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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2025.03.10 (Mon) Category : 

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この子は大変な子供だから

2016.11.22 (Tue) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

142:⑦⑦⑦:2016/11/11(Fri)21:50:38
Mさん夫妻に待望の子が授かった。男の子だった。

お参りの時、神主さんに

「この子は大変な子供だから、目を離さず大切に育てて下さい」

と言われたのは気になったそうだが、大変おとなしく利発に育った。
おとなしすぎる位で、容貌からも女の子と間違われる事が多かった。

三歳の頃から奇妙な一人遊びをはじめた。
Mさんの嫁入り道具に豪華な三面鏡があったのだが、この子は鏡台に立ち、三面鏡を閉じて中に入ってしまう。
丁度三面鏡で三角の空間を作りその中に立つのだ。
これをすると小一時間は無言でじっとしている。

「なにが面白いの?」

と尋ねると、

「いっぱいいるもの」

と答えたそうだ。
Mさんは流石に中には立てないので顔だけ突っ込み、真似をしてみた。

合わせ鏡の原理で自分の顔が無限に見える、だんだん青みがかり何重にも写る自分に半ば畏れを抱いたが、子供には面白いのかもしれないと考えていた。

ある日、Mさんが洗濯物を干していると、鏡台に立つ子が見えた。
気楽で良いわね
などと思っていたが、唐突に心臓を鷲掴みにされる恐怖を覚えた。

「気をつけなされ!」

神主の老人の声が頭に響いた気がした。



143:⑦⑦⑦:2016/11/11(Fri)21:51:59
慌てて部屋に戻った。三面鏡は三角を形取っている。
が、気配はなかった。

「Kちゃん」

鏡を開くと無人だった。

Mさんは恐怖から声を張り上げた。

「Kちゃん、どこにいるの返事をしなさい!」
「は〜い」

返事は聞こえた。それがMさんをさらに恐怖に陥れた。
声はMさんの頭の中でした。

「Kちゃん! どこにいるの? ふざけていないで、出て来なさい!」

生まれて初めて出す、恐怖の絶叫だった。
その時、閉めてあった洋服タンスに気配が生まれた。
洋服タンスは中から押し出されるように、バンと開いて、Kちゃんが転がり落ちた。

火がついたように泣いた。
洋服タンスには許容量一杯に服が入っている。
Kちゃんが最初からそこにいたら、気配すらしないなんて事はありえなかった。

Kちゃんは
「ママが悪い」
と泣く。

要約すると、鏡の中で遊んでいたのにママが出口を無くしたので洋服タンスから慌てて出たから、転んだのだと言う。

Mさんは開いた洋服タンスの戸を見た。そこには小さな鏡があった。
Mさんは三面鏡を処分した。
神主の薦めで家の全ての鏡にお札を貼った。

話し終えたMさんは左肩をめくって見せた。五芒星の焼き印が小さくあった。

「あの子にもあるのよ」
「封じ?」

そう尋ねると

「神隠しのね」

とうなずいた。


(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)
 




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Aさん宅

2016.11.21 (Mon) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

676:本当にあった怖い名無し:2006/03/16(木)02:11:33ID:0k4F1fSF0
大学の時の話なんだけど。

6月頃だったかな、サークルの新歓も一段落したある日。
ちょうどその時に部室にいた10数名で、夕食に行ったんだ。
郊外の学校だったから、車4台に分乗して。

夕食の時に、他県からの1年生とこの近所の見所なんかを話してて、流れで心霊スポットに行くことに。
不参加&門限組の1台を帰して、3台で向かったのね。

そこは、「Aさん宅」って一家全員殺害されたていう廃屋でダム湖のそばにあって、行くまでの道も雑草がすごく伸びてたりして雰囲気満点でした。

で、一通り家見たり、集合写真撮ったりしたから、学校に戻ることにしたのね。
学校までは40kmくらいあったから、途中でコンビニ休憩して。
しばらく、駐車場で雑談してたんだけど
いつまでたっても、Mちゃんて女の子が戻ってこないんだよね。

俺「Mちゃん、まだトイレかな~?」
同期W「あれ?私いまトイレから出てきたけど、誰もお店の中にいなかったよ?」
先輩Y「・・・ってか、Mちゃんて誰??」
俺「えーwAさん宅から帰る時、もう一回車分けしたじゃないすか。それで俺の車に来た子ですよ」
同期O「行きに俺の車に、Mちゃんって乗ってなかったよ」
先輩Y「うん。俺の車も・・・」

!!!

