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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.27 (Wed) Category : 

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兄とニャーコ

2009.02.18 (Wed) Category : 誰も信じない人へ

父が再婚した年の冬、家計を助けるため新聞配達をしていた中学生の兄が猫を拾ってきた。
寒い中に1匹だけ道路脇に捨てられていたというその子猫は息も絶え絶えで自力でミルクを飲む力さえ無くなっていた。

当時貧乏だった私の家ではペットを飼う余裕なんて無かったのもあるのだろう
継母は顔を少し顰めて、兄に猫を捨ててくるように言った。

「俺が面倒見るから!」
温厚だった兄が大声を出すのをわたしはその時初めて聞いた。
その剣幕に押されたのか、自分で世話をするならと継母はしぶしぶ了解した。

わたしは猫が飼えるんだと嬉しくなりこう言った。
「にゃーさんの名前はにゃーこがいいなあ」

兄は困ったような泣いたような笑顔を浮かべると、わたしの頭をくしゃっ、と撫でた。
今思うと兄は、その子猫が助からないことをうすうす感じ取っていたのだろう
結局子猫を飼う事はなかった。

子供心に納得のいかなかったわたしは、事あるごとに
「にゃーさんを飼いたい」
と、兄を困らせた。
そんなわたしに兄は画用紙にわたしと猫の絵を描いてくれた。
わたしのために精一杯描いてくれたであろうその絵を、絵で誤魔化されたと、バカなわたしはろくすっぽ見ずにくしゃくしゃに丸めて捨てた。

「ごめんな」
涙を貯めて立ち尽くしているわたしの頭に手を置いて、申し訳なさそうにくしゃっとしてくれた兄。
兄は早朝の新聞配達に出かけたまま戻ってこなかった。
配達を急いでいたらしく、いつもは使わない車道を横切った時に車に轢かれたらしい。

兄の机の上のわたしが捨ててしまった絵と、新しく描きなおそうとしていたのだろう描きかけのままの絵を見て兄が急いでいた訳を知り、泣いた。

あれから20年、大きな病気も怪我も無く、わたしは結婚した。
家庭に入ったわたしには娘も出来、その娘は猫を飼い始めた。
2人目が出来たこともあって産婦人科に行こうと、猫と一緒にじっとベランダを見ていた娘がふいに
「おかーさんにゃーこがもう一匹いる、しらないおにいちゃんも」
わたしには見えませんでしたが直感しました、それは亡くなった兄とにゃーこだと。

あの頃のわたしと同じような年になった娘が、あの頃には飼えなかった猫と一緒にいる姿が嬉しくて見ているのでしょう。
結局娘が兄たちの姿を見たのはその時だけですが、時々風も無いのに娘の髪が乱れている事があります、まるで兄が頭をくしゃっと撫でてくれた時みたいに。

今でも見守ってくれているのだと、そう思っています。


 








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俺たちだけの水族館

2009.02.14 (Sat) Category : 誰も信じない人へ

長くなるが、暇潰しにでも読んでくれたら嬉しい


俺はじいちゃんが大好きだった
初孫だったこともあって、じいちゃんもすげぇ俺を大事にしてくれた
 
俺はあまりおねだりが得意な方じゃなかったけど、いろんなもの買ってくれたり
虫捕りやら泳ぎ方やらいろんなこと教えてくれたり
デパート、遊園地…いろんな場所に連れてってくれた

近くに大きな運動公園が出来るって時、俺と来るのが楽しみで仕方無いのか、まだ建設中のサラ地にも関わらず連れてってくれるぐらいw

でも、その運動公園が完成しても、じいちゃんが連れてってくれることはなかった
俺が小学4年…かな?ある夏、突然、死んでしまった
完璧主義で我慢しいだったから、身体がよくないのみんなに隠してたみたい
遂に倒れてしまった時、もう手遅れだったんだって

かっこよくて何でも出来て世界一のじいちゃんが死ぬわけないって思ってたから、葬式の時も実感なくて、寺までの道を一人で迷ったりしてへらへら笑ってた

でも、家帰って一人になってから、突然糸が切れた様に大泣きしちゃったんだけどねw

まぁそんなこんなで、じいちゃんの居ない日々をぼんやりと過ごしていた俺
色々やることがあって自分だけでいっぱいいっぱい…だけど急に、思い出すんだよね…じいちゃんのこと
ある日、お盆だからじいちゃんの話を家族とした時かな。じいちゃんを思い出して、葬式の日以来の大泣きをした

