都市伝説・・・奇憚・・・blog
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尻乗せてごめんなさい。
2019.10.15 (Tue) | Category : ミステリー・不思議な話
879:1/2:2006/10/24(火)20:18:58ID:DrXM5T4H0
実話なら死ぬほど怖くなくてもいいんだよね?
うちは母子家庭で、小さい頃はおじいちゃんちの離れに住んでた。
結構古い家で、大きくて、庭と、その周りに竹薮があった。私ら兄弟のいい遊び場だった。
母は家業の料理屋の仲居や、農作業の手伝いをしていた。
で、季節は覚えてないんだけど、長袖のパジャマを着てた気がするので多分そう暑くない頃の夜だった。
兄は二段ベッドの上の段でもう寝てたけど、私はなかなか寝付けなくてベッドでごろごろしてた。
しばらく経った時、障子の向こうの廊下に誰かいるのに気付いた。
廊下と部屋はガラス障子で仕切られてて、ガラスはなんかデコボコの向こうがモザイクみたいに見えるやつで、向こうにいる人は着物着てるのは分かった。
母は仲居してるとき着物だったからそれが普通で、おかしいとは思わなかった。
その人は廊下を進んで、開けてる入口のところに立った。
私は寝たまま
「お母さん」
って声を掛けようとして、いきなり怖くなって慌てて寝たふりをした。
880:2/2:2006/10/24(火)20:19:35ID:DrXM5T4H0
それはお母さんじゃなかった。
その人は真っ白な着物を着ていた。仲居さんは白い着物は着ない。
それから、髪を下ろしてた。母は仲居の仕事をするとき、髪はきちんとアップにしてた。
顔も見たはずなんだけど思い出せない。
でも綺麗な人だと思ったのは覚えてる。
そういえば母屋と離れを繋いでる廊下の木戸(結構きしむ)の音も聞こえなかったとか、廊下(これも結構きしむ。古い家だから)を歩く音も聞こえなかったとか、考え始めるともう目が開けられない。
で一所懸命(私は寝てる。私は寝てる。)と念じてるうちに本当に眠ってしまった。
別に耳元で囁かれたりとか、首を絞められたりとかはしなかった。
大分経ってから、そんなことがあったと家族で話したとき、母が教えてくれた。
私たちが遊んでいた竹薮に石柱が無造作に積んであって、それを滑り台にしたりしてたんだけど、それ実は古い墓石(碑のようなもの?)だったらしいorz
「あんたら尻乗っけてたから怒られたのかもねー」
って、そんな大事なことは教えておけよorz
ちなみに兄は同時期、異様な人影がガシャガシャ音たてて窓を横切るのを聞いたらしい。
「今思えば甲冑ってあんな音かも」
とか言ってた。
戦で亡くなった人だったのかな。あの真っ白なのは死に装束だったのかな。
本当に、ご先祖様には申し訳なく思ってる。
尻乗せてごめんなさい。
他にもおじいちゃんちには退けられない石とかあった。人死には出なかったみたいだけど。
古い家も良し悪しだね。
881:本当にあった怖い名無し:2006/10/24(火)20:21:57ID:3wR/EoUi0
いや、正直そういうの羨ましい。
第三者だからそう思えるのかもしれないけど
882:本当にあった怖い名無し:2006/10/24(火)22:01:25ID:yxsBQ4nJ0
尻乗せて怒ったというより、元気なかわいい子供達を見に来た御先祖様って感じだね
引用元:実話恐怖体験談 四談目
https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1156734282/879-882
.
実話なら死ぬほど怖くなくてもいいんだよね?