後日、サークルの先輩からAさん宅の長女の名前がMちゃんだということを聞きました。
Mちゃん、遊び半分でみんなで押し掛けてごめんね。
冥福をお祈りします。


 

引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話しを集めてみない?123
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1141777021/676




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私は、野生動物の写真を撮って自然誌に寄稿するという仕事をしていました。

2016.11.21 (Mon) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

139:⑦⑦⑦:2016/11/09(Wed)09:14:24
私は、野生動物の写真を撮って自然誌に寄稿するという仕事をしていました。

夜間に山中の獣道でテントを張り、動物が通るのを待って撮影する。
また、赤外線センサーを用いて自動シャッターで撮影するなどです。

仕事柄、人気のない山中に一人で篭もるのが怖いと思ったことはありませんでした。
あの時までは。

奥多摩秩父山地を沢沿いに登った時のことです。
地図を見て想定していた付近には午後の13時頃に着きました。
河原に、一人用のテントを貼って17時過ぎまで仮眠をするのがいつものルーティンです。

絶対に人のいるはずのない山奥ですので、都会のただ中よりは安全なはず…そう思っていました。クマよけのラジカセを木の枝に掛け、眠りに就きました。

起きた時にはもう外はかなり暗くなっていました。
ランタンをテント内に吊し、機材を準備してヘッドランプを装着し撮影に出かけます。

期待と緊張の瞬間です。
テントを出て、おかしなことに気が付きました。
沢の上流に向かって10メートルほど離れたところにテントが見えます。

青い色のようです。

ここは釣り場ではないし、本当に人外の地です。
私の他に登山者がいるとはとても考えられませんでした。

テント内の明かりは透けて見えません。
誰かが眠っているのでしょうか?

それにしても、私がテントを張った時には無かったのは間違いありません。
私の仮眠の間に音もなく誰かがやってきた、ということなのでしょうか。

…とりあえず撮影の下見に出かけることにしました。

その時、青いテント内に明かりが点きました。
するとテントの色が急にまだらに変化しました。
テントの内側からそこかしこにどす黒い色が染み出しています。

青い地でよく分からないのですが、その時に古い血の色を連想しました。
礼儀としてテントの人に一声かけるべきなのだろうか、そう思いましたが後から来た向こうが何の挨拶もないのにそれも変かな、と考えました。

実はそれは良い訳で、何よりそのテントが不吉な感じがして怖かったのです。

…大変だけど場所を変えよう、と思いました。

そこでテントを撤収し、なるべくそのテントの方を見ないようにしながらさらに1キロほど沢を登りました。

これで今夜の撮影はできなくなってしまいました。

上流の河原でテントを張り直したら、時刻は21時近くになってしまいました。

簡易食を食べて眠りに就きました。


140:⑦⑦⑦:2016/11/09(Wed)09:18:44
まだ肌寒い五月のはずですが、びっしりと寝袋内に汗を掻いて夜中に目を覚ましました。

午前2時頃です。

テント内の空気がこもっていたのでジッパーを開け、外の空気を入れようとしたところ愕然としました。

私のテントのすぐ目の前にさっきの青いテントがあったのです。

「えっ、嘘!」

…するとテント内に明かりが点きました。

そしてまだらになったテント内から、二つの手の平が黒く浮かび上がりました。
テント内の人が私の方に向かって手を突っ張っているのです。

私は一瞬気が遠くなりかけましたが、急いで反対側から外に出て横に回り込み、持っていた懐中電灯でそのテントを照らしました。

そのテントの中のものはあちこち手探りをしていましたが、ジッパーを開けて外に出ようとしています。

私は後ろも見ずに沢に入り、膝まで濡らして駆け下りました。

途中、真っ暗な中で何度も転びながら、駆けて駆けて駆け下りました。
途中で懐中電灯も放り出してしまいました。

息が切れて走れなくなったところで、うずくまって震えながら朝を待ちました。

次の日、麓から人を呼んで昨夜の場所に行ってみると、二つのテントが並んでいて、一つは私のもの、もう一つは青いテントでしたが昨日見たよりもずっと朽ち果てていました。

テントの中には10年以上経過したと思われる男性の人骨がありました。

私はそれ以来動物の撮影はやめ、山へも行っていません。

以上、私が経験した本当の話です。


(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)


 




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