都市伝説・・・奇憚・・・blog
都市伝説を中心にホラー、オカルト系の話題をお楽しみください。
メールはyoshizo0@hotmail.co.jpへ
☆☆投稿やまとめて欲しい話題のタレコミなど、情報提供受付中!
☆☆ありがとう5000万ヒット!☆☆
家出
2016.07.22 (Fri) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
295:家出:2006/05/22(月)00:47:14ID:d8jzDAnD0
(1)
俺は今まで悔いを残さない生き方をしてきた。
つまり、とりあえずやりたいことは全部やろうって事だ。
自衛隊にも行ったし、強盗もしたし、ごついナイフを懐に仕舞い込み夜の工業地帯を徘徊したこともあった。
まぁ、今になって思えばどこか病んでいたのかも知れないが…。
これから書くことは、まぁ、そんな中で体験した一つ。
怖いかどうかは、そっちで判断してくれ。
もう何年前になるだろう?
俺は過去に一度だけ家出をしたことがある。
虐めとか色々あって生きているのも嫌になっていて。
だけど死ぬのは怖いから、とりあえず見知らぬ場所にでも行ってみようと思ったんだ。
行き先は、どこでも良かった。
ただ地元から少しでも離れたいから所持金で行ける限界をと考えたら、静岡県の富士樹海に向かってしまっていた。
行きは何も問題がなかった。
ローカル電車の車窓では街と緑の風景が代わる代わる流れていて、裸の大将を彷彿させるような、そんな雰囲気に身を任せていれば鼻歌の一つも飛び出すといった具合で、ともかく安らいでいた。
電車を降りて、まず向かった先は霊山なんて看板の掲げられた場所だった。
木々の鬱蒼と生い茂る小高い山。
日の沈む前に到着した俺はここで野宿しようと思ったが、結果として出来なかった。
枯れ草を拾い集めて火を起こす度に雨が降ってきて、瞬く間に焚き火は消されてしまうのだ。
火を起こしては雨に消されるといった循環を三回ほど繰り返して、ようやく
「ここには神様か何かいるんだろうな」
と思い至った俺は場所を変えることにした。
296:家出:2006/05/22(月)00:47:55ID:d8jzDAnD0
(2)
それから数十分。
天気は曇っていたが、まだ辺りは明るい。
明るいうちなら獰猛な野犬の群れに襲われることもないだろうと樹海に入ることにした。
途中で近所の小学生から
「死ぬなよ~」と
叫ばれたり、赤い数字の記された石とそこへ供えられた花を発見したりもしたが、気にせず直進。
さらに数十分後には日中でも薄暗くジメジメした森の中にいた。
森は暗かった。
いや、本当に同じ日の光が差し込んではいても、森の外とでは明るさが違うのだ。
それで雰囲気だけで怖くなってきた俺は逃げるように来た道を引き返し、森の外に出たはず……。
しかし帰り道が違っていたらしい。
来た道を引き返したはずなのに、見覚えのない道路に俺は出ていたのだ。
その道路の先には小さな石造りの鳥居があって、奥には古ぼけた社があった。
障子張りの木製引き戸を開けて中を覗けば、埃の積もった床板と、意外としっかりした壁(土壁だが穴とかは無かった)が見えて、奥には何かを祀ったような祭壇が蜘蛛の巣まみれになっていた。
その頃の時間は、確か午後の六時過ぎ。
俺は屋根と壁のある場所なら夜になって野犬に襲われることはないだろうと、怖くとも中で一夜を過ごすことにしたのである。
季節柄そうなのか、樹海周辺がそうなのか、辺りが暗くなるのはあっという間だった。
荷物の中に懐中電灯は入っていなかった。
ただ自衛のため(もしくは自殺するため)に持ってきた特大ナイフを握りしめて、予想もしていなかった寒さの中、毛布にくるまっていた。
それから旅の疲れで眠ってしまったらしく、目を覚ましたのは夜の十時を過ぎた頃。
なぜ起きたのかといえば社の外で何か物音がしたからだ。
こんな時間に何だろう?不審に思って耳を澄ませると、トン、トン、トンと、まるで手鞠でもついてるような規則的で軽快な音が響いている。
辺りに民家はなく、なので当然周囲に明かりはない。
こんな夜遅くに、こんなへんぴなところで遊んでる子供なんているのか?とか考えつつ、引き戸をほんの少し開けて外の様子を窺う。