うちは母子家庭で、小さい頃はおじいちゃんちの離れに住んでた。
結構古い家で、大きくて、庭と、その周りに竹薮があった。私ら兄弟のいい遊び場だった。
母は家業の料理屋の仲居や、農作業の手伝いをしていた。
で、季節は覚えてないんだけど、長袖のパジャマを着てた気がするので多分そう暑くない頃の夜だった。
兄は二段ベッドの上の段でもう寝てたけど、私はなかなか寝付けなくてベッドでごろごろしてた。
しばらく経った時、障子の向こうの廊下に誰かいるのに気付いた。
廊下と部屋はガラス障子で仕切られてて、ガラスはなんかデコボコの向こうがモザイクみたいに見えるやつで、向こうにいる人は着物着てるのは分かった。
母は仲居してるとき着物だったからそれが普通で、おかしいとは思わなかった。
その人は廊下を進んで、開けてる入口のところに立った。
私は寝たまま
「お母さん」
って声を掛けようとして、いきなり怖くなって慌てて寝たふりをした。
880:2/2:2006/10/24(火)20:19:35ID:DrXM5T4H0
それはお母さんじゃなかった。
その人は真っ白な着物を着ていた。仲居さんは白い着物は着ない。
それから、髪を下ろしてた。母は仲居の仕事をするとき、髪はきちんとアップにしてた。
顔も見たはずなんだけど思い出せない。
でも綺麗な人だと思ったのは覚えてる。
そういえば母屋と離れを繋いでる廊下の木戸(結構きしむ)の音も聞こえなかったとか、廊下(これも結構きしむ。古い家だから)を歩く音も聞こえなかったとか、考え始めるともう目が開けられない。
で一所懸命(私は寝てる。私は寝てる。)と念じてるうちに本当に眠ってしまった。
別に耳元で囁かれたりとか、首を絞められたりとかはしなかった。
大分経ってから、そんなことがあったと家族で話したとき、母が教えてくれた。
私たちが遊んでいた竹薮に石柱が無造作に積んであって、それを滑り台にしたりしてたんだけど、それ実は古い墓石(碑のようなもの?)だったらしいorz
「あんたら尻乗っけてたから怒られたのかもねー」
って、そんな大事なことは教えておけよorz
ちなみに兄は同時期、異様な人影がガシャガシャ音たてて窓を横切るのを聞いたらしい。
「今思えば甲冑ってあんな音かも」
とか言ってた。
戦で亡くなった人だったのかな。あの真っ白なのは死に装束だったのかな。
本当に、ご先祖様には申し訳なく思ってる。
尻乗せてごめんなさい。
他にもおじいちゃんちには退けられない石とかあった。人死には出なかったみたいだけど。
古い家も良し悪しだね。
881:本当にあった怖い名無し:2006/10/24(火)20:21:57ID:3wR/EoUi0
いや、正直そういうの羨ましい。
第三者だからそう思えるのかもしれないけど
882:本当にあった怖い名無し:2006/10/24(火)22:01:25ID:yxsBQ4nJ0
尻乗せて怒ったというより、元気なかわいい子供達を見に来た御先祖様って感じだね
引用元:実話恐怖体験談 四談目
https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1156734282/879-882
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ドーンという地震のような
2019.10.15 (Tue) | Category : ミステリー・不思議な話
158:本当にあった怖い名無し:2009/02/02(月)22:53:50ID:sfibvU4W0
かれこれ20年ぐらい前になるかな。
俺と親父が夜、二階でテレビを見ていたんだ。丁度9時ぐらいかな。
で、ドーンっていう直下型地震みたいな揺れが来た。
グラグラじゃなくてドーンって。震度で言うと4ぐらい。
んで、結構デカかったんで、絶対ニュースでやるなって親父とNHK観てたの。
でもやらない。10分経っても、20分経ってもやらない。(緊急字幕が出ない)
そうこうしてる間にオカンが裏のじいちゃんが死んだって知らせに2階に上がってきた来た。
地震でじゃないよ。病気だったか、老衰だったか覚えてないけど、とにかくフツーに。
フツーって言ったら変だけど。
1階に居たオカンは地震の揺れや音なんか全然知らないって。
知ってるのは俺と親父だけ。
で、その時に初めて解った。
さっきのドーンは裏のじいちゃんの魂がお寺に行く途中でウチ家の壁に当たった音だったんだって。
裏の家とお寺の直線上にウチがある。
全国共通か分からないけど、ウチの地方じゃ魂が家にぶつかると音がするっていう。
まあそんな、たいしてオチの無い思い出でした。
159:本当にあった怖い名無し:2009/02/02(月)23:52:00ID:zdw6bBZu0
おもしろい
じいちゃんパワフルだなw
160:本当にあった怖い名無し:2009/02/03(火)00:22:29ID:cFbYwtQS0
>>158
げっ、俺、お盆時期にそれあったんだけど。
突然ドーンって音して、部屋がグラっと大揺れ。
161:本当にあった怖い名無し:2009/02/03(火)00:26:36ID:gx+A/xEYQ
