都市伝説・・・奇憚・・・blog
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花の香り
2009.01.09 (Fri) | Category : 誰も信じない人へ
わたしのもうすぐ60歳になる父はとても現実主義。
わたしは実家を離れて暮らしているのだが、帰省土産を仏前に供えると、
「仏壇にそんなもの置く必要はない。生きている人間が食って長生きしたほうが、じいさんやばあさんの供養になるだろ。」
といって食べてしまうような人。
幽霊や死後の世界も信じておらず、
「バカバカしい。人は死んだらおしまいだ」
と言っていた。
そんな父は50歳を過ぎた頃から徐々に太りはじめた。
それと同時にイビキがひどくなり、病院で「睡眠時無呼吸症候群」と診断された。
ご存知の方も多いと思うが、この病気は寝ている間に呼吸が止まってしまい、最悪の場合死に至ることもある。
父はダイエットしたり、夜中に母に起こしてもらったり、何度も目覚ましをかけて自主的に起きる努力をしていたのだが、なかなか改善されない。
ある夜、母がいつものように父を起こそうとしたとき、父が全く息をしていないことに気が付いた。
慌てて父を起こすと、父は大きく息を吸い込みながら、
「ああ・・・夢みてた・・・。花をいじっていたよ・・・。」
と言って目を開けた。
元々庭弄りが趣味だった父なので、母はその夢を見ていたのだと思った。
それから数日後の夜中、また父が息をしていない。
母は、何度も父の名を呼びながら揺り起こしたが反応がなかった。
父は救急車で病院に運ばれた。母からの連絡でわたしと妹も病院に駆けつけた。
命に別状はないが、意識が戻るのにもう少し時間がかかるとのこと。
病室で父の意識が戻るのを待つ間に、先日の花の夢のことを母から聞いた。
妹は、父の無事が確認できたことの安心感からか、冗談半分に、
「それって臨死体験で、花畑をみちゃったんじゃない?」
と母に話すと、
「お父さんはそういう話に興味がないから、違うと思うよ。」
と返された。
父は数日で退院した。病院に運ばれたのが早かったために障害も残らなかった。
退院祝いに父と母、私と妹の4人で食事会を開いた。
そこで父はこんな話をはじめた。
「最近さ、自分のイビキがうるさいなあ、って思いながら寝てるんだよ。しばらくするとすごく静かになって、なぜか一人で花畑に立ってる夢を見るんだよ。病院に運ばれた日も、やっぱり花畑に立ってた。で、そこにばあさんが現れてさ。一輪の大きなバラの花を指差して、『綺麗に咲いてるでしょう。香りをかいでごらん。』って言ったんだ。その花の香りを吸い込んだとたんに、息ができるようになったんだよ。妙な夢だろー。」
翌日、実家の仏前には、祖母が生前好きだったお菓子と、父が大切に育てていた庭の花が備えられていた。
わたしは実家を離れて暮らしているのだが、帰省土産を仏前に供えると、
「仏壇にそんなもの置く必要はない。生きている人間が食って長生きしたほうが、じいさんやばあさんの供養になるだろ。」
といって食べてしまうような人。
幽霊や死後の世界も信じておらず、
「バカバカしい。人は死んだらおしまいだ」
と言っていた。
そんな父は50歳を過ぎた頃から徐々に太りはじめた。
それと同時にイビキがひどくなり、病院で「睡眠時無呼吸症候群」と診断された。
ご存知の方も多いと思うが、この病気は寝ている間に呼吸が止まってしまい、最悪の場合死に至ることもある。
父はダイエットしたり、夜中に母に起こしてもらったり、何度も目覚ましをかけて自主的に起きる努力をしていたのだが、なかなか改善されない。
ある夜、母がいつものように父を起こそうとしたとき、父が全く息をしていないことに気が付いた。
慌てて父を起こすと、父は大きく息を吸い込みながら、
「ああ・・・夢みてた・・・。花をいじっていたよ・・・。」
と言って目を開けた。
元々庭弄りが趣味だった父なので、母はその夢を見ていたのだと思った。
それから数日後の夜中、また父が息をしていない。
母は、何度も父の名を呼びながら揺り起こしたが反応がなかった。
父は救急車で病院に運ばれた。母からの連絡でわたしと妹も病院に駆けつけた。
命に別状はないが、意識が戻るのにもう少し時間がかかるとのこと。
病室で父の意識が戻るのを待つ間に、先日の花の夢のことを母から聞いた。
妹は、父の無事が確認できたことの安心感からか、冗談半分に、
「それって臨死体験で、花畑をみちゃったんじゃない?」
と母に話すと、
「お父さんはそういう話に興味がないから、違うと思うよ。」
と返された。
父は数日で退院した。病院に運ばれたのが早かったために障害も残らなかった。
退院祝いに父と母、私と妹の4人で食事会を開いた。
そこで父はこんな話をはじめた。
「最近さ、自分のイビキがうるさいなあ、って思いながら寝てるんだよ。しばらくするとすごく静かになって、なぜか一人で花畑に立ってる夢を見るんだよ。病院に運ばれた日も、やっぱり花畑に立ってた。で、そこにばあさんが現れてさ。一輪の大きなバラの花を指差して、『綺麗に咲いてるでしょう。香りをかいでごらん。』って言ったんだ。その花の香りを吸い込んだとたんに、息ができるようになったんだよ。妙な夢だろー。」
