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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.26 (Tue) Category : 

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撃退

2009.06.29 (Mon) Category : 誰も信じない人へ

928 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/06/25(月) 23:39:30 ID:mvF1OkXB0
2年前くらいの出来事。

その日、京浜東北線に乗っていた私は大声を上げながら周りを威嚇していたおっさんに出くわした。
多分、かなり酒を飲んでいたのであろう、パチンコで負けただの、誰それが気に入らないだの言いながら3人分くらい占領して座っていた。

まあ夕方の京浜東北線ではたまにある事だ。
周りの乗客も多少好奇の目を向けていたが、特に何する事もなくケータイをいじったり読書をしたりしていた。

その時の私は生後1才3ヶ月の息子を抱っこして座っていたのだが、息子がおっさんの大声にびっくりしたのか声をあげて泣き出してしまった。
(よしよし、大丈夫だよー)
あやしながら機嫌を直そうとするのだが、おっさんが構わずわめき続けるので息子も一向に泣きやまなかった。

すると、おっさんはこちらに目を向け、
「うるせーガキだなあーーー!」
と怒鳴ってきたではないか。
まずい、からまれる!私は必死であやしたが、息子はますます激しく泣き続けていた。
それに立腹したのか、おっさんはゆっくりと席を立ちこちらに向かってこようとしていた。
本当にまずい、誰か止めてくれませんか!声は出さずに周りを見ましたが、誰も止めてくれる気配はなかった。

929 名前:続き[sage] 投稿日:2007/06/25(月) 23:40:39 ID:mvF1OkXB0
一歩、また一歩と近づくおっさん。
「このガキィ、おめぇ、るせーんだよぉ!」
一段と声を張り上げ、私まですぐそこというところまできた。
(うぁぁ・・・・)
私は息子をぎゅうと抱きしめ体をすくめた瞬間・・・

ドタぁ!

おっさんは目の前でつんのめって倒れていた。
(あれっ)と思いふと見ると、横のドア付近にいたおじいさんが杖でおっさんの足先を払ったらしい。
おじいさんは、杖をトントンと1,2度床に突き何事もなかったように、こちらに背を向けた。
しかしもちろん、これで災いが去ったわけでない。床にひれ伏したおっさん
は、わなわなと震えながら拳を握り怒りに爆発させようとしていた。

(まずい!おじいさん逃げて!)
私のそんな思いにも関わらずおじいさんはその場から離れようとはしなかった。
「じ、じ、じ、ジジィィィィィィーーー!」
完全に激高したおっさんは立ち上がるやいなや右の拳を振り上げ、思いっきりおじいさんに向けて振り下ろした!

930 名前:続き(最後)[sage] 投稿日:2007/06/25(月) 23:41:30 ID:mvF1OkXB0
(あーーーーーーーーーーーーー!)
私は声も出ず見つめるだけ。もうだめだぁ!

フッ・・・

おじいさんは消えてしまった・・・

ゴンッ!
「ぐあああああああああああ!!!!」
力の限り振り下ろした拳は目標を見失い、ドアの戸袋部分の角に命中した。
酒が入っていてもあれだけ叫んでもがくとは相当痛いのであろう。
おっさんは今度こそ完全にうずくまり右手を押さえて唸っていた。

プシュー
ようやく次の駅についた。
駅についても警官や駅員は来なかったが、相変わらずおっさんはうずくまっていたので、私はそっと駅に降りようやく難を逃れることができた。

あのおじいさん・・・

私には、初孫を楽しみに待っていた父がいた。
3年も闘病し、結局息子の誕生半年前に逝ってしまったが、闘病初期には体力を維持したいからといって杖を買ってよく散歩をしていた。
あの時見た杖が父のもののように思えた。

泣きやんだ息子が電車にむかって「バイバイ」をしていた。

 








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果たせた約束

2009.06.19 (Fri) Category : 誰も信じない人へ

766 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/06/02(土) 20:52:15 ID:jgxW+6nxO
昔の話だ
あれはまだ小学一、二年の時かな?
親の大切な用事のついでに家族旅行に出かけた時の話しさ

その日はちょっとした老舗の旅館に泊まることにしたんだ

落ちついた感じの和室で自分は好きだった

でも、せっかく楽しみにしてた旅行なのに俺は体調を崩しちゃってさ

仕方なく親の用事だけすましちゃおうって話しになって俺は留守番
その間はたまに旅行の人が様子を見に来る事になったんだ

せっかくの旅行なのに…
いきなり暇になった俺

こんな時に体調を崩す自分の身体を恨んだね



767 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/06/02(土) 20:53:41 ID:jgxW+6nxO
布団で横になってから数時間はたったかな?
ふと、隣から視線を感じたんだ

なんだろう?と思って横を見ると
そこには女の子がいた
和服な女の子
とても可愛らしい女の子だった

今時和服?とも思ったけど
田舎なのとその子が可愛らしいのがあってあまり気にならなかった

あまりにも暇だったから俺はその子に話しかけたんだ
『遊ぼ』
ってね

そしたらその女の子はまぶしいくらい綺麗な笑顔で
『うん!』
って言ってくれたんだ
今思えばあれが一目惚れなんだろうな…
その後は何故か体調が良くなったからその女の子と外で遊んでたよ
日が暮れるまでね

(心配した親に叱られたのは秘密)



768 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/06/02(土) 20:54:59 ID:jgxW+6nxO
別れる時、悲しそうな顔してたけど
またいつか遊ぼうねって言ったら笑顔で見送ってくれた

