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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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指揮おじさん

2018.06.12 (Tue) Category : ミステリー・不思議な話

478本当にあった怖い名無し2018/05/17(木)02:02:11.54ID:JxRxpXth0
1/4

私はT県某所にあるニトリで働いているのですが、ちょっと前までその駐車場に変なおじさんがほぼ毎日来ていました。
駐車場の隅っこの方で指揮者みたいに両腕をぶんぶんと振っているのです、ずっと。
だから私とか他の店員は彼を「指揮おじさん」と影で呼んでいました。

指揮おじさんは見た目はどこにでもいる普通のおじさんですし、別にお客様や店員にちょっかいを出すわけでもないので基本放置していました。

もちろん、最初の方は男性店員が注意に行ったことがあるみたいでしたが効果はないようで指揮おじさんは昼ごろに来てはいつの間にかいなくなる、を繰り返していました。

そんなある日私は仕事の都合で夜遅くまでニトリに残らないといけない事になりました。
店を出たのは大体11:30くらいだったと思います。スタッフ用の駐車場に向かおうとした時
いつも夕方までには居なくなっているはずの指揮おじさんがこちらに背を向けて駐車場の隅っこに立っていました。



479本当にあった怖い名無し2018/05/17(木)02:03:02.78ID:JxRxpXth0
2/4

「珍しいこともあるな~」
なんて指揮おじさんを横目に車に乗り込んで帰ろうとした時いつもとは何か様子が違うことに気づきました。
あれ?ってまじまじと指揮おじさんがいる方を見てみるとどうやら1人じゃなかったみたいで、指揮おじさんと向かい合うように大学生くらいの男の子が気をつけのポーズをして立っていました。

2人から距離はあったのですが男の子が何やら口をパクパクとさせているのが見えました。
大げさに口を広げては閉じてを繰り返しているので遠くからでも分かったんです。



480本当にあった怖い名無し2018/05/17(木)02:04:00.63ID:JxRxpXth0
3/4

「指揮おじさんの知り合いなのかな」
くらいに思っていると不意にパッとその男の子が消えました。
スゥーっと消えるのではなく本当に一瞬でいなくなったんです。えっ!?と周りを見渡してもどこにもいません。
走ってどこかに行くなら駐車場ですから音が響くはずですし、そういうわけでもなさそう…。

?状態の私をよそに指揮おじさんは腕を振るのを止めるとトボトボと駐車場から出て行きました。

私は何だかんだ見てはいけないものを見てしまった気がして怖くなり、急いで家に帰りました。
そして、その出来事があってからうちのニトリで指揮おじさんを見かけることはなくなりました。



481本当にあった怖い名無し2018/05/17(木)02:04:49.08ID:JxRxpXth0
4/4

その後意外なところで指揮おじさんに再会しました。
茨城県のK市に諸事情で出かけることがあったのですがそこのニトリにいました、指揮おじさんが。
見た目も腕の振り方も間違いなく指揮おじさんでした。
店員さんに尋ねたところ、昼ごろに来ては指揮者の真似をしているとか。

もしかしたら全国のニトリを渡り歩いているのかも…。
その理由に、私が見た光景が関係しているのかどうかは分かりませんが。



483本当にあった怖い名無し2018/05/17(木)03:24:02.47ID:Winfy74K0
>>481
洒落にならなくはないが久々に楽しいものを見た



484本当にあった怖い名無し2018/05/17(木)08:57:01.92ID:+RW4/sHU0
>>481
その人さあ、黒のスーツみたいの着てない?



486本当にあった怖い名無し2018/05/17(木)13:24:33.96ID:OiibtG8e0
茨城はガードマンの中の人で免疫出来てるから指揮してるくらいじゃあまり目に止まらなそう




引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?350
http://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1520016458/478-486




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凶器が出ない

2018.06.12 (Tue) Category : ミステリー・不思議な話

226:本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土)09:46:36.31ID:zdNRHEJu0
ちっとフェイク入れるから矛盾が生じても勘弁。

殺人事件が起きた。被害者は既婚女性。頭部を鈍器のようなもので殴打によるなんたらで死亡。
現場の状況、周囲への聞き込みから、担当刑事は容疑者は女性の夫ではないかと睨んでいた。