ドーンオブザデッド
163:本当にあった怖い名無し:2009/02/03(火)00:36:08ID:5pVMWDPP0
>>161
引用元:不可解な体験、謎な話~enigma~Part50
https://anchorage.5ch.net/test/read.cgi/occult/1233301697/158-163
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かれこれ20年ぐらい前になるかな。
俺と親父が夜、二階でテレビを見ていたんだ。丁度9時ぐらいかな。
で、ドーンっていう直下型地震みたいな揺れが来た。
グラグラじゃなくてドーンって。震度で言うと4ぐらい。
んで、結構デカかったんで、絶対ニュースでやるなって親父とNHK観てたの。
でもやらない。10分経っても、20分経ってもやらない。(緊急字幕が出ない)
そうこうしてる間にオカンが裏のじいちゃんが死んだって知らせに2階に上がってきた来た。
地震でじゃないよ。病気だったか、老衰だったか覚えてないけど、とにかくフツーに。
フツーって言ったら変だけど。
1階に居たオカンは地震の揺れや音なんか全然知らないって。
知ってるのは俺と親父だけ。
で、その時に初めて解った。
さっきのドーンは裏のじいちゃんの魂がお寺に行く途中でウチ家の壁に当たった音だったんだって。
裏の家とお寺の直線上にウチがある。
全国共通か分からないけど、ウチの地方じゃ魂が家にぶつかると音がするっていう。
まあそんな、たいしてオチの無い思い出でした。
159:本当にあった怖い名無し:2009/02/02(月)23:52:00ID:zdw6bBZu0
おもしろい
じいちゃんパワフルだなw
160:本当にあった怖い名無し:2009/02/03(火)00:22:29ID:cFbYwtQS0
>>158
げっ、俺、お盆時期にそれあったんだけど。
突然ドーンって音して、部屋がグラっと大揺れ。
161:本当にあった怖い名無し:2009/02/03(火)00:26:36ID:gx+A/xEYQ
ドーンオブザデッド
163:本当にあった怖い名無し:2009/02/03(火)00:36:08ID:5pVMWDPP0
>>161
引用元:不可解な体験、謎な話~enigma~Part50
https://anchorage.5ch.net/test/read.cgi/occult/1233301697/158-163
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私の実家に、着物の袖が少し焦げ、右の髪が少し短い、一体の日本人形があった
2019.10.15 (Tue) | Category : ミステリー・不思議な話
703:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:00:12ID:HTE9QAHIO
私の実家に、着物の袖が少し焦げ、右の髪が少し短い、一体の日本人形があった
桐塑で出来た顔には、ちゃんとガラスの目がはめ込まれていて、その上に丁寧に胡粉の塗られた、唇のぽってりとした、たいへん愛らしい顔の人形だった
牡丹の花柄をあしらった黒い着物が、よく似合っていて、帯にも本物の金糸が入っていた
しかし何より変わっているのは、その人形、膝と大腿部が曲がるように出来ていて正座をさせることができる
これが三つ折れ人形というもので、今でもなかなか珍しく、また高価な人形だった
704:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:02:50ID:HTE9QAHIO
いつの頃からあったのか、母の実家に、祖母が嫁いだ時には、すでにあったという
母の実家は江戸の頃から続く、大きな薬種問屋を営んでいて、一時はたいそうなものだったらしい、なにしろ遊ぶ玩具がないから、金の鈴を手鞠代わりにして遊んだと云われていたぐらいだから
おそらく、そんな背景のなかで家に来たのかもしれない
もちろん母の時代には、すっかり零落してしまっていたが
705:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:05:31ID:uPnuLTciO
ともかくも母はその人形をとても大切にしていたそうである
また毎年、桃の節句にには雛人形と一緒に雛壇の端に、その人形は飾られた
けれどもその年は、時節柄、また母が不在だったこともあり、家ではいつもの雛壇を飾ろうとは思わなかったそうだ
たしかにそうだが女にとっては大事な節句
祖母は母が帰ってきたら寂しがるだろうと思い、簡単ではあるが、雛人形一式の入った長い箱に、赤い毛氈を敷き、内裏雛の男雛と女雛だけを飾り、その端にあの人形を座らせる事にしたそうである
ちょうど近所の娘さんが遊びに来ていた、当時16、7歳だったのではないだろうか
深川小町と噂される程のたいへん綺麗な人だったそうである
その人と二人でつつましい雛壇を飾ったそうである
706:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:08:01ID:uPnuLTciO
