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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.26 (Tue) Category : 

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開かずの倉

2010.10.13 (Wed) Category : 誰も信じない人へ

147 :本当にあった怖い名無し:2010/09/01(水) 17:04:22 ID:1qKslLce0
自分の実家には開かずの倉があった。

普段は施錠してあって入れないのに、自分はそこへ罰の為に母親に閉め込まれたことがある。
真っ暗でカビ臭い倉にドン!と押し込まれ、鍵をかけられた。

自分がどんな悪いことをしたかさっぱり覚えていない。5歳くらいの真冬。

ただその時の寒さ、恐ろしさ、泣いても喚いても母親が開けてくれなかったことへの絶望感だけ覚えている。

だんだん暗がりに目が慣れてきたら、一階の床板が腐り落ちていて、自分の足は藁の湿ったものを踏んでいた。

蜘蛛の巣がびっしりだし、埃まみれの機織り機や行燈、黒い長持ちが幾つも並んでいる。
虫食いだらけの長持ちが、テレビで見たドラキュラの棺桶のように見えて益々怖くて泣いた。

倉は二階建てで、幅の狭い急な階段(梯子段)があった。
棺桶のある一階にはいたくなくて、自分は二階に上った。

そしたら、二階に人がいた。
白い花嫁衣装を着たきれいなお姉さんで、どうしたの?と聞いてきた。

「母ちゃんに怒られて…」
としゃくりあげていたら、
「風邪引くからこれを掛けてお休み」
と自分の着物の上のを貸してくれた。

暖かくなったら、安心して色々お喋りした。
お姉さんは
「もうすぐお婿さんが迎えに来てくれるからここで待っているところなの」
と笑っていた。

結局、自分を倉から出してくれたのはお父ちゃんだった。
自分は黄ばんだ古い花嫁衣装を被って寝ていた。手には鼈甲の櫛を握っていた。

倉の二階に人がいるはずもなく、自分がきれいなお姉さんの話をすると、夢でもみたのだろう、と笑われた。

花嫁衣装や鼈甲の櫛は、悪戯者の自分が勝手に倉の中を漁ったのだろう、ということにされた。
でも、自分はあのきれいなお姉さんの白い顔を今も覚えている。
今から44年前の自分の思い出です。


 








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生活指導の先生

2010.10.06 (Wed) Category : 誰も信じない人へ

599 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/10/03(日) 21:05:47 ID:jB8/xqX0O
>>598
お大事に……

高校生の頃の話。
センター試験まで一か月切った時、生徒指導の先生が事故で亡くなった。
凄く厳しいのに何故か生徒に人気のある人で、私もかなりお世話になったし大好きな先生だった。
お葬式では男子も女子も号泣していた。


そしてセンター試験前夜、その先生が夢に出た。

「おい○○(私)、お前またスカート短うして!そんなんじゃ大学受かっても男遊びに走って勉強せんくなるぞ!しかし髪を黒に直したのは評価してやる。肩にかかる前に結べよ!第一ボタンも閉める!キッチリした格好でセンター試験受けて来い!」

先生はそう言った。はっきり覚えてる。
センター試験終わってから友達に話すと、
「私も先生の夢見た」
「俺も!」
と各々話出し、学年全員の所に先生が来た事が判明。

身なりを普段からきちんとしていた子には激励のみだったが、服装乱し気味だった子はみんな
「髪が茶色い」
だの
「化粧するな」
だの
「ピアスの穴塞げ」
だの、とりあえず怒られてからの激励だった。

「死んでも生徒指導て……」
「真面目にせんと呪われて大学落ちるんじゃないか(笑)」
とみんなで笑った思い出。

怒られなかった子達は何故か
「なんかいいな~。私も怒られたかった」
と悔しがりつつ笑っていた。

前期落ちたけど、後期で無事に第一志望に受かり、男遊びもしてませんよ先生。(笑)


 