戸の隙間から見えたのは一面が真っ白な景色だった。
深い霧が出ているんだ。俺はそう思って、つまり物音は幻聴かそうでなければヤバい物だと判断して引き戸を閉めると、再び毛布にくるまって、寒さに歯をガチガチいわせつつ目を閉じた。
297:家出:2006/05/22(月)00:48:35ID:d8jzDAnD0
(3)
それからしばらく眠っていたと思うが、再び目を覚ましたのは午前の二時だった。
俺は最初、自分の状況が分からなくて、上半身だけ起こすとぼんやりしていたが、不意に誰かの靴音が聞こえてビクリとした。
靴音は、運動靴ではなく草履のような「じゃ、じゃ、じゃ」といった物で、やはり子供のような身軽さに思えた。
音は先刻と同じ場所、社の正面。鳥居のあった場所辺りから鳴っている。
俺は寒さに鳴りやまない歯もそのままに、再び引き戸を開けて外の様子を覗き込む。
しかし、やはり霧が出ていて視界は真っ白。
我ながらヘタレだと思いつつ。俺は何も聞かなかったことにして引き戸を閉めようとする。
だが閉めようとしたほんの僅かな隙間は、力を入れても動かなかった。
なんで?と混乱する俺。
色々と嫌な想像をしてしまって白い隙間の奥から目が離せない。
三分か、五分か、金縛りに遭っているわけでもないのに恐怖で身動きできないでいると、不意に戸の隙間に広がる景色に変化があった。
白い部分に誰かの影が差したのだ。そいつはぜぇぜぇと苦しそうな息をしていて、なのに目とか口とかは影になっていてよく見えない。
ふ、ふ、ふ、ふ。
女の笑い声?もしくは呻き声が聞こえた。
寒さのせいか全身に鳥肌が立った。背中に粘っこい汗が流れるのを感じた。
俺は手だけを動かして床を探り、置いていたナイフに指が触れた瞬間に掴みあげた。
「俺に何かしたら殺す、お前が幽霊でも殺す、死ぬまで殺す、だから入ってくるな!」
と、叫んだつもりだったが、心底ビビッていた俺の口から出たのはもごもごした呟きだけだった。
だが向こうは察してくれたらしく、影は気配と共に消え失せた。
大人しく帰ってくれたらしい。俺は今度こそ戸を閉めて、眠った。
298:家出:2006/05/22(月)00:49:30ID:d8jzDAnD0
(4)
それから安堵も手伝って午前十時頃まで眠っていた。
目が覚めてから、俺はとりあえず引き戸を少し開けて、外に何か居ないことを確認すると早々荷物をまとめて表に出た。
怖くなったので家に帰ろうと思ったのだ。
(この時は自分をヘタレだと思ったが、今は後悔していない)
道路を延々歩き回って、発見したコンビニでおにぎりを二つ買って食べて、民家の水道を勝手に飲んで(あのときのおばあちゃん、饅頭ありがとう。あの味は今でも覚えてます)
そして駅に到着した俺。
しかし、ここで問題があった。
当初『持ち金で行けるところまで』と来ているので、帰りの電車賃が無いのだ。
俺の家は大阪府。ここは静岡県。どうしようかと悩んだ挙げ句、一つのアイデアを思いつく。
無賃乗車、つまりキセルするのだ。幸い、当時の俺は切れかけの定期券を持っていて、地元まで戻って来れば改札は抜けられる。
しかし急行などでは乗務員による切符の確認があるはずなので、あくまでもローカル線で行かなければならない。
だから怪しまれないようにと二百円くらいの切符を買って電車に乗ると、心臓バクンバクン言わせながら大阪へとむかったのだ。
ナイフはギリギリ銃刀法違反に引っ掛かるくらいの長さ?(刃渡り24㎝)だったし、そのうえ無賃乗車ともなれば、見つかったらただでは済まないだろう。
俺は社での一夜よりも、むしろ車内で過ごす時間に恐怖を覚えていた。
おわり
299:本当にあった怖い名無し:2006/05/22(月)01:15:18ID:O+0kv0o90
>>298
樹海があるのは山梨県だよ、どこに行ってたの?
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?130
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1148030911/295-299
.
