都市伝説・・・奇憚・・・blog
都市伝説を中心にホラー、オカルト系の話題をお楽しみください。
メールはyoshizo0@hotmail.co.jpへ
☆☆投稿やまとめて欲しい話題のタレコミなど、情報提供受付中!
☆☆ありがとう5000万ヒット!☆☆
今までの怖い体験結構たまったから聞いてくれ(1)
2016.08.31 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
1:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)22:39:42.07ID:pRZhuVaC0.net
怖いっていうか不思議な体験ばっかりだけど
結構な数たまったから聞いてくれ
2chは見るだけで書くことほとんどないから、所々おかしかったらすまぬ
4:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)22:52:59.86ID:pRZhuVaC0.net
書きためてないから少しばかりゆっくりになるがスマン
まずは書こうと思ったきっかけになった不思議な話書くわ
長い&しっくりこないかもしれぬがすまない
謝ってばかりだなw
小学校の時の話なのだが
俺は近所の(って言っても車で三十分)の所にある森でやっている、野外活動に参加していたんだ
小1から小6まで総勢2~30名を率いて森の中行って、適当に活動しておやつ食べて帰るって感じ
子供たちを率いる大人のことをみんな、リーダーって呼んでたんだけど
そのリーダーが一チームにつき五名ほど、大リーダー副リーダー野良リーダーって感じ
チームは二つあって、それぞれ森の違うところを探索していくって感じだった
ここまでが、状況の説明な
5:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)22:54:13.67ID:pRZhuVaC0.net
※大リーダー副リーダーそれぞれ一名
野良リーダー三名
6:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:00:16.11ID:pRZhuVaC0.net
で、俺はその1チームの方(便宜上青チームとする)に参加してたんよね
悲しきことに今やコミ症となり果ててしまった俺でも、小学校の時ぐらいは友達がいたんだよ
勿論、野外活動のとこにも友達はいてまぁ仮名だけど
橋本君、山田君
っていう同年代の男二人と
狭山さん
っていう一つ上の女の子一人で、所謂グループ的なもの組んで遊んでたんよ
7:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:03:47.39ID:pRZhuVaC0.net
その狭山さんって子が、なんて言ったらいいのか
とりあえずとても可愛くてさ
3人の男子(橋本、山田、俺)で、取り合い?(誰も相手にされてないが)をしてたんよね。
特に橋本の熱が熱くて狭山さんの親に
「娘さんを僕にください」
って小学5年生の癖に言いに行ったレベルで
まぁ、そんな感じの和気あいあいとしたメンバーだったんよね
8:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:09:30.34ID:pRZhuVaC0.net
で、ある日
野外活動で、いつものように、森の中に入ったのよ
普通なら、リーダーが用意してくれる課題とかときながら、子供だましな遊びをしていくんよね
でもまぁもう小5なわけで、子供だましなんかに付き合ってられるかぁってばかりに、いつものメンバーで警泥してたんだよ
9:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:14:24.14ID:pRZhuVaC0.net
警泥は俺が警察になってさ
散り散りに逃げてた3人を見つけるってことになったのよ
森の中って予想通り、結構見つけるのだるくてそこそこ時間かかってたんよね
見つけたらリーダーたちがいるところへ戻ろうっていう感じでやってたのだが
最初に狭山さん見つけて戻ったころには、リーダー達が別の場所に移動しちゃってたんだよね
基本的に移動式だし、誰かはぐれても低学年じゃない限り、リーダー総出で探すこともない
まぁ簡単に言えばほってかれた状態でどうしよっかって捕まえた狭山さんと一緒に悩んでたんよ
11:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:27:58.15ID:pRZhuVaC0.net
そん時俺は、
よっしゃ~、可愛い狭山さんと二人きりふぅ!!
って感じで、おいてかれているという現実も忘れ喜んでたんだけど
狭山さんは最年長者(小6)ということもあってか、責任感じてたんかね
絶対追いつくって息まいてたんだよね
元々男勝りなところもあったし、近隣の森は小学校の時から回ってたから覚えてたしね
だから俺の楽しいドキドキ探索コースがはじまったんよね
10:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:20:41.02ID:Ltlptgg+0.net
橋本=橋本真也
山田=山田恵一(獣神サンダーライガー)
狭山=佐山聡(初代タイガーマスク)
仮名とはいえこういうネタ仕込むと
釣りじゃないかと疑われるよ
12:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:31:00.22ID:pRZhuVaC0.net
>>10
お前凄いな…
釣りではないんだが、この速さで見抜かれるとは思わなかった・・・
仮名は大体そっち系からとってくるよ
13:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:37:36.84ID:pRZhuVaC0.net
ちょっと説明がしにくいんだが
俺たちが警泥してた森が、妖精の森。一番東にあるのよね。
使う森は全部つながってたんだけど
妖精の森から他の森に行くには、池沿いを歩く道一つしかないんよね
そこをリーダーたちが通りきる前に、追いついてしまえば、いいのでは?
と思った俺たちは、池沿いへと向かったんよね
14:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:51:14.77ID:pRZhuVaC0.net
その池ってのは、横に長くて、パッとみ川みたいなんだよ。
正確には森の上の方から川が流れ込んでて、下でたまってて池になっているって感じ?
その池まで行くには、少し崖みたいになってるところ下るか、湿地帯みたいな坂を下るかしかないんよ
女の子もいることだし、泥は避けたいなということで、結構急だが崖を落りることにして二人で枝とか持って降りてったのよ
ついでにリーダーたちは、湿地帯のとこをそりみたいなので下った模様
15:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:57:25.30ID:pRZhuVaC0.net
で、池沿いまでついたら、それに沿って歩いて行ったのよね
本当は走りたかったけど、さっきまで雨降ってたし、滑って池ポチャもやなので、ゆっくりと
池の向こう側は、また森になってるんだけど、そっち側の森でもう一つのチームがなんか活動してたのよな
(俺のところを青とすると、もう一つは赤で)
それを見て俺は、狭山さんに提案したんだ。
16:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)00:03:50.61ID:e38n18r60.net
「赤チームの大リーダーに聞けば、青チームの居場所わかるんじゃない?そっちの方が効率良いと思うよ?」
「デモさ俺君、教えてくれる前にたっぷり怒られると思うよ?水辺の近くに近寄るなって言われてるし」
狭山さんは、やだなぁって感じの顔で首を横へと振る
俺も怒られるのはやだったし、その案は没にして、さっさと池沿いを走り抜けることにしたんだ
17:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)00:06:48.92ID:e38n18r60.net
そうなると赤チームに見つかるわけにもいかなくなったから、二人で赤チーム監視しながら進もうということにしたんだよね
俺は小1の時から愛用していた双眼鏡を取り出して、対岸の赤チームを監視してたんよ
池が横になっているといっても結構大きく、安めの双眼鏡だからそんな綺麗に見えたわけでは無いけど、人物の見分けぐらいならつくようになった
18:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)00:12:57.55ID:e38n18r60.net
双眼鏡をのぞいてると、不思議なことに気が付いたんだよね
まず、
5人ぐらいのリーダーがみんな外側を向いて、棒立ち状態なんだ
池の近くで遊ぶんだから、池にだれか落ちてないか見張るのはわかるんだけどせいぜい一人、多くて二人なんだよね
残りは大体、池に近寄らせないように内側で子供の相手してるのよ
のはずなのに、みんな外向いて棒立ち、ピクリとも動かない
妙にいやな感じがして、寒気?っていうか冷たい手で背中撫でられたような感覚がしたんだよね
それでひゃって声でちゃって、狭山さんに驚かれる
説明しようと思うんだけど、なんだか見ちゃいけないもの見ちゃった気がして、しばらくその場で震えてたのよ
男なのに情けない・・・
19:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)00:39:09.20ID:e38n18r60.net
ごめん餅くってた
で、池沿いで少し震えてたらパンッって狭山さんから平手打ち食らって双眼鏡取り上げられたのね
そして双眼鏡のぞき込んで対岸を狭山さんが見たんだよ
しばらく無言で見てたんだけど、あれ?なにこれ・・・?って感じで焦りだして双眼鏡投げ捨てた後、俺に向かって質問してきたんだよね
「俺君、赤チーム動いてなくない?瞬きもしてないよ?!」
狭山さんが少し焦った感じで、口早に身振り手振りで説明してくるのを、俺は、あぁ、やっぱりかって感じで流してたんだよね
で、どうする訳にもいかず、もう一度観察してみようということに
20:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/08/18(木)00:45:23.08ID:LmkOUUWh0.net
六連顔ではない?
22:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)00:48:12.81ID:e38n18r60.net
>>20
スマン六連顔とはなんだ?
88:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/08/19(金)22:30:44.02ID:nbbVrO0W0.net
結局六連顔ってなんだろ
七人ミサキみたいなやつかな
21:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)00:46:01.09ID:e38n18r60.net
俺はもうあの気持ち悪い空間を凝視してたくなかったから絶対やだって断ったんだけど
狭山さんに男でしょって押されるし、いいところ見せなきゃって思いから、半ばやけくそに双眼鏡拾ってきて対岸をみたんだ
わかったことと言えば、
赤チームのリーダーは動かない
棒立ちでみんな外側(子供側の反対)を見ている
瞬きもなし。まるで置物
謎の気持ち悪さ、異様さ、引き込まれる感じの禍々しさがする
こんな感じ
狭山さんもそのあと交代して見てみたんだけど、やっぱり同じ感じ
リーダーの場所効くどころか、近寄らなくて本当によかったって思うレベル
二人で何あれ気持ち悪いんだけどもう見たくない嫌だ逃げようとか言ってたんだけど
下手に動いて見つかったらやだし、どうしようかってガクブルしながらなやんでた・・・
23:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)00:54:53.64ID:e38n18r60.net
その時狭山さんから、
「この双眼鏡倍率あげれないの?」
って聞かれて、無理だって答えたんだが改めて双眼鏡の上のところ見ると、普通に倍率あげるところがあって
四年間知らなかったのか・・・
と少しがっかりしてたんだよ
そんながっかりしてることなどつゆ知らず男勝りな狭山さんは倍率一番上まで上げて、対岸みてみたんだ
24:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/08/18(木)01:19:21.33ID:wiAXONBn0.net
外側をむいてって、池に背を向けてるってこと?
それとも岸を後ろにして池側を向いてるってこと?
25:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)01:28:07.78ID:e38n18r60.net
>>24
岸を後ろにして池に向いてる
俺たちと目が合う状態
子供を内陸に置いて?ほっといてる感じ
27:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)01:46:45.52ID:e38n18r60.net
対岸みてた狭山さんが、無言のまま双眼鏡を置き、首をくいってさせながら、俺に覗けって合図してきた
さっきまでの投げ捨てる威勢はどこかへと行き、ぼーっとしている感じだった
俺は静かに拾って覗いてみた
倍率を上げた双眼鏡では、先ほどまで視界にリーダーが二人映り込む程度だったのが、リーダーの胸のバッジ(名前が書いてある)の文字を確認できるレベルになっていた
それでパッと、リーダーの名前なんて小1の時から見慣れているし、見る必要もなかったのだがピント合わせなのか、バッジの方に目がいった
その時背中に寒気が走った
28:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)01:49:28.92ID:e38n18r60.net
鏡文字?っていうのかな
バッジに書いてある文字が、鏡に移したみたいに反転してたんだ
えっ、えっ?なんで?!?!
って思いながらも少し目線を下げると棒立ちしてるから両手が見えるんだよね
両手は手の甲の方が見えてたんだけど親指が外側に向いてんのよね
体から
立って、前に手の甲を向けたらわかるんだが、普通親指って内側に向くんだよね
パッとそん時はわかんなかったんだけど、もうなんだか凄い寒気と見ちゃいけないもの見ちゃった感じして、泣きそうになりながら、狭山さんのほうみたら
なんだか変な方向向きながら、爪かんでぶつぶつ言いだしてるし
もうどうしたらいいかわかんなくなって
パニクッテ、とりあえず、狭山さん担いで崖昇ろうとしたんだけど基本的に筋肉と無縁な俺にはきついお仕事で諦めて坂登ろうとしたんだが、湿地帯
滑ったり落ちたりで頭打って、そのまま俺気絶してたんだよね
30:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)02:00:39.90ID:e38n18r60.net
そのまま夕方まで放置されてて探しに来た青チームのリーダーに発見されて、起こされたんだ
そりゃもうこっぴどく怒られたけどさ、なんかそんなの気にしないレベルでガクブルしてて
赤チームのリーダーも横で怖い顔して起こってるし、どうしようかわからなくて
とりあえずガクブルしながら、
「狭山さんは・・・・・・狭山さんは・・・・・・」
って繰り返し続けてたんだよね
そしたらリーダーの一人
二人の大リーダーをまとめる、大大リーダー?(俺らは大長って呼んでた)が、バンって机叩いて
「それがわからないから聞いてんだろうがぁぁぁ」
って怒鳴られて
もう本当に何がどうなっているのかわからない状態に脳のキャパがオーバーして、本当に泣きそうになっていた
31:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)02:04:20.07ID:e38n18r60.net
いや、普通に泣いてた
32:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)02:12:38.83ID:e38n18r60.net
その時青のリーダーが、
「まぁまだ俺君が一緒にいたって決まったわけでもないですから……」
みたいなことを言って、大長をなだめていた
後から聞いた話、行方不明者なんて出したら、野外活動なんて続けられなくなるから、リーダー側も切羽詰まってたらしい
俺は青チームの大リーダーの言う通り、一度席をはずして保健室的なところに連れていかれたんだよね
で、お茶飲ましてもらいながら、状況の説明をしてもらって、やっと話すことができるようになった
大リーダーが言うには
狭山さんと俺が行方不明になる
いつものことということで、一人だけ探索に出し、後は通常運転
時間たっても見つからないから、少し焦り始める
坂の所で俺発見、泥だらけ
狭山さん行方不明、池が近いから大事に
一部リーダー(大長、大リーダー二人、見つけたリーダー)だけを個室に残して、俺から事情聴取しようとする
残りは狭山さん捜索
こんな感じのことを伝えられた
34:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)02:24:41.15ID:e38n18r60.net
俺の方は俺の方で
森で見た赤リーダーの変貌を伝えたんだ
青リーダーは少し不思議な顔をしながら、その話と坂までは狭山さんといてってことを、大長に電話で伝えてったっぽい
そしたらなんか電話越しで話し合いになって、よくわからんが俺はもう一度、大長の前に連れていかれたんだよね
35:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)02:30:36.19ID:e38n18r60.net
大長は少し落ち着いたのか、優し気なひげ面を取り戻してた
それで俺に質問をいくつかしてきたんだ
・狭山さんの行方はわからないのか
・その赤リーダーたちと目が合ったか
・狭山さんはどのような行動をとっていたか
そして最後にもう一回、本当に目が合っていないかを聞かれた
あんなんと目が合ってたら、俺その場で気絶してたわ!
って大声で答えると
青の野良リーダー(見つけたやつ)が
「でもお前気絶してたじゃん」
って茶化してきた
それのおかげでその場の雰囲気は楽しくなったのだが、すぐに大長は真面目な顔に戻りどうしようかといった感じでため息をついた
38:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)02:39:09.95ID:e38n18r60.net
そのあと、大長は色々なところへと電話していた?(何回もかけていたけど、違うところかどうかはわからない)が、少しずつ顔を歪ませ、かなり参ったような顔で俺のことを見てきた。
「俺君、体調は悪くないか?」
大長に聞かれ、寒気が少しと答えると
そうか、っと納得したように深く頷き、電話口で何かしゃべった後、奥の部屋へと入っていった
大長がいる部屋は二つに分かれてて、奥の部屋はワニがいるって噂だった
今思えば子供除けだったのだろうが、その時までは、怪しい雰囲気の大長だったし、本当に買っているのではないかと思っていた
それで怒られるのかなって、もしかしたらワニに食べられるんじゃってガクブルしてると、大長が何か小さな箱をもって、奥から出てきた
42:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)02:49:45.18ID:e38n18r60.net
その小さな箱を、俺の前に置き、大長はふたを開けながら、解説を始めた。
中には、小さな手鏡が一つ、白い紙でぐるぐる巻きにされてはいっていた。
大長はそれを俺に渡し
「これを今からとある場所に持って行ってもらう。無事持って行けなかったら、狭山さんは残念ながら帰ってこないだろう」
と、しっかりとした低い声で言ってきた
手鏡を手渡されるとき、大長の掴む力が強すぎてはっきし言って痛かった
俺は少し震えながらも、はっ、はい・・・としか答えることができなかった
大長は説明を続けた
「妖精の森の対岸の森でお前は赤のリーダーみたいなものを視たんだろう?そいつが狭山さんをさらっている。そこまで行って、これを置いてきてほしい」
「お前が行かないと意味がないし、帰ってこれる保証もない。だが、成功したらお前は勇者だ。女の子を救ってこの森を怪物から救った勇者になれる」
「男だよな」
このような感じのことを言われた
小5でもいささかどうかと思う内容ではあったが、狭山さんを助けたいと思う感情もあったし、勇者という言葉に少し惹かれていた為、
わかった!