だが、凶器が出ない。
犯行現場だけでなく、夫の職場に断って探してみるも、出てこない。
ドラマと違って、現実は凶器が見つからないと色々と厳しいらしい。

現場百遍。今日も夫の職場に断って、凶器を探す刑事さん。
倉庫を見させてもらっている時に、ふとうずたかく積まれた何百個とあるダンボールの一つを開けてみる。
中には、赤黒く汚れた布に包まれた凶器があった。
その凶器が決定的な証拠となり、夫の自供も得られ、無事解決。

その話を聞いた時、さすが歴戦の猛者の勘は凄いと感嘆したのだが、刑事さんは納得がいかない、といった様子で締めた。
「何かな、呼ばれたような感じがしたんだよ。別に声とかが聞こえたわけじゃないんだがな。ああ、あの箱を開けなくちゃならないんだ、ってさ。おまけに、凶器を見つけた瞬間、その時だけ何故か妙に怒りが込み上げてきたっていうかな・・・」



227:本当にあった怖い名無し:2012/04/28(土)11:51:57.18ID:3oEFqSsH0
警察は心霊現象を結構経験してるみたいだよ
警察の心霊事件簿って本がある
これは外国の霊も扱ってて結構興味深い



236:本当にあった怖い名無し:2012/04/29(日)01:05:46.27ID:Kct9oLrTO
>>227
なにその本よみたい
あまぞんで買えますか



244:本当にあった怖い名無し:2012/04/29(日)16:05:26.36ID:HNAvr1HA0
>>236
買えるよ
出たばっかりの本だし



引用元:ほんのりと怖い話スレ その84
https://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1335056290/226-244




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水が飲みたい

2018.06.12 (Tue) Category : ミステリー・不思議な話

596:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)11:03:24ID:AOC6K0ZC0
たいした話じゃなくてスマソ。
7~8年くらい前の話。
深夜バイトの帰り道、歩いてたら

水が飲みたい

っていう『意志』みたいなものがぶつかってきた。
声じゃなくて「意志」というか「思念」みたいなものが流れてて、たまたまそこを通り過ぎた私にぶつかって頭の中で「水がのみたい」という言葉になってポカンと浮かんだ感じ。
あー、なんかうまく説明できない orz

とにかく えっ! とビックリして瞬間左に顔をむけたら社?祠?みたいなものがぽつんと建ってたのでさらに驚いた。
だってそこは駅前大通りに繋がる一本道で、繁華街から住宅地に変わる境目で結構にぎやかな通り。
その土地に移り住んで4年目くらいで、ほぼ毎日そこの道を通っていたのにそんなものがある事に全然気付かなかったから。



597:596:2007/02/26(月)11:05:02ID:AOC6K0ZC0
その時はビックリしたまま通りすぎちゃったんだけどでも水が飲みたいっていってたしなあ、見知らぬ私に言うくらいだからよっぽどノド乾いてるのかなあと気になって仕方なかった。
なので、翌日コンビニに寄ってその祠?みたいなのに山の天然水(w)供えてからバイトにいった。

後で友達にこの事話したら
「そういうのは無視しないとダメだよ!」
と叱られた。
特別変なことは起こらなかったのにな~(´・ω・`)ショボーン

なのでご利益あるかな?と下心だして、数ヶ月後頼まれてもないのにまた水をお供えしてみた。
そしたら数日後、祠のすぐ脇道で車にあて逃げされたw
罰あたった?



598:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)12:30:37ID:s7/V7qE10
>>596
どうなんだろうね。
俺は水を供えたのは良い事に感じるけど。
当て逃げも本当はこんなとこに書き込めない位の事故になってたのを少し助けてもらえてんじゃないかなんて。

無縁墓は触らないほうが良いぞ。
俺の婆チャン、世話した為に頼られて、結構大変だったらしい。



599:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)13:19:08ID:6UZckFad0
>>596
「呼ばれた」とか、「呼ばれたけど>>596の守護霊が強かったから助かった」とかオカ板的に解釈してみる。



601:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)13:48:05ID:FzNP/AZZO
>>596
日本の神社は外来とか色々はっきりしないのもあるのでむやみやたらに賽銭やったり拝んだりしない方がいいとかなんとか…
道でひかれた犬猫にも情けをかけてはいけないと聞くし