(1)
俺は今まで悔いを残さない生き方をしてきた。
つまり、とりあえずやりたいことは全部やろうって事だ。
自衛隊にも行ったし、強盗もしたし、ごついナイフを懐に仕舞い込み夜の工業地帯を徘徊したこともあった。
まぁ、今になって思えばどこか病んでいたのかも知れないが…。
これから書くことは、まぁ、そんな中で体験した一つ。
怖いかどうかは、そっちで判断してくれ。
もう何年前になるだろう?
俺は過去に一度だけ家出をしたことがある。
虐めとか色々あって生きているのも嫌になっていて。
だけど死ぬのは怖いから、とりあえず見知らぬ場所にでも行ってみようと思ったんだ。
行き先は、どこでも良かった。
ただ地元から少しでも離れたいから所持金で行ける限界をと考えたら、静岡県の富士樹海に向かってしまっていた。
行きは何も問題がなかった。
ローカル電車の車窓では街と緑の風景が代わる代わる流れていて、裸の大将を彷彿させるような、そんな雰囲気に身を任せていれば鼻歌の一つも飛び出すといった具合で、ともかく安らいでいた。
電車を降りて、まず向かった先は霊山なんて看板の掲げられた場所だった。
木々の鬱蒼と生い茂る小高い山。
日の沈む前に到着した俺はここで野宿しようと思ったが、結果として出来なかった。
枯れ草を拾い集めて火を起こす度に雨が降ってきて、瞬く間に焚き火は消されてしまうのだ。
火を起こしては雨に消されるといった循環を三回ほど繰り返して、ようやく
「ここには神様か何かいるんだろうな」
と思い至った俺は場所を変えることにした。
296:家出:2006/05/22(月)00:47:55ID:d8jzDAnD0
(2)
それから数十分。
天気は曇っていたが、まだ辺りは明るい。
明るいうちなら獰猛な野犬の群れに襲われることもないだろうと樹海に入ることにした。
途中で近所の小学生から
「死ぬなよ~」と
叫ばれたり、赤い数字の記された石とそこへ供えられた花を発見したりもしたが、気にせず直進。
さらに数十分後には日中でも薄暗くジメジメした森の中にいた。
森は暗かった。
いや、本当に同じ日の光が差し込んではいても、森の外とでは明るさが違うのだ。
それで雰囲気だけで怖くなってきた俺は逃げるように来た道を引き返し、森の外に出たはず……。
しかし帰り道が違っていたらしい。
来た道を引き返したはずなのに、見覚えのない道路に俺は出ていたのだ。
その道路の先には小さな石造りの鳥居があって、奥には古ぼけた社があった。
障子張りの木製引き戸を開けて中を覗けば、埃の積もった床板と、意外としっかりした壁(土壁だが穴とかは無かった)が見えて、奥には何かを祀ったような祭壇が蜘蛛の巣まみれになっていた。
その頃の時間は、確か午後の六時過ぎ。
俺は屋根と壁のある場所なら夜になって野犬に襲われることはないだろうと、怖くとも中で一夜を過ごすことにしたのである。
季節柄そうなのか、樹海周辺がそうなのか、辺りが暗くなるのはあっという間だった。
荷物の中に懐中電灯は入っていなかった。
ただ自衛のため(もしくは自殺するため)に持ってきた特大ナイフを握りしめて、予想もしていなかった寒さの中、毛布にくるまっていた。
それから旅の疲れで眠ってしまったらしく、目を覚ましたのは夜の十時を過ぎた頃。
なぜ起きたのかといえば社の外で何か物音がしたからだ。
こんな時間に何だろう?不審に思って耳を澄ませると、トン、トン、トンと、まるで手鞠でもついてるような規則的で軽快な音が響いている。
辺りに民家はなく、なので当然周囲に明かりはない。
こんな夜遅くに、こんなへんぴなところで遊んでる子供なんているのか?とか考えつつ、引き戸をほんの少し開けて外の様子を窺う。
戸の隙間から見えたのは一面が真っ白な景色だった。
深い霧が出ているんだ。俺はそう思って、つまり物音は幻聴かそうでなければヤバい物だと判断して引き戸を閉めると、再び毛布にくるまって、寒さに歯をガチガチいわせつつ目を閉じた。