翌日、実家の仏前には、祖母が生前好きだったお菓子と、父が大切に育てていた庭の花が備えられていた。
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一人足らない
2009.01.07 (Wed) | Category : 誰も信じない人へ
うちは三人姉妹です。(私が長女)
あるとき、末の妹が、
「一家団欒している時、なぜか時々、一人足りないと思う時がある」
と私に言った事があります。
実は、私と次女との間には、流産してしまった兄弟(姉妹)がいます。
末の妹はそれを知らないはずです。
しかし妹が感じるその「足りないもう一人」とは、間違いなく流産したその子のことでしょう。
私は驚いて母にこの事を伝えましたが、「あらそう」という感じで軽くスルーされてしまいましたw。
母は相当苦しんだはずですので、もしかしたら思い出したくないのかもしれません。
ちなみに末の妹は、この間も、家族でご飯食べてる時に、
「ああ~っ、やっぱり一人足りん!!」
と一人で言ってました。
ただそれだけなんですけど、なんだかとても不思議で嬉しい出来事だったのでカキコ。
これを書きながら、「私のもう一人の弟(か妹)は、今の私を見てどう思ってるだろうか」とか思ってたら涙が出てきました。
あるとき、末の妹が、
「一家団欒している時、なぜか時々、一人足りないと思う時がある」
と私に言った事があります。
実は、私と次女との間には、流産してしまった兄弟(姉妹)がいます。
末の妹はそれを知らないはずです。
しかし妹が感じるその「足りないもう一人」とは、間違いなく流産したその子のことでしょう。
私は驚いて母にこの事を伝えましたが、「あらそう」という感じで軽くスルーされてしまいましたw。
母は相当苦しんだはずですので、もしかしたら思い出したくないのかもしれません。
ちなみに末の妹は、この間も、家族でご飯食べてる時に、
「ああ~っ、やっぱり一人足りん!!」
と一人で言ってました。
ただそれだけなんですけど、なんだかとても不思議で嬉しい出来事だったのでカキコ。
これを書きながら、「私のもう一人の弟(か妹)は、今の私を見てどう思ってるだろうか」とか思ってたら涙が出てきました。
絆創膏
2009.01.06 (Tue) | Category : 誰も信じない人へ
幼稚園のころ、ころんでひっかき傷つくって泣いてたら同じクラスの女の子に絆創膏をもらったんだ。
金属の箱に入ったヤツ。5枚ぐらいあった。
「全部あげる。無駄使いしちゃだめよ」
って。
家に帰っておふくろに
「絆創膏?ケガしたの?」
って言われたんで剥がしてみせた。
ケガなんてどこにもなくなってる。不思議だったけど絆創膏のパワーだと信じた。
何日かして朝御飯のとき自分のお気に入りの茶碗にヒビが入ってるのを発見。
ガキの浅知恵だよね。ヒビに絆創膏はってみたんだ。
・・・・・・夕飯のときにはがしたら直ってた。
手押し車にアヒルがついてるおもちゃ。アヒルの首が取れちゃったんだけど絆創膏はっておいたらやっぱり直った。
大切に使わなきゃ、とさすがに事の重大さに気づいた矢先、うちの猫のヤーヤが車にひかれた。
残ってた絆創膏全部はって、毛布をかけて幼稚園休んで看病した。
泣き疲れて寝ちゃったんだよね。ヤーヤに顔をなめられて目を覚ました。
治ってたんだ。傷なんか痕すら残ってない。
明日幼稚園いったらミヤちゃんにお礼言わなきゃ。
「絆創膏くれてありがとう」
って。
幼稚園行って気づいた。
ミヤちゃんなんて女の子はいない。
絆創膏をもらった時以外に彼女をみたことなんてなかった。
なのに僕は彼女をみたときミヤちゃんだとなぜだか思った。
そういえばヤーヤを産んですぐに死んでしまった母猫もミヤだった。
金属の箱に入ったヤツ。5枚ぐらいあった。
「全部あげる。無駄使いしちゃだめよ」
って。
家に帰っておふくろに
「絆創膏?ケガしたの?」
って言われたんで剥がしてみせた。
ケガなんてどこにもなくなってる。不思議だったけど絆創膏のパワーだと信じた。
何日かして朝御飯のとき自分のお気に入りの茶碗にヒビが入ってるのを発見。
ガキの浅知恵だよね。ヒビに絆創膏はってみたんだ。
・・・・・・夕飯のときにはがしたら直ってた。
手押し車にアヒルがついてるおもちゃ。アヒルの首が取れちゃったんだけど絆創膏はっておいたらやっぱり直った。
大切に使わなきゃ、とさすがに事の重大さに気づいた矢先、うちの猫のヤーヤが車にひかれた。
残ってた絆創膏全部はって、毛布をかけて幼稚園休んで看病した。
泣き疲れて寝ちゃったんだよね。ヤーヤに顔をなめられて目を覚ました。
治ってたんだ。傷なんか痕すら残ってない。
明日幼稚園いったらミヤちゃんにお礼言わなきゃ。
「絆創膏くれてありがとう」
って。
幼稚園行って気づいた。
ミヤちゃんなんて女の子はいない。
絆創膏をもらった時以外に彼女をみたことなんてなかった。
なのに僕は彼女をみたときミヤちゃんだとなぜだか思った。
そういえばヤーヤを産んですぐに死んでしまった母猫もミヤだった。
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