって、子供を失った親というものは、僅かな希望にでもすがりたくなるもんじゃないか?
自分は霊なんて信じていないけれど、そんな俺だって妻子を失った時は、せめてあの世で幸せに暮らしていて欲しいって、しばらくはそればかり願ってた。
それを糧に今日を生き延びる事ができるなら、死後の世界を信じても良いって思ったんだ。
だから、そんな希望をうち砕くような自称霊能者の無神経な言葉には本当に腹が立った。
ぶん殴ってやりたい。今でもそう思う。
回覧板
2010.03.29 (Mon) | Category : 人を信じすぎる人へ
298 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/03/21 23:59
2年ほど前、俺はあるアパートの6階に一人で暮らしていたんだけど、そこで衝撃的な思いをした。
ある日のことだ。朝飯をたいらげてテレビを見てるとピンポーン、と呼び鈴が鳴った。
こんな早朝に何の用だよ・・・出てみると隣のオッサンだった。
「はいよ、回覧板。」
そう言ってオッサンは俺に回覧板を手渡し、すぐに去っていった。
俺は少しの間玄関で立ち止まったままでいた。何か・・・おかしくないか?
そう、回覧板だった。ふつう、回覧板は必ず下の階から上の階へと回っていくはずなのだがその日は何故か隣から回ってきたのだ。俺は家を出て、すぐさま隣のオッサンの家の呼び鈴を鳴らした。オッサンは不機嫌そうな顔つきで現れた。
「すみませんが、今日はなんでお宅がうちに回覧板を・・・?」
俺はそう訊いてみた。オッサンは少し顔をしかめた。
「ああ、すまんよ。上に回してくれんか」
そう問い掛けてきたので俺は
「は?」
と答えた。
するとオッサンは
「じゃあ、いい。とにかく上に回しておいてくれ」
一方的にそう言い放ち、バタン、とぶっきらぼうにドアを閉じてしまった。
なんだそりゃ。仕方ないので、とりあえずその場で回覧板を開いてみた。
回覧板の中には、いつものどうでもいい書類と、住民がサインをする用紙はなく、代わりに水色の色紙が一枚だけ挟まっていて、その裏には何か書いてあるようだった。
俺はそれを見て驚愕した。
色紙の裏には何とも気味の悪い絵が一面に書き詰められていたのだ。
大蛇がぐるぐると巻きついた十字架、刃物でメッタ刺しになっているリンゴ、眼球が飛び出した犬、四肢が全て切り離された人間、首だけで笑っている人の頭・・・・
かなりの種類だった。しかも、どの絵も全くと言っていいほど統一性がなく、それぞれ違う人間が書いたようなものに見えた。幼稚園児レベルの画力の、まさに落書きと呼ぶに相応しいような絵もあれば、美術館などで展示されていてもおかしくないような、驚くほど精巧でリアルな絵もあった。
とにかく、どれも恐ろしくグロテスクな絵だった。一般人が見たら間違いなく狂った人間の仕業と思うだろう。俺もそうだった。
なんて真似しやがる・・・どこの糞野郎か知らないが、悪質な悪戯だと思った。
それにしてもオッサンはこの絵を見て何も思わなかったのだろうか?