297:家出:2006/05/22(月)00:48:35ID:d8jzDAnD0
(3)
それからしばらく眠っていたと思うが、再び目を覚ましたのは午前の二時だった。
俺は最初、自分の状況が分からなくて、上半身だけ起こすとぼんやりしていたが、不意に誰かの靴音が聞こえてビクリとした。
靴音は、運動靴ではなく草履のような「じゃ、じゃ、じゃ」といった物で、やはり子供のような身軽さに思えた。
音は先刻と同じ場所、社の正面。鳥居のあった場所辺りから鳴っている。
俺は寒さに鳴りやまない歯もそのままに、再び引き戸を開けて外の様子を覗き込む。
しかし、やはり霧が出ていて視界は真っ白。
我ながらヘタレだと思いつつ。俺は何も聞かなかったことにして引き戸を閉めようとする。
だが閉めようとしたほんの僅かな隙間は、力を入れても動かなかった。
なんで?と混乱する俺。
色々と嫌な想像をしてしまって白い隙間の奥から目が離せない。
三分か、五分か、金縛りに遭っているわけでもないのに恐怖で身動きできないでいると、不意に戸の隙間に広がる景色に変化があった。
白い部分に誰かの影が差したのだ。そいつはぜぇぜぇと苦しそうな息をしていて、なのに目とか口とかは影になっていてよく見えない。
ふ、ふ、ふ、ふ。
女の笑い声?もしくは呻き声が聞こえた。
寒さのせいか全身に鳥肌が立った。背中に粘っこい汗が流れるのを感じた。
俺は手だけを動かして床を探り、置いていたナイフに指が触れた瞬間に掴みあげた。
「俺に何かしたら殺す、お前が幽霊でも殺す、死ぬまで殺す、だから入ってくるな!」
と、叫んだつもりだったが、心底ビビッていた俺の口から出たのはもごもごした呟きだけだった。
だが向こうは察してくれたらしく、影は気配と共に消え失せた。
大人しく帰ってくれたらしい。俺は今度こそ戸を閉めて、眠った。
298:家出:2006/05/22(月)00:49:30ID:d8jzDAnD0
(4)
それから安堵も手伝って午前十時頃まで眠っていた。
目が覚めてから、俺はとりあえず引き戸を少し開けて、外に何か居ないことを確認すると早々荷物をまとめて表に出た。
怖くなったので家に帰ろうと思ったのだ。
(この時は自分をヘタレだと思ったが、今は後悔していない)
道路を延々歩き回って、発見したコンビニでおにぎりを二つ買って食べて、民家の水道を勝手に飲んで(あのときのおばあちゃん、饅頭ありがとう。あの味は今でも覚えてます)
そして駅に到着した俺。
しかし、ここで問題があった。
当初『持ち金で行けるところまで』と来ているので、帰りの電車賃が無いのだ。
俺の家は大阪府。ここは静岡県。どうしようかと悩んだ挙げ句、一つのアイデアを思いつく。
無賃乗車、つまりキセルするのだ。幸い、当時の俺は切れかけの定期券を持っていて、地元まで戻って来れば改札は抜けられる。
しかし急行などでは乗務員による切符の確認があるはずなので、あくまでもローカル線で行かなければならない。
だから怪しまれないようにと二百円くらいの切符を買って電車に乗ると、心臓バクンバクン言わせながら大阪へとむかったのだ。
ナイフはギリギリ銃刀法違反に引っ掛かるくらいの長さ?(刃渡り24㎝)だったし、そのうえ無賃乗車ともなれば、見つかったらただでは済まないだろう。
俺は社での一夜よりも、むしろ車内で過ごす時間に恐怖を覚えていた。
おわり
299:本当にあった怖い名無し:2006/05/22(月)01:15:18ID:O+0kv0o90
>>298
樹海があるのは山梨県だよ、どこに行ってたの?
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?130
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1148030911/295-299
.
