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ー毒男の怖い話とか音楽とか雑談とかー <毒男シリーズ>
2016.11.30 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
1:毒男◆B.DOLL/gBI[]2016/11/27(日)23:28:11.579ID:cq8gMwIo0.net
|A-) 怖い話は探しながら人がいる限りゆっくりと
怖い話書ける人、貼れる人はどうぞー
レスがなくなったらさるさんくらったか寝たか人いなくなったと思ってね
3:毒男◆B.DOLL/gBI[]2016/11/27(日)23:28:24.667ID:cq8gMwIo0.net
長くなるがどうか聞いて欲しい。
俺がむかし住んでいた場所はド田舎で、町という名前は付いていたが山間の村落みたいなところだった。
家の裏手の方に山道があり、そこに「かなめさま」のお堂があった。
もともとは道祖神だったらしいが、隣町への道路が整備されてからその山道自体が使われなくなり、通る人も絶えて寂れてしまった。
かわりにというか、いつ頃からか「かなめさま」に身をしのんで人に言えないような悩みを打ち明け、願をかける慣習ができた。
そんな成り立ちも今にして思うだけで、俺がガキの頃はとにかく「かなめさま」はタブーで、昼間でもそのあたりは近寄りがたかった。
見ても見られてもいけない。
牛の刻参りのようなものだ。
俺が5,6歳のころに化膿で膝が腫れて、かなり危なかった時祖母が「かなめさま」に行って
「かわりに病気を被ってくだされ」
と願をかけたらしい。
おかげかすっかり膝は治ったが、あとでそのことを聞いてからますます俺の中でかなめさまは恐ろしい存在になった。
それが中学に上がったばかりの時、夏祭りの盆踊りが終わったあと、悪友たちと肝試しをしようということになった。
祭りという晴れを経たせいかみんな妙に躁状態で、普段なら絶対ありえないことを言い出した。
「二郎さんて青年団の人おるやろ」
一番年かさのAが言った。
「あの人が昔、かなめさまのお堂に入ったんやと。中にな、石ころがあったらしい」
俺は猛烈に嫌な予感がしたが、あっという間にかなめさまの中身拝見ツアーに決まってしまった。
山道の入り口に陣取って一人ずつお堂に行き、中を見てから戻ってくる。
それで最後に、見たものを一斉に言って確かめ合うということになった。
入り口は広いがすぐに道は曲がり狭くなる。
両側からは木の黒い影が迫って、じっとりとした湿気を感じた。
俺は負けると思ったジャンケンで勝って一番最後になった。
しかし肝試しのセオリーではこれは失敗だった。
一人目の言い出しっぺでもあるAが帰って来るまで思ったより時間がかかった。
何度か昼間に行ったことがあったが、こんなに遠かっただろうか。
「おい、どうだった」
と聞いたがAは
「へへへ」
と変な笑いをして答えなかった。
二人目、三人目と終了して四人目のKが青い顔をして戻ってきた。
「覚悟したほうがええぞ」
なあ、とうわずった声でKが言うと先の三人も意味ありげに頷いた。
残るは俺だけだったのでやつらは怖がらせる立場になったわけだ。
怖気づいているとツボにはまりそうだったので、俺は思いきって山道に飛び込んだ。
6:毒男◆B.DOLL/gBI[]2016/11/27(日)23:29:38.712ID:cq8gMwIo0.net
夏のせいか下生えが生い茂り、所々足元がよく見えないという恐怖があった。
山に入ると今更のように蝉の鳴き声に気が付いた。
何時くらいだったのだろうか。蝉がこんなに遅い時間まで鳴いているのは妙な気がした。
心臓がドキドキしてきた。小さなペンライトが一つあるきりで、あたりは完全な暗闇なのだ。
ひときわ蝉の声が大きくなり、少し広い所に出た。
そっと右手の方を照らすとそこに「かなめさま」がいた。
「あった」と思わなかった自分が一瞬怖くなったが、もう中を見るだけなので勇気を奮い起こしてお堂に近づいた。
人ひとりが入れるくらいの小さなお堂だった。
木製の観音開きの扉はスクリュウ螺子で床にとめられていた。
「わざわざ締めやがって」
と最後のKに悪態をつくと何となく気が軽くなってすんなり開け放つことができた。
中には噂通りひと抱えほどの石が一つあるだけだった。
鉢巻のようにしめ縄が巻かれている様子はどことなくコミカルなものだったが、それを見た瞬間に息が止った。