ところが、いざあの人形を飾る段になって、うまく座らない
胴体にも厚く胡粉が塗られてあってバランスは良く、普段はすぐに座るはずが、その時はコロリと倒れてしまった、ふたたび試みても同じであった
数度繰り返して、見かねた祖母が、代わろうかと言おうとした時に、漸く座った
やれやれと思って、雪洞に灯りをつけた時、またひとりでにコロリと倒れ、畳に落ちた
その拍子に雪洞も人形の上に倒れて着物の袖と髪を少し焦がしてしまったそうだ
髪の毛が焦げるイヤな臭いが辺りに立ち込めたというから、おそらく頭髪も人毛だったのだろう
娘さん、たいへん恐縮して帰っていったそうである
そのあと、祖母が再び座らせると一度でぴたりと座った
そして人形は、主人の帰るまで、黙って座って待っていた
707:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:10:27ID:uPnuLTciO
そして昭和20年3月10日がきた
運の悪い事に、母はそれまで静岡の方に学童疎開をしていたが、当時六年生であり、卒業進学の為にその一部の生徒は数日前から東京に戻ってきていた
その日、日付が9日から10日に変わって間もなく、空襲警報が鳴らされた
母と、まだ乳飲み子だった弟を背負った祖母は(その頃祖父はすでに他界していた)手荷物だけを持ち、かねてから決められていた近くの防空壕に、急いで飛び込んだそうである
街中の防空壕であるから、斜面に穴を穿つものではなく、竪穴式の、なかを四畳程に掘り広げ木材等で補強しただけの、はなはだ頼りないものであったらしいが、この場合はないよりは、はるかにましである
入り口には木枠にトタンが張り付けられた蓋がついていた
そこに班の者が膝を寄せ合って爆撃機の去るのを待つのである
708:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:15:27ID:uPnuLTciO
班長が中にいる者の点呼をとる
ところが例の娘さんの一家だけが、まだ来ていなかったそうである
入り口に一番近い場所に座っていた母は、蓋をそっと細く開けて、外を覗いてみた
向こうから娘さんが、その後ろからその母親が、こちらに向かって走ってくるのが見えたそうだ
ハヤクハヤク、母は小さく叫んだそうだ
あと数メートル、という所で、彼女のすぐ後ろに焼夷弾が落ちた
後ろを走っていた母親には直撃、即死だったろう
そして娘の方は
709:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:17:39ID:uPnuLTciO
実際、そんな時の悲鳴というのは物凄いものだそうだ
叫びというよりは咆哮、聞きようによっては、それこそ警報のサイレンにも聞こえる
そして、人間は青い炎を噴き上げながら燃えるということも知ったそうだ
焼夷弾の硫黄の臭いと、髪の毛を焼く臭いが鼻を突く
彼女はしばらくの間、立ちながら焼かれていたそうだが、やがて彼女の悲鳴は次第に細く高くなりついに崩れ折れ、それでもまだ青い炎を上げていたそうだ
その間、母は瞬きすることも出来ず見ていたらしい
地獄の炎、そんな言葉が頭に浮かぶ
深川への爆撃は20分程も続いたらしいが、おそろしく長い時間に感じられたそうである
しかも爆撃機はまだ上空を通過しており、今度は浅草の方の空が真っ赤である
辺りは火の海で、このまま壕にいたら蒸し焼きになってしまう、母達は壕を出て火の来ない所に移動する事にした
去り際に、あの娘の遺体を振り返った、あのきれいな人が丸坊主の、殆ど炭のようになっていたそうである
なぜか赤子のように手足を屈め、なんだか正座しながら拳闘でもしているような形で死んでいたそうである
710:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:20:15ID:uPnuLTciO
母が家に戻ったのは、もう夜が明けてからだった
周りにはまだ火を噴いている所もあり、母達は、家はもう、とっくに焼けて無くなったものと思っていた
けれどそうではなかった
家は、屋根を少し焦がしただけで、そこにあった
辺りの多くの家はまだ燻っているのに
玄関に男が一人座っていた
祖母の兄、私にとっては大叔父にあたる人だった
その人は深川が爆撃を受けた事を知ると、妹の身を案じ、品川から深川まで飛んできてくれたのだ
そしてあの火の中をありったけの水をかき集めて、降り注ぐ火の粉を夜通し払ってくれていた
実際エラい人でした、私もあの人の前では生涯、膝を崩すことはできなかった
そして、焼け残った家の中で、あの人形はちゃんと座っていたそうだ
それ以来、人形は座ることはなかった
人形ケースの中で背中を棒で支えられ、もう何十年も立っている
ミツオレニンギョウムスメカエシテアルジヲタスケタルカ
711:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:23:26ID:uPnuLTciO
ちゃんと、みんながわかるように書けてたか?
712:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:24:53ID:2HT6PIe30
一回メモ帳にでも書いてから貼れ
715:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:41:39ID:uPnuLTciO
貼ってるって
でも携帯だから文字数に制限あって、いつのまにか切れてることあり
すまん
713:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:29:19ID:OF7keQ8IO
割と面白かったよ
718:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)02:20:58ID:AcjrFCXs0
>>711
よく判らないかったけど面白かった。お人形さんは深川小町さんに祟ったの?
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?162
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1174247547/703-718
.
私の実家に、着物の袖が少し焦げ、右の髪が少し短い、一体の日本人形があった
桐塑で出来た顔には、ちゃんとガラスの目がはめ込まれていて、その上に丁寧に胡粉の塗られた、唇のぽってりとした、たいへん愛らしい顔の人形だった
牡丹の花柄をあしらった黒い着物が、よく似合っていて、帯にも本物の金糸が入っていた
しかし何より変わっているのは、その人形、膝と大腿部が曲がるように出来ていて正座をさせることができる
これが三つ折れ人形というもので、今でもなかなか珍しく、また高価な人形だった
704:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:02:50ID:HTE9QAHIO
いつの頃からあったのか、母の実家に、祖母が嫁いだ時には、すでにあったという
母の実家は江戸の頃から続く、大きな薬種問屋を営んでいて、一時はたいそうなものだったらしい、なにしろ遊ぶ玩具がないから、金の鈴を手鞠代わりにして遊んだと云われていたぐらいだから
おそらく、そんな背景のなかで家に来たのかもしれない
もちろん母の時代には、すっかり零落してしまっていたが
705:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:05:31ID:uPnuLTciO
ともかくも母はその人形をとても大切にしていたそうである
また毎年、桃の節句にには雛人形と一緒に雛壇の端に、その人形は飾られた
けれどもその年は、時節柄、また母が不在だったこともあり、家ではいつもの雛壇を飾ろうとは思わなかったそうだ
たしかにそうだが女にとっては大事な節句
祖母は母が帰ってきたら寂しがるだろうと思い、簡単ではあるが、雛人形一式の入った長い箱に、赤い毛氈を敷き、内裏雛の男雛と女雛だけを飾り、その端にあの人形を座らせる事にしたそうである
ちょうど近所の娘さんが遊びに来ていた、当時16、7歳だったのではないだろうか
深川小町と噂される程のたいへん綺麗な人だったそうである
その人と二人でつつましい雛壇を飾ったそうである
706:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:08:01ID:uPnuLTciO
ところが、いざあの人形を飾る段になって、うまく座らない
胴体にも厚く胡粉が塗られてあってバランスは良く、普段はすぐに座るはずが、その時はコロリと倒れてしまった、ふたたび試みても同じであった
数度繰り返して、見かねた祖母が、代わろうかと言おうとした時に、漸く座った
やれやれと思って、雪洞に灯りをつけた時、またひとりでにコロリと倒れ、畳に落ちた
その拍子に雪洞も人形の上に倒れて着物の袖と髪を少し焦がしてしまったそうだ
髪の毛が焦げるイヤな臭いが辺りに立ち込めたというから、おそらく頭髪も人毛だったのだろう
娘さん、たいへん恐縮して帰っていったそうである
そのあと、祖母が再び座らせると一度でぴたりと座った
そして人形は、主人の帰るまで、黙って座って待っていた
707:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:10:27ID:uPnuLTciO
そして昭和20年3月10日がきた
運の悪い事に、母はそれまで静岡の方に学童疎開をしていたが、当時六年生であり、卒業進学の為にその一部の生徒は数日前から東京に戻ってきていた
その日、日付が9日から10日に変わって間もなく、空襲警報が鳴らされた
母と、まだ乳飲み子だった弟を背負った祖母は(その頃祖父はすでに他界していた)手荷物だけを持ち、かねてから決められていた近くの防空壕に、急いで飛び込んだそうである