PR
仔猫と仔犬
2016.07.21 (Thu) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
77:名無しさん@おーぷん:2016/07/11(月)21:57:52ID:LvO
仔猫と仔犬
かなり前に遠方の従弟から聞いた話
従弟は高校生なんだがYのという小学以来の友人が居る
騒がしくて落ち着きのない従弟としっかりしてるがあまり前に出ないYとで仲良くやってるそうだ
一年の12月頃
放課後二人でとりとめない話をしつつテストの予習してたら同じクラスのギャル系女子グループがキャイキャイ言いながら寄ってきたんだと
いつもなら従弟はノリノリで
「モテモテですことww」
とか茶化すらしいんだがこの日はその前にYが慌てるように席を立って軽く後ずさった
そしてYはいやに真剣な顔でこう言った
『その黒いの、何処で?』
黒いのというのは女子の一人が身に付けているファータイプの高そうなマフラーの事だった
女子Tは照れくさそうに誕生日におばあちゃんから貰ったと笑って妙に嬉しそうな態度だったそう
その後Tが
「一緒にクリスマスツリー見に行きませんか」
とか告白した
けどYは険しい顔をしたままでTに返事もせず急いで荷物を纏めて足早に教室を出ていった
慌てて追い掛けてどういう事かと訊ねても
「ごめん、今日は帰る」
という以外だんまりで顔色を見ると物凄く真っ青だったそうだ
翌日の朝学校に着くと三年のK先輩がYにイチャモンをつけて胸ぐらを掴んでた
聞けば人の彼女に手を出すとか良い度胸だ生意気だとかそんなの
YもYで凄く険しい顔をして真っ青になってた
ただ雰囲気が先輩に恐がってるんじゃなく先輩の腰の方に目が言ってた
とりあえず先生が来てくれたからその場は納まったものの
YはHR終わったらすぐに早退してしまいその態度は昨日のTへの反応とほぼ変わらなかった
メールを入れても無視、電話を入れても無視
今までこんなこと無かったのにって従弟は心配したがそのまた翌日も顔色は悪いままだが律儀に出てきたそうだ
大丈夫かって訊いたらまあ何とかって反応で笑わないけどちょっと無理してるなって感じ
んでK先輩は今度はTを連れてイチャモンつけてYを貶す貶す
ネクラだのオタクだのタマナシだの罵詈雑言並べ立てて小突いたり蹴ったりしたから従弟が応戦しようたしたんだがYに必死に止められたらしい
「絶対さわるな」
ってそんな風に
それが二週間程続いて堪忍袋がはち切れそうになった頃、それは唐突に終わった
Tが轢き逃げ事故に巻き込まれ、後日Tの訃報が聞かされた
従弟はYが葬儀を欠席で済ますと思ってたが寧ろ率先して出ようとしてた事にかなり驚いてた
付き合ってる奴居るのに二股かけようとしたあげく失敗したら先輩けしかけてきた奴の葬儀とか正直行きたくないだろうし
でもYはちゃんと身なり整えてちゃんと参加してた
78:名無しさん@おーぷん:2016/07/11(月)22:21:35ID:LvO
皆が座布団に座って読経も始まり、場が静まりかえった所で奇妙な事が起きた
いつのまにか可愛い参列者、まだ両手に収まりそうな小さな黒猫が訪れててその後ろからそれよりも一回り大きな黒い仔犬が付いてきてた
その子たちは各参列者の顔をジーっと見つめて時折荷物にちょっかい出しを繰り返しては順々に歩いて来た
従弟は犬猫大好きでその子らが自分の前に来た時確保して席を離れて後で飼い主を探すつもりで手を伸ばした瞬間、Yに思いきり手首を掴まれ何事かと思ってYを見るとかなり怯えた表情で顔を小さく横に振っていた
Yは従弟家のシェパード可愛がってたから動物嫌いではないのはこの時点で確定してたが従弟としては意味分からなくて混乱してた
「食べるのはおばあちゃんに嫌な事した奴だけだよ」
不意に目の前から男の声が聞こえて前を向くと仔猫と仔犬がジーっと、ニマーっと見据えててそのままスーっと消えてしまったらしい
それを見た途端Yは従弟の手を引き一度葬儀場の外に出た
整理の追い付かず初心霊現象に遭遇しテンパる従弟にYは静かに落ち着くように諭し、簡単に説明してくれた
あの二匹は神様に近いが良くない何かで今回は報復をして回っている、仔猫と仔犬なんて可愛いものじゃない
何が狙いか分からないし素人のYには祓う技術が無いので従弟に障らせないだけで精一杯だった
Tについては障り方がマシな方で親御さんの方がもっとヤバイから暫くこの辺りを近付くな
従弟はYに霊感的なモノがあること自体初耳だった
Yを0感だと思ってたからかなり驚いたし最初疑いもしたらしい
けど一月も経たない内にTの母親は発狂して通行人を切りつける障害事件を起こして警察からの檻付き病院
父親も父親で原因不明の体調不良を起こして身体中が腫れ上がり入院したのでその辺りは近寄りたくても近寄れない空気になったらしい
んで余談なんだが
従弟「何で霊感黙ってたのw今度胆試し行こうぜww」
Y「やだ、行きたくない」
従弟「何wwビビリなの?wwww」
Y「うん、その代わり怪談なら聴かせるから」
従弟「よっしゃ!バッチコーイ!!」
従弟その怪談聞いた日、シモで大作を描いたそうな
79:名無しさん@おーぷん:2016/07/11(月)22:40:25ID:YcG
>>77
可愛らしいタイトルに騙された
怖かった
80:名無しさん@おーぷん:2016/07/11(月)23:39:13ID:LvO
>>79
あざまっす!