その石に異様な圧迫感を感じて思わずむせてしまった。
背筋を嫌なものが這いあがる感じ。
ゴホゴホと咳きをして俯く。
その時信じられないものが見えた。
視界の左端に白い服がすぅっ、と入ったのだ。
奥にのびる道のむこうから誰かがやってこようとしていた。
頭がパニックになり、とにかく「あれ」に会ってはいけないと思って、目の前に口をあけるお堂の中に飛び込むように隠れた。
扉を内側からしめると中は真っ暗だった。
心臓がバクバクしている。
人影を見た瞬間に無意識にペンライトを消していたのだ。
暗闇の恐怖よりも光が外に漏れることの方が怖かった。
あれは誰だろう。
かなめさまに何の用だろう。
決まっている。
<病気を不幸を、恐怖を被ってくれ>
やめてくれ、と心の中で叫んだ。
中にいるのは俺なんだ。俺なんだ。
蝉の鳴き声が鼓膜を破りそうだ。
足音も何も聞こえない。
ただ気配だけが扉の前にやってきた。
8:毒男◆B.DOLL/gBI[]2016/11/27(日)23:30:47.230ID:cq8gMwIo0.net
胸がむかついて吐きそうだった。
古びた木のお堂に異様な匂いが充満しているようだった。
饐えた匂いなんてもんじゃない。
まがまがしい空気。
瘴気とはこういうものを言うのだとぼんやり思った。
俺はひたすら脱力して腰が抜けた。
「あれ」は行ってしまっただろうか。何も感じなくなった。
頭の芯のあたりが痺れていた。
石は?
石はどこだろう。
手で探ればぶつかるだろうが、ふと奇妙な予感があった。
かなめさまはこの「家」の中では石という形ではないのではないかと。
俺は咳きが喉の奥からせり上がって来るのをただただ止めようとしていた。
どれくらいたっただろうか。
陶酔にも似た疲労が体を覆い始めた時、急にとんでもないことが起きた。
お堂の前に気配が近づき、扉を開けようとしていた。
俺は心臓が止りそうになりながら必死で内側から扉を引っ張った。
しかし狭いために中腰が精一杯で力が入らない。
気が狂いそうになった時、外から聞きなれた声がした。
「おい、Yか?Yやろ」
Aの声だった。
扉が開かれてペンライトの明かりが闇を切り裂いた。
友人たち四人が覗き込んでいた。
俺は嵐のようにやってきた安堵感で口がきけなかった。
「おい、出ろや。いくぞ」
四人は青白い顔をして急かすように俺を引っぱり出した。
そしてお堂の扉をバアンと締めるとあとも見ずに早足でもと来た道を引き返しはじめた。
俺も置いて行かれまいと慌てて後を追った。
誰も無言だった。
俺が遅いので心配して迎えに来てくれたのだろうか。
しかし俺をバカにする軽口もなく、入り口にたどり着くとろくに会話も交わさずに解散になった。
皆一様に硬い表情で、それが一層俺の不安感を煽った。
俺はあの白い人影がどこへ行ったのか気になったが、それを聞くことを拒む雰囲気だった。
かなめさまの山道を振りかえると、蝉の声が止んでいた。
9:毒男◆B.DOLL/gBI[]2016/11/27(日)23:31:39.424ID:cq8gMwIo0.net
二十年も前の話だ。
俺は色々あってその町を飛び出してきて、もう帰るつもりもない。
しかしあの夜のことは忘れられない。
結局Aたちとの間であの出来事は語らないという不問律が出来ていた。
それきりかなめさまの話もしなくなった。
しかし今振り返ると、それなりに思うところがある。
お堂の扉を開けたあの時、ペンライトもかざさずに何故道の先の人影の白い服が見えたのだろうと。
道祖神は障(さえ)の神とも言い、道にあって道中の安全を司るとともに、人里への招かれざるものをさえぎる役目を負っていた。
しかしあの町で、本来疫病や鬼の侵入を防ぐ役割を持っていた「かなめさま」は人間の一方的な怨念で穢れていたわけだ。
道祖神は病んでいたが、道は残っていた。
そして山道の入り口で待っていたAたちも「あれ」を見たのではないだろうか。
盂蘭盆に廃れた道を帰ってきた招かれざる者。
あの町にはそれを止める神がいなかったのだ。
16:毒男◆B.DOLL/gBI[]2016/11/27(日)23:43:49.421ID:cq8gMwIo0.net
霊などの超常現象の話ではないのですが、ゾクッとした私の実体験です。
看護学生3年生の時に1週間実習で精神科病院に行きました。
初日に病院内を婦長さんに案内してもらいました。
拘束室(隔離部屋)も見せてもらいました。