剣道始めたこと、絵のコンクールで入賞したこと、中学、高校無事に進学したこと…全部全部、じいちゃんに報告したかった
じいちゃんに喜んで欲しかった。それが悔しくて悲しくて、泣いた

そしたらさ…泣き疲れて眠って見た夢
俺は夢を見る時って大体行ったことのある景色が中心なんだけど、何か覚えのない、美術館の様な白い空間にいた

ぼーっと突っ立つ俺。すると遠くから人が歩いて来た

…逢いに来てくれたんだ、じいちゃんが、俺に

思い出の夢とか、じいちゃんが生きていたら…って夢ならよく見てた。みんなもそんな経験多いだろうけど。まぁそれが夢だもんな
でもさ、違うんだ、その時は

確かに夢なんだけど、俺はじいちゃんが死んでしまったって分かってる。そのことで大泣きして寝たことも覚えてる
じいちゃんも、自分が死んでること自覚してる
本当に、夢の中に、じいちゃんが逢いに来てくれてんだよ

…まぁそのことについて確信持ったのは、もっともっと後のことなんだけどさ

「○○(俺)!」
厳格なじいちゃんが俺の前でだけ(うぬぼれかな?)見せてくれる笑顔で俺を呼んだ
涙出そうだったけどぐっと我慢して、駆け寄ったよ

「元気か?」
「うん」
とか、本当他愛も無い会話交わしてさ、その空間を二人で歩いてた
手を繋いでた様な覚えがあるな

そしたらいつの間にか、水族館(?)に着いたんだ。よくあるだろ?ガラスのトンネルになってるやつ。あれ
そこに二人で入っていったんだ

俺は嬉しくて、きょろきょろ見回してた。それをじいちゃんも嬉しそうに見ててくれてた
それからも本当に夢中になって、何かを見つけたのか、ふとじいちゃんの方を振り返った
そしたらじいちゃん、もう居なかった

必死で探した。もう大泣きだよ。だけど時間切れ
覚める…と言うより、別の空間から戻された様な感覚がして目を開けた。もちろん、涙ぼろっぼろだったw

でまぁ、そん時は、不思議な夢だったな程度。さっきも言ったけど、逢いに来たんだって確信したのはもっと後
というのは、次の年の盆、またあの空間に俺は居たんだ

そこで初めて俺は、
「あぁ、これはじいちゃんが夢を使って俺に逢いに来てくれてるんだな」
と実感したんだ

今度は二人で、その白い空間をずっと歩いてるだけだった
離さない様にぎゅっと手を握って、視線もじいちゃんから外さなかった
またいつの間にか居なくなっちゃったら嫌だからねw

でもな、やっぱ時間切れは来た。戻される感覚が近くなってくる
俺はじいちゃんと固く握手して
「また逢いに来てね」
と精一杯笑った
じいちゃんが何を言ったか分からなかったけど、頷いてくれてたと思う
あいまいなのは、刹那、眩しくて目を閉じてしまったから
目を開けると、じいちゃんは居なかった。俺は自分から、現実の世界に戻った

それからもじいちゃんは、盆になったら俺に逢いに来てくれる
いや、結局思い込みじゃね?と言われるかもだが…本当違うんだよ、あれは

あ、そのじいちゃんは母方の祖父なんだけど、母方の親戚には霊感あるって人多いんだ
で、そんなばあちゃんとおじちゃん(長男)も盆に必ずじいちゃんに逢ってるんだと
夜目を開けたらじいちゃんが立ってて、毎回何か一言言って消えるらしい

とまぁこういう話もあって、我が家ではみんな信じてるんだな

ちなみに、なぜ最初は水族館に行ったのか、後から謎が解けた
じいちゃんが死んでからだけど、親戚が住んでる大阪にデカい水族館出来てさ。じいちゃんと行きたかったなーって思ってたんだよね

それをじいちゃんが叶えてくれようとしたんじゃないかな
俺は実際そこに行ったのに夢では全然違う水族館だったから、多分、じいちゃんが俺のために用意してくれた、俺達だけの水族館

もっとよく見とけば良かったなぁなんて思ってる。そんなこと言ってたら今年は水族館デートかなwなんてねww


 








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私の分まで

2009.02.11 (Wed) Category : 誰も信じない人へ

友人から聞いた話

そいつがインフルエンザ拗らせて死に掛けた事があったんだが、夢?の中で女の子に必死で励まされたという。
で、何とか回復したんだが、最後にその女の子が現れた時

「お兄ちゃん、私の分まで生きてね」

と言われ『?』状態だったらしい。(そいつは一人っ子)

翌朝親にその事を話したら、実は生まれた時双子だったんだが、妹は死産だったとの事。


 








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