>>599の解釈好き



606:596:2007/02/26(月)15:48:59ID:AOC6K0ZC0
皆様レストンクスです。
>>598
祠?は何を祀ってるものかさっぱりわからなかったです。
水を供えた時、日中で祠に祀ってた中が見れたんだけど漬物石程度の大きさの石で人の形みたいなのが浮き彫りしてました。

なんか「すごいよ!マサルさん」でダバダバ走って逃げる人(わかります?)っぽい模様。
もとからというより、擦れてかろうじて人型を留めてるような模様だった。
榊?の葉っぱが供えてあって、祠の後ろにノボリみたいなのがあったからお墓ではなかったみたい。

>>601
犬猫はいままで何回か情けかけちゃってます。
目の前で轢かれて即死したのを目撃して、後続車に轢かれないように抱き上げて路肩の隅によせる程度だけど。

思い返す度に598さんのように助けてもらったとか、
下心読まれて罰あたったとかその時の気分で適当に解釈してますw
でも599さんの守護霊は思いつかなかった。
子供の頃ふざけてコックリさんやった時、自分の守護霊が誰だか聞いたら「はえ」って言われたからなんだけどwww orz
ちなみに私自身は普段から霊感とか一切ないです。
お目汚しスマソ。



607:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)16:57:38ID:aNHt/m+W0
>>目の前で轢かれて即死したのを目撃して、後続車に轢かれないように
>>抱き上げて路肩の隅によせる程度だけど。

( ;∀;)カンドーシタ



608:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)16:59:53ID:aCPl1qEC0
>>606
「はえ」って蠅じゃなくって南風のことじゃないの?
どういう意味かは不明だが。



610:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)18:32:57ID:aNHt/m+W0
こうしてまた付き纏われるんだな・・・・。



611:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)19:25:21ID:FzNP/AZZO
>>606
レス㌧です
多分馬頭観音だと思うんだよね、馬頭観音て公園とか外でよく見るし
ダバダバしてるように見えなくもないし

でさ、馬頭観音て草を食うみたいに悪をもっさり食ってくれるって言われてるものなんだけど、水をすげーいっぱい飲む観音様なんだよ


なんつーかお前すげーな


あと犬猫に情けをかけちゃいけないのは下級霊だから、って聞いたけど下級霊とかって単語でてくると萎えるから俺はあんま信じて茄子



615:596:2007/02/26(月)21:51:50ID:AOC6K0ZC0
>>607
そういうのに手を出しちゃダメ、て言われても咄嗟に放っておけないんだ。
子供の頃可愛がってた猫事故で亡くしてるからだと思う。

>>608
南風なら綺麗でいいなあ。でもその時前世も聞いたら「けむし」って出たんだけどw

>>610
憑かれてるかな。でも、そもそも見えないから憑かれても何もできないしw

>>611
そうなんですか!?ちょいビックリしてます。馬頭観音なんて初めて聞きました。
なんで水いっぱい飲むんだろう??いや、でも教えてくれてありがとうございます。
つーか2chって詳しい人がたくさんいて本当にすごい!
そもそも霊に下級とか高級とかって、何をもってしての格付けなんでしょね。

では、そろそろROMに戻ります、長々とスマソ。



618:本当にあった怖い名無し:2007/02/26(月)22:42:53ID:FzNP/AZZO
>>615
水をいっぱい飲むように、災いを消し去る、みたいなことらしい
馬頭観音を千手観音で表すことがあるが、
ちなみに千手は十二支の中では子年生まれの守り本尊



引用元:不可解な体験、謎な話~enigma~ Part37
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1168931224/596-618




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幸運を呼ぶ幸せの石

2018.06.11 (Mon) Category : ミステリー・不思議な話

624:1/4:2006/11/28(火)00:56:36ID:+9aqwwTH0
18歳高校中退ニート
親のすねかじって生きてるようなクズです。

昼間は寝ていて夜中は、エロゲとネトゲ、2ちゃんというどうしようもない生活してます。

でも、俺の将来はこんなんじゃなかったんです。
このオカルト板を今日見たのも何かの縁だから軽くちょこっとだけ書きます。

小学校4年生だったと思う。
繁華街の夜の街に両親と夕飯を食べに行った時に迷子になった。
(繁華街っていうのかバカだから良くわかんねぇけど結構活気ある場所だ。東京だから)