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一つ目のウサギ

2010.10.06 (Wed) Category : 誰も信じない人へ

272 :本当にあった怖い名無し :2010/09/14(火) 21:51:48 ID:iRZw8obw0
それでは私の体験談を。
長い上に読み辛いです。すみません。

当時小学校低学年だった私は飼育係で、校庭の隅にある小屋には何匹か兎がいました。
掃除当番で小屋に向かうと、乱暴者でいじめっ子の上級生(男)が小屋の中で何かしているのを目撃しました。

私も彼に苛められた事があるのでどうすべきか迷っていると、彼は私の視線に気付いたのか、驚いて走り去っていきました。

急いで小屋に入ると、薄汚れた兎がぐったりとしているのを見付けました。
兎の手に血が滲んでいて、どうやら彼は兎を苛めていたようでした。
応急処置をしようと思って兎を抱き上げると、それと目が合いました。

私は兎の顔を見て、危うく悲鳴を上げて兎を落としそうになりました。

兎には目が一つしかありませんでした。しかも、顔の中央に付いているそれは人間の目でした。

正直怖かったのですが、飼育係として何とか堪え、小屋に備え付けてある薬箱で兎の治療をしました。

その兎を小屋に戻して掃除を始めようとした時、私は何か妙な音を聞きました。
文字に表すなら
「ヒュル、ヒュウルル」
という感じの口笛のような音です。

風の音かと思っていると、その音に混じって機械音のような高い声が聞こえたんです。

「ヒュウ、ヒュルル……ジコ、ジコ」
と。発音は「事故」のものでした。
驚いて辺りを見回すと、また声がしました。

「ヒュルル、A、A」。
それはさっき兎を虐めていたクラスメイトの名前でした。

気のせいではないと確信すると、さっきの一つ目兎と目が合いました。
愕然とする私の前で、兎は
「ヒュルル、ツブレル、ツブレル。ウデ、ウデ」
と言ったのです。

私が思わず
「どうして!?」
と聞くと、兎は
「ヒュル、インガ、インガ」
と答えました。

信心深い祖父母によく言い聞かされた、『因果応報』の事かと思い当たりました。
実はAは以前、遊び半分で兎の腕を折ってしまった事があったのです。

親がいわゆるモンスターペアレントで、教師は注意しか出来なかったようです。
そして、この兎も腕に怪我をしている事から、彼はまた同じ事をしようとしたのでしょう。

驚きと恐怖のあまり、私はそこから逃げ出しました。


次の日、小屋に行ったのですが、一つ目の兎の姿はありませんでした。
あれは夢だったのだろうかと思って教室に戻ろうとすると、目の前にAが立ち塞がりました。
「お前、昨日見てただろう。先生にチクったら殺すからな」

そんな感じの脅しをされ、私が何も言えずにいると、不意にあの兎の声がしました。
「ヒュルル、ヒュゥ、サガレ、サガレ」
と。

不穏なものを感じて、私が咄嗟に後退ると、次の瞬間Aの姿は消えていました。
飼育小屋の隣にある、補修工事中の倉庫の壁に立てかけてあった鉄筋がAの上に倒れたのです。

Aは鉄筋の下で、
「腕が潰れた、痛い」
と何度も叫んでいました。

見ると、ぺしゃんことまでは言いませんが、腕が鉄筋の下敷きになって潰れていました。
鉄筋が倒れる際の轟音と私の悲鳴を聞き付けた教師達がAを助け出し、彼は救急車で運ばれていきました。

呆然としていると、飼育小屋から視線を感じました。
振り向くと、扉には固く鍵をかけたはずだったのに、あの一つ目の兎が小屋の前に座っていました。

兎はあの独特の
「ヒュルル」
という声を出した後、
「返したぞ、この恩返したぞ」
と、昨日聞いた機械音のような声とは違う、野太い男の声でそう言うと、駆け出して近くの茂みの中に消えていきました。

それ以降、その兎に会う事はありませんでした。
もしあの時、兎を見捨てて帰っていたら、私も鉄筋に潰されていたかと思うとぞっとします。


 








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