と大きく返事をし、俺は妖精の森の対岸へと向かった
手鏡だけだといささか不安なので、木を削って作ったお手製ナイフとパチンコを持って行った
43:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/08/18(木)02:55:13.78ID:ad9Vamjj0.net
うそくさくなってきた(´・ω・`)
44:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/08/18(木)02:56:39.53ID:PELKF+Cq0.net
絶対途中で話変えやがった…やっぱり褒めたらいかんわ(白目
45:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)02:57:10.43ID:e38n18r60.net
今思うと、本当に引き返せばよかったと思っている
まず、部屋を出て、森へと向かうのだが
部屋は各種森の真ん中
妖精の森の対岸
仮に怪獣の森へ行くには、そこから竹藪を突っ切った後、見えてくる滝を降りて、川沿いに歩いて行かなくてはならない
既に六時過ぎ、季節は秋だったのでとても暗い
大長の命令で、狭山さん探索を行っていたリーダーには帰還命令が出ていた
俺は木の剣をなたのように使って、雑草とかセイタカアワダチソウとか振り払いながらも、進んでいった
で、問題の怪獣の森
川沿いあるいて、ついたのはついたのだが
47:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)03:03:01.76ID:e38n18r60.net
まだいた
赤リーダーと思わしき謎の鏡写し野郎はそこで棒立ち状態で突っ立っていた
俺はその場で足がすくんで、寒気だって
もうなんていうか
動けなくなった
木の剣とか意味ないし、パチンコとか構える余裕もない
手鏡のことなんか忘れて、逃げ出したかった
あの異様な雰囲気から逃げたかった
でもなんだか動けない
金縛り的な感じ
俺は泣きたかった
でも涙が出ない
どうしたらいいかわからなかった
ただ立っているだけなのだが、怖かった
目が合わないのだが怖かった
無理だった
俺はその場でずっと固まってしまっていた
49:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)03:06:41.62ID:e38n18r60.net
どれだけ時間が経ったかわからない
ただただ汗が流れ続けるのを見続けていた
なにをしたらいいのかわからなかった
じーっとその棒立ちをみて、じーっとしていた
そのうち何か怖さも忘れ、軽い陶酔感を抱くようになってきた
50:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)03:10:43.66ID:e38n18r60.net
ぼーっとじーっとその棒立ちを見ていて
ふと、一瞬だけ
我に返った
あれ?これ、あいつらと一緒じゃね…?
棒立ちしてるやつを棒立ちで見つめる
そのうち完全に同化するんじゃ・・・・・・
そう思った瞬間全身に寒気が走り、なぜか動けるようになっていた俺は
逃げた
一目散に逃げた
手鏡とか狭山さんとか勇者とか全部忘れて
とりあえず逃げた
棒立ちが、見えないところに来るまで・・・
アスファルトの公道に出るまで走り続けた
51:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)03:14:53.44ID:e38n18r60.net
公道まで出ると、リーダーたちがみんなで待っていた
大長もそこにおり、少しばかり複雑な笑顔で抱きしめてくれた
なんだかよくわからないが、悪いことをした気分になり、思いっきり泣いた。
52:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)03:22:35.24ID:e38n18r60.net
文章が下手ですまないが、結論から書くと
狭山さんは死んでしまっていた
表上は溺死
池に落ちたことによる不慮の事故として扱われたらしい
詳しくは子供の時に教えてもらえなかったが、昨日言った同窓会でその話題になり、青リーダーに教えてもらった
俺はその事件のあと野外活動を脱退
良く真相がわからないまま、大人になり
昨日の同窓会で、青リーダーに聞いた話で、なんとなく全貌がつかめた感じがつかめ、ここに書いた
あの棒立ちが何だったのか、鏡は何なのか
逃げてなかったら助かったのか
俺にはいまだわからないが
青リーダーは、お前のせいではないとだけ言ってくれた
なんだかしっくりこないが、こんな話
実際、不慮の事故があったショックで私が錯乱していたのを、うまくリーダーたちが裏合わせて傷付けないようにしてくれていただけかもしれないし、実際のところは何なのか全くわからない
ただ、森で棒立ちして動かないやつがいたらまじで逃げろ
53:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)03:24:37.03ID:e38n18r60.net
ここに吐き出そうと思った由来の話は書いたが他の不思議な話はどうしよう
はっきり言って、上の奴が一番きな臭くてインパクトでかいから、他の話あんまり驚かなさそうなんだよな…
明日の朝みて、レスで判断します
54:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)03:24:54.81ID:e38n18r60.net
おやすみなさい
(続きは『続きを読む』をクリック)
怖いっていうか不思議な体験ばっかりだけど
結構な数たまったから聞いてくれ
2chは見るだけで書くことほとんどないから、所々おかしかったらすまぬ
4:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)22:52:59.86ID:pRZhuVaC0.net
書きためてないから少しばかりゆっくりになるがスマン
まずは書こうと思ったきっかけになった不思議な話書くわ
長い&しっくりこないかもしれぬがすまない
謝ってばかりだなw
小学校の時の話なのだが
俺は近所の(って言っても車で三十分)の所にある森でやっている、野外活動に参加していたんだ
小1から小6まで総勢2~30名を率いて森の中行って、適当に活動しておやつ食べて帰るって感じ
子供たちを率いる大人のことをみんな、リーダーって呼んでたんだけど
そのリーダーが一チームにつき五名ほど、大リーダー副リーダー野良リーダーって感じ
チームは二つあって、それぞれ森の違うところを探索していくって感じだった
ここまでが、状況の説明な
5:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)22:54:13.67ID:pRZhuVaC0.net
※大リーダー副リーダーそれぞれ一名
野良リーダー三名
6:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:00:16.11ID:pRZhuVaC0.net
で、俺はその1チームの方(便宜上青チームとする)に参加してたんよね
悲しきことに今やコミ症となり果ててしまった俺でも、小学校の時ぐらいは友達がいたんだよ
勿論、野外活動のとこにも友達はいてまぁ仮名だけど
橋本君、山田君
っていう同年代の男二人と
狭山さん
っていう一つ上の女の子一人で、所謂グループ的なもの組んで遊んでたんよ
7:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:03:47.39ID:pRZhuVaC0.net
その狭山さんって子が、なんて言ったらいいのか
とりあえずとても可愛くてさ
3人の男子(橋本、山田、俺)で、取り合い?(誰も相手にされてないが)をしてたんよね。
特に橋本の熱が熱くて狭山さんの親に
「娘さんを僕にください」
って小学5年生の癖に言いに行ったレベルで
まぁ、そんな感じの和気あいあいとしたメンバーだったんよね
8:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:09:30.34ID:pRZhuVaC0.net
で、ある日
野外活動で、いつものように、森の中に入ったのよ
普通なら、リーダーが用意してくれる課題とかときながら、子供だましな遊びをしていくんよね
でもまぁもう小5なわけで、子供だましなんかに付き合ってられるかぁってばかりに、いつものメンバーで警泥してたんだよ
9:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:14:24.14ID:pRZhuVaC0.net
警泥は俺が警察になってさ
散り散りに逃げてた3人を見つけるってことになったのよ
森の中って予想通り、結構見つけるのだるくてそこそこ時間かかってたんよね
見つけたらリーダーたちがいるところへ戻ろうっていう感じでやってたのだが
最初に狭山さん見つけて戻ったころには、リーダー達が別の場所に移動しちゃってたんだよね
基本的に移動式だし、誰かはぐれても低学年じゃない限り、リーダー総出で探すこともない
まぁ簡単に言えばほってかれた状態でどうしよっかって捕まえた狭山さんと一緒に悩んでたんよ
11:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:27:58.15ID:pRZhuVaC0.net
そん時俺は、
よっしゃ~、可愛い狭山さんと二人きりふぅ!!