迷子になったけど自分夜の町好きだったし人がたくさんいるから寂しくなかった。

人ごみの傍らにフード被ったババアがいた。
路上店っぽかったな、キラキラした石みたいのを置いてた。
その光ってる石みたいのに引かれてババアの近くに寄ったんだよ。
その石見てると超欲しくなってね。
ヤッベー、欲しいな・・って思ってたら

ババアが声掛けてきたんだよ。
まぁ、小学生の俺は何て受け答えたか既に覚えちゃいねぇ。
ババアの言葉も正直良く覚えてない。
確か、こんな風に会話したんだと思って書くわ。



625:2/4:2006/11/28(火)00:58:00ID:+9aqwwTH0
ババア『キラキラしとるの見えるのかいぇ?』

俺『うん、凄くキラキラしてるよ・・・これ何て石?』

ババア『これは幸せの石じゃ。』

俺『幸せの石???』

ババア『これは、幸福を与えてくれてる石なんじゃ。』

幸福を与える???
何のこっちゃ。
小学3年の俺には良く意味が分からなかったけどとにかく、自分にとって良い方向に進むような石なんだっていうのは分かった。

でっ、ネトゲやりたいからスピードUPで書く。

ババアが俺にただで石くれたんだ。
光ってる石が見える人には挙げてるとか言ってた。
見えない人もいるのかは今となっては良く分からんけど。

で、石を貰ってからの俺は絶好調だった。
テストは出来るは、好きな子からは告白されるわでさ。
5年生、6年生、中学になってもそれは変わらなかったんよ。
中学もすげぇー名門中学に入れたw
今となっては凄いことだと思う。

でも、中3の冬休みに全て変わっちまった。
高校も指定校推薦で決まってたから、来年の春まで遊んで待つだけだった。



626:3/4:2006/11/28(火)00:58:37ID:+9aqwwTH0
元旦は東北に住んでるバアちゃんの家で過ごす事になった。
いつもは冬は寒いからって言って春、夏しかバアちゃんの家には行かなかったからさ。
俺が生まれたときと小学校入った時以来だからかなり久々の東北の冬だった。

で、家族でどっか旅行に行くときは必ず石持って来るのが当たり前。
今回も持って来たんよ。

かなり中略

バアちゃんに雪かきしてくれって頼まれて雪かきしたんだ。
そしたら、持って来てた石が服の中からいつの間にか落ちちゃってたみたいなんだ。
あまりに雪かき面白くて気づかなかった。

すげぇー慌てた。
だって、今まであの石のおかげで俺の人生上手く行ってたから。
今でも、そう思う。

一生懸命探したけど、辺り一面真っ白で見つかりっこねぇ。
家族総出で探して貰ったけどダメポ。
幸せの石なくなっちまった。



628:4/4:2006/11/28(火)00:59:43ID:+9aqwwTH0
でっ、それから俺の人生最悪。
彼女には振られるわ、
高校入ったは良いけど付いていけなくて留年→中退するわ、
高校中退してバイトしたは良いけど対人関係会わなくて辞めるわ、
そのバイト先のDQN先輩にいびられて人間不振なるわ、
親には呆きれるられてるわ(たぶんな)、
妹からは説教されるわ・・・。
マジで数え上げれば良いことねぇわ。

ってワケであれだ。
もし東北地方の秋田県秋田市って所でキラキラ光る石見つけた奴俺に教えてくれ。
アレを取り戻せば俺の人生また明るくなると思うから。

あー、もうこんな時間かよ。
約束の時間に遅れちまった。
まぁ、いいや。
じゃあ、俺はネトゲがあるんで機会があったらまた来るわ、じゃな。



引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?150
https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1164123087/624-628




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ー人魚職人ー <喜一じいちゃんシリーズ>

2018.06.11 (Mon) Category : ミステリー・不思議な話

562:本当にあった怖い名無し:2007/02/24(土)17:48:05ID:qHMt0DXA0
家は昔質屋だった、と言ってもじいちゃんが17歳の頃までだから私は話でしか知らないのだけど結構面白い話を聞けた。