暴れてどうしようもない患者、他の患者を傷つける恐れのある患者を入れておく部屋です。
古い旧館の奥に映画に出てくるような重い鉄の扉があり、そこを開けると短い廊下。
そして、廊下に沿って同じような鉄の扉が2つありました。
そのうちの1つの扉を開けて部屋の中に入るよう婦長さんが私達に言いました。
部屋の広さは普通の個室の病棟と同じくらいだったと思います。
入ったすぐ脇にベッドが1つあるだけ。
そして部屋の奥には鉄格子がかかった窓、その横に仕切りで区切ってトイレ(ドアはありませんでした。)と殺風景な部屋でした。
でも、壁には無数の落書きを消した後が残っていました。
赤い字で大きく壁一面に書かれた「天皇陛下万歳」「我が大日本帝国ハ…(以下略)」、
ベッドが置いてある側には黒い細かな文字でびっしりと「南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経…」。
奥のトイレを覗くとそこも大量の落書きを消した後。
筆圧が高かったためにくっきり残っている小さい文字で「○○○○(フルネーム)死ね…」と100回くらい書いた後に「殺したけど、もう1回死ね」。
私達は
「マジヤバイ!洒落にならない」
と言いながらトイレを出ようとした時に、トイレの仕切りの所に薄っすらと残っている落書きを見つけました。
そこにはこう書いてありました。
「おいしい肉それは人間」
泣きそうになりました…
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|A-) 怖い話は探しながら人がいる限りゆっくりと
怖い話書ける人、貼れる人はどうぞー
レスがなくなったらさるさんくらったか寝たか人いなくなったと思ってね
3:毒男◆B.DOLL/gBI[]2016/11/27(日)23:28:24.667ID:cq8gMwIo0.net
長くなるがどうか聞いて欲しい。
俺がむかし住んでいた場所はド田舎で、町という名前は付いていたが山間の村落みたいなところだった。
家の裏手の方に山道があり、そこに「かなめさま」のお堂があった。
もともとは道祖神だったらしいが、隣町への道路が整備されてからその山道自体が使われなくなり、通る人も絶えて寂れてしまった。
かわりにというか、いつ頃からか「かなめさま」に身をしのんで人に言えないような悩みを打ち明け、願をかける慣習ができた。
そんな成り立ちも今にして思うだけで、俺がガキの頃はとにかく「かなめさま」はタブーで、昼間でもそのあたりは近寄りがたかった。
見ても見られてもいけない。
牛の刻参りのようなものだ。
俺が5,6歳のころに化膿で膝が腫れて、かなり危なかった時祖母が「かなめさま」に行って
「かわりに病気を被ってくだされ」
と願をかけたらしい。
おかげかすっかり膝は治ったが、あとでそのことを聞いてからますます俺の中でかなめさまは恐ろしい存在になった。
それが中学に上がったばかりの時、夏祭りの盆踊りが終わったあと、悪友たちと肝試しをしようということになった。
祭りという晴れを経たせいかみんな妙に躁状態で、普段なら絶対ありえないことを言い出した。
「二郎さんて青年団の人おるやろ」
一番年かさのAが言った。
「あの人が昔、かなめさまのお堂に入ったんやと。中にな、石ころがあったらしい」
俺は猛烈に嫌な予感がしたが、あっという間にかなめさまの中身拝見ツアーに決まってしまった。
山道の入り口に陣取って一人ずつお堂に行き、中を見てから戻ってくる。
それで最後に、見たものを一斉に言って確かめ合うということになった。
入り口は広いがすぐに道は曲がり狭くなる。
両側からは木の黒い影が迫って、じっとりとした湿気を感じた。
俺は負けると思ったジャンケンで勝って一番最後になった。
しかし肝試しのセオリーではこれは失敗だった。
一人目の言い出しっぺでもあるAが帰って来るまで思ったより時間がかかった。
何度か昼間に行ったことがあったが、こんなに遠かっただろうか。
「おい、どうだった」
と聞いたがAは
「へへへ」
と変な笑いをして答えなかった。
二人目、三人目と終了して四人目のKが青い顔をして戻ってきた。
「覚悟したほうがええぞ」
なあ、とうわずった声でKが言うと先の三人も意味ありげに頷いた。
残るは俺だけだったのでやつらは怖がらせる立場になったわけだ。
怖気づいているとツボにはまりそうだったので、俺は思いきって山道に飛び込んだ。
6:毒男◆B.DOLL/gBI[]2016/11/27(日)23:29:38.712ID:cq8gMwIo0.net
