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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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社員寮の廃墟で肝試し

2016.11.22 (Tue) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

741:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/07/10(日)23:30:24.70ID:D6FQL7c30.net
俺が高校生の時の話だが、まあ聞いてくれ。

17歳の高2の夏に、俺とツレのA男で、地元にある廃墟の社員寮?で肝試しをする事になった。

その廃墟の社員寮は、町はずれにぽつんと建っている寂れた建物で、手入れされていない生い茂った木と雑草に囲まれ、からからに干からびたプール?がついていた。

ガキの頃に、何度か昼間に訪れ、秘密基地の様にA男と、封鎖されている正面入り口にある大きな柱の裏でポケモンのカードゲームなんかで遊んでいたのを思い出す。
その頃は封鎖されている正面玄関から、照明の落とされた玄関ホールをA男と恐る恐る覗くくらいが限界だった。
あの時も夏の昼間だったが、照明の落とされた玄関ホールは薄暗く、ひんやりして見えた。
玄関ホールは管理人室の様な、受付の様なものがすぐ右手にあり、壁には木の板に筆で書かれた知らない男達の名前の書いた札が掛かっていた。
恐らく住んでいた社員達の名前だったと思う。



742:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/07/10(日)23:31:53.55ID:D6FQL7c30.net
高校2年の夏休み、A男は俺の家に泊まりに来ており、晩飯を食った後、俺の部屋で2人でダラダラと、サイレントヒル(ゲーム)をやっていた時に、俺らの地元にもそういえばこんな気味悪い廃墟があったよな、という話になった。
そこから、あったあったと思い出話に花が咲き、秘密基地に見立てて遊んだ事、恐る恐る廃墟を覗いた事なんかが出て来て、ゲームそっちのけで盛り上がった。

「あ、あの廃墟にちょっと行ってみねえ?」
と、A男が言った。
こいつはホラー物に目がなく、この日もホラーゲームの他に、夜通しホラー映画を見るという計画を立てていた。
俺は怖いどうのこうのより、行くまでが面倒くさかったため、渋っていたが、A男にごり押され行く事になった。

俺たちは深夜1時になるまで、風呂に入ったりアイスを食ったりゲームをしたりして時間を潰した。
これは、肝試しなら丑三つ時だというA男の意見と、夜に出掛ける事に親がイエスと言う訳がなかったので、親が寝静まるまで待とうという俺の意見も含めて決まった。



743:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/07/10(日)23:35:43.65ID:D6FQL7c30.net
やがて深夜1時になり、俺たちはこっそり家から抜け出した。
カメラ付きのガラケーと、懐中電灯、財布、あとは親父の煙草を一箱失敬して、ちょっとした冒険気分で廃墟に向かった。

廃墟までは歩いて25分位だ。
面倒くさいと思っていたが、田舎町のためぽつぽつある民家やアパートもしんと寝静まっていて、星は綺麗だし、夜は涼しいし、煙草をふかしながらタラタラ歩く道すがらは、なんというか最高に楽しかった。
くだらない下ネタを話しながら、俺たちは廃墟に向かう。

廃墟が徐々に近づくにつれ、街灯はどんどん少なくなり、雑草の生い茂げ具合もひどくなってきた。
俺たちの話は次第に下ネタから、オカルティックな話にシフトされ、A男がやがてこんな話をきりだした。

A男「お前、あの廃墟って何の建物だったか知ってる?」
俺「いや、なんかの社員寮じゃないの?」
A男「社員寮にプールかついてると思うか?」

確かに、あの廃墟にはプールの様な物がついていた。
プールがついている社員寮なんて、確かに聞いた事がない。



744:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/07/10(日)23:37:08.69ID:D6FQL7c30.net
A男「おれ、昔ばあちゃんに聞いたんだけどさ、あれプールじゃなくて、貯水槽だったみてえだぜ」
俺「へえ」
A男「あの寮のやつはあの貯水槽の水を使って生活してたらしい」
俺「まじか」
A男「ただある時に、あの社員寮の奴等が次々に中毒症状になって死ぬという事件が起こった」
俺「はあ?」
A男「どうやら原因は、あの貯水槽の水だったらしい。貯水槽の水の中に、コレラだかなんだかに感染した女の死体が沈められてたらしいぜ」
俺「げえっ!」
A男「すぐに貯水槽と社員寮は封鎖、そのまま廃墟になったって話だぜ」
俺「へえ」
A男「おかしいのは、その水を使ったとしても、死ぬまではいかねーと思うんだよな」