それとも単に気付かなかったのか?俺は再びオッサンの家の呼び鈴を鳴らした。
すると何故か、さっきはすぐに出てきたくせに今度は全然出てこない。
何度も呼び鈴を鳴らしたが、一向に出てくる気配はなかった。
ひどく気味が悪くなってきたので出来るだけ早く回覧板を手放したくなった。
階段を上がって上の階へ行き、呼び鈴を鳴らした。
しかし誰も出てこなかった。仕方ないので下の階に行き、何度も呼び鈴を鳴らしたがやはり誰も出なかった。俺は諦めて回覧板を持って家に戻ることにした。
何でこんなものが俺に回ってくるんだよ・・・すっかり嫌になった俺は、回覧板の色紙を取り外してクシャクシャに丸めてゴミ箱に捨てた。
それで少しだけ気分が晴れたような気がしたので、その日は早いうちに寝た。
夜中になって、俺は目を覚ました。時計を見ると午前3時だった。
何でこんな時間に目が覚めるんだ・・・俺はふと、あの回覧板のことを思い出して急に怖くなった。何故かあの色紙の存在がとても気になった。
恐る恐るゴミ箱の中を覗いてみると・・・色紙はクシャクシャに丸まって、さっきのまま捨ててあった。取り出して見てみると、例の気持ち悪い絵が目に飛び込んできた。
「ん・・・?」
よく見ると、絵の中に混ざって平仮名が書いてあるのに気付いた。
『 し に た い 』
次の日、隣のオッサンは首吊り自殺をしていた。
あまりに怖くて、悲しくて、泣いた。
2年ほど前、俺はあるアパートの6階に一人で暮らしていたんだけど、そこで衝撃的な思いをした。
ある日のことだ。朝飯をたいらげてテレビを見てるとピンポーン、と呼び鈴が鳴った。
こんな早朝に何の用だよ・・・出てみると隣のオッサンだった。
「はいよ、回覧板。」
そう言ってオッサンは俺に回覧板を手渡し、すぐに去っていった。
俺は少しの間玄関で立ち止まったままでいた。何か・・・おかしくないか?
そう、回覧板だった。ふつう、回覧板は必ず下の階から上の階へと回っていくはずなのだがその日は何故か隣から回ってきたのだ。俺は家を出て、すぐさま隣のオッサンの家の呼び鈴を鳴らした。オッサンは不機嫌そうな顔つきで現れた。
「すみませんが、今日はなんでお宅がうちに回覧板を・・・?」
俺はそう訊いてみた。オッサンは少し顔をしかめた。
「ああ、すまんよ。上に回してくれんか」
そう問い掛けてきたので俺は
「は?」
と答えた。
するとオッサンは
「じゃあ、いい。とにかく上に回しておいてくれ」
一方的にそう言い放ち、バタン、とぶっきらぼうにドアを閉じてしまった。
なんだそりゃ。仕方ないので、とりあえずその場で回覧板を開いてみた。
回覧板の中には、いつものどうでもいい書類と、住民がサインをする用紙はなく、代わりに水色の色紙が一枚だけ挟まっていて、その裏には何か書いてあるようだった。
俺はそれを見て驚愕した。
色紙の裏には何とも気味の悪い絵が一面に書き詰められていたのだ。
大蛇がぐるぐると巻きついた十字架、刃物でメッタ刺しになっているリンゴ、眼球が飛び出した犬、四肢が全て切り離された人間、首だけで笑っている人の頭・・・・
かなりの種類だった。しかも、どの絵も全くと言っていいほど統一性がなく、それぞれ違う人間が書いたようなものに見えた。幼稚園児レベルの画力の、まさに落書きと呼ぶに相応しいような絵もあれば、美術館などで展示されていてもおかしくないような、驚くほど精巧でリアルな絵もあった。
とにかく、どれも恐ろしくグロテスクな絵だった。一般人が見たら間違いなく狂った人間の仕業と思うだろう。俺もそうだった。
なんて真似しやがる・・・どこの糞野郎か知らないが、悪質な悪戯だと思った。
それにしてもオッサンはこの絵を見て何も思わなかったのだろうか?