夏のせいか下生えが生い茂り、所々足元がよく見えないという恐怖があった。
山に入ると今更のように蝉の鳴き声に気が付いた。
何時くらいだったのだろうか。蝉がこんなに遅い時間まで鳴いているのは妙な気がした。
心臓がドキドキしてきた。小さなペンライトが一つあるきりで、あたりは完全な暗闇なのだ。
ひときわ蝉の声が大きくなり、少し広い所に出た。
そっと右手の方を照らすとそこに「かなめさま」がいた。
「あった」と思わなかった自分が一瞬怖くなったが、もう中を見るだけなので勇気を奮い起こしてお堂に近づいた。
人ひとりが入れるくらいの小さなお堂だった。
木製の観音開きの扉はスクリュウ螺子で床にとめられていた。
「わざわざ締めやがって」
と最後のKに悪態をつくと何となく気が軽くなってすんなり開け放つことができた。
中には噂通りひと抱えほどの石が一つあるだけだった。
鉢巻のようにしめ縄が巻かれている様子はどことなくコミカルなものだったが、それを見た瞬間に息が止った。
その石に異様な圧迫感を感じて思わずむせてしまった。
背筋を嫌なものが這いあがる感じ。
ゴホゴホと咳きをして俯く。
その時信じられないものが見えた。
視界の左端に白い服がすぅっ、と入ったのだ。
奥にのびる道のむこうから誰かがやってこようとしていた。
頭がパニックになり、とにかく「あれ」に会ってはいけないと思って、目の前に口をあけるお堂の中に飛び込むように隠れた。
扉を内側からしめると中は真っ暗だった。
心臓がバクバクしている。
人影を見た瞬間に無意識にペンライトを消していたのだ。
暗闇の恐怖よりも光が外に漏れることの方が怖かった。
あれは誰だろう。
かなめさまに何の用だろう。
決まっている。
<病気を不幸を、恐怖を被ってくれ>
やめてくれ、と心の中で叫んだ。
中にいるのは俺なんだ。俺なんだ。
蝉の鳴き声が鼓膜を破りそうだ。
足音も何も聞こえない。
ただ気配だけが扉の前にやってきた。
8:毒男◆B.DOLL/gBI[]2016/11/27(日)23:30:47.230ID:cq8gMwIo0.net
胸がむかついて吐きそうだった。
古びた木のお堂に異様な匂いが充満しているようだった。
饐えた匂いなんてもんじゃない。
まがまがしい空気。
瘴気とはこういうものを言うのだとぼんやり思った。
俺はひたすら脱力して腰が抜けた。
「あれ」は行ってしまっただろうか。何も感じなくなった。
頭の芯のあたりが痺れていた。
石は?
石はどこだろう。
手で探ればぶつかるだろうが、ふと奇妙な予感があった。
かなめさまはこの「家」の中では石という形ではないのではないかと。
俺は咳きが喉の奥からせり上がって来るのをただただ止めようとしていた。
どれくらいたっただろうか。
陶酔にも似た疲労が体を覆い始めた時、急にとんでもないことが起きた。
お堂の前に気配が近づき、扉を開けようとしていた。
俺は心臓が止りそうになりながら必死で内側から扉を引っ張った。
しかし狭いために中腰が精一杯で力が入らない。
気が狂いそうになった時、外から聞きなれた声がした。
「おい、Yか?Yやろ」
Aの声だった。
扉が開かれてペンライトの明かりが闇を切り裂いた。
友人たち四人が覗き込んでいた。
俺は嵐のようにやってきた安堵感で口がきけなかった。
「おい、出ろや。いくぞ」
四人は青白い顔をして急かすように俺を引っぱり出した。
そしてお堂の扉をバアンと締めるとあとも見ずに早足でもと来た道を引き返しはじめた。
俺も置いて行かれまいと慌てて後を追った。
誰も無言だった。
俺が遅いので心配して迎えに来てくれたのだろうか。
しかし俺をバカにする軽口もなく、入り口にたどり着くとろくに会話も交わさずに解散になった。
皆一様に硬い表情で、それが一層俺の不安感を煽った。
俺はあの白い人影がどこへ行ったのか気になったが、それを聞くことを拒む雰囲気だった。
かなめさまの山道を振りかえると、蝉の声が止んでいた。
9:毒男◆B.DOLL/gBI[]2016/11/27(日)23:31:39.424ID:cq8gMwIo0.net
二十年も前の話だ。
俺は色々あってその町を飛び出してきて、もう帰るつもりもない。
しかしあの夜のことは忘れられない。
結局Aたちとの間であの出来事は語らないという不問律が出来ていた。
それきりかなめさまの話もしなくなった。
しかし今振り返ると、それなりに思うところがある。