俺は話半分でA男の話を聞いていた。
俺は生まれてからそんな話は聞いたこともなかったし、オカルト好きなA男のために、A男のばーちゃんがついた作り話だと思ったからだ。
ただ、A男の語り口調のせいか、俺は得体の知れない薄気味悪さを感じ、鳥肌が立っていた。



745:本当にあった怖い名無し@\(^o^)/[]2016/07/10(日)23:41:21.23ID:D6FQL7c30.net
A男「お、見えてきた」
A男の声に顔を上げると、例の廃墟が生い茂った木の間に見えた。
街灯は無かったが、星の明かりと暗闇に目が慣れたおかげで、すすけた灰色の建物のアウトラインはくっきりと見えた。
当たり前だが、ガキの頃に見た時よりも老朽化が進んで、壁にはあちこちにヒビが入っていた。

正面に、俺たちが遊んだ正面入り口がある。
正面入り口にはめられたガラスが薄汚れている。
建物の左手には、例の貯水槽があった。
貯水槽は0.5階分くらいの高さのコンクリの上にあり、周りはフェンスと有刺鉄線に囲まれていた。

A男「おい、貯水槽を見に行こう」
A男はノリノリで貯水槽に向かって行った。
俺は重い足取りで奴について行ったが、あの話のせいか薄気味悪さが抜けずに、気乗りはしなかった。

(続きは『続きを読む』をクリック)


 









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狐憑き?

2016.11.22 (Tue) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

685:(1/3):2006/03/16(木)04:29:38ID:8hW79fuA0
大叔母の話だが、その昔夢遊病だったらしい。
もしくは狐憑き? なのかも知れないが、とりあえず夢遊病ということにして進める。

目が覚めるとなぜか川原に立っていたり、山の中にいたりということがあり、曽祖父(以下、父)に相談してみた所、とりあえず家族で交代で見張る、ということになった。ただし曾祖母(以下、母)は体が弱かった為に不参加。

初日は父が見張り、大叔母が起き上がったところで顔の前で手を振ったり前に立ち塞がったりして本当に寝てるか確認した後で体を揺すって起こしたそうだ。
翌日は大伯父(以下、兄)で、父と同じ様にした。
もちろん大叔母(以下、姉)は起き上がったことなど覚えていなかった。
その次の日は祖母(妹)の番。妹は先の二人と同じく、本当に寝ているかどうか確認した後、姉を起こさず、この後何をするのか見てみようと思い立った。

姉は寝間着のまま裸足で外に出て少し立ち止まり、クルッと向きを変えてちょっと離れた牧草地の方へと歩き出した。
月も出てない夜で、外灯も無く、真っ暗な中を妹は石ころだとかに躓きながらやっと付いて行ってるのに姉は確かな足取りでしっかりと歩いていく。
何となく、ふらふらとした感じを思い描いていた妹は随分驚いたそうだ。

牧草地に着くと、姉は何かを探すようにぐるぐると歩き回り、やがてそこの真ん中あたりで立ち止まった。
少し離れた所で見ていた妹は次の行動を待ったが、どれだけ待っても全然動かなかったので姉に近寄った。
顔に手をかざして寝ているのを確認したものの、ここで起こしては自分が言いつけを破ったことがバレると思い、何とか寝たまま家に連れ帰れないものかと考えたが、担いで帰れるほどの力は勿論無い。

結局起こすしかないかと肩に手をかけようとしたその時、姉の手がスッと妹の方に伸びた。
何事か分からずに、何となくその手をとってみたが、姉に特に変化は無くそのまま寝息を立てている。
手を掴んで軽く引くと、姉はそのまま付いてきた。
方向を変えるとそれにあわせて寝たまま歩く。
家族にバレると起こられると思い、妹はそのまま姉を引いて帰った。



686:(2/3):2006/03/16(木)04:30:39ID:8hW79fuA0
自分の番が来るたび、妹は姉について行く様になった。
姉の行く場所は一定しておらず、ある日は橋の袂、ある日は田んぼと向かい、
ぐるぐると何かを探すように歩き回って立ち止まる。
姉の手を引いて帰り、汚れた足を拭いてバレないように体を揺すって起こす。
そんな日々が一月ほど続いたそうだ。

