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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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大好きなじいちゃん

2008.05.08 (Thu) Category : 誰も信じない人へ

3年前、俺のじいちゃんが亡くなった。
89歳だったから、きっと大往生だったのだと思う。
葬式が終わり、気づくと、すでに正午を回っていた。 

その日は、雪が降っていて、夕刻過ぎから降り続いた雪は、辺りを白一色に染めていた。
遺体が置かれてある客間のヒーターを切って、茶の間へ行くと、親父もお袋も疲れ切っている様子だった。
とりあえず、何か食べさせようと、コンビニに行った。 

家から歩いて5分程度の所にあるコンビニで3人分の弁当とお茶を買って、じいちゃんが好きだった、ワインを買った。
コンビニから出て、ちょっと歩くと、大通りの脇の歩道で、誰かが立っているのが見えた。
雪がすごくて、辺りは薄ぼんやりとしか見えないのに、その人影だけ、はっきり見えたような気がする。
ちょっと警戒しながら近づいていくと、それは、亡くなったはずのじいちゃんだった。 

俺が呼ぶと、じいちゃんは微笑んで、こっちにゆっくりと近づいてくると、静かに頭を撫でてくれた。
俺はもう高校生で、じいちゃんに頭を撫でてもらったのは、多分、小学生の時以来だったかもしれない。
涙が溢れ出した。 

「じいちゃん、大好きだよ」
のような事を言った様な気がするけど、よく覚えていない。
じいちゃんは、微笑んだまま、大きくうなずいて、舞い落ちる雪の中に溶け込むように消えていった。
俺は、じいちゃんが立っていた場所に、しゃがみ込んで、しばらく泣いていた。 

家に帰り、親父とお袋に弁当を食べさせて、俺はじいちゃんの遺体が置かれてある客間に行った。
なぜかヒーターが付いていて、何となく、じいちゃんの遺影が微笑んでいるように感じた。 

俺は、じいちゃんが愛用していたワイングラスと、俺は、ワインを茶飲みに入れて飲んでいた。
しばらくして、親父がワイングラス片手にやって来て、ドカッと床に座って、ぶっきらぼうにグラスを突きだしたので、注いであげた。
ワインを一口飲んで、親父はボロボロと涙を流し始めた。 

俺は、生まれて初めて、親父が泣いた姿を見た。
俺は、結局、今でも子供だから、親父とお袋を支えてあげる事はできない。
でも、子供なら子供なりに、何かできるかもしれない、と思えるようになった。
じいちゃん、俺は必ず天国へ行けるように頑張るから、天国で、また抱っこしてくれよ。
大好きだよ、じいちゃん。









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将来のために

2008.05.06 (Tue) Category : 誰も信じない人へ

友人が20歳位の時、結構な頻度で部屋のあちこちに盛り塩みたく白い物質がこんもり盛ってあったそうな。
 
彼は一人暮らしで、家に入る人といえば自分ぐらいで、誰が何の為にそういう行為に及んだのか見当もつかなくて、はじめは天井に白蟻でも住み着いて木の屑かなんかが積もってそのような状況になったんだろうぐらいに思ってて、というよりそうして自分を納得させてたらしい。
 
そして十数年後、とある霊感が強い女性と付き合うようになって、ふとその事を話してみたところ、
「あ、それわたし。」
ってさも当然のように言ったのを聞いて驚き、詳しくたずねてみたところ、彼女の家系が巫女さんの家系だったらしく、幼少時に修行の一環として行った、将来出会う大切な人を守る為の儀式か何かの結果だったとか。 

その他にも彼女を通して様々な不思議な経験をしたらしいけど(とある人が降りてきて宇宙の構造について筆談したとか)、彼女のプライバシーに関わる事だからって、そのときの記録は見せてもらえないのがちょっと残念。









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ボールペン

2008.05.05 (Mon) Category : 誰も信じない人へ

ちょっときいておくれよ、そこの紳士淑女のみなさん。 

この前ボールペンを使い切ったのよ。
100円位で買える中のインクが見えるやつで、使い易いからこの種類愛用してるんだけどさ。
で、そのインクが最後まで無くなったボールペンだけど、なんとなく捨てずに仕事机に置いといたのね。 

しばらくたってから、机の上を整理しようとしてそのボールペンもついでに処分しようとしたんだけど。
まー、愛着もあったし、「ごくろうさま」と思いながら紙にグルグルとラセン模様をなぞってみたんだけど、 

な・ん・と! 