お堂の扉を開けたあの時、ペンライトもかざさずに何故道の先の人影の白い服が見えたのだろうと。
道祖神は障(さえ)の神とも言い、道にあって道中の安全を司るとともに、人里への招かれざるものをさえぎる役目を負っていた。
しかしあの町で、本来疫病や鬼の侵入を防ぐ役割を持っていた「かなめさま」は人間の一方的な怨念で穢れていたわけだ。
道祖神は病んでいたが、道は残っていた。
そして山道の入り口で待っていたAたちも「あれ」を見たのではないだろうか。
盂蘭盆に廃れた道を帰ってきた招かれざる者。
あの町にはそれを止める神がいなかったのだ。
16:毒男◆B.DOLL/gBI[]2016/11/27(日)23:43:49.421ID:cq8gMwIo0.net
霊などの超常現象の話ではないのですが、ゾクッとした私の実体験です。
看護学生3年生の時に1週間実習で精神科病院に行きました。
初日に病院内を婦長さんに案内してもらいました。
拘束室(隔離部屋)も見せてもらいました。
暴れてどうしようもない患者、他の患者を傷つける恐れのある患者を入れておく部屋です。
古い旧館の奥に映画に出てくるような重い鉄の扉があり、そこを開けると短い廊下。
そして、廊下に沿って同じような鉄の扉が2つありました。
そのうちの1つの扉を開けて部屋の中に入るよう婦長さんが私達に言いました。
部屋の広さは普通の個室の病棟と同じくらいだったと思います。
入ったすぐ脇にベッドが1つあるだけ。
そして部屋の奥には鉄格子がかかった窓、その横に仕切りで区切ってトイレ(ドアはありませんでした。)と殺風景な部屋でした。
でも、壁には無数の落書きを消した後が残っていました。
赤い字で大きく壁一面に書かれた「天皇陛下万歳」「我が大日本帝国ハ…(以下略)」、
ベッドが置いてある側には黒い細かな文字でびっしりと「南妙法蓮華経南妙法蓮華経南妙法蓮華経…」。
奥のトイレを覗くとそこも大量の落書きを消した後。
筆圧が高かったためにくっきり残っている小さい文字で「○○○○(フルネーム)死ね…」と100回くらい書いた後に「殺したけど、もう1回死ね」。
私達は
「マジヤバイ!洒落にならない」
と言いながらトイレを出ようとした時に、トイレの仕切りの所に薄っすらと残っている落書きを見つけました。
そこにはこう書いてありました。
「おいしい肉それは人間」
泣きそうになりました…
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インコのピーちゃん
2016.11.30 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
170:⑦⑦⑦ : 2016/11/18 (Fri) 09:07:23
『迷いインコの怖いつぶやき』
これは、テレビ番組の『探偵!ナイトスクープ』で実際にあった話である。
依頼の内容は、迷いインコを保護したのでその飼い主を捜して欲しいというもの。
インコは「ピーコ」や「な○たピーコ」、「奈良市三条」と話し、探偵のたむらけんじ氏が、動物病院や近所の中田・長田姓の家を回るも発見できず。
問題の怖いつぶやきは、
たむらけんじ氏が車内でインコを撮影した映像に含まれていた。
内容は、以下のようなものである。
「ピーちゃんごめんね。ここは異世界かも。内職してたら急に誰もいなくなった。ピーちゃんだけでも逃げて。電話も繋がらない。私は出て行きます」
鮮明なおしゃべりではないのではっきりとは言えないが、これに近い内容を喋っているのは間違いないようだ。
結果として、現在も飼い主は見つかっていない。
ひょっとすると、本当の飼い主は異世界に迷い込んで、現在も帰って来られないのかもしれない…
(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)
※以下管理人
2012年10月26日放送分のようですね。
ネットでもニュースになってました。
「探偵!ナイトスクープ」で迷子のインコが喋った内容にネット騒然
http://news.livedoor.com/article/detail/7114483/
YOU TUBEにインコ動画のまとめがあったので載せておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=oFYoaqCZT0E&list=PLmfYcvlMxBW8nfakLo4fAiOyb1xdnAuMu
.
