都市伝説・・・奇憚・・・blog
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赤い目のお姉さん ―赤い部屋(3)―
2011.03.11 (Fri) | Category : 都市伝説・ホラー・オカルト
有名な都市伝説「赤い部屋」の別バージョンです。
モモ子がいつもの様に、仲間達とお喋りしながら下校している時、
「知ってる? この家に目の赤いお姉さんがいるんだって」
仲間の一人が、目の前にある家を指差して言った。
周りの二階建てや、三階建ての家に囲まれるように建っているその家は、木造の小さな平屋だった。綺麗な色のペンキが塗られており、古臭い感じはしない。モモ子は、幼児期に持っていた人形の家を想像した。
「怖いねー」
友達の一人がそう言うと、他の皆も一様に怖いと口にする。
モモ子はその感覚を不思議に思った。目が赤いお姉さん。それのどこがそんなに怖いのだろう。
仲間達はその家の前を通り過ぎると、今の話題を忘れた様に、昨日のテレビドラマの話を始めた。
モモ子もその話題についていく。
休日。
自転車で友達の家に遊びに行こうとしていたモモ子は、偶然、赤い目のお姉さんの家の前を通った。
モモ子は自転車を止めた。一体、赤い目のお姉さんとは何者だろう。目が血走っているのだろうか。それとも兎みたいに真っ赤な目なんだろうか。そう考えてみても、モモ子は別段怖くなかった。
モモ子は仲間達と、表面は仲良く付き合っているが、時々その感覚の違いに悩まされていた。
私はこの人達と本当の友達にはなれないのかしら、と思う事もあった。
それがモモ子に行動を起こさせた理由なのかもしれない。モモ子は自転車を降りると、その家の方に歩いていった。
一つしかない窓はカーテンが閉められていたが、カーテンの重なっている部分に僅かな隙間が空いていた。それはまるで作られた様に、丸い形をしていた。
モモ子は隙間から中を覗いてみた。
中は暗く、目が慣れて部屋の様子が分かるのに時間がかかった。
そこでは、あらゆるものが燃えていた。カーテン、机、椅子、花瓶などが、紅蓮の炎を上げて燃え盛っている。
モモ子が呆然と見続けていると、一瞬、黒いものが遮った。
しばらくするとまた、二回も。まるで瞬きの様に。
そこでモモ子は気付いた。自分が見ていたのは部屋ではない。瞳の中だ。
お姉さんも隙間からこちらを覗いていたのだ。
(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)
モモ子がいつもの様に、仲間達とお喋りしながら下校している時、
「知ってる? この家に目の赤いお姉さんがいるんだって」
仲間の一人が、目の前にある家を指差して言った。
周りの二階建てや、三階建ての家に囲まれるように建っているその家は、木造の小さな平屋だった。綺麗な色のペンキが塗られており、古臭い感じはしない。モモ子は、幼児期に持っていた人形の家を想像した。
「怖いねー」
友達の一人がそう言うと、他の皆も一様に怖いと口にする。
モモ子はその感覚を不思議に思った。目が赤いお姉さん。それのどこがそんなに怖いのだろう。
仲間達はその家の前を通り過ぎると、今の話題を忘れた様に、昨日のテレビドラマの話を始めた。
モモ子もその話題についていく。
休日。
自転車で友達の家に遊びに行こうとしていたモモ子は、偶然、赤い目のお姉さんの家の前を通った。
モモ子は自転車を止めた。一体、赤い目のお姉さんとは何者だろう。目が血走っているのだろうか。それとも兎みたいに真っ赤な目なんだろうか。そう考えてみても、モモ子は別段怖くなかった。
モモ子は仲間達と、表面は仲良く付き合っているが、時々その感覚の違いに悩まされていた。
私はこの人達と本当の友達にはなれないのかしら、と思う事もあった。
それがモモ子に行動を起こさせた理由なのかもしれない。モモ子は自転車を降りると、その家の方に歩いていった。
一つしかない窓はカーテンが閉められていたが、カーテンの重なっている部分に僅かな隙間が空いていた。それはまるで作られた様に、丸い形をしていた。