インクが空にもかかわらず、書けちゃったんですよ、あなた!
主人の為に最後の力を振り絞ったのでしょうか...
なんだかいとしくなりますた。 

...それで、今でもそのボールペンは机の上にあります。









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気をつけて帰るんだぞ

2008.05.04 (Sun) Category : 誰も信じない人へ

嫁さんの友人が、会社帰りにチンピラに絡まれたときのこと。 

そばにとめてあったワゴン車に引きずり込まれそうになったとき、
「止めなさい!」
と30ぐらいのサラリーマンが割って入り危うく助かった。 

御礼を言ったら、
「気をつけて帰るんだぞ」
とにっこり笑って立ち去っていったそのサラリーマン。

どこかで見たようなことがあるな、と思ってうちへ帰って気が付いた。半年前に亡くなった父親の若いころの写真にそっくり。
 
そういえば、普通だったら
「気をつけて帰ってください」
と言うだろうに、いかにも父親が言いそうだった
「気をつけて帰るんだぞ」
の言葉。
あれは絶対父が助けてくれたのだ、と彼女は信じている。









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ばあちゃんの形見

2008.05.03 (Sat) Category : 誰も信じない人へ

いい話しかどうか分からないけど。
俺が子供の時、ばあちゃんが亡くなった。
遠くに住んでいて、俺は死に目に会えなかった。 

でも、おふくろが、ばあちゃんを看取った。
ばあちゃんが亡くなった時、俺が小学校で、帰りの支度をしていた。
何も感じなかったし、何も予感もなくて、電話が来て、ばあちゃんが死んだ事を初めて知った。 

親父と、ばあちゃんが住んでいた福島まで行く途中、その頃は、福島まで6時間かかって、ようやく到着した時、ばあちゃんは布団で、眠るように横になっていた。
子供なりに、すごいショックで、すごく悲しかったような気がする。
じいちゃんが、布団の横で泣いていた。
正直、あんまりよく覚えていないけど。

その日に通夜があって、その夜は俺はじいちゃんと一緒に寝たような記憶がある。
じいちゃんとばあちゃんは、福島で旅館をやってて、じいちゃんは歳だったし、おふくろがお香を絶やさないように、ずっとばあちゃんの側にいた。 

夜中、ふと目が覚めると、ばあちゃんがいた。
じいちゃんの横で、悲しそうにうつむいていた。
「おばあちゃん」
と俺が声をかけると、すっと俺の前にやって来て、頭を撫でて、消えていった。
あの時、ばあちゃんは確かに
「財布の中を見てごらん」
というような事を言ったような気がする。

あれから、数年が経って、俺は高校生になっていた。
福島に戻って、じいちゃんと思い出話しをしていた時、ふと、ばあちゃんの言葉を思い出した。
じいちゃんが形見にと受け取った、ばあちゃんの財布。
じいちゃんが開けてもいい、と言うので、開けてみた。
その中に、写真が一枚入ってた。
俺の生まれたばかりの時の写真だった。 

写真の裏側に書かれていた言葉
「私の孫が生まれた。この子の結婚式を見る事ができるだろうか」。
そこには、ばあちゃんが、じいちゃんとの結婚式の時に交わし合った指輪が入っていた。

ごめんね、おばあちゃん。
俺、まだ結婚してないけど、あの指輪、大切に持ってるよ。









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