って感じで、おいてかれているという現実も忘れ喜んでたんだけど
狭山さんは最年長者(小6)ということもあってか、責任感じてたんかね
絶対追いつくって息まいてたんだよね
元々男勝りなところもあったし、近隣の森は小学校の時から回ってたから覚えてたしね
だから俺の楽しいドキドキ探索コースがはじまったんよね
10:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:20:41.02ID:Ltlptgg+0.net
橋本=橋本真也
山田=山田恵一(獣神サンダーライガー)
狭山=佐山聡(初代タイガーマスク)
仮名とはいえこういうネタ仕込むと
釣りじゃないかと疑われるよ
12:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:31:00.22ID:pRZhuVaC0.net
>>10
お前凄いな…
釣りではないんだが、この速さで見抜かれるとは思わなかった・・・
仮名は大体そっち系からとってくるよ
13:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:37:36.84ID:pRZhuVaC0.net
ちょっと説明がしにくいんだが
俺たちが警泥してた森が、妖精の森。一番東にあるのよね。
使う森は全部つながってたんだけど
妖精の森から他の森に行くには、池沿いを歩く道一つしかないんよね
そこをリーダーたちが通りきる前に、追いついてしまえば、いいのでは?
と思った俺たちは、池沿いへと向かったんよね
14:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:51:14.77ID:pRZhuVaC0.net
その池ってのは、横に長くて、パッとみ川みたいなんだよ。
正確には森の上の方から川が流れ込んでて、下でたまってて池になっているって感じ?
その池まで行くには、少し崖みたいになってるところ下るか、湿地帯みたいな坂を下るかしかないんよ
女の子もいることだし、泥は避けたいなということで、結構急だが崖を落りることにして二人で枝とか持って降りてったのよ
ついでにリーダーたちは、湿地帯のとこをそりみたいなので下った模様
15:青のり@\(^o^)/[]2016/08/17(水)23:57:25.30ID:pRZhuVaC0.net
で、池沿いまでついたら、それに沿って歩いて行ったのよね
本当は走りたかったけど、さっきまで雨降ってたし、滑って池ポチャもやなので、ゆっくりと
池の向こう側は、また森になってるんだけど、そっち側の森でもう一つのチームがなんか活動してたのよな
(俺のところを青とすると、もう一つは赤で)
それを見て俺は、狭山さんに提案したんだ。
16:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)00:03:50.61ID:e38n18r60.net
「赤チームの大リーダーに聞けば、青チームの居場所わかるんじゃない?そっちの方が効率良いと思うよ?」
「デモさ俺君、教えてくれる前にたっぷり怒られると思うよ?水辺の近くに近寄るなって言われてるし」
狭山さんは、やだなぁって感じの顔で首を横へと振る
俺も怒られるのはやだったし、その案は没にして、さっさと池沿いを走り抜けることにしたんだ
17:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)00:06:48.92ID:e38n18r60.net
そうなると赤チームに見つかるわけにもいかなくなったから、二人で赤チーム監視しながら進もうということにしたんだよね
俺は小1の時から愛用していた双眼鏡を取り出して、対岸の赤チームを監視してたんよ
池が横になっているといっても結構大きく、安めの双眼鏡だからそんな綺麗に見えたわけでは無いけど、人物の見分けぐらいならつくようになった
18:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)00:12:57.55ID:e38n18r60.net
双眼鏡をのぞいてると、不思議なことに気が付いたんだよね
まず、
5人ぐらいのリーダーがみんな外側を向いて、棒立ち状態なんだ
池の近くで遊ぶんだから、池にだれか落ちてないか見張るのはわかるんだけどせいぜい一人、多くて二人なんだよね
残りは大体、池に近寄らせないように内側で子供の相手してるのよ
のはずなのに、みんな外向いて棒立ち、ピクリとも動かない
妙にいやな感じがして、寒気?っていうか冷たい手で背中撫でられたような感覚がしたんだよね
それでひゃって声でちゃって、狭山さんに驚かれる
説明しようと思うんだけど、なんだか見ちゃいけないもの見ちゃった気がして、しばらくその場で震えてたのよ
男なのに情けない・・・
19:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)00:39:09.20ID:e38n18r60.net
ごめん餅くってた
で、池沿いで少し震えてたらパンッって狭山さんから平手打ち食らって双眼鏡取り上げられたのね
そして双眼鏡のぞき込んで対岸を狭山さんが見たんだよ
しばらく無言で見てたんだけど、あれ?なにこれ・・・?って感じで焦りだして双眼鏡投げ捨てた後、俺に向かって質問してきたんだよね
「俺君、赤チーム動いてなくない?瞬きもしてないよ?!」
狭山さんが少し焦った感じで、口早に身振り手振りで説明してくるのを、俺は、あぁ、やっぱりかって感じで流してたんだよね
で、どうする訳にもいかず、もう一度観察してみようということに
20:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/08/18(木)00:45:23.08ID:LmkOUUWh0.net
六連顔ではない?
22:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)00:48:12.81ID:e38n18r60.net
>>20
スマン六連顔とはなんだ?
88:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/08/19(金)22:30:44.02ID:nbbVrO0W0.net
結局六連顔ってなんだろ
七人ミサキみたいなやつかな
21:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)00:46:01.09ID:e38n18r60.net
俺はもうあの気持ち悪い空間を凝視してたくなかったから絶対やだって断ったんだけど
狭山さんに男でしょって押されるし、いいところ見せなきゃって思いから、半ばやけくそに双眼鏡拾ってきて対岸をみたんだ
わかったことと言えば、
赤チームのリーダーは動かない
棒立ちでみんな外側(子供側の反対)を見ている
瞬きもなし。まるで置物
謎の気持ち悪さ、異様さ、引き込まれる感じの禍々しさがする
こんな感じ
狭山さんもそのあと交代して見てみたんだけど、やっぱり同じ感じ
リーダーの場所効くどころか、近寄らなくて本当によかったって思うレベル
二人で何あれ気持ち悪いんだけどもう見たくない嫌だ逃げようとか言ってたんだけど
下手に動いて見つかったらやだし、どうしようかってガクブルしながらなやんでた・・・
23:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)00:54:53.64ID:e38n18r60.net
その時狭山さんから、
「この双眼鏡倍率あげれないの?」
って聞かれて、無理だって答えたんだが改めて双眼鏡の上のところ見ると、普通に倍率あげるところがあって
四年間知らなかったのか・・・
と少しがっかりしてたんだよ
そんながっかりしてることなどつゆ知らず男勝りな狭山さんは倍率一番上まで上げて、対岸みてみたんだ
24:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/08/18(木)01:19:21.33ID:wiAXONBn0.net
外側をむいてって、池に背を向けてるってこと?
それとも岸を後ろにして池側を向いてるってこと?
25:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)01:28:07.78ID:e38n18r60.net
>>24
岸を後ろにして池に向いてる
俺たちと目が合う状態
子供を内陸に置いて?ほっといてる感じ
27:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)01:46:45.52ID:e38n18r60.net
対岸みてた狭山さんが、無言のまま双眼鏡を置き、首をくいってさせながら、俺に覗けって合図してきた
さっきまでの投げ捨てる威勢はどこかへと行き、ぼーっとしている感じだった
俺は静かに拾って覗いてみた
倍率を上げた双眼鏡では、先ほどまで視界にリーダーが二人映り込む程度だったのが、リーダーの胸のバッジ(名前が書いてある)の文字を確認できるレベルになっていた
それでパッと、リーダーの名前なんて小1の時から見慣れているし、見る必要もなかったのだがピント合わせなのか、バッジの方に目がいった
その時背中に寒気が走った
28:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)01:49:28.92ID:e38n18r60.net
鏡文字?っていうのかな
バッジに書いてある文字が、鏡に移したみたいに反転してたんだ
えっ、えっ?なんで?!?!
