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サボるのに最適な公園での出来事
2020.12.22 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
54:本当にあった怖い名無し:2020/12/05(土)22:50:23.29ID:Bwn/kSMg0.net
そりゃ多分夢だろ。で終わるくだらない話しだが、それにしたって怖すぎたので書かせてくれ。
ちなみに霊感なし。
俺はアラサーのリーマンで妻子持ち。
たまに会社を仮病で休んで家族には普通に出勤すると伝え、そのまま車で家から遠い公園の駐車場で一人の時間を楽しむのが趣味だった。
車内で日向ぼっこしながら本読んだりスマホで映画見たり、思いのままに時間を過ごす。
その公園は小高い丘の頂上にあり人気はない。
さびれた遊具と球場以外は何もなく、駐車場の周りは林に覆われてる。
たまに俺と似たような営業途中らしきサボリーマンが1、2時間滞在して帰ってくぐらい。
静かで絶好のサボりスポットだった。
その日も、いつも通り思いのままに時間を過ごし、運転席の座席を倒して寝転びながらスマホで映画を見てた。
ふと気がつくと辺りは真っ暗だった。
やべっ!寝ちまった!と慌てて飛び起き、時間を確認するためスマホを探した。
座席や床を手探りで探すが真っ暗で見つからない。チッを舌打ちを打ちながら室内灯を点けた。
その瞬間に凍りついた。
助手席に満面の笑みを浮かべる見知らぬ老人が座っていた。
その老人は耳たぶが肩につきそうな程に長く、目には白目が無く全て黒目だった。
神社の神主さんが着るような真っ白な袴を纏っており、髪も髭も生えてない。
助手席から真っ直ぐ正面を向いたまましわくちゃの笑みを浮かべていて、俺の事など気付いてもないようだった。
その老人の横顔を見た瞬間に
「ギィィイイイイイイーーーン!!」
って凄まじい耳鳴りがして、俺は運転席に押さえつけられるようにして動けなくなった。
叫び声をあげるどころか呼吸すらまともにできず、
「…コハッ!…カヘェ…」
みたいな空気の抜けるような音を発することしかできなかった。
俺の思考回路は完全にストップした。この老人は何者なのか、どうやってこの車に乗り込んだのか、等の疑問は一切浮かんでこず、ただここから離れたい、コイツから1ミリでも遠ざかりたい、そんな思いに全身を支配されていた。
そんな状態がどれぐらい続いたのだろうか、老人がその顔をゆっくりとこちらへ向けようとしているのに気がついた。
55:本当にあった怖い名無し:2020/12/05(土)22:51:12.31ID:Bwn/kSMg0.net
「あぁ…もうだめだ。」
その時はっきりと死を確信した。目の前にいるのは決して抗えない存在だと、俺の心も体も完全に諦めた。
それから恐怖は後悔へと変わった。家族の顔が次々に浮かぶ。
嫁、子供、両親。
ごめんなさい。ごめんなさい。
目を瞑り心の中で呟きながら、泣いていたと思う。
目を開けると老人の顔が完全にこっちを向いていた。何故か腹の辺りが痛い。
老人はシワクチャの口を開けては閉じ、マムマムと何事かを呟きだした。何と言っているかは全くわからない。
その瞬間
「ギョワァァァァアアアアーーーン!!」
と耳鳴りが一層大きくなり、腹は痛いを通り越して熱いに変わった。
老人の顔も満面の笑みから般若の様な形相に変わっている。
腹は更に熱くなり、これまでに味わったことのない苦痛のなかで突然
「ブチッ!」
と大きな音がした。
俺は腹が裂けたんだと思った。
上半身と下半身が千切れた。それ程の衝撃だった。そこからの記憶がない。
気がつくと再び車内、室内灯も点いてた。辺りは真っ暗だが老人の姿はどこにもない。
俺は恐怖と混乱で暫く動けなかったが、とにかくここを離れなくてはと車を出した。
家までの道中、あれは夢だったんだと自分を納得させ続けた。それでも体の震えは止まらなかった。
これほどの実感を伴った夢など初めてだったし、室内灯が点いてたのがどうしても引っかかった。
とにかく命があることに感謝し、家に帰り家族を抱きしめた。
大したオチもなくて悪いがこれにて終了。
書いてみるとあんま怖くねぇな、すまん。
それ以来その公園には近づいてないし、会社サボるのもやめた。家族との時間を大切に過ごしてる。
体の不調といえば尿管結石になったことぐらい。
痛風と並んで3大激痛と呼ばれてるみたいだけど、正直あの時の腹の痛みに比べたら何てことない。
痛み止めの座薬打って仕事続けてた。
ネットで色々調べたがやはり夢なんだろうな。
金縛りはそういう怖い映像を伴うって書いてあったし、半覚醒状態で暴れて室内灯も点けたんだろう。
ただあんな思いは2度としたくない。
話し終わってるのにダラダラ書いちまってすまんな。以上。
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?361
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1605777228/54-55
.