報復の大きさが被害の大きさとイコールでないらしいので葬儀行くのも本当は相当ヤバかったとか何とか
Y君のおかげで従弟が存命出来てます……
81:名無しさん@おーぷん:2016/07/12(火)08:00:44ID:es2
>>80
乙
動物大好き人間としては洒落にならんかったわ
葬儀場じゃなかったら俺も絶対さわっちゃうだろうなコレ…
(地元では通夜葬式は獣立ち入り禁止)
おばあちゃん=祟り神で子猫と子犬は神遣?みたいなもんかねぇ
82:名無しさん@おーぷん:2016/07/12(火)15:35:11ID:YuF
>>81
そこの所は分からない
けとT家は祖母を結構激しく虐めてたそうで近所の方総出で何とか逃がす事態があったのを伯母に聞いた
あくまで憶測だけどもしかしたらおばあちゃんイコールT家祖母かもしれないがT祖母まだ御存命だし微妙か……
83:名無しさん@おーぷん:2016/07/12(火)17:08:01ID:es2
>>82
>T家は祖母を結構激しく虐めてたそうで近所の方総出で何とか逃がす事態があったのを伯母に聞いた
結構それ重要な情報じゃね?
存命だとしても年配者のDV被害って凄まじいの多いらしいし、良くないものだとしても神の端くれみたいなのが手を下したっぽいし…
84:名無しさん@おーぷん:2016/07/12(火)19:07:31ID:YuF
>>83
そこんところ従弟にメールして伯母とY君からもう少し詳しい事聞き出してもらってみる
簡単に聞いただけでも恨まれて当然の胸糞オンパレードな話だったし
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?
http://toro.open2ch.net/test/read.cgi/occult/1416986147/77-84
.
仔猫と仔犬
かなり前に遠方の従弟から聞いた話
従弟は高校生なんだがYのという小学以来の友人が居る
騒がしくて落ち着きのない従弟としっかりしてるがあまり前に出ないYとで仲良くやってるそうだ
一年の12月頃
放課後二人でとりとめない話をしつつテストの予習してたら同じクラスのギャル系女子グループがキャイキャイ言いながら寄ってきたんだと
いつもなら従弟はノリノリで
「モテモテですことww」
とか茶化すらしいんだがこの日はその前にYが慌てるように席を立って軽く後ずさった
そしてYはいやに真剣な顔でこう言った
『その黒いの、何処で?』
黒いのというのは女子の一人が身に付けているファータイプの高そうなマフラーの事だった
女子Tは照れくさそうに誕生日におばあちゃんから貰ったと笑って妙に嬉しそうな態度だったそう
その後Tが
「一緒にクリスマスツリー見に行きませんか」
とか告白した
けどYは険しい顔をしたままでTに返事もせず急いで荷物を纏めて足早に教室を出ていった
慌てて追い掛けてどういう事かと訊ねても
「ごめん、今日は帰る」
という以外だんまりで顔色を見ると物凄く真っ青だったそうだ
翌日の朝学校に着くと三年のK先輩がYにイチャモンをつけて胸ぐらを掴んでた
聞けば人の彼女に手を出すとか良い度胸だ生意気だとかそんなの
YもYで凄く険しい顔をして真っ青になってた
ただ雰囲気が先輩に恐がってるんじゃなく先輩の腰の方に目が言ってた
とりあえず先生が来てくれたからその場は納まったものの
YはHR終わったらすぐに早退してしまいその態度は昨日のTへの反応とほぼ変わらなかった
メールを入れても無視、電話を入れても無視
今までこんなこと無かったのにって従弟は心配したがそのまた翌日も顔色は悪いままだが律儀に出てきたそうだ
大丈夫かって訊いたらまあ何とかって反応で笑わないけどちょっと無理してるなって感じ
んでK先輩は今度はTを連れてイチャモンつけてYを貶す貶す
ネクラだのオタクだのタマナシだの罵詈雑言並べ立てて小突いたり蹴ったりしたから従弟が応戦しようたしたんだがYに必死に止められたらしい
「絶対さわるな」
ってそんな風に
それが二週間程続いて堪忍袋がはち切れそうになった頃、それは唐突に終わった