って思いながらも少し目線を下げると棒立ちしてるから両手が見えるんだよね
両手は手の甲の方が見えてたんだけど親指が外側に向いてんのよね
体から
立って、前に手の甲を向けたらわかるんだが、普通親指って内側に向くんだよね
パッとそん時はわかんなかったんだけど、もうなんだか凄い寒気と見ちゃいけないもの見ちゃった感じして、泣きそうになりながら、狭山さんのほうみたら
なんだか変な方向向きながら、爪かんでぶつぶつ言いだしてるし
もうどうしたらいいかわかんなくなって
パニクッテ、とりあえず、狭山さん担いで崖昇ろうとしたんだけど基本的に筋肉と無縁な俺にはきついお仕事で諦めて坂登ろうとしたんだが、湿地帯
滑ったり落ちたりで頭打って、そのまま俺気絶してたんだよね
30:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)02:00:39.90ID:e38n18r60.net
そのまま夕方まで放置されてて探しに来た青チームのリーダーに発見されて、起こされたんだ
そりゃもうこっぴどく怒られたけどさ、なんかそんなの気にしないレベルでガクブルしてて
赤チームのリーダーも横で怖い顔して起こってるし、どうしようかわからなくて
とりあえずガクブルしながら、
「狭山さんは・・・・・・狭山さんは・・・・・・」
って繰り返し続けてたんだよね
そしたらリーダーの一人
二人の大リーダーをまとめる、大大リーダー?(俺らは大長って呼んでた)が、バンって机叩いて
「それがわからないから聞いてんだろうがぁぁぁ」
って怒鳴られて
もう本当に何がどうなっているのかわからない状態に脳のキャパがオーバーして、本当に泣きそうになっていた
31:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)02:04:20.07ID:e38n18r60.net
いや、普通に泣いてた
32:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)02:12:38.83ID:e38n18r60.net
その時青のリーダーが、
「まぁまだ俺君が一緒にいたって決まったわけでもないですから……」
みたいなことを言って、大長をなだめていた
後から聞いた話、行方不明者なんて出したら、野外活動なんて続けられなくなるから、リーダー側も切羽詰まってたらしい
俺は青チームの大リーダーの言う通り、一度席をはずして保健室的なところに連れていかれたんだよね
で、お茶飲ましてもらいながら、状況の説明をしてもらって、やっと話すことができるようになった
大リーダーが言うには
狭山さんと俺が行方不明になる
いつものことということで、一人だけ探索に出し、後は通常運転
時間たっても見つからないから、少し焦り始める
坂の所で俺発見、泥だらけ
狭山さん行方不明、池が近いから大事に
一部リーダー(大長、大リーダー二人、見つけたリーダー)だけを個室に残して、俺から事情聴取しようとする
残りは狭山さん捜索
こんな感じのことを伝えられた
34:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)02:24:41.15ID:e38n18r60.net
俺の方は俺の方で
森で見た赤リーダーの変貌を伝えたんだ
青リーダーは少し不思議な顔をしながら、その話と坂までは狭山さんといてってことを、大長に電話で伝えてったっぽい
そしたらなんか電話越しで話し合いになって、よくわからんが俺はもう一度、大長の前に連れていかれたんだよね
35:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)02:30:36.19ID:e38n18r60.net
大長は少し落ち着いたのか、優し気なひげ面を取り戻してた
それで俺に質問をいくつかしてきたんだ
・狭山さんの行方はわからないのか
・その赤リーダーたちと目が合ったか
・狭山さんはどのような行動をとっていたか
そして最後にもう一回、本当に目が合っていないかを聞かれた
あんなんと目が合ってたら、俺その場で気絶してたわ!
って大声で答えると
青の野良リーダー(見つけたやつ)が
「でもお前気絶してたじゃん」
って茶化してきた
それのおかげでその場の雰囲気は楽しくなったのだが、すぐに大長は真面目な顔に戻りどうしようかといった感じでため息をついた
38:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)02:39:09.95ID:e38n18r60.net
そのあと、大長は色々なところへと電話していた?(何回もかけていたけど、違うところかどうかはわからない)が、少しずつ顔を歪ませ、かなり参ったような顔で俺のことを見てきた。
「俺君、体調は悪くないか?」
大長に聞かれ、寒気が少しと答えると
そうか、っと納得したように深く頷き、電話口で何かしゃべった後、奥の部屋へと入っていった
大長がいる部屋は二つに分かれてて、奥の部屋はワニがいるって噂だった
今思えば子供除けだったのだろうが、その時までは、怪しい雰囲気の大長だったし、本当に買っているのではないかと思っていた
それで怒られるのかなって、もしかしたらワニに食べられるんじゃってガクブルしてると、大長が何か小さな箱をもって、奥から出てきた
42:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)02:49:45.18ID:e38n18r60.net
その小さな箱を、俺の前に置き、大長はふたを開けながら、解説を始めた。
中には、小さな手鏡が一つ、白い紙でぐるぐる巻きにされてはいっていた。
大長はそれを俺に渡し
「これを今からとある場所に持って行ってもらう。無事持って行けなかったら、狭山さんは残念ながら帰ってこないだろう」
と、しっかりとした低い声で言ってきた
手鏡を手渡されるとき、大長の掴む力が強すぎてはっきし言って痛かった
俺は少し震えながらも、はっ、はい・・・としか答えることができなかった
大長は説明を続けた
「妖精の森の対岸の森でお前は赤のリーダーみたいなものを視たんだろう?そいつが狭山さんをさらっている。そこまで行って、これを置いてきてほしい」
「お前が行かないと意味がないし、帰ってこれる保証もない。だが、成功したらお前は勇者だ。女の子を救ってこの森を怪物から救った勇者になれる」
「男だよな」
このような感じのことを言われた
小5でもいささかどうかと思う内容ではあったが、狭山さんを助けたいと思う感情もあったし、勇者という言葉に少し惹かれていた為、
わかった!
と大きく返事をし、俺は妖精の森の対岸へと向かった
手鏡だけだといささか不安なので、木を削って作ったお手製ナイフとパチンコを持って行った
43:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/08/18(木)02:55:13.78ID:ad9Vamjj0.net
うそくさくなってきた(´・ω・`)
44:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[sage]2016/08/18(木)02:56:39.53ID:PELKF+Cq0.net
絶対途中で話変えやがった…やっぱり褒めたらいかんわ(白目
45:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)02:57:10.43ID:e38n18r60.net
今思うと、本当に引き返せばよかったと思っている
まず、部屋を出て、森へと向かうのだが
部屋は各種森の真ん中
妖精の森の対岸
仮に怪獣の森へ行くには、そこから竹藪を突っ切った後、見えてくる滝を降りて、川沿いに歩いて行かなくてはならない
既に六時過ぎ、季節は秋だったのでとても暗い
大長の命令で、狭山さん探索を行っていたリーダーには帰還命令が出ていた
俺は木の剣をなたのように使って、雑草とかセイタカアワダチソウとか振り払いながらも、進んでいった
で、問題の怪獣の森
川沿いあるいて、ついたのはついたのだが
47:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)03:03:01.76ID:e38n18r60.net
まだいた
赤リーダーと思わしき謎の鏡写し野郎はそこで棒立ち状態で突っ立っていた
俺はその場で足がすくんで、寒気だって
もうなんていうか
動けなくなった
木の剣とか意味ないし、パチンコとか構える余裕もない
手鏡のことなんか忘れて、逃げ出したかった
あの異様な雰囲気から逃げたかった
でもなんだか動けない
金縛り的な感じ
俺は泣きたかった
でも涙が出ない
どうしたらいいかわからなかった
ただ立っているだけなのだが、怖かった
目が合わないのだが怖かった
無理だった
俺はその場でずっと固まってしまっていた
49:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)03:06:41.62ID:e38n18r60.net
どれだけ時間が経ったかわからない
ただただ汗が流れ続けるのを見続けていた
なにをしたらいいのかわからなかった
じーっとその棒立ちをみて、じーっとしていた
そのうち何か怖さも忘れ、軽い陶酔感を抱くようになってきた
50:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)03:10:43.66ID:e38n18r60.net
ぼーっとじーっとその棒立ちを見ていて
ふと、一瞬だけ
我に返った
あれ?これ、あいつらと一緒じゃね…?