「人魚職人」
「おぉーい喜一」
釣りから帰ったばかりの喜一を店から誰かが呼んだ、この声の主は
「トチロウおじさん!?」
親父の友人の変人学者だ。
「面白いもん見せてやるよ」
シシシと笑いながらおじさんは木箱から何かを取り出した、中から出てきた物に
「人魚!?」
喜一は大きな声を上げて驚いた、それは大根ほどの大きさで頭は人型、下半身は魚の人魚のミイラだった。
「なーすげーだろ?港町で異人をたまたま助けた礼に貰ったんだ」
何故こんな物を感謝の気持ちにしたのだ?と普通は思うが喜一には大方トチロウがこれを欲しがったのだろうと推測できた。

話しがトチロウの武勇伝に変わろうとすると
「で、この紛い物を俺にどーしろって言うんだ」
帳簿を書きながらまるでおじさんの話しにも人魚にも興味がない様に親父が言った。
「えっこれ偽物なの?」
喜一が目を開いて親父を見る
「あたりめぇだろ猿と鯉を繋げた物だ、干物にすれば繋ぎもめだたんからな異人にはこう言った物が売れるんだ」
親父の言葉を確かめる様にトチロウの顔を見上げるとトチロウは肩をすくめて
「残念ながら偽物だ、だけどこういう精巧な作り物は俺は芸術だと思うんだよ」
とそう言ったが、芸術に興味のない喜一には残念でしかたがなかった。

トチロウは人魚を実家に持って帰ったが気味悪がられ根無し草なトチロウは置き場所に困り結局家へ持ってきたのだった。
「頼むよ、預かっててくれ、気に入ってるから売りたくは無いんだ」
懇願するトチロウに親父は少し考え、人魚を手に鑑定をするかのようにまじまじと見だした。
「…おっおい売らないからな」
心配そうにトチロウが言うと親父は変わった条件を出してきた。



563:本当にあった怖い名無し:2007/02/24(土)17:49:22ID:qHMt0DXA0
「この人魚の職人を調べて見ろよお前好みな事が解るかもしれんぞ、俺も少し興味があるからな、何か解れば話しを聞かせろよ、それが条件だ」
こんな素っ頓狂な取引にトチロウはまじめに腕を組んで考えた
「最近は暇だしな…俺好み…」
悩むトチロウをよそに親父は人魚を片づけ出す。
「解ったいいだろう、しかし全く何にも無かったら蔵の商品を一つ貰うからな」
そう言い捨てるとトチロウは親父の返事も聞かず店を飛び出して行った。親父の口から
「好かん」
と言う言葉は出なかった、が親父がこんな事を言うときはかならず何かあると知っていた喜一はトチロウを心配した。

トチロウは港を歩き回り数日後、何とか人魚職人を捜し出した。雨が降っていても宿も取らずに傘もささずに聞いた住所の家へと直ぐさま足を運ばせた。が家主は留守、不用心にも鍵がかかっていないのをいい事にトチロウは早速家の中を調べだした、もし見つかりでもしたら大事だと言うのにトチロウの余裕っぷりは場数を物語っていた。

家には細工に使う道具、猿の干物やら薄気味の悪い物が山ほど出てきたがトチロウ好みの謎は見あたらなかった。
それもそのはず、探している本人が何を探せば良いのか解らないのだ。
「ふー」
と一息つこうとしたときだった

「て…ててめぇ何もんだ」
後ろから太い男の声、振り向くとトチロウに庖丁を突きつける男が立っていた
「少し見ていたが物取りじゃ無さそうだが…せせせ政府の人間か?」
男はトチロウを前に落ち着かない様子
「おいおい俺が政府のお偉いさんに見えるか?それにたかが人魚の偽物ごときで訴える人間もいねぇだろぅ?」
トチロウはまるで刃物が見えていないかの様にへらへらと笑うと男はトチロウの姿がそんなにひどい物だったのか上から下まで見定めると
「見たところ丸腰だな」
そう言って庖丁を下ろした
「じゃあ一体人の家のガギを壊してまでの用ったぁ何だ?」
「鍵?鍵は知らねぇが…ええっと無病息災に効く人魚様を買いに来たのよ」
トチロウの適当な答えに
「ウチは出荷はしてるが売りはやってねぇ、周り近所にも人魚細工の事は言ってない。お前何処かの港町の商人からここを聞いて来たんだろう?何故そこで人魚を買わずこんな町はずれまで来た?第一お前が家を詮索している間から人魚は足下に転がっていただろう?」



