都市伝説・・・奇憚・・・blog
Saga2
2008.11.24 (Mon) | Category : 都市伝説・ホラー・オカルト
Saga2は思い出のソフトなんだ……今でもよく思いだしては切なくなってます。
俺さ、産まれた時から酷い小児喘息だったのよ。
夜中にかーちゃん起こして病院連れてってもらうなんてしょっちゅうだったし、小学校あがって更に病状が悪くなって。もちろん体育なんかでれないし、みんなと外で遊ぶ事すらできなかった。
んで、小五になってからほぼ毎日病院行って吸入するくらいまで悪化しちゃって、そのまま3週間入院する事になって。。。
んでね、そん時4人部屋の病室だったんだけど二人はおばあちゃんとおじさん、んでもう一人は俺と同い年くらいの女の子だった。
俺、昔からすげぇ人見知りが激しい上に物凄い照れ屋で、なかなかその同室の人達と仲良くなれないで一人で勉強してるかゲームボーイやってるかだったのよ。
そん時家から持ってきたソフトが「Saga2」で、もう一回クリアしたやつだったんだけどヒマだしもっかいやるかな、って毎日やってたワケさ。
んで入院して一週間立った頃、俺がゲームボーイやってる時はなんかその同室の女の子がじーっとこっち見てる事に気づいたんよ。俺が彼女の方みると慌てて目逸らすんだけどね。
もしかしてやってみたいのかな?と思って、
「良かったらコレ借そうか?」
って聞いたのよ。
そしたら目ぇ輝かせて
「いいの?」
っていうもんだから、
「もう飽きたからな」
とか照れ隠しして借してあげたさ。
でも案の定操作が分からないらしく、画面とずっとにらめっこしてるもんだから俺が操作教えながら一緒にゲーム進めることにしたんよ。
パーティーは人間・男の主人公「リョータ(俺の名前)」で、仲間は人間・女「さやか(彼女の名前)」あとはエスパーガールとロボットにそれぞれ同室のばあちゃんとおじさんの名前つけたっけ。
それからどんどんそのコと仲良くなって、二人でゲームボーイやるだけじゃなく、色んな話もするようになった。
学校の事、家族の事、好きな音楽の事、近くに迫った夏休みの事…
それからの時間はあっという間だった。すぐに俺が退院する時がやってきた。
看護婦や同室のおじさん、ばあちゃん達が口々に「おめでとう」って言ってくれてる中彼女だけ泣いてた。それ見て俺も泣きそうになったさ。でもグッと堪えて
「オマエ退院するまでコレ借してやるよ。退院したら連絡くれよな」
ってそのままゲームボーイとSaga2置いていったのよ。
それから何回もお見舞しに行こうと思った。…でもいざ行こうかと思うとなんか照れくさくて行けなかった。
連絡がないまま1年半が過ぎて、俺も小学校を卒業する頃になった。
せめて卒業前にもう1度会っておきたいな、と思って意を決してお見舞に行く事にしたんよ
病室に行ったけど彼女はいなかった。病室入口の名前欄にもない。
もうとっくに退院してたのかな…?と思ってとりあえずナースセンターで聞いてみた。
「遠い所にいった」
とかうまくはぐらかされたけど、俺も小6だったし、そこまでバカじゃない。
その場の空気や後ろの看護婦が泣き出したのを見ても明らかだった。
俺がショック状態で呆然としてる中、その看護婦が
「ああ、そういえばさやかちゃんから、リョータ君が来たら渡しといて、って言われた物があるのよ」
と言って俺にそれを渡してくれた。借してあげたゲームボーイとSaga2だった。
俺はそれを受けとって家に帰った。
帰るなりメシも食わないで、暗い自分の部屋でゲームボーイのスイッチを入れた。
懐かしいあのOPの音楽。それと一緒にでてくるロード画面。
一つは彼女と俺が一緒にプレイしたデータ。あの時からほとんど変わってない。
懐かしさと悲しさで胸がいっぱいになった
もう一つのデータはやたらレベルの低いデータだった。
最初から始めてすぐ飽きたんかな?と思ってそのデータをロードしてみた。
パーティー四人の名前がこうなっていた。
「かんごふ」
「さんにこ」
「ろされる」
「たすけて」
メリーさん(亜流)
2008.11.22 (Sat) | Category : 都市伝説・ホラー・オカルト
「私メリー、今ゴミ捨て場に居るの」
・・最初は怖かったがそのうち気にならなくなりむしろウザクナッテきたんだけどなぜか毎日スコシズツ私のアパートに近ずいてくるの。
「私メリー、今商店街の角を曲がった所」
などと言ってくる。
んで彼氏が遊びに来る日の朝にまた電話が来て
「私メリー、今あなたの家まで500メートルの所にいるの」
って言われたけどさすがにウザくなったので
「ウゼーんだよ。もう電話してくんな」
って言った。そのまま電話は切れて
夜になり彼氏がきてイチャイチャ。んでお約束のセックル。
結婚の約束もしていたので中田氏され赤ちゃんが出来た。
あのイタ電も全く来なくなり忘れかけていたんだけど・・その電話はいきなり鳴った・・
「私メリー、今あなたのお腹の中にいるの・・」
冷蔵庫
2008.11.21 (Fri) | Category : 都市伝説・ホラー・オカルト
娘はもうすぐ幼稚園に入るころで、両親にとても可愛がられていた。
二人で居間のテレビを一緒に見ていた。ふと娘が立ち上がり、
「ジュース飲もうっと♪」
と言い台所に向かって行った。
女が
「一人でできる?」
と聞くと、娘は
「うん、大丈夫だよ」
と言いながら歩いていった。
その直後のことだった。娘の悲鳴が微かに聞こえた。女が台所へ駆け付けると、なんと娘の姿がどこにもなかった。
「助けてー!ママー!」
再び娘の悲鳴が聞こえてきた。声の出所を探ると、それは冷蔵庫の中から聞こえていた。
女は急いで冷蔵庫を開けようとしたが、なぜか冷蔵庫はびくともせず、どんなに引っ張っても開かなかった。
「キャー!ママ!ママー!助けてー!」
一層激しくなる娘の悲鳴。しかし女はそれを目前にどうする事もできなかった。道具を使って必死で冷蔵庫を開けようとしたが、冷蔵庫は堅く閉ざされたままだった。
「ギャァアーーー!」
断末魔のような娘の悲鳴が響き渡り、冷蔵庫の中から真っ赤な血が流れ出し、瞬く間に床に広がった。
女はガクンと膝をつき、その場に力無くうなだれた。女の心は大きな絶望感に覆われていった。
キィ…
女がどんなに必死で開けようとしても微動だにしなかった冷蔵庫の扉が自然に開いていった。
冷蔵庫の中は空だった。底に真っ赤な血溜まりができているだけで娘の姿は消えていた。
「ねぇママァ…ここどこ?怖いよぉ…早く助けて…ママァーー!」
娘が助けを求める声がどこからか聞こえてきた。奇妙なことに、その声は女の頭に直接呼び掛けるかのように響いてきた。
その後、家の中と周辺を探し回ったが娘の姿はどこにも無かった。しかし頭の中に響く娘の声は鳴り止むことが無かったという。
「ねぇ…ママ…なんで早く助けてくれないの…?私、一人で淋しいよ…早く来てよ…ママァ…」
娘は未だに見つかっていない。