『迷いインコの怖いつぶやき』
これは、テレビ番組の『探偵!ナイトスクープ』で実際にあった話である。
依頼の内容は、迷いインコを保護したのでその飼い主を捜して欲しいというもの。
インコは「ピーコ」や「な○たピーコ」、「奈良市三条」と話し、探偵のたむらけんじ氏が、動物病院や近所の中田・長田姓の家を回るも発見できず。
問題の怖いつぶやきは、
たむらけんじ氏が車内でインコを撮影した映像に含まれていた。
内容は、以下のようなものである。
「ピーちゃんごめんね。ここは異世界かも。内職してたら急に誰もいなくなった。ピーちゃんだけでも逃げて。電話も繋がらない。私は出て行きます」
鮮明なおしゃべりではないのではっきりとは言えないが、これに近い内容を喋っているのは間違いないようだ。
結果として、現在も飼い主は見つかっていない。
ひょっとすると、本当の飼い主は異世界に迷い込んで、現在も帰って来られないのかもしれない…
(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)
※以下管理人
2012年10月26日放送分のようですね。
ネットでもニュースになってました。
「探偵!ナイトスクープ」で迷子のインコが喋った内容にネット騒然
http://news.livedoor.com/article/detail/7114483/
YOU TUBEにインコ動画のまとめがあったので載せておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=oFYoaqCZT0E&list=PLmfYcvlMxBW8nfakLo4fAiOyb1xdnAuMu
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赤いスカートの女の子
2016.11.29 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
26:1/5:2006/02/23(木)17:22:47ID:JTnGOyK/0
小学4年の頃の話。
その頃、ありがちだけどクラスで「こっくりさん」とか「エンジェルさん」とか、そういうオカルトっぽいものが流行っていた。
ちょうど『学校であった怖い話』系の本がたくさん出版されてた頃だったと思う。
いつもは学校が終わるとほんの少し校庭で遊んで帰るんだけど、その日はたまたま教室に残っていた。
教室には俺と親友A、B、女の子はCさんとDさんがいた。
俺が通ってた小学校は“出る”ことで有名で、二階廊下、音楽室、保健室、一階トイレ、外のトイレ、講堂、倉庫と話が豊富だった。
俺達が今日あったテストをネタに話していると、Dさんが
「ええー!」
と大きな声をあげた。
俺達が注目すると、Dさんが
「Cが図書室で借りてきた本に、霊を呼び出す方法ってのがあるんだけど、やってみようって言うんだよー」
と笑いながら言った。
「こっくりさん」とかはやったことがあったけど、それは初耳だし面白そうだったから俺達も
「やる!」
と答えた。ただ、面白そうだと思った。
27:2/5:2006/02/23(木)17:23:20ID:JTnGOyK/0
その方法というのは、決まった時間(丁度もうすぐだった)に鏡に水をかけ、その場にいる皆で手を繋いで念じる、とかそんなものだった。
各教室の後ろ側にはA4サイズくらいの鏡が備え付けられていたし、丁度よかった。
鏡を囲んで、A、B、俺、Cさん、Dさんというふうに並んだ。
怖いなんて気持ちは全然なかった(俺はCさんと手を繋いでることに有頂天気味だったしw)。
「何か起こったら面白い」
そんなふうに考えてた。たぶん、皆そうだった。
「じゃ、いくぞ」
Aが花瓶に汲んできた水を鏡にかけた。皆が軽く俯いて目を閉じるのが感じられた。
俺は目を閉じる前になんとなく鏡を見た。
鏡を水の膜が滑っていくとき、鏡に白い靄がかかっていたように見えた。
俺達の姿が、鏡に映ってなかったようにも・・・。目を閉じるまでなんて一瞬のことだし、俺の気のせいだったかもしれない。
Bが
「別に何ともないな」
と言ったので、全員が目を開けて鏡に注目した。
鏡からはもう完全に水がはけていたし、それよりも床に水が滴り落ちていることのほうが大事だった。
一応雑巾を配備しておいたものの、予想以上に濡れてしまったので、慌てて乾いている雑巾で拭いて、全員帰った。
28:3/5:2006/02/23(木)17:23:52ID:JTnGOyK/0
異変はあった。
俺は学校にいるとき、視界の端に赤いものを見るようになった。
授業中、ノートに視線を落としていたとき机の横に赤いスカートが見え、驚いて横を見たが何もいなかったり、廊下の一番奥から女の子が顔だけ出していたり、下駄箱から靴を取るときに赤い靴を履いた白い足が見えたり・・・
もう気のせいだとは思えなかった。
あの放課後にやったのは『霊を呼び出す方法』。