モモ子は隙間から中を覗いてみた。
中は暗く、目が慣れて部屋の様子が分かるのに時間がかかった。
そこでは、あらゆるものが燃えていた。カーテン、机、椅子、花瓶などが、紅蓮の炎を上げて燃え盛っている。
モモ子が呆然と見続けていると、一瞬、黒いものが遮った。
しばらくするとまた、二回も。まるで瞬きの様に。
そこでモモ子は気付いた。自分が見ていたのは部屋ではない。瞳の中だ。
お姉さんも隙間からこちらを覗いていたのだ。
(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)
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さっちゃん(3)
2011.03.07 (Mon) | Category : 都市伝説・ホラー・オカルト
童謡の『さっちゃん』にまつわる噂の一つです。
サユリは中学校から家に帰らずに、直接塾に通っていた。最初は嫌々ながら行っていたが、塾で学校とは違う友達が出来るようになると段々楽しくなってきた。
その日も塾は十時に終わり、サユリは五人の友達と自転車で連れ立って帰る。一人減り二人減り、最後まで一緒だった友達とも別れた。
サユリが住むマンションは、高層住宅地の一番奥。誰も通らないマンションの間の道を、一人で進まなければならなかった。
マンションの部屋には十時を過ぎても明かりがあるが、辺りは静まり返り、街灯だけが道を照らしている。
サユリはこの場所に来ると、怖さを耐えるために歌をうたう事にしていた。マンションの住人に聞かれるのは恥ずかしかったが、変質者に襲われるよりはマシだと思っていた。
知っている曲を全て歌い尽くしてしまったサユリは、何故か、昔どこかで聞いた童謡を口ずさんだ。
「さっちゃんはね、さちこっていうんだ、ほんとはね」
そこまで歌った瞬間、街路樹の蔭から男のらしい人影が現れた。サユリは怖くなり、力一杯ペダルを漕ぎながら、大声で歌い続けた。
「だけど、ちっちゃいから、自分のことさっちゃんっていうんだよ。おかしいね、さっちゃん」
前方の街路樹で再び影が動いた。さっきの男は、ずっと後ろに引き離した筈なのに。
「だけどちっちゃいから、バナナが半分しか食べられないの」
サユリは必死に歌いながら、懸命に漕いだ。
再び前の街路樹に人が見えた時、街灯の白い光が、その姿をはっきり浮かび上がらせた。
男はシルクハットを被り、燕尾服を着ていた。髭を生やし、片方の目にレンズをはめている。
手にステッキを持った西洋人だった。
『さっちゃん』の三番目を歌おうとしたところで、サユリは自分のマンションに着いた。自転車の鍵も掛けずに階段を駆け上がる。
男が自分を見ていた事を両親に知らせると、心配した父親は、
「明日から車で迎えに行ってやる」
と言った。男が西洋人だとは言いそびれた。
翌日、学校に行ったサユリは、親友のマリ子に昨夜の事を打ち明けた。真面目に聞いてくれるマリ子に、さっちゃんの歌をうたった事まで話すと、
「あんた、その歌の三番まで知ってるの?」
真剣に問うマリ子に、サユリは頷いた。
「あんた危なかったよ」
怖い顔でマリ子は言った。
「さっちゃんの歌を三番までうたうと、異人さんに連れて行かれちゃうんだよ」
(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)
サユリは中学校から家に帰らずに、直接塾に通っていた。最初は嫌々ながら行っていたが、塾で学校とは違う友達が出来るようになると段々楽しくなってきた。
その日も塾は十時に終わり、サユリは五人の友達と自転車で連れ立って帰る。一人減り二人減り、最後まで一緒だった友達とも別れた。
サユリが住むマンションは、高層住宅地の一番奥。誰も通らないマンションの間の道を、一人で進まなければならなかった。
マンションの部屋には十時を過ぎても明かりがあるが、辺りは静まり返り、街灯だけが道を照らしている。
