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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2025.02.04 (Tue) Category : 

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案山子

2008.10.28 (Tue) Category : 都市伝説・ホラー・オカルト

Yさんの実家のある村は農家を営んで暮らしている人が多く、たくさんの田や畑に囲まれていた。

Yさんの実家も他と同じく農家を営んでいた。
その村は、どの家の畑にも案山子が立ててあった。

竹や藁などで人の形に見立てたものを立て、獣などが畑に近寄らないようにするためのものだ。

Yさんはよくヒマな時に友達と一緒に案山子にいたずらをして遊んでいた。
ある日、村の農家達が集まり、何か話し合っていた。

父に聞いてみると、畑の作物が何者かにより盗まれていたという。
畑に残っていた痕跡から、それは明らかに人間の手によるものだと分かった。
そして、畑の盗難事件は次の日から頻繁にその村で起こるようになった。
村の農家達は困り果てていた。

ある日、農家達が集会を開き何かを話し合っていた。
その日の夜、Yさんが眠っていると外から何やら騒がしい声が聞こえてきた。
起きてみると、家の中に父の姿が無かった。
外に様子を見に行こうとすると、母に
「子供は早く寝ていなさい」
と言われ、無理矢理布団に寝かされた。

次の日、父に何があったのか聞いてみても
「子供は知らなくていい事だ」
と言って相手にしてくれなかった。

友達に聞いてみたところ、友達も親に同じような事を言われたらしい。
少し気にはなったが、
「まぁ、いいか…」
ということでYさん達はそんな事を忘れ、皆で普通に遊びはじめた。

しかし、それから何回か同じような事が起こった。
どれも深夜の時間に外から騒がしい音が聞こえてくるのだった。
しかし、やはり子供達に対しては大人達は裏を合わせているように口をつぐんで何も話してくれなかった。

Yさんは友達と集まり、話し合っていた。
「なんか最近、大人達の行動がおかしくないか?」
「俺もそう思う…」
皆も揃って頷いていた。
そんな中で一人、気になる発言をしていた者がいた。

「俺、この前案山子に悪戯して遊んでたら、農家が凄い顔で出て来てさ…二度と案山子に近寄るなって言われたよ。あの雰囲気は普通じゃなかったぜ」

Yさん達はその事が気になり、皆で案山子を調べてみる事にした。

「うーん…見た所、普通の案山子にしか見えないけどなー…」
案山子を見ながらYさん達は口々に呟いていた。
束ねた藁のようなものに、布が何重にも重なって巻かれていた。
「この布…剥がしてみるか?」
友達の一人がそう言い出し、布を少しずつ剥がしだした。

布を剥がしていくと、次第にプンと鼻をつく臭いが辺りに漂って来た。
それでも友達はやめずに布を剥がし続ける。
「うっ………」
友達が驚いたように手を引っ込めた。

布の間から何か白いウネウネしたものがポロポロと落ちていた。
それはウジ虫だった。
その直後、剥がれかけていた布がポロリと地面に落ち、案山子の中身があらわになった。
腐りかけた人間の死体がそこにあった。

「おい!何をしている!」

うしろから大声が聞こえ、振り返ってみると、包丁をてにした農家のおじさんがこちらを睨んでいた。
「お前達、見てしまったのか…」
案山子に近づきながらおじさんは言った。

「こいつはな…俺達が大事に育てた作物を荒らし回っていた人間のクズなのさ。お前達も同じ目に合いたくなかったら、こんな大人にはなるんじゃないぞ…」

そう言うと、Yさん達を追い払い、案山子の剥がれた布を巻きだした。

しばらくの間、案山子は畑に立てられていたが、Yさん達が気付いた頃には、案山子は普通の藁の案山子に戻っていた。

あの死体をどこにやったのかは今でも不明だという。父に聞いてもやはり何も答えてはくれなかった。

今、Yさんは都会に上京し一人暮しをしているが、今でもたまに田舎に帰ると、あの事をふと思いだす事があるという。







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選ばれました。

2008.10.27 (Mon) Category : 都市伝説・ホラー・オカルト

 20年前に死んだ兄の話です 
兄と私は非常に仲のよい兄妹で、よく近所の空き地で基地ごっこなんかをして遊んでいました
 
ある日…というか忘れもしない5/18の夕方、いつものように空き地で遊んでたんですが、私はトイレに行きたくなってしまい、先に家に帰ったんです
 
母は買い物に出かけていたので、家には誰もいませんでした(その頃うちのあたりは近所付き合いもあり、のどかだったので母は鍵を開けて買い物に出かけていました) 