Tが轢き逃げ事故に巻き込まれ、後日Tの訃報が聞かされた
従弟はYが葬儀を欠席で済ますと思ってたが寧ろ率先して出ようとしてた事にかなり驚いてた
付き合ってる奴居るのに二股かけようとしたあげく失敗したら先輩けしかけてきた奴の葬儀とか正直行きたくないだろうし
でもYはちゃんと身なり整えてちゃんと参加してた
78:名無しさん@おーぷん:2016/07/11(月)22:21:35ID:LvO
皆が座布団に座って読経も始まり、場が静まりかえった所で奇妙な事が起きた
いつのまにか可愛い参列者、まだ両手に収まりそうな小さな黒猫が訪れててその後ろからそれよりも一回り大きな黒い仔犬が付いてきてた
その子たちは各参列者の顔をジーっと見つめて時折荷物にちょっかい出しを繰り返しては順々に歩いて来た
従弟は犬猫大好きでその子らが自分の前に来た時確保して席を離れて後で飼い主を探すつもりで手を伸ばした瞬間、Yに思いきり手首を掴まれ何事かと思ってYを見るとかなり怯えた表情で顔を小さく横に振っていた
Yは従弟家のシェパード可愛がってたから動物嫌いではないのはこの時点で確定してたが従弟としては意味分からなくて混乱してた
「食べるのはおばあちゃんに嫌な事した奴だけだよ」
不意に目の前から男の声が聞こえて前を向くと仔猫と仔犬がジーっと、ニマーっと見据えててそのままスーっと消えてしまったらしい
それを見た途端Yは従弟の手を引き一度葬儀場の外に出た
整理の追い付かず初心霊現象に遭遇しテンパる従弟にYは静かに落ち着くように諭し、簡単に説明してくれた
あの二匹は神様に近いが良くない何かで今回は報復をして回っている、仔猫と仔犬なんて可愛いものじゃない
何が狙いか分からないし素人のYには祓う技術が無いので従弟に障らせないだけで精一杯だった
Tについては障り方がマシな方で親御さんの方がもっとヤバイから暫くこの辺りを近付くな
従弟はYに霊感的なモノがあること自体初耳だった
Yを0感だと思ってたからかなり驚いたし最初疑いもしたらしい
けど一月も経たない内にTの母親は発狂して通行人を切りつける障害事件を起こして警察からの檻付き病院
父親も父親で原因不明の体調不良を起こして身体中が腫れ上がり入院したのでその辺りは近寄りたくても近寄れない空気になったらしい
んで余談なんだが
従弟「何で霊感黙ってたのw今度胆試し行こうぜww」
Y「やだ、行きたくない」
従弟「何wwビビリなの?wwww」
Y「うん、その代わり怪談なら聴かせるから」
従弟「よっしゃ!バッチコーイ!!」
従弟その怪談聞いた日、シモで大作を描いたそうな
79:名無しさん@おーぷん:2016/07/11(月)22:40:25ID:YcG
>>77
可愛らしいタイトルに騙された
怖かった
80:名無しさん@おーぷん:2016/07/11(月)23:39:13ID:LvO
>>79
あざまっす!
報復の大きさが被害の大きさとイコールでないらしいので葬儀行くのも本当は相当ヤバかったとか何とか
Y君のおかげで従弟が存命出来てます……
81:名無しさん@おーぷん:2016/07/12(火)08:00:44ID:es2
>>80
乙
動物大好き人間としては洒落にならんかったわ
葬儀場じゃなかったら俺も絶対さわっちゃうだろうなコレ…
(地元では通夜葬式は獣立ち入り禁止)
おばあちゃん=祟り神で子猫と子犬は神遣?みたいなもんかねぇ
82:名無しさん@おーぷん:2016/07/12(火)15:35:11ID:YuF
>>81
そこの所は分からない
けとT家は祖母を結構激しく虐めてたそうで近所の方総出で何とか逃がす事態があったのを伯母に聞いた
あくまで憶測だけどもしかしたらおばあちゃんイコールT家祖母かもしれないがT祖母まだ御存命だし微妙か……
83:名無しさん@おーぷん:2016/07/12(火)17:08:01ID:es2
>>82
>T家は祖母を結構激しく虐めてたそうで近所の方総出で何とか逃がす事態があったのを伯母に聞いた
結構それ重要な情報じゃね?