本当に呼び出したのなら、帰してないではないか。
俺はゾッとした。
ある朝、教室に行くために階段を登っていると、廊下に置いてある古いオルガンの上に、赤いスカートの女の子が立っていた。
その横顔は、講堂裏の梅林をじっと見ていた。
・・・幻だったかもしれない。でも、一瞬、そう見えたのだった。
その日の午後、梅林が焼けた。半焼くらいで済んだのだが。
原因は、教頭が焚き火をしたから。
もうすぐ冬だったから空気も乾燥していたし、梅林は枯れた草で一面覆われていたから、そこで火をつければ一気に燃えることなんて子供でもわかることだった。
しかも教頭はとても真面目で頭が固い人だったしそんなミスをするとは思えなかった。
顔に軽い火傷をおった教頭は意気消沈していてすっかり人が変わっていた。
そして、教頭はさっさと何処かへ飛ばされてしまった。
29:4/5:2006/02/23(木)17:25:11ID:JTnGOyK/0
俺が見た赤いスカートの女の子なんて「何か起こったら面白い」なんて考えていたから無意識のうちに作り上げた虚像だったのかもしれないし、恐怖から起こった気のせいだったのかもしれないし、火事だって偶然だったかもしれない。
だけど、火事があって少し経ってから、Cさんが
「○○(俺)君、あのね・・・」
と言いづらそうに話しかけてきた。
「変だと思わないで聞いてね。私ね、あの放課後から尻尾がたくさんある白い狐が見えることがあって・・・」
それを聞いて、実は俺も、と赤いスカートの女の子のことを話した。二人で話しているうちに気づいたのは、
鏡の前で目を閉じて念じていたとき、俺は「トイレの花子さん」と思い浮かべていて、Cさんはふと「こっくりさん」をイメージしていたという。
他の奴らにも話をしたら、全員、何かしら白い靄のようなものを見ていた。あのとき、俺達はやはり何かを呼び出してしまっていて、その何かはイメージを持っていた俺とCさんにはその通りに見えて、特に何も思い浮かべていなかった他の奴らには白い靄のように見えていたんじゃないか、と推察した。
Cさんが借りた本には『呼び出す方法』しか書いてなかった(無責任)。
俺達は前にやったように鏡を囲んで、
「遊び半分でやってごめんなさい」
と念じた。
30:5/5:2006/02/23(木)17:26:17ID:JTnGOyK/0
あれ以来、俺は赤いスカートの女の子を見なくなった。
ただ相変わらず学校の怪談は絶えず、ある日突然各教室の鏡が取り外されたり、外のトイレの鏡もはずされたり、少年野球の学校での合宿がなくなったり、いろいろあった。理由が告げられないので、皆好き勝手な噂をしたが、案外あたっていたのかもしれない。
鏡が外される前の授業中に、先生がひきつった顔で鏡を見ていたのをたまたま見てしまい、それが忘れられないw
Cさんが借りた本に書いてあった方法で、本当に呼び出せたとは思っていない。
本当に呼び出せていたのだとすれば、それは皆が「何か起これば~」なんて面白半分にやっていたのを、何かが怒ったからだろう・・・なんて思ってみたりする。
長文申し訳ない。しかも怖くなかったなw
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?122
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1140627667/26-30
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小学4年の頃の話。
その頃、ありがちだけどクラスで「こっくりさん」とか「エンジェルさん」とか、そういうオカルトっぽいものが流行っていた。
ちょうど『学校であった怖い話』系の本がたくさん出版されてた頃だったと思う。
いつもは学校が終わるとほんの少し校庭で遊んで帰るんだけど、その日はたまたま教室に残っていた。
教室には俺と親友A、B、女の子はCさんとDさんがいた。
俺が通ってた小学校は“出る”ことで有名で、二階廊下、音楽室、保健室、一階トイレ、外のトイレ、講堂、倉庫と話が豊富だった。
俺達が今日あったテストをネタに話していると、Dさんが
「ええー!」
と大きな声をあげた。
俺達が注目すると、Dさんが
「Cが図書室で借りてきた本に、霊を呼び出す方法ってのがあるんだけど、やってみようって言うんだよー」
と笑いながら言った。
「こっくりさん」とかはやったことがあったけど、それは初耳だし面白そうだったから俺達も
「やる!」
と答えた。ただ、面白そうだと思った。
27:2/5:2006/02/23(木)17:23:20ID:JTnGOyK/0
その方法というのは、決まった時間(丁度もうすぐだった)に鏡に水をかけ、その場にいる皆で手を繋いで念じる、とかそんなものだった。
各教室の後ろ側にはA4サイズくらいの鏡が備え付けられていたし、丁度よかった。
鏡を囲んで、A、B、俺、Cさん、Dさんというふうに並んだ。