棒立ちしてるやつを棒立ちで見つめる
そのうち完全に同化するんじゃ・・・・・・
そう思った瞬間全身に寒気が走り、なぜか動けるようになっていた俺は
逃げた
一目散に逃げた
手鏡とか狭山さんとか勇者とか全部忘れて
とりあえず逃げた
棒立ちが、見えないところに来るまで・・・
アスファルトの公道に出るまで走り続けた
51:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)03:14:53.44ID:e38n18r60.net
公道まで出ると、リーダーたちがみんなで待っていた
大長もそこにおり、少しばかり複雑な笑顔で抱きしめてくれた
なんだかよくわからないが、悪いことをした気分になり、思いっきり泣いた。
52:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)03:22:35.24ID:e38n18r60.net
文章が下手ですまないが、結論から書くと
狭山さんは死んでしまっていた
表上は溺死
池に落ちたことによる不慮の事故として扱われたらしい
詳しくは子供の時に教えてもらえなかったが、昨日言った同窓会でその話題になり、青リーダーに教えてもらった
俺はその事件のあと野外活動を脱退
良く真相がわからないまま、大人になり
昨日の同窓会で、青リーダーに聞いた話で、なんとなく全貌がつかめた感じがつかめ、ここに書いた
あの棒立ちが何だったのか、鏡は何なのか
逃げてなかったら助かったのか
俺にはいまだわからないが
青リーダーは、お前のせいではないとだけ言ってくれた
なんだかしっくりこないが、こんな話
実際、不慮の事故があったショックで私が錯乱していたのを、うまくリーダーたちが裏合わせて傷付けないようにしてくれていただけかもしれないし、実際のところは何なのか全くわからない
ただ、森で棒立ちして動かないやつがいたらまじで逃げろ
53:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)03:24:37.03ID:e38n18r60.net
ここに吐き出そうと思った由来の話は書いたが他の不思議な話はどうしよう
はっきり言って、上の奴が一番きな臭くてインパクトでかいから、他の話あんまり驚かなさそうなんだよな…
明日の朝みて、レスで判断します
54:青のり@\(^o^)/[]2016/08/18(木)03:24:54.81ID:e38n18r60.net
おやすみなさい
(続きは『続きを読む』をクリック)
PR
流し雛
2016.08.31 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
373:1/5:2006/05/05(金)20:02:59ID:tqa7unpK0
はい、じゃ、俺がおじゃましますよ。
久米と旅行に行ったのは三月の終り近くだった。
新学期になる前に行っちゃおうってんで、無理して予定を組んだものだ。
「あんま観光地らしいとこ行きたくねぇなぁ」
等と言うものだから、街から少し遠い山間の宿になった。
宿の傍には川が流れ、その川を下っていくと街に出る。
とはいえ、街に出て何があると言うわけでもないので、俺達はぶらぶらしたり温泉を探したりして1日を潰した。
山間の日は傾くのが早いか、既に道も空も赤々と燃え立つようだった。
俺達は川べりを歩き、橋の上から赤錆色の川を眺めていた。
「おはっ、アレは、おい……うぇ」
久米が奇声を上げて指差したので、俺はつられて川上を見た。
「なんだ。箱……舟……?」
それは四角い箱の様な物に乗せられた2体の人形だった。
俺は川べりに向い、その舟を迎え入れる様にして、手を伸ばした瞬間
「バカッ!触るな!」
と怒号とともに引き摺り倒された。
「な、なにしやがんだよ!くそっ!濡れちまったじゃないか」
「冗談じゃないぞ、馬鹿!!……何考えてんだ、お前……」
久米は胸を大きく上下させる、その顔は青かった。
374:2/5:2006/05/05(金)20:03:30ID:tqa7unpK0
「なんだよ、どうしたんだ」
「今日は何日だ?」
「は?今日?27じゃないか?」
久米は逆算する様に指折るとハッとして顔を上げた。
「いぃぃ……やっぱり……重用だ……」
俺は彼の動揺をよそに川に目を落した。人形の舟はゆるゆると川を下っていった。
「アレがどうかしたのか?」
「なに?どう?どうもこうもあるか!」
ちょっと息を止めてからゆっくり吐いて
「あぁ……へ、へ、へっ……あれはヤバいっつんだよ」
と言ってさっさと背を向けて歩いていく。
俺はそれを追いながら問いかけたが、芳しい答えはかえってこなかった。
「あ~、かわい~」
はしゃいだ女の声だった。
久米は跳ねる様に振り返ると、凍り付いた。
カップルがその舟を抱えてニコニコと笑っていた。
固まった俺達の気も知らないで、二人は笑って会釈した。
375:3/5:2006/05/05(金)20:04:00ID:tqa7unpK0
「やっぱりぃ、日本の心みたいな、風情みたいなのがあるじゃないですかぁ」
等と自称日本好きの二人が固まりきった俺達に話し掛けて来たが、久米は明らかに不快そうな顔をしていたので、代りに俺が受け答えをした。
「えぇ~、二人とも宿一緒じゃないですかァ~」
と男が言った、久米は増々不快そうな顔をした。
宿へ着いた後も久米はしかめ面のままだった。
「おまえ、ほんとにどうしたんだよ」
「あ……?話は、な、帰りにしてやるよ、な。今は言いたくない……。それよりメシだ。メシ食う」
籐椅子をバンと叩いて立ち上がると、食堂まで駆ける様に歩いていった。
出された夕食はたいしたものではなかったが、何故かイナゴという下手物が入っていた。
「俺はコレ、食えないな」
「いいじゃねぇかよ。腹に入りゃ……」
と話していると
「あ~」
という声。
なんだ?と思って振仰ぐとさっきのバカップルが立っていた。
ニコニコと俺達の横に席を取ると、べらべらと喋りながら次々に料理を口に運んだ。
イナゴも平気そうに口へ運ぶ、何故かその時、その様がえらくゆっくりと見えた。
そのイナゴは腹が白かった。白ゴマの様なものが和えてあって……
うっ、と久米がえずいて席を立った。
俺もそれを追って席を立ち、彼を介抱しながら部屋へ向った。
「おい……お前、あれ見たか?」
「あれって、あの白いやつか?」
「ありゃ卵だ……」
イナゴの腹に付いている……ビッシリとくっ付いていたのは……
「違う、お前。見えてなかったんだな……あいつらの料理、どれもこれも表面真っ白だったじゃねぇか……。皿の上一面、卵で覆われてたじゃねぇかよ……」
376:4/5:2006/05/05(金)20:05:15ID:tqa7unpK0
部屋に着くと彼は青い顔で倒れ込んだ。
「なぁ、そろそろ教えちゃくれないか?」
「うん、ああ……今日はひな祭りだ……」
「え?」
「重用だ。上巳だったんだなぁ……クソッ、忘れてた……」
「何言ってんだよ?3日はもう過ぎてるぜ?」
「陰暦の3日だよ、今日は。重用ってのは月と日が重なる日の事、とくに奇数月」
「でも、ひな祭りっつったって別に舟で流しゃしないだろ。寺山修司じゃあるまいし」
「流すんだよ」
「なんで?」
「……いいか。雛祭は女の子が人形を飾る祭じゃないんだ。祭と言うのは“神奉り”。人形は形代、憑坐だ。しかも春の節供だ。季節の変わり目、穢れを払って新しい春を迎えなければならない。だから人形に穢れを移し、荒魂を流し、和魂を呼び込む。あの人形はそういう人形なんだよ」
「つまり?」
「鬼ごっこと一緒。人形にタッチして禍いを移して、異界に流す。村の外に出てたらもう帰ってこないからな。つまり、あの人形に触ると……そいつが鬼になっちゃうんだよ。禍いが移されるんだ。……普段、この地方ではやらない様だからな……余程、流さねばならない禍、があったんだろう」
「あ、あのカップルは……」
「さぁ、な?境を越えたら……どうなることやら……」
で、翌朝。
彼等と帰りのバスではち合わせた久米は、瞠目して固まり、俺に耳打ちした。
「あのバカップル……顔……あるか?」
377:5/5 お粗末様でした:2006/05/05(金)20:06:06ID:tqa7unpK0
チラ、と見ると確かに顔はあるが、どことなく白んでいてぼやけているような気がする。
「真っ白だ」
「え?」
「見えねぇ、冗談じゃねぇよ」
彼にはカップルの顔は見えないらしい、俺には良くわからなかった。
俺達に気付いたカップルは会釈をして、バスに乗り込んだ。俺達は彼等の後ろの席に座った。
「ひぃ、ふぅ、みぃ、よ、いぃ、むぅ、なぁ、や、こぉこぉの、たり……」
と数えながら久米は一から十までをピラミッド上に書き、その紙をポケットに入れた。
バスはゆらゆらと山道を下っていって、俺達はいつの間にか町に入って、はずれまで出ようとしていた。
と、突然、久米が俺の腕を引いて立ち上がり、降車のボタンを押す。
せわしなく動きながら早くしろと合図するので、俺はどかどかとバスを降りた。
「なんだよ、もう!」
「孵りやがった!」
久米はポケットに手を突っ込んで、行こうとしているバスを見つめた。
「かえる?なにが!?」
「境を越えたんだ。あの卵、長いのを孵しやがった」
「だから、なにが!!」
「卵だよ、卵!顔が見えねぇっつったろうが!やつら顔一面にびっしりと白い卵が植え付けられてた!それが、おまえ一斉にな。顔から動く毛がはえたみたいに一斉に……長いのが孵りやがった」
「まさか」
と俺がバスに目をやるとバスが動きだして、チラリとその女の顔が寝返りをうった。
顔は腫上がって真っ赤だった。小さいニキビの様なものが隙間なくプツプツと湧いていた。
俺達は行くバスを見送って立ち尽くした。
378:本当にあった怖い名無し:2006/05/05(金)20:07:30ID:x0HtGZBk0
きめぇ!