サユリはこの場所に来ると、怖さを耐えるために歌をうたう事にしていた。マンションの住人に聞かれるのは恥ずかしかったが、変質者に襲われるよりはマシだと思っていた。
知っている曲を全て歌い尽くしてしまったサユリは、何故か、昔どこかで聞いた童謡を口ずさんだ。
「さっちゃんはね、さちこっていうんだ、ほんとはね」
そこまで歌った瞬間、街路樹の蔭から男のらしい人影が現れた。サユリは怖くなり、力一杯ペダルを漕ぎながら、大声で歌い続けた。
「だけど、ちっちゃいから、自分のことさっちゃんっていうんだよ。おかしいね、さっちゃん」
前方の街路樹で再び影が動いた。さっきの男は、ずっと後ろに引き離した筈なのに。
「だけどちっちゃいから、バナナが半分しか食べられないの」
サユリは必死に歌いながら、懸命に漕いだ。
再び前の街路樹に人が見えた時、街灯の白い光が、その姿をはっきり浮かび上がらせた。
男はシルクハットを被り、燕尾服を着ていた。髭を生やし、片方の目にレンズをはめている。
手にステッキを持った西洋人だった。
『さっちゃん』の三番目を歌おうとしたところで、サユリは自分のマンションに着いた。自転車の鍵も掛けずに階段を駆け上がる。
男が自分を見ていた事を両親に知らせると、心配した父親は、
「明日から車で迎えに行ってやる」
と言った。男が西洋人だとは言いそびれた。
翌日、学校に行ったサユリは、親友のマリ子に昨夜の事を打ち明けた。真面目に聞いてくれるマリ子に、さっちゃんの歌をうたった事まで話すと、
「あんた、その歌の三番まで知ってるの?」
真剣に問うマリ子に、サユリは頷いた。
「あんた危なかったよ」
怖い顔でマリ子は言った。
「さっちゃんの歌を三番までうたうと、異人さんに連れて行かれちゃうんだよ」
(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)
百話目
2011.02.18 (Fri) | Category : 都市伝説・ホラー・オカルト
掲示板への初投稿します。以前知った都市伝説です。
百話目
夏休み。五年一組の子供達が百物語を行いました。
場所は小学校の一階にある彼らの教室。人数は二十人。
暗くなった部屋の中に全員集まり、百本の蝋燭に火を灯します。
それから、「何か変な事が起きた時のために」と、用意したテープレコーダーを作動させて、百物語は始まりました。
それから、子供達は次々と、自分の知っている怖い話を語っていきました。
学校の七不思議。
都市伝説。
幽霊の話。
妖怪の話。
今まで聞いた事もないような話。
一話語られる毎に、蝋燭の火が一つ消されていく。
会が終わりに近付くにつれ、だんだん部屋の中が怪しさを纏う雰囲気になっていきました。
廊下側と外側の窓は黒く、鏡の様に室内を映しています。
物蔭は濃くなり、何かが潜んでいる気がしてきます。
壁には子供達の影法師。今にも踊り出しそうです。
子供達の中には不安と緊張が増していきました。あと少しで百話。
昔から、語ってはいけないと言われる百話目です。
やがて、九十九話が終わり、蝋燭の数はあと一本。
全員がしばし躊躇しましたが、すぐに誰かが話し始め、五分も経たない内に終いまで語ってしまいました。
「……これで、私の話は終わり」
フッ、と最後の灯りが消え、部屋は闇に包まれました。
それからしばらく、全員静かに身構えました。何か起きるのか……? と。
しかし、いくら待っても何も起こりません。子供達は自然と安堵の溜め息を洩らしました。
「なぁんだ、なんにも起きないじゃん」
「そうだねー」
明るく言い合いながら教室の電気を点け、子供達は帰り支度を始めました。
その時、テープレコーダーの持ち主の女子生徒が、あっとある事を思い出しました。
あたしさっき、四話しか話してなかったっけ……
二十人で百物語をやったので、一人五話語らなければいけない、というルールだったのです。
誰かが六つ話したのかな? それに……
女子生徒は頭に新たな疑問符を浮かべながら、レコーダーを鞄にしまおうとしました。もう一つ、気になる事があったのです。
さっきの百話目……ちゃんと聞いたと思ったのに……どんな話だったっけ……?