怖いなんて気持ちは全然なかった(俺はCさんと手を繋いでることに有頂天気味だったしw)。
「何か起こったら面白い」
そんなふうに考えてた。たぶん、皆そうだった。
「じゃ、いくぞ」
Aが花瓶に汲んできた水を鏡にかけた。皆が軽く俯いて目を閉じるのが感じられた。
俺は目を閉じる前になんとなく鏡を見た。
鏡を水の膜が滑っていくとき、鏡に白い靄がかかっていたように見えた。
俺達の姿が、鏡に映ってなかったようにも・・・。目を閉じるまでなんて一瞬のことだし、俺の気のせいだったかもしれない。
Bが
「別に何ともないな」
と言ったので、全員が目を開けて鏡に注目した。
鏡からはもう完全に水がはけていたし、それよりも床に水が滴り落ちていることのほうが大事だった。
一応雑巾を配備しておいたものの、予想以上に濡れてしまったので、慌てて乾いている雑巾で拭いて、全員帰った。
28:3/5:2006/02/23(木)17:23:52ID:JTnGOyK/0
異変はあった。
俺は学校にいるとき、視界の端に赤いものを見るようになった。
授業中、ノートに視線を落としていたとき机の横に赤いスカートが見え、驚いて横を見たが何もいなかったり、廊下の一番奥から女の子が顔だけ出していたり、下駄箱から靴を取るときに赤い靴を履いた白い足が見えたり・・・
もう気のせいだとは思えなかった。
あの放課後にやったのは『霊を呼び出す方法』。
本当に呼び出したのなら、帰してないではないか。
俺はゾッとした。
ある朝、教室に行くために階段を登っていると、廊下に置いてある古いオルガンの上に、赤いスカートの女の子が立っていた。
その横顔は、講堂裏の梅林をじっと見ていた。
・・・幻だったかもしれない。でも、一瞬、そう見えたのだった。
その日の午後、梅林が焼けた。半焼くらいで済んだのだが。
原因は、教頭が焚き火をしたから。
もうすぐ冬だったから空気も乾燥していたし、梅林は枯れた草で一面覆われていたから、そこで火をつければ一気に燃えることなんて子供でもわかることだった。
しかも教頭はとても真面目で頭が固い人だったしそんなミスをするとは思えなかった。
顔に軽い火傷をおった教頭は意気消沈していてすっかり人が変わっていた。
そして、教頭はさっさと何処かへ飛ばされてしまった。
29:4/5:2006/02/23(木)17:25:11ID:JTnGOyK/0
俺が見た赤いスカートの女の子なんて「何か起こったら面白い」なんて考えていたから無意識のうちに作り上げた虚像だったのかもしれないし、恐怖から起こった気のせいだったのかもしれないし、火事だって偶然だったかもしれない。
だけど、火事があって少し経ってから、Cさんが
「○○(俺)君、あのね・・・」
と言いづらそうに話しかけてきた。
「変だと思わないで聞いてね。私ね、あの放課後から尻尾がたくさんある白い狐が見えることがあって・・・」
それを聞いて、実は俺も、と赤いスカートの女の子のことを話した。二人で話しているうちに気づいたのは、
鏡の前で目を閉じて念じていたとき、俺は「トイレの花子さん」と思い浮かべていて、Cさんはふと「こっくりさん」をイメージしていたという。
他の奴らにも話をしたら、全員、何かしら白い靄のようなものを見ていた。あのとき、俺達はやはり何かを呼び出してしまっていて、その何かはイメージを持っていた俺とCさんにはその通りに見えて、特に何も思い浮かべていなかった他の奴らには白い靄のように見えていたんじゃないか、と推察した。
Cさんが借りた本には『呼び出す方法』しか書いてなかった(無責任)。
俺達は前にやったように鏡を囲んで、
「遊び半分でやってごめんなさい」
と念じた。
30:5/5:2006/02/23(木)17:26:17ID:JTnGOyK/0
あれ以来、俺は赤いスカートの女の子を見なくなった。
ただ相変わらず学校の怪談は絶えず、ある日突然各教室の鏡が取り外されたり、外のトイレの鏡もはずされたり、少年野球の学校での合宿がなくなったり、いろいろあった。理由が告げられないので、皆好き勝手な噂をしたが、案外あたっていたのかもしれない。
鏡が外される前の授業中に、先生がひきつった顔で鏡を見ていたのをたまたま見てしまい、それが忘れられないw
Cさんが借りた本に書いてあった方法で、本当に呼び出せたとは思っていない。
本当に呼び出せていたのだとすれば、それは皆が「何か起これば~」なんて面白半分にやっていたのを、何かが怒ったからだろう・・・なんて思ってみたりする。
長文申し訳ない。しかも怖くなかったなw
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?122
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1140627667/26-30
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