存命だとしても年配者のDV被害って凄まじいの多いらしいし、良くないものだとしても神の端くれみたいなのが手を下したっぽいし…
84:名無しさん@おーぷん:2016/07/12(火)19:07:31ID:YuF
>>83
そこんところ従弟にメールして伯母とY君からもう少し詳しい事聞き出してもらってみる
簡単に聞いただけでも恨まれて当然の胸糞オンパレードな話だったし
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?
http://toro.open2ch.net/test/read.cgi/occult/1416986147/77-84
.
警告音が
2016.07.21 (Thu) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
290:本当にあった怖い名無し:2006/05/21(日)23:55:09ID:yhtPxEc90
先日、沼津の友人の所に車で遊びに行ったんだが、帰りが深夜になったんだよ、
当然帰りも高速なんだが帰りは246で都内に帰った、なぜかと言えば次の日が休み、
あと最大の理由は歩行者を電波で感知して警告音を鳴らすという装備を試したかったと言う理由です。
ICの手前を右折して走行するも深夜の為か歩行者がいなくて、あ~次で高速に乗るか?
と思いながら走っていたら歩行者発見!警告音キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
すげーな!で高速を使わず一般道直進w しかし、深夜の為かその後歩行者なし(´・ω・`)
その時です、目視で歩行者発見ーーーん、ん、ん、警告音鳴らないぞ?
オイオイなんだよー警告音も鳴らないしプンプン、役にたたねーじゃねーかよ、減速
で横を通る時にその歩行者を見たたら下半身がないんですよ・・・上半身だけ・・・
次のICで高速に乗って帰ったんだが、いまでも俺の錯覚だと思うようにしてます。
291:本当にあった怖い名無し:2006/05/21(日)23:56:43ID:t2v8ruNJ0
>>290
場所はどの辺?
293:本当にあった怖い名無し:2006/05/22(月)00:17:19ID:KoU2XN/B0
>>291
御殿場から大井松田の間で清水橋の前後だったような気がするんだが・・
正確な場所は頭が白くなったからよくわからんが、ETCの記録は大井松田から
高速に乗ったのは間違いない。
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?130
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1148030911/290-293
.
先日、沼津の友人の所に車で遊びに行ったんだが、帰りが深夜になったんだよ、
当然帰りも高速なんだが帰りは246で都内に帰った、なぜかと言えば次の日が休み、
あと最大の理由は歩行者を電波で感知して警告音を鳴らすという装備を試したかったと言う理由です。
ICの手前を右折して走行するも深夜の為か歩行者がいなくて、あ~次で高速に乗るか?
と思いながら走っていたら歩行者発見!警告音キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
すげーな!で高速を使わず一般道直進w しかし、深夜の為かその後歩行者なし(´・ω・`)
その時です、目視で歩行者発見ーーーん、ん、ん、警告音鳴らないぞ?
オイオイなんだよー警告音も鳴らないしプンプン、役にたたねーじゃねーかよ、減速
で横を通る時にその歩行者を見たたら下半身がないんですよ・・・上半身だけ・・・
次のICで高速に乗って帰ったんだが、いまでも俺の錯覚だと思うようにしてます。
291:本当にあった怖い名無し:2006/05/21(日)23:56:43ID:t2v8ruNJ0
>>290
場所はどの辺?
293:本当にあった怖い名無し:2006/05/22(月)00:17:19ID:KoU2XN/B0
>>291
御殿場から大井松田の間で清水橋の前後だったような気がするんだが・・
正確な場所は頭が白くなったからよくわからんが、ETCの記録は大井松田から
高速に乗ったのは間違いない。
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?130
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1148030911/290-293
.
スポンサードリンク
ブログ内検索
カテゴリー
アーカイブ
過去50ヶ月分を表示しています
アクセス解析
カウンター