そんな思い出から十年あまり

久しぶりに1人旅でその旅館に泊まる事にした

今思えば名前の知らない女の子
不思議な感じの女の子
二度と出会えないとは思っていたけど…
あの時泊まった部屋
当時は記憶になかったけど

大きな和人形がケースに入れられて飾ってあった

忘れるはずもない、それは一目惚れした女の子にそっくりだった

俺はその人形に声をかけてみた
『久しぶりだね』
心なしか、その人形が微笑んでくれたように見えた

772 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/06/02(土) 21:49:02 ID:jgxW+6nxO


その宿に泊まった日
俺はその子の夢を見た

その子は当時のままで幼く
そして可愛らしかった

夢の中なんだから当然と言えば当然なんだけどね

ただ、夢だろうと
この子に会えたのが俺にはたまらなく嬉しかった

だから俺は、十数年前の約束を
ここで果たす事にしたんだ

それは些細な約束

“また遊ぶ事”

俺は夢の中で
無邪気に遊び続けた

ふと気付くと
あたりが薄暗くなってきた
きっと目を覚ます前兆なのだろう
名残惜しいけどこの子とは別れなければならない
また遊びたかった
この不思議な空間から離れたくなかった

773 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/06/02(土) 21:51:02 ID:jgxW+6nxO

だからまた約束をする事にした

『また遊ぼう』って
でも彼女は首を横に振った

『なぜ?』
もう、俺とは遊びたくないのだろうか?
納得ができずに彼女に理由をたずねた

『明日になればわかる』
そう言い残し
彼女は消えた

一人取り残された俺
訳が分からなかった
なぜ彼女はまた遊ぶ事ができないのだろう?
嫌われてしまったのだろうか…

ただ、遠のく意識の中で分かった事が2つ

俺が泣いていることと

彼女もまた、泣いていたことだ




774 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/06/02(土) 22:00:31 ID:jgxW+6nxO
ふと、目が覚めた
鳥の鳴き声が聞こえる
夢から覚めても現実味がわかない
今もまだ夢の中なんじゃないかと思えてくる…
まだ覚えている
あの夢の内容を
楽しかった
めまぐるしい日常を忘れ、ただひたすら遊んでいた
夢の中でしか逢えない彼女と

余韻に浸るのはやめよう…

重い身体を起こし洗面所へ行く
…ヒドい顔だ
涙で赤く腫れている
今日でこの旅館ともお別れか…
当然と言えば当然だ
一泊2日の旅行なんだから

また、暇を見つけたらここに来よう
そしたらまた、彼女と逢えるかもしれない
最後に彼女が言った言葉が引っかかるが、また逢ってくれるはずだ



775 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/06/02(土) 22:10:57 ID:RpDivpBC0
お人形が捨てられることかもしれないから、
今の内に旅館の人にもらえるよういってみたら?
売ってもらっても良いんだし。

776 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/06/02(土) 22:12:05 ID:jgxW+6nxO

だが、そんな願いは叶えられないようだった
旅館を出る時の事だ
また来ますと言って俺は出発しようとした俺を女将が引き留めた
『もう、この旅館閉めなくてはならないんですよ』

どうやら不況の煽りで経営を続けるのは難しいらしい

ショックだった…唯一彼女と出会える場所
それがこの旅館なのに…
そうか…
『明日になればわかる』
キミが言いたかったのはコレなんだね…

これが、旅館での彼女と逢う最後の日となった


777 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/06/02(土) 22:14:58 ID:jgxW+6nxO
>>775
鋭すぎます(´・ω・`)


あの旅館での思い出から更に数年がたった
俺は今、月に一度の楽しみが出来た

それは実家に泊まる事だ

今、実家では俺の宝物を置いてもらっている

それはあの和人形

せめてもの思い出にと、無理を言って旅館の人に譲ってもらったあの和人形だ

楽しみにしているのはもちろん
夜のイベントだ
その日は眠るのが楽しみでしょうがない
彼女の声が聞こえる『あーそーぼ!』
今日は、何をして遊ぶのだろう?
『今日はねぇ…』

願わくば
この小さな幸せが続きますように



      おわり


 








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お守り

2009.06.17 (Wed) Category : 誰も信じない人へ

744 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/05/28(月) 17:01:43 ID:sSbS2NBz0

もう十年近く前になるが台風一過の翌日に原付で片側2斜線の道路を走っていて、左斜線に路駐の車があったので避けて車線を元に戻したところに車の陰に木材が倒れてた。
歩道とかにある街路樹を支える為の木材が台風で台風で吹っ飛んでいたらしい。

そのまま木材に乗り上げて顔面から街路樹に衝突、気絶したらしい。
気がついたら知らないおじさんに介抱されてた。
まあ、その後おじさんにお礼を言って何とか家にたどり着いて病院に行ったら即検査

フルフェースをかぶっていたとはいえ、下手すると脊髄損傷で全身麻痺になっていてもおかしくないぐらいの事故だったようだ。原付はおしゃかになって前歯一本折れたぐらいで済んだのは本当に幸運だったと思った。

で、ふと思いついていつも財布に入れていた成田山のお守りを見てみたらぱっくり二つに割れてた。しかも木のお札で木目は縦に入っているのに、木目に逆らって横に割れてた。あれ見たときはお守り持ってなかったらどうなったんだよと心底ぞっとしたな。

即成田山に御祓いに行って、役目を果たしてくれたお守りを返して新しいお守りを買ったよ。
今でも財布には絶対成田山のお守りは入れてる。


 








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