夢遊病は一向に改善されず、拝み屋を呼ぼうかという話も出ていた。
妹自身も、最初の方こそ探検気分で面白かったりもしたのだが、この頃では、有り体に言えば飽きてきており、次に一緒に行った後は部屋から出る前に起こそうと思っていた。

そして妹が最後だと決めていた日。
姉はいつもの様に起き上がり、いつもの様に裸足で外に出て、立ち止まり、どこかを目指して歩き出した。
妹はほとんど惰性で後を付いていったのだが、進んでいくにつれて疑問が持ち上がった。
今までは家の周囲、少なくとも歩いて行ける場所にしか向かわなかったが、今歩いてるこの道は、歩きだと3時間ほどかかる街への道だ。
横には線路が通っており、家の近くと街とを結んでいる。このまま街まで向かうのだろうか?
妹は帰りの時間も考え、ある程度まで行ったらとにかく引っ張って帰ろうと考えた。

姉はそのまま進んでいき、不意に立ち止まった。
妹は驚き、周りを見回したが特に何があるわけでもない。
強いて言えば線路の向こうにトンネルが口を開けているくらいだが、ただの道の途中で特定の場所という訳じゃない。

今日はこれで終わりかと、姉の手を取ろうとした瞬間、姉は弾かれた様に走り出した。
一直線に、トンネルへ向かって。
道と線路を隔てる藪を突っ切り、線路の敷石を踏みしめ、一直線に。
妹は外のよりもいっそう深い闇の中を、姉の足音だけを頼りに進んでいった。



687:(3/3):2006/03/16(木)04:31:11ID:8hW79fuA0
間もなく、
「キイィィィィィ!」
という叫び声が前方から聞こえた。姉の声だ。

何かあったのかと急いで進むと、出口の半円状の「夜」と、トンネル内の闇との差で、
姉の姿がかろうじてシルエットとして浮かび上がった。姉は天を仰ぎ、歓喜の声を上げていたように見えたそうだ。
そして姉は壁に近づき、そこを引っ掻き始めた。
何かを掘り出そうとしているようにも見える。

姉は時折唸り声を上げ、コンクリートの壁を一心不乱に掻き続ける。
怖くなった妹は、いつもの様に手を引いて帰ろうとするが、姉は取り合わない。それでもなお手を取ろうとすると「キイ」とも「ガア」とも聞こえる声で威嚇してきた。

妹は急いで家へ戻り、家族を叩き起こして事情を説明した。
父と兄は納屋から縄を持って飛び出していった。

妹は案内する為に自分も行くと言ったが、場所さえ分かれば良いと押し留められた。
自分の好奇心の為に姉がおかしくなってしまったと後悔し、姉が無事で帰ってくる事だけを祈った。
仏壇の前で手を合わせる妹に、母は一晩中寄り添っていてくれたそうだ。

夜が明け、日も高くなってきた頃、兄だけが帰ってきた。
母と何事か話していたようだったが、それが終わると出された食事にも手をつけず、ボーッと目の前を見つめていた。
どうなったか聞いてみるが
「もう終わったから」
としか言わず、しばらくして自分の部屋へと戻った。
母に聞いても何も答えてくれなかった。

数日して姉とともに帰ってきた父も同じで、姉は何かがあったこと自体覚えていなかった。
姉の指先には包帯が巻かれており、爪が剥がれ肉が削げて骨まで見えていたそうだ。
その後、姉の夢遊病は無くなり、日常が戻った。

誰からも説明は聞けず、たまにトンネルへ行って確認しようかと思うこともあったそうだが、あの夜の体験が恐ろしく、結局一度も行くことはなかった。

祖母は言う。
何があったんだろう。
あれはなんだったんだろうと。
怖いけど知りたい。
でも、あれを思い出すと、頭の中で姉の叫び声が響くんだと。


 

引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話しを集めてみない?123
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1141777021/685-687




