サラリーマン

首都高など高速道路にはスピード違反を取り締まるカメラが多数設置されている。

このカメラは150キロ以上で走る違反車両が通過すると強烈なフラッシュと共にシャッターが切られ、ナンバープレートの番号を記録するという物。

この首都高の違反検出器にありえないものが写るらしい。
それも毎日の様に…そのありえない物とは自転車に乗ったサラリーマン。

普通の自転車ではいくら頑張っても150キロというスピードは出ない為もしかして幽霊ではないかと恐れられている。

友人の死因

僕は最近変だ。
寝不足だから？違う。
食欲不振？違う。
彼女と別れたから？違う。
友人が死んだからだ。

僕はずっと視界の端に誰かの手の先が見えている。
その手の方向に視線をずらしても手の先しか写らない。まるで目の端に手が張り付いたようだ。気味が悪い。
友人が死ぬ前に言っていた。
「ずっとわからなかったけどコレが何かわかったんだよ」と。
友人の死因は無理な首の回転により首の中が千切れた事による神経切断の即死だった。

沈黙

休み時間に教室中がガヤガヤと騒がしくなっている時にふとクラス中に沈黙が訪れる事がある。
しばらくすると皆また一斉に喋りだすがその沈黙は教室内を霊の集団が通るときに起こるらしい。