それとも単に気付かなかったのか?俺は再びオッサンの家の呼び鈴を鳴らした。
すると何故か、さっきはすぐに出てきたくせに今度は全然出てこない。
何度も呼び鈴を鳴らしたが、一向に出てくる気配はなかった。
ひどく気味が悪くなってきたので出来るだけ早く回覧板を手放したくなった。
階段を上がって上の階へ行き、呼び鈴を鳴らした。
しかし誰も出てこなかった。仕方ないので下の階に行き、何度も呼び鈴を鳴らしたがやはり誰も出なかった。俺は諦めて回覧板を持って家に戻ることにした。
何でこんなものが俺に回ってくるんだよ・・・すっかり嫌になった俺は、回覧板の色紙を取り外してクシャクシャに丸めてゴミ箱に捨てた。
それで少しだけ気分が晴れたような気がしたので、その日は早いうちに寝た。
夜中になって、俺は目を覚ました。時計を見ると午前3時だった。
何でこんな時間に目が覚めるんだ・・・俺はふと、あの回覧板のことを思い出して急に怖くなった。何故かあの色紙の存在がとても気になった。
恐る恐るゴミ箱の中を覗いてみると・・・色紙はクシャクシャに丸まって、さっきのまま捨ててあった。取り出して見てみると、例の気持ち悪い絵が目に飛び込んできた。
「ん・・・?」
よく見ると、絵の中に混ざって平仮名が書いてあるのに気付いた。
『 し に た い 』
次の日、隣のオッサンは首吊り自殺をしていた。
あまりに怖くて、悲しくて、泣いた。
闇の世界
2010.03.14 (Sun) | Category : 人を信じすぎる人へ
975 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/03/08 17:28
友達と一緒に、京都から北へ車を走らせていた。
深夜にかかり、午前1時過ぎ。辺りは民家がまばらにある程度の静かな場所。
赤信号で車を止めていると、前の車のトランクが少し開いているのに気がついた。
でも別に注意してやるほどの事でもないので、それ以上気にもせず信号が青に変わるのを待っていると、突然そのトランクが跳ね上がり、中からパジャマ姿の男性が転げ出てきた。
中年の痩せた男性で、口にはさるぐつわ、両手は後ろ手に縛られている。
立ち上がり、ヨタヨタとこちらへと向かって歩きだし、本当に必死で泣きそうな顔をこちらへと向けていた。
何事かと二人で驚いていると、前の車の運転席と助手席からいかにもな男たちが出てきて足早にこちらへと歩いてきた。
男性をいとも簡単に捕らえると、自分たちの目の前でおもむろに拳銃を取り出し、それで男性の後頭部を思いっ切り殴った。
男性がぐったりと崩れ落ちると、その体を再びトランクへ押し込み、しっかりと閉め、こちらも振り向かず無言で運転席と助手席に戻ると、青になっていた信号を何事もなかったかのように走らせていった。
しばらくその場で呆然としていたが、後ろから来た車のクラクションで我に返り、携帯から警察に連絡した。
10分くらい経ってパトカーが到着し、見たままの様子を分かる限り説明したが、その場ではそれ以上どうする事もできなかった。
その後警察署まで付き添い、そこでも説明したものの、大して変わらなかった。
それから気をつけてニュースを見ていたが、関係のあるようなものは見つからずじまい。
目の前で起こった事があまりにも非現実的で、今でも信じ難い思いはあるが、いわゆる「闇の世界」というものが本当に存在することを初めて実感した出来事だった。
友達と一緒に、京都から北へ車を走らせていた。
深夜にかかり、午前1時過ぎ。辺りは民家がまばらにある程度の静かな場所。
赤信号で車を止めていると、前の車のトランクが少し開いているのに気がついた。
でも別に注意してやるほどの事でもないので、それ以上気にもせず信号が青に変わるのを待っていると、突然そのトランクが跳ね上がり、中からパジャマ姿の男性が転げ出てきた。
中年の痩せた男性で、口にはさるぐつわ、両手は後ろ手に縛られている。
立ち上がり、ヨタヨタとこちらへと向かって歩きだし、本当に必死で泣きそうな顔をこちらへと向けていた。
何事かと二人で驚いていると、前の車の運転席と助手席からいかにもな男たちが出てきて足早にこちらへと歩いてきた。
男性をいとも簡単に捕らえると、自分たちの目の前でおもむろに拳銃を取り出し、それで男性の後頭部を思いっ切り殴った。
男性がぐったりと崩れ落ちると、その体を再びトランクへ押し込み、しっかりと閉め、こちらも振り向かず無言で運転席と助手席に戻ると、青になっていた信号を何事もなかったかのように走らせていった。
しばらくその場で呆然としていたが、後ろから来た車のクラクションで我に返り、携帯から警察に連絡した。
10分くらい経ってパトカーが到着し、見たままの様子を分かる限り説明したが、その場ではそれ以上どうする事もできなかった。
その後警察署まで付き添い、そこでも説明したものの、大して変わらなかった。
それから気をつけてニュースを見ていたが、関係のあるようなものは見つからずじまい。
目の前で起こった事があまりにも非現実的で、今でも信じ難い思いはあるが、いわゆる「闇の世界」というものが本当に存在することを初めて実感した出来事だった。
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