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この子は大変な子供だから

2016.11.22 (Tue) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

142:⑦⑦⑦:2016/11/11(Fri)21:50:38
Mさん夫妻に待望の子が授かった。男の子だった。

お参りの時、神主さんに

「この子は大変な子供だから、目を離さず大切に育てて下さい」

と言われたのは気になったそうだが、大変おとなしく利発に育った。
おとなしすぎる位で、容貌からも女の子と間違われる事が多かった。

三歳の頃から奇妙な一人遊びをはじめた。
Mさんの嫁入り道具に豪華な三面鏡があったのだが、この子は鏡台に立ち、三面鏡を閉じて中に入ってしまう。
丁度三面鏡で三角の空間を作りその中に立つのだ。
これをすると小一時間は無言でじっとしている。

「なにが面白いの?」

と尋ねると、

「いっぱいいるもの」

と答えたそうだ。
Mさんは流石に中には立てないので顔だけ突っ込み、真似をしてみた。

合わせ鏡の原理で自分の顔が無限に見える、だんだん青みがかり何重にも写る自分に半ば畏れを抱いたが、子供には面白いのかもしれないと考えていた。

ある日、Mさんが洗濯物を干していると、鏡台に立つ子が見えた。
気楽で良いわね
などと思っていたが、唐突に心臓を鷲掴みにされる恐怖を覚えた。

「気をつけなされ!」

神主の老人の声が頭に響いた気がした。



143:⑦⑦⑦:2016/11/11(Fri)21:51:59
慌てて部屋に戻った。三面鏡は三角を形取っている。
が、気配はなかった。

「Kちゃん」

鏡を開くと無人だった。

Mさんは恐怖から声を張り上げた。

「Kちゃん、どこにいるの返事をしなさい!」
「は〜い」

返事は聞こえた。それがMさんをさらに恐怖に陥れた。
声はMさんの頭の中でした。

「Kちゃん! どこにいるの? ふざけていないで、出て来なさい!」

生まれて初めて出す、恐怖の絶叫だった。
その時、閉めてあった洋服タンスに気配が生まれた。
洋服タンスは中から押し出されるように、バンと開いて、Kちゃんが転がり落ちた。

火がついたように泣いた。
洋服タンスには許容量一杯に服が入っている。
Kちゃんが最初からそこにいたら、気配すらしないなんて事はありえなかった。

Kちゃんは
「ママが悪い」
と泣く。

要約すると、鏡の中で遊んでいたのにママが出口を無くしたので洋服タンスから慌てて出たから、転んだのだと言う。

Mさんは開いた洋服タンスの戸を見た。そこには小さな鏡があった。
Mさんは三面鏡を処分した。
神主の薦めで家の全ての鏡にお札を貼った。

話し終えたMさんは左肩をめくって見せた。五芒星の焼き印が小さくあった。

「あの子にもあるのよ」
「封じ?」

そう尋ねると

「神隠しのね」

とうなずいた。


(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)
 




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Aさん宅

2016.11.21 (Mon) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

676:本当にあった怖い名無し:2006/03/16(木)02:11:33ID:0k4F1fSF0
大学の時の話なんだけど。

6月頃だったかな、サークルの新歓も一段落したある日。
ちょうどその時に部室にいた10数名で、夕食に行ったんだ。
郊外の学校だったから、車4台に分乗して。

夕食の時に、他県からの1年生とこの近所の見所なんかを話してて、流れで心霊スポットに行くことに。
不参加&門限組の1台を帰して、3台で向かったのね。

そこは、「Aさん宅」って一家全員殺害されたていう廃屋でダム湖のそばにあって、行くまでの道も雑草がすごく伸びてたりして雰囲気満点でした。

で、一通り家見たり、集合写真撮ったりしたから、学校に戻ることにしたのね。
学校までは40kmくらいあったから、途中でコンビニ休憩して。
しばらく、駐車場で雑談してたんだけど
いつまでたっても、Mちゃんて女の子が戻ってこないんだよね。

俺「Mちゃん、まだトイレかな~?」
同期W「あれ?私いまトイレから出てきたけど、誰もお店の中にいなかったよ?」
先輩Y「・・・ってか、Mちゃんて誰??」
俺「えーwAさん宅から帰る時、もう一回車分けしたじゃないすか。それで俺の車に来た子ですよ」
同期O「行きに俺の車に、Mちゃんって乗ってなかったよ」
先輩Y「うん。俺の車も・・・」

!!!