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?128
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1146373033/373-378
.
はい、じゃ、俺がおじゃましますよ。
久米と旅行に行ったのは三月の終り近くだった。
新学期になる前に行っちゃおうってんで、無理して予定を組んだものだ。
「あんま観光地らしいとこ行きたくねぇなぁ」
等と言うものだから、街から少し遠い山間の宿になった。
宿の傍には川が流れ、その川を下っていくと街に出る。
とはいえ、街に出て何があると言うわけでもないので、俺達はぶらぶらしたり温泉を探したりして1日を潰した。
山間の日は傾くのが早いか、既に道も空も赤々と燃え立つようだった。
俺達は川べりを歩き、橋の上から赤錆色の川を眺めていた。
「おはっ、アレは、おい……うぇ」
久米が奇声を上げて指差したので、俺はつられて川上を見た。
「なんだ。箱……舟……?」
それは四角い箱の様な物に乗せられた2体の人形だった。
俺は川べりに向い、その舟を迎え入れる様にして、手を伸ばした瞬間
「バカッ!触るな!」
と怒号とともに引き摺り倒された。
「な、なにしやがんだよ!くそっ!濡れちまったじゃないか」
「冗談じゃないぞ、馬鹿!!……何考えてんだ、お前……」
久米は胸を大きく上下させる、その顔は青かった。
374:2/5:2006/05/05(金)20:03:30ID:tqa7unpK0
「なんだよ、どうしたんだ」
「今日は何日だ?」
「は?今日?27じゃないか?」
久米は逆算する様に指折るとハッとして顔を上げた。
「いぃぃ……やっぱり……重用だ……」
俺は彼の動揺をよそに川に目を落した。人形の舟はゆるゆると川を下っていった。
「アレがどうかしたのか?」
「なに?どう?どうもこうもあるか!」
ちょっと息を止めてからゆっくり吐いて
「あぁ……へ、へ、へっ……あれはヤバいっつんだよ」
と言ってさっさと背を向けて歩いていく。
俺はそれを追いながら問いかけたが、芳しい答えはかえってこなかった。
「あ~、かわい~」
はしゃいだ女の声だった。
久米は跳ねる様に振り返ると、凍り付いた。
カップルがその舟を抱えてニコニコと笑っていた。
固まった俺達の気も知らないで、二人は笑って会釈した。
375:3/5:2006/05/05(金)20:04:00ID:tqa7unpK0
「やっぱりぃ、日本の心みたいな、風情みたいなのがあるじゃないですかぁ」
等と自称日本好きの二人が固まりきった俺達に話し掛けて来たが、久米は明らかに不快そうな顔をしていたので、代りに俺が受け答えをした。
「えぇ~、二人とも宿一緒じゃないですかァ~」
と男が言った、久米は増々不快そうな顔をした。
宿へ着いた後も久米はしかめ面のままだった。
「おまえ、ほんとにどうしたんだよ」
「あ……?話は、な、帰りにしてやるよ、な。今は言いたくない……。それよりメシだ。メシ食う」
籐椅子をバンと叩いて立ち上がると、食堂まで駆ける様に歩いていった。
出された夕食はたいしたものではなかったが、何故かイナゴという下手物が入っていた。
「俺はコレ、食えないな」
「いいじゃねぇかよ。腹に入りゃ……」
と話していると
「あ~」
という声。
なんだ?と思って振仰ぐとさっきのバカップルが立っていた。
ニコニコと俺達の横に席を取ると、べらべらと喋りながら次々に料理を口に運んだ。
イナゴも平気そうに口へ運ぶ、何故かその時、その様がえらくゆっくりと見えた。
そのイナゴは腹が白かった。白ゴマの様なものが和えてあって……
うっ、と久米がえずいて席を立った。
俺もそれを追って席を立ち、彼を介抱しながら部屋へ向った。
「おい……お前、あれ見たか?」
「あれって、あの白いやつか?」
「ありゃ卵だ……」
イナゴの腹に付いている……ビッシリとくっ付いていたのは……
「違う、お前。見えてなかったんだな……あいつらの料理、どれもこれも表面真っ白だったじゃねぇか……。皿の上一面、卵で覆われてたじゃねぇかよ……」
376:4/5:2006/05/05(金)20:05:15ID:tqa7unpK0
部屋に着くと彼は青い顔で倒れ込んだ。
「なぁ、そろそろ教えちゃくれないか?」
「うん、ああ……今日はひな祭りだ……」
「え?」
「重用だ。上巳だったんだなぁ……クソッ、忘れてた……」
「何言ってんだよ?3日はもう過ぎてるぜ?」
「陰暦の3日だよ、今日は。重用ってのは月と日が重なる日の事、とくに奇数月」
「でも、ひな祭りっつったって別に舟で流しゃしないだろ。寺山修司じゃあるまいし」
「流すんだよ」
「なんで?」
「……いいか。雛祭は女の子が人形を飾る祭じゃないんだ。祭と言うのは“神奉り”。人形は形代、憑坐だ。しかも春の節供だ。季節の変わり目、穢れを払って新しい春を迎えなければならない。だから人形に穢れを移し、荒魂を流し、和魂を呼び込む。あの人形はそういう人形なんだよ」
「つまり?」
「鬼ごっこと一緒。人形にタッチして禍いを移して、異界に流す。村の外に出てたらもう帰ってこないからな。つまり、あの人形に触ると……そいつが鬼になっちゃうんだよ。禍いが移されるんだ。……普段、この地方ではやらない様だからな……余程、流さねばならない禍、があったんだろう」
「あ、あのカップルは……」
「さぁ、な?境を越えたら……どうなることやら……」
で、翌朝。
彼等と帰りのバスではち合わせた久米は、瞠目して固まり、俺に耳打ちした。
「あのバカップル……顔……あるか?」
377:5/5 お粗末様でした:2006/05/05(金)20:06:06ID:tqa7unpK0
チラ、と見ると確かに顔はあるが、どことなく白んでいてぼやけているような気がする。
「真っ白だ」
「え?」
「見えねぇ、冗談じゃねぇよ」
彼にはカップルの顔は見えないらしい、俺には良くわからなかった。
俺達に気付いたカップルは会釈をして、バスに乗り込んだ。俺達は彼等の後ろの席に座った。
「ひぃ、ふぅ、みぃ、よ、いぃ、むぅ、なぁ、や、こぉこぉの、たり……」
と数えながら久米は一から十までをピラミッド上に書き、その紙をポケットに入れた。
バスはゆらゆらと山道を下っていって、俺達はいつの間にか町に入って、はずれまで出ようとしていた。
と、突然、久米が俺の腕を引いて立ち上がり、降車のボタンを押す。
せわしなく動きながら早くしろと合図するので、俺はどかどかとバスを降りた。
「なんだよ、もう!」
「孵りやがった!」
久米はポケットに手を突っ込んで、行こうとしているバスを見つめた。
「かえる?なにが!?」
「境を越えたんだ。あの卵、長いのを孵しやがった」
「だから、なにが!!」
「卵だよ、卵!顔が見えねぇっつったろうが!やつら顔一面にびっしりと白い卵が植え付けられてた!それが、おまえ一斉にな。顔から動く毛がはえたみたいに一斉に……長いのが孵りやがった」
「まさか」
と俺がバスに目をやるとバスが動きだして、チラリとその女の顔が寝返りをうった。
顔は腫上がって真っ赤だった。小さいニキビの様なものが隙間なくプツプツと湧いていた。
俺達は行くバスを見送って立ち尽くした。
378:本当にあった怖い名無し:2006/05/05(金)20:07:30ID:x0HtGZBk0
きめぇ!