『……これは、実際にあった事よ』
突然、レコーダーから大音量で、百話を語った生徒の声がしました。間違って再生のボタンを押してしまったみたいです。
一瞬身体が萎縮した女生徒は、すぐに停止のボタンを押しました。
……やばいっ……
恥ずかしいと思った女生徒は、苦笑しながら、謝ろうと振り返りました。
「はは、ごめんみん……な……?」
全員、凍り付いた様な表情をして立っていました。顔色が真っ青で、身体を震わせています。
「……? どうしたの……?」
同級生達に声をかけると、一人が呟きました。
「……今の……誰の声……?」
「……え……?」
『私が死んだ夜の話なんだけどね……』
再生ボタンを押していないのに、レコーダーが再び喋り始めた。
その瞬間、突然教室の電気が消えた。
呆然と佇む子供達。レコーダーは操作していないのに、再び沈黙している。
廊下側の窓の向こうに、紫色の人影が現れた。
以上です(ナガイ
途中から乱雑になってすいませんf^_^;
(暗さんからの投稿です。ありがとうございました)
百話目
夏休み。五年一組の子供達が百物語を行いました。
場所は小学校の一階にある彼らの教室。人数は二十人。
暗くなった部屋の中に全員集まり、百本の蝋燭に火を灯します。
それから、「何か変な事が起きた時のために」と、用意したテープレコーダーを作動させて、百物語は始まりました。
それから、子供達は次々と、自分の知っている怖い話を語っていきました。
学校の七不思議。
都市伝説。
幽霊の話。
妖怪の話。
今まで聞いた事もないような話。
一話語られる毎に、蝋燭の火が一つ消されていく。
会が終わりに近付くにつれ、だんだん部屋の中が怪しさを纏う雰囲気になっていきました。
廊下側と外側の窓は黒く、鏡の様に室内を映しています。
物蔭は濃くなり、何かが潜んでいる気がしてきます。
壁には子供達の影法師。今にも踊り出しそうです。
子供達の中には不安と緊張が増していきました。あと少しで百話。
昔から、語ってはいけないと言われる百話目です。
やがて、九十九話が終わり、蝋燭の数はあと一本。
全員がしばし躊躇しましたが、すぐに誰かが話し始め、五分も経たない内に終いまで語ってしまいました。
「……これで、私の話は終わり」
フッ、と最後の灯りが消え、部屋は闇に包まれました。
それからしばらく、全員静かに身構えました。何か起きるのか……? と。
しかし、いくら待っても何も起こりません。子供達は自然と安堵の溜め息を洩らしました。
「なぁんだ、なんにも起きないじゃん」
「そうだねー」
明るく言い合いながら教室の電気を点け、子供達は帰り支度を始めました。
その時、テープレコーダーの持ち主の女子生徒が、あっとある事を思い出しました。
あたしさっき、四話しか話してなかったっけ……
二十人で百物語をやったので、一人五話語らなければいけない、というルールだったのです。
誰かが六つ話したのかな? それに……
女子生徒は頭に新たな疑問符を浮かべながら、レコーダーを鞄にしまおうとしました。もう一つ、気になる事があったのです。
さっきの百話目……ちゃんと聞いたと思ったのに……どんな話だったっけ……?
『……これは、実際にあった事よ』
突然、レコーダーから大音量で、百話を語った生徒の声がしました。間違って再生のボタンを押してしまったみたいです。
一瞬身体が萎縮した女生徒は、すぐに停止のボタンを押しました。
……やばいっ……
恥ずかしいと思った女生徒は、苦笑しながら、謝ろうと振り返りました。
「はは、ごめんみん……な……?」
全員、凍り付いた様な表情をして立っていました。顔色が真っ青で、身体を震わせています。
「……? どうしたの……?」
同級生達に声をかけると、一人が呟きました。
「……今の……誰の声……?」
「……え……?」
『私が死んだ夜の話なんだけどね……』
再生ボタンを押していないのに、レコーダーが再び喋り始めた。
その瞬間、突然教室の電気が消えた。
呆然と佇む子供達。レコーダーは操作していないのに、再び沈黙している。
廊下側の窓の向こうに、紫色の人影が現れた。
以上です(ナガイ
途中から乱雑になってすいませんf^_^;
(暗さんからの投稿です。ありがとうございました)
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