後日、サークルの先輩からAさん宅の長女の名前がMちゃんだということを聞きました。
Mちゃん、遊び半分でみんなで押し掛けてごめんね。
冥福をお祈りします。


 

引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話しを集めてみない?123
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1141777021/676




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私は、野生動物の写真を撮って自然誌に寄稿するという仕事をしていました。

2016.11.21 (Mon) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

139:⑦⑦⑦:2016/11/09(Wed)09:14:24
私は、野生動物の写真を撮って自然誌に寄稿するという仕事をしていました。

夜間に山中の獣道でテントを張り、動物が通るのを待って撮影する。
また、赤外線センサーを用いて自動シャッターで撮影するなどです。

仕事柄、人気のない山中に一人で篭もるのが怖いと思ったことはありませんでした。
あの時までは。

奥多摩秩父山地を沢沿いに登った時のことです。
地図を見て想定していた付近には午後の13時頃に着きました。
河原に、一人用のテントを貼って17時過ぎまで仮眠をするのがいつものルーティンです。

絶対に人のいるはずのない山奥ですので、都会のただ中よりは安全なはず…そう思っていました。クマよけのラジカセを木の枝に掛け、眠りに就きました。

起きた時にはもう外はかなり暗くなっていました。
ランタンをテント内に吊し、機材を準備してヘッドランプを装着し撮影に出かけます。

期待と緊張の瞬間です。
テントを出て、おかしなことに気が付きました。
沢の上流に向かって10メートルほど離れたところにテントが見えます。

青い色のようです。

ここは釣り場ではないし、本当に人外の地です。
私の他に登山者がいるとはとても考えられませんでした。

テント内の明かりは透けて見えません。
誰かが眠っているのでしょうか?

それにしても、私がテントを張った時には無かったのは間違いありません。
私の仮眠の間に音もなく誰かがやってきた、ということなのでしょうか。

…とりあえず撮影の下見に出かけることにしました。

その時、青いテント内に明かりが点きました。
するとテントの色が急にまだらに変化しました。
テントの内側からそこかしこにどす黒い色が染み出しています。

青い地でよく分からないのですが、その時に古い血の色を連想しました。
礼儀としてテントの人に一声かけるべきなのだろうか、そう思いましたが後から来た向こうが何の挨拶もないのにそれも変かな、と考えました。

実はそれは良い訳で、何よりそのテントが不吉な感じがして怖かったのです。

…大変だけど場所を変えよう、と思いました。

そこでテントを撤収し、なるべくそのテントの方を見ないようにしながらさらに1キロほど沢を登りました。

これで今夜の撮影はできなくなってしまいました。

上流の河原でテントを張り直したら、時刻は21時近くになってしまいました。

簡易食を食べて眠りに就きました。


140:⑦⑦⑦:2016/11/09(Wed)09:18:44
まだ肌寒い五月のはずですが、びっしりと寝袋内に汗を掻いて夜中に目を覚ましました。

午前2時頃です。

テント内の空気がこもっていたのでジッパーを開け、外の空気を入れようとしたところ愕然としました。

私のテントのすぐ目の前にさっきの青いテントがあったのです。

「えっ、嘘!」

…するとテント内に明かりが点きました。

そしてまだらになったテント内から、二つの手の平が黒く浮かび上がりました。
テント内の人が私の方に向かって手を突っ張っているのです。

私は一瞬気が遠くなりかけましたが、急いで反対側から外に出て横に回り込み、持っていた懐中電灯でそのテントを照らしました。

そのテントの中のものはあちこち手探りをしていましたが、ジッパーを開けて外に出ようとしています。

私は後ろも見ずに沢に入り、膝まで濡らして駆け下りました。

途中、真っ暗な中で何度も転びながら、駆けて駆けて駆け下りました。
途中で懐中電灯も放り出してしまいました。

息が切れて走れなくなったところで、うずくまって震えながら朝を待ちました。

次の日、麓から人を呼んで昨夜の場所に行ってみると、二つのテントが並んでいて、一つは私のもの、もう一つは青いテントでしたが昨日見たよりもずっと朽ち果てていました。

テントの中には10年以上経過したと思われる男性の人骨がありました。

私はそれ以来動物の撮影はやめ、山へも行っていません。

以上、私が経験した本当の話です。


(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)


 




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