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?128
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1146373033/373-378
.
ガチで体験した不思議な現象
2016.08.30 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
1:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[sage]2016/08/20(土)01:07:57.853ID:/fd9MoS60.net
庭に積んであるタイヤの上に知らない子供が座ってた。
隣にいた親父に、アレ誰?って聞いたら消えてた。
4:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:09:21.572ID:g0W9lRMv0.net
起きたら一年前に死んだ友達からの着信が3時くらいにあった
7:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:10:03.817ID:WpM+MGee0.net
歯ぐきから毛が生えてた
10:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:11:18.347ID:cfjbOOGgd.net
暗闇の中でパンツを片足にかけつつオナニーしてたらいつの間にかにパンツが消えてたことかな
いまだに行方不明
12:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:13:06.203ID:utUZv3230.net
廃医院で足を引きずるような音が一定の大きさでずっとついてきたとき
その医院を出たら音も消えた不思議な体験
廃墟大好きでよく行くけどこの一度しかないな
15:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[sage]2016/08/20(土)01:15:07.638ID:k1Je9VFSd.net
タンスの長縄跳びしてるウサギのイラストが普通に動いて、縄跳びしてた。
小さい頃だったせいか、怖くなかった
16:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:15:25.056ID:r+nhUeEX0.net
川で遊んでたら誰かに足つかまれた
17:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:15:43.477ID:PhjMDlIsp.net
来たときに履いてきた靴の片方が玄関からなくなってて
なぜか車の中で発見される
因みにそんなイタズラをするような年齢の人たちはいない
22:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[sage]2016/08/20(土)01:18:01.905ID:BIQ4yiEv0.net
深夜の静岡でステルス機みたいな三角形のUFOみた。
低空飛んでたから身の危険感じて隠れて見てたら音もなくすごいスピードで飛んでったわ
25:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:19:15.691ID:ILyRQqPzK.net
夜の回送電車の中でランプと机が置いてあって
ご老人がナイフでキコキコステーキを食ってた
目があうとランプが消えてご老人の青い目が二個光っていた
26:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:19:24.144ID:u4F8NC/40.net
小学生の頃野球やってたんだけどレフト守ってて打たれる直前に周りの景色が全て茶色に見えて自分のところにボールが来るときは赤く見えてた
今思うとあれなんだったんだろう
29:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:20:08.423ID:WG7RP/FF0.net
俺の中学の体育館には子供幽霊が出る
と言っても実体はなく音だけなんだが
全校集会クラスの大人数がいる時に限って、ステージを正面に左後方から右前方に向けて斜めにトットットッって足音が鳴るんだよ
確実に子供が裸足で歩く(小走り?)足音
特に害もないし3年間のうちに慣れちゃって別に何と意識することもなく当たり前のように馴染んでしまった
卒業式前に学年主任から
「お前らこの体育館に子供の幽霊が出るって気づいてるか?」
って言われて初めて
「あれ幽霊だったのかよ!」
と驚いたくらい
俺含めて全体の1/3くらいは思い当たる節があるようでざわついてた
けど不思議な事に誰もその事をお互いに確認していなかったから、大多数の人は何だそりゃとピンとすら来てないようで更に驚いた
42:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:26:00.400ID:r+nhUeEX0.net
子供の頃お母さんと2人で夜道歩いてたらちょっと開けた場所に土星があった
オレンジ色の光で出来た土星みたいなやつがあってお母さんに言っても通じなくて、不思議だったけど、ホントに綺麗な光景でずっと記憶に残ってる
48:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:27:01.921ID:WOAvb214a.net
3日連続で長いトンネルを歩いてる夢みて
好きな人に告白して振られたあとトンネルを抜ける夢を見た
その次の日に初恋の人から連絡が来てなんだかんだで付き合うことになった
(続きは『続きを読む』をクリック)
庭に積んであるタイヤの上に知らない子供が座ってた。
隣にいた親父に、アレ誰?って聞いたら消えてた。
4:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:09:21.572ID:g0W9lRMv0.net
起きたら一年前に死んだ友達からの着信が3時くらいにあった
7:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:10:03.817ID:WpM+MGee0.net
歯ぐきから毛が生えてた
10:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:11:18.347ID:cfjbOOGgd.net
暗闇の中でパンツを片足にかけつつオナニーしてたらいつの間にかにパンツが消えてたことかな
いまだに行方不明
12:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:13:06.203ID:utUZv3230.net
廃医院で足を引きずるような音が一定の大きさでずっとついてきたとき
その医院を出たら音も消えた不思議な体験
廃墟大好きでよく行くけどこの一度しかないな
15:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[sage]2016/08/20(土)01:15:07.638ID:k1Je9VFSd.net
タンスの長縄跳びしてるウサギのイラストが普通に動いて、縄跳びしてた。
小さい頃だったせいか、怖くなかった
16:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:15:25.056ID:r+nhUeEX0.net
川で遊んでたら誰かに足つかまれた
17:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:15:43.477ID:PhjMDlIsp.net
来たときに履いてきた靴の片方が玄関からなくなってて
なぜか車の中で発見される
因みにそんなイタズラをするような年齢の人たちはいない
22:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[sage]2016/08/20(土)01:18:01.905ID:BIQ4yiEv0.net
深夜の静岡でステルス機みたいな三角形のUFOみた。
低空飛んでたから身の危険感じて隠れて見てたら音もなくすごいスピードで飛んでったわ
25:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:19:15.691ID:ILyRQqPzK.net
夜の回送電車の中でランプと机が置いてあって
ご老人がナイフでキコキコステーキを食ってた
目があうとランプが消えてご老人の青い目が二個光っていた
26:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:19:24.144ID:u4F8NC/40.net
小学生の頃野球やってたんだけどレフト守ってて打たれる直前に周りの景色が全て茶色に見えて自分のところにボールが来るときは赤く見えてた
今思うとあれなんだったんだろう
29:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:20:08.423ID:WG7RP/FF0.net
俺の中学の体育館には子供幽霊が出る
と言っても実体はなく音だけなんだが
全校集会クラスの大人数がいる時に限って、ステージを正面に左後方から右前方に向けて斜めにトットットッって足音が鳴るんだよ
確実に子供が裸足で歩く(小走り?)足音
特に害もないし3年間のうちに慣れちゃって別に何と意識することもなく当たり前のように馴染んでしまった
卒業式前に学年主任から
「お前らこの体育館に子供の幽霊が出るって気づいてるか?」
って言われて初めて
「あれ幽霊だったのかよ!」
と驚いたくらい
俺含めて全体の1/3くらいは思い当たる節があるようでざわついてた
けど不思議な事に誰もその事をお互いに確認していなかったから、大多数の人は何だそりゃとピンとすら来てないようで更に驚いた
42:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:26:00.400ID:r+nhUeEX0.net
子供の頃お母さんと2人で夜道歩いてたらちょっと開けた場所に土星があった
オレンジ色の光で出来た土星みたいなやつがあってお母さんに言っても通じなくて、不思議だったけど、ホントに綺麗な光景でずっと記憶に残ってる
48:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします[]2016/08/20(土)01:27:01.921ID:WOAvb214a.net
3日連続で長いトンネルを歩いてる夢みて
好きな人に告白して振られたあとトンネルを抜ける夢を見た
その次の日に初恋の人から連絡が来てなんだかんだで付き合うことになった
(続きは『続きを読む』をクリック)
スポンサードリンク
ブログ内検索
カテゴリー
アーカイブ
過去50ヶ月分を表示しています
アクセス解析
カウンター