564:本当にあった怖い名無し:2007/02/24(土)17:50:32ID:qHMt0DXA0
また怪しまれ、刃物を前に出された、殺すつもりならとっくに刺していると解っていたトチロウにとって刃物は効果が無かったが、ここに来た理由をどう言えば信じてもらえるのかを首をひねらせて考えていた。

この状況で余裕さえ感じるトチロウの物腰に男の方が内心怯みかけていると
「えーっとあれだ、こんな安っぽいのじゃなくて御利益があるいいヤツが欲しかったんだよ」
また適当に答えたのだが以外と核心を付いたのか男がピクリと反応した。
トチロウはそれを見逃さなかった
「あるんだろう?とっておきのが?」
相手の顔色を伺いながら話しを作って行った
「聞いたんだよ御利益がある特別な人魚の話しを…」
男はトチロウの話しを聞き終える前に庖丁をトチロウに振りかざしたかと思えばそのままトチロウの後ろへ行き沢山の人魚細工の中から一匹掴むとそのまま抱えて窓から逃げ出したのだ。

一瞬何が起こったのか解らなかったが慌ててトチロウは後を追った、雨の中どれだけ走ったろうか、男がドロに滑り派手に転んだ、すかさず取り押さえようと男の腕を掴んだとき水溜まりに転げ落ちた人魚細工が跳ねたのだ、まるで喜んでいるかの様に水溜まりの中へ潜って行ったのだ。

トチロウは自分の目を疑ったが直ぐさま横たわる男を飛び越え泥水の中を手探りで探していると
「わぁぁぁ」
後ろで男の叫び声がした、振り向くと誰もいない…さっきまで男が転がっていたのにどこにもいない、周りはただっ広い畑で隠れようがないのだ。
人魚細工も男も消え、土砂降りの中トチロウただ一人がぽつんと立っていた。



565:本当にあった怖い名無し:2007/02/24(土)17:51:10ID:qHMt0DXA0
手がかりを無くし、聞き込みも虚しく途方に暮れトチロウは帰って来た。
トチロウの話しをあらかた聞くと
「ふーんなるほどな、そいつが俺を呼んでいたのかもなぁ」
のんきにキセルをくわえながらそう言う親父に
「おい、本物の人魚なのか?どーなんだ?」
とトチロウは親父に言い寄った。

「どうと言われてもな、俺はお前の細工物から禍々しい移り香を感じただけだからなぁ、本物だったんじゃねぇのか…」
適当な親父の答えに不満なのかトチロウはブツブツと考え込んでしまった、親父の中では何か納得出来たのかすでにこの話にはもう興味がない様に
「木を隠すなら森の中…人魚を隠すなら……」
と一言言うと腰を上げ仕事に戻ってしまった。
「だけどそれじゃあ逆効果じゃねぇのか!?」
親父を追う様に席を立ちあーでも無いこーでも無いと、いつもの二人の会話が延々と続いたのだった。

こうしてトチロウの人魚細工の事はすっかり忘れられ、「武者事件」まで人魚細工は蔵で埃をかぶるのだが、その話しはまたの機会に……


どうも孫です、やっと乗せることが出来ました。なかなか言葉がまとまらず(鮮明に書くとものすごい長文になる)遅くなりました。
長文おつき合い戴きありがとうございます。



567:本当にあった怖い名無し:2007/02/24(土)20:01:39ID:jCTwPAGwO
トチロウおじさん久しぶりだなー
孫さんオモシロかったー(^^)/ありがと



568:本当にあった怖い名無し:2007/02/24(土)23:16:04ID:XaiIn+oqO
孫って人なんで小説書いてるの?



569:本当にあった怖い名無し:2007/02/24(土)23:54:15ID:5/UF0JiK0
>>568
無粋な奴だな



引用元:不可解な体験、謎な話~enigma~ Part37
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1168931224/562-569













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