街中の防空壕であるから、斜面に穴を穿つものではなく、竪穴式の、なかを四畳程に掘り広げ木材等で補強しただけの、はなはだ頼りないものであったらしいが、この場合はないよりは、はるかにましである
入り口には木枠にトタンが張り付けられた蓋がついていた
そこに班の者が膝を寄せ合って爆撃機の去るのを待つのである
708:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:15:27ID:uPnuLTciO
班長が中にいる者の点呼をとる
ところが例の娘さんの一家だけが、まだ来ていなかったそうである
入り口に一番近い場所に座っていた母は、蓋をそっと細く開けて、外を覗いてみた
向こうから娘さんが、その後ろからその母親が、こちらに向かって走ってくるのが見えたそうだ
ハヤクハヤク、母は小さく叫んだそうだ
あと数メートル、という所で、彼女のすぐ後ろに焼夷弾が落ちた
後ろを走っていた母親には直撃、即死だったろう
そして娘の方は
709:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:17:39ID:uPnuLTciO
実際、そんな時の悲鳴というのは物凄いものだそうだ
叫びというよりは咆哮、聞きようによっては、それこそ警報のサイレンにも聞こえる
そして、人間は青い炎を噴き上げながら燃えるということも知ったそうだ
焼夷弾の硫黄の臭いと、髪の毛を焼く臭いが鼻を突く
彼女はしばらくの間、立ちながら焼かれていたそうだが、やがて彼女の悲鳴は次第に細く高くなりついに崩れ折れ、それでもまだ青い炎を上げていたそうだ
その間、母は瞬きすることも出来ず見ていたらしい
地獄の炎、そんな言葉が頭に浮かぶ
深川への爆撃は20分程も続いたらしいが、おそろしく長い時間に感じられたそうである
しかも爆撃機はまだ上空を通過しており、今度は浅草の方の空が真っ赤である
辺りは火の海で、このまま壕にいたら蒸し焼きになってしまう、母達は壕を出て火の来ない所に移動する事にした
去り際に、あの娘の遺体を振り返った、あのきれいな人が丸坊主の、殆ど炭のようになっていたそうである
なぜか赤子のように手足を屈め、なんだか正座しながら拳闘でもしているような形で死んでいたそうである
710:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:20:15ID:uPnuLTciO
母が家に戻ったのは、もう夜が明けてからだった
周りにはまだ火を噴いている所もあり、母達は、家はもう、とっくに焼けて無くなったものと思っていた
けれどそうではなかった
家は、屋根を少し焦がしただけで、そこにあった
辺りの多くの家はまだ燻っているのに
玄関に男が一人座っていた
祖母の兄、私にとっては大叔父にあたる人だった
その人は深川が爆撃を受けた事を知ると、妹の身を案じ、品川から深川まで飛んできてくれたのだ
そしてあの火の中をありったけの水をかき集めて、降り注ぐ火の粉を夜通し払ってくれていた
実際エラい人でした、私もあの人の前では生涯、膝を崩すことはできなかった
そして、焼け残った家の中で、あの人形はちゃんと座っていたそうだ
それ以来、人形は座ることはなかった
人形ケースの中で背中を棒で支えられ、もう何十年も立っている
ミツオレニンギョウムスメカエシテアルジヲタスケタルカ
711:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:23:26ID:uPnuLTciO
ちゃんと、みんながわかるように書けてたか?
712:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:24:53ID:2HT6PIe30
一回メモ帳にでも書いてから貼れ
715:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:41:39ID:uPnuLTciO
貼ってるって
でも携帯だから文字数に制限あって、いつのまにか切れてることあり
すまん
713:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)00:29:19ID:OF7keQ8IO
割と面白かったよ
718:本当にあった怖い名無し:2007/04/06(金)02:20:58ID:AcjrFCXs0
>>711
よく判らないかったけど面白かった。お人形さんは深川小町さんに祟ったの?
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?162
https://hobby9.5ch.net/test/read.cgi/occult/1174247547/703-718
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