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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.26 (Tue) Category : 

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葬儀

2009.07.06 (Mon) Category : 誰も信じない人へ

昔、花屋に勤めていた。
大概の花屋は葬儀屋と提携していて、葬儀に生花を届け、終わると片づけに行く。
これと県内外から注文された花の配達と、他県への依頼を主な業務としている。
(一部と深夜営業店を除く)

ある日、前日飾った生花を片づけに行った。

その告別式をしている家の前には、小学生が大勢並んでいた。
(自宅でやっていた)その数50人前後。
不思議に思い葬儀屋の人に聞くと、仏様は12歳の女の子で、長い闘病生活の末、亡くなったらしい。
祭壇にかわいい女の子が笑っている遺影が飾られていた。

普段、葬式や告別式に仕事で出向いても何とも思わなかったが、(殆どお年寄りだし)幼い遺影やショックでほうけいる両親、すすり泣いている姉妹二人やおじいさん、顔をくしゃくしゃにして参拝する小学生達を見ていたら、涙がこみ上げてきた。

棺を火葬場へ運ぶ時間が来た。
庭から参拝者や小学生達が出ていく。

堰を切ったように棺にすがりつく遺族。

「○○ちゃん!」
名前を叫ぶ両親、泣きじゃくる姉妹、なぜかひたすら
「ごめんね!」
と、謝り続けるおじいさん。

「ハハ、あのじいさんが殺したのかな?」
葬儀屋の一人がつぶやく。
不謹慎に思い振り向くと、歯を食いしばって涙を堪えていた。
(当時その葬儀屋は、なぜか現場では泣いてはいけない事になっていた)

ふと隣を見ると、葬儀屋のIさんが青い顔をして固まっている。
「どーかしたんスか?」
話しかけると、Iさんは目線の先にアゴをしゃくった。
つられてそっちを見ると・・。

遺族が一人増えていた。

女の子が三人いる。
遺族がすがりつく棺の向こうに遺影の女の子が立っている。
声もなく顔をくしゃくしゃにして泣いていた。
足下の遺族の方を向いている。
泣きながら、謝り続けるおじいさんを見ているように思えた。

「・・・・。」
何が起こったのか理解できず、その子を見つめたまま身動きできなくなってしまった。
(金縛りでは無かったと思う)

その子は、何かもどかしそうに身をよじりながら左右に首を振っていた。
ふと、顔を上げ、Iさんと俺を見た。
「!」
どうしていいのか分からず、固まっていると悲しそうな顔で俺たちを見つめ、左右に大きく首を振るとフッと消えた。

棺と遺族が火葬場へ向かい、花や祭壇の後かたづけをしている時に周りに聞いてみたところ、その子を見たのは俺とIさんだけだったようだ。

Iさんは、たまにああいった物を見るらしい。
俺はそれまで見たことがなかっただけに、まだ震えていた。
Iさんは、
「あの子、じいさんに、悪いのはじいさんじゃないよとか言いたかったのかなぁ。」
と、言った。

 








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気にかけてくれた人

2009.07.05 (Sun) Category : 誰も信じない人へ

小学生のとき、通学路に神社があった。

ある日普通に学校行ってたら、なんかその神社の方から「ぴー、ぴー」って聞こえる。
何だ? と思って行ってみたら、神社の裏に檻みたいな箱があった。地面に固定されていて、上面に蓋があったが当時二年生だった私は手が届かない。それくらいの大きさ。

(後で知ったが、その箱は飼えない犬猫を入れておくと保健所が取りに来るものだった)

その箱の中に、子犬が四匹入っていた。薄い毛布みたいなのも一緒に入ってて、その上でぴーぴー声をあげてた。昨日か今朝生まれたような、目も開いてない犬。

季節は冬。このままだと凍えると思って、犬を出そうとした。しかし蓋に手が届かない。
背伸びしたり、檻によじ登ったりしたが、どうしても届かない。

このままだと学校に遅刻する、帰りに母を呼んでどうにかしてもらおうと思い、そのままにして学校へ行った。その日は一日中犬のことを考えてたと思う。

で、帰りにダッシュで家に帰り、母を神社に引っ張っていった。
ところが、その時にはもう犬はみんな死んでいた。

私は母に頼んで犬達を出してもらい、毛布にくるんで持って帰り、家の前の空き地に埋めた。
私は今でも身長が低いが、あの時ほど自分の身長の低さを憎んだ事は無かったと思う。蓋に手が届いてれば、朝の時点でどうにかできたかもしれなかったのに、と。

その日の夜、寝ていたら「ぴー、ぴー」という声で目が覚めた。
顔の横を見ると、埋めたはずの子犬がいて、それぞれ私の顔を舐めたり、頭をぐいぐいと私の顔に押し付けてきたりした。

私は何故か、ちっとも「変だ」とか思わなくて、寧ろ嬉しくて飛び起き、犬を抱っこしたり撫でたりした。
一晩中犬と遊んで、明るくなってきたら、犬達は部屋に入ってきた朝日に溶けるように消えてしまった。

信じてくれないかな……と思いつつ母にその事を話すと、母は
「あの子達、多分嬉しかったんだよ。捨てられて誰にも気にかけられずに死ぬかもしれなかったのに、最後の最後にあんたが気にかけてくれたのが。だからお礼しに来てくれたんじゃない」
と言って、馬鹿にしないで笑った。
 
それからしばらくして弟が捨て犬を拾ってきて、そいつは今も家にいる。

死んでほしくないけど、その時が来たら、こいつも出てきてくれたらいいな

 








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最後の対戦

2009.07.01 (Wed) Category : 誰も信じない人へ

かなり昔の話です。当時アーケードの「ストⅡ」がはやっていてそれがスーファミに移植され、毎日毎日隣の家のA君と対戦に興じておりました。

隣の家とは家族ぐるみの付き合いでしたがある日、隣が引っ越す事になり
「最後の対戦しようぜ~」
って事で夜中まで私の家で対戦に興じました。
A君が引っ越して半年くらいたって、部屋で何気なくストⅡをプレイしていたら、音楽がなり
「Hear comes a New Challenger!」
の文字が…(わかります??)

2Pのコントローラーはささってないのに乱入されてしまいました。
キャラの選択画面のまま動かなかったのですが、動揺した私は電源を落としてしまいました。
その二、三日後にA君の母親から連絡がありA君が交通事故で亡くなったとの事。お葬式に行った時に
「きっと最後の対戦をしにきたんだ」
と思い、号泣してしまいました。

怖い話というより、思い出話になってしまいすいませんでした。

 








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