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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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手を振ったのは

2026.10.18 (Sun) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

今から三十年ほど前、大阪の小学生が体験した話です。

夏休みになって間もない七月末、仲の良い五人の男子がきもだめしをやりました。

町はずれに、昔、病院だったという六階建ての廃墟があります。幽霊が出るという噂があり、近づく人のいない建物です。

夜九時、建物の前に全員が集合しました。
きもだめしの方法は、一人で最上階まで階段を上り、六階の窓から下にいる仲間に向かって手を振った後、戻って来るというものです。

昼間にはあれほど威勢の良かった五人ですが、いざとなると尻込みをして、誰一人行くと言うことが出来ません。
このままではつまらないので、六階まで逃げずに行くことが出来た者には、二千円をあげるということにしました。

それでも行く者はおらず、きもだめしを諦めかけた時、

「じゃあ、俺が行くよ。本当に二千円くれよな」

と、四年生のGが言いました。

仲間たちが見守る中、Gは暗い建物の中に入っていき、その姿と足音も暗闇の奥へ消えていきます。
後に残った四人は、Gの度胸の良さに感心しながらも、幽霊が出るという不気味な廃墟の中を想像して、不安な気持ちで六階を見ていました。

一分…二分…三分…。
時間のたつのがずいぶん長く感じます。

「Gの奴、大丈夫かなぁ」
「もし、戻って来なかったらどうする……?」

心配そうに話しながら、真っ暗な廃墟を見つめる仲間たち。
その時、

「おい、見ろよ」

と、一人が上のほうを指さしました。

見ると、六階の窓に黒い影が映り、下に向かって手を振っています。

「驚いた。あいつ、本当にやりやがったぜ」

感心した六年生の男子が、

「わかったー。下りて来いよー」

と、人影に声をかけると、振っていた手が窓から引っ込みます。
それから間も無く、青ざめた顔のGが震えながら戻って来ました。

「お前、よく上まで行けたなぁ」
「見直したぜ、G。これで二千円はお前のものだな」

四人が口々に褒めたたえると、Gは言いました。

「なに言ってんだよ。俺、一階の階段まで行ったところで怖くなって隠れてたんだぞ」





え?





五人はおたがいに、青ざめた顔を見あわせました。





じゃあ、さっき手を振ったのは……?




(※トンカラリン助さんからの投稿です。ありがとうございました。これは色々と類話がありますね!)






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