すると、家の電話(まだ黒電話でした)が鳴りました 
ところが、ベルの音がなんだかおかしいのです 
リーンと一回鳴ってから5秒くらいして、またリーンと鳴るのです 

私はなんだか気味が悪いので、電話に出ませんでした 
電話は一分ぐらいしてから切れました 

10分ぐらいして、また電話が鳴りました 
また同じ鳴り方で私は少し怖くなりましたが、母かもしれないと思い、思いきって電話に出ました 

母ではなく、知らない男の人の声でした 
やけに遠い電話でしたが、○○さん(私の名字です)ですかと聞いてきました 

私がはいと答えると、○○△△(兄の名前)が選ばれました、と言われたのです 

懸賞にでも当たったのかと思ったので、ありがとうございますと答えると、さようならという声の後電話が切れました

しばらくして母が帰ってきました 
兄がなんか当てたらしいよ、と話すとふーんという感じで聞いていました 

早く兄が帰ってこないかなと思っていましたが、兄はさっぱり帰ってきませんでした 

真っ暗になりこれはおかしいということで近所の人も一緒に探しましたが、兄は見つかりませんでした 

そして次の日、兄は空き地の隣の用水路の中で冷たくなって見つかりました 

私は母に電話のことを話しました 
兄を殺した犯人かもしれないと思ったのです 

警察も来て電話局に問い合わせることになりました 

ところが、その時間に電話などなかったというのです 
記録のどこにもそんな電話はありませんでした 

そして兄が足を滑らした後が見つかり、事故だということになったのです 

夢でも見ていたのかも知れません 
でも、私はどうしてもあのリーンという電話のベルを忘れることが出来ないのです 







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ハンマー

2008.10.26 (Sun) Category : 都市伝説・ホラー・オカルト

私はかつてあるクラブのキャプテンをやっていました。そのクラブでは毎年新入生の肝だめしが伝統行事となっており、私がキャプテンになった年もとり行うことになりました。

肝試しの場所に選ばれたのは一年前に殺人事件があったという廃家でした。

新入生は3人。夜中に皆が見守る中、一人ずつ廃屋に入っていってあらかじめ奥に置いてあるバッジを取ってくる、というものでした。

まず、最初の一人が中に入りました。ところが待てども待てども彼は戻って来ません。
そこで彼を探すことも兼ねて二人目が入っていきました。しかし二人目も戻ってきません。
そして三人目が行くことになりました。彼は三人の中で最も体格が良く、我々も期待しました。しかしやはり彼も戻りません。

事故の可能性もあるし、全員で廃屋を探しましが、三人は見つかりませんでした。

と、そのとき私は上からトントン、トントンという音が聞こえるのに気づきました。音はかすかですが、確かに聞こえてきます。私は恐怖を抑え、音がする方向に近づきました。

音は屋根から聞こえてきます。私は窓を開け、そこから屋根に登りました。
そこには三番目の新入生がいました。彼は絶望した表情を浮かべ、わけのわからないことを小声で呟きながら、屋根を薄汚れたハンマーでトントン、トントンと叩いていました。私が彼に声をかけても、彼は何の反応も示しません。

私は他の部員を呼び、彼を屋根から引きずりおろし、病院に運びました。しかし間もなく彼は息を引き取ってしまいました。

その後どう探しても二名の新入生は見つかりませんでした。問題を起こしたクラブは廃部になってしまいました。

それから毎年肝だめしの日になると、そのとき部員だった者の誰か一人が必ず発狂死していきました。彼らは皆、わけのわからないことを呟きながら、ハンマーで床をトントン、トントンと叩きだし、そのまま死を迎えました。

明日がその肝だめしの日で、残っているのは私一人なのです…………







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