そりゃ多分夢だろ。で終わるくだらない話しだが、それにしたって怖すぎたので書かせてくれ。
ちなみに霊感なし。
俺はアラサーのリーマンで妻子持ち。
たまに会社を仮病で休んで家族には普通に出勤すると伝え、そのまま車で家から遠い公園の駐車場で一人の時間を楽しむのが趣味だった。
車内で日向ぼっこしながら本読んだりスマホで映画見たり、思いのままに時間を過ごす。
その公園は小高い丘の頂上にあり人気はない。
さびれた遊具と球場以外は何もなく、駐車場の周りは林に覆われてる。
たまに俺と似たような営業途中らしきサボリーマンが1、2時間滞在して帰ってくぐらい。
静かで絶好のサボりスポットだった。
その日も、いつも通り思いのままに時間を過ごし、運転席の座席を倒して寝転びながらスマホで映画を見てた。
ふと気がつくと辺りは真っ暗だった。
やべっ!寝ちまった!と慌てて飛び起き、時間を確認するためスマホを探した。
座席や床を手探りで探すが真っ暗で見つからない。チッを舌打ちを打ちながら室内灯を点けた。
その瞬間に凍りついた。
助手席に満面の笑みを浮かべる見知らぬ老人が座っていた。
その老人は耳たぶが肩につきそうな程に長く、目には白目が無く全て黒目だった。
神社の神主さんが着るような真っ白な袴を纏っており、髪も髭も生えてない。
助手席から真っ直ぐ正面を向いたまましわくちゃの笑みを浮かべていて、俺の事など気付いてもないようだった。
その老人の横顔を見た瞬間に
「ギィィイイイイイイーーーン!!」
って凄まじい耳鳴りがして、俺は運転席に押さえつけられるようにして動けなくなった。
叫び声をあげるどころか呼吸すらまともにできず、
「…コハッ!…カヘェ…」
みたいな空気の抜けるような音を発することしかできなかった。
俺の思考回路は完全にストップした。この老人は何者なのか、どうやってこの車に乗り込んだのか、等の疑問は一切浮かんでこず、ただここから離れたい、コイツから1ミリでも遠ざかりたい、そんな思いに全身を支配されていた。
そんな状態がどれぐらい続いたのだろうか、老人がその顔をゆっくりとこちらへ向けようとしているのに気がついた。
55:本当にあった怖い名無し:2020/12/05(土)22:51:12.31ID:Bwn/kSMg0.net
「あぁ…もうだめだ。」
その時はっきりと死を確信した。目の前にいるのは決して抗えない存在だと、俺の心も体も完全に諦めた。
それから恐怖は後悔へと変わった。家族の顔が次々に浮かぶ。
嫁、子供、両親。
ごめんなさい。ごめんなさい。
目を瞑り心の中で呟きながら、泣いていたと思う。
目を開けると老人の顔が完全にこっちを向いていた。何故か腹の辺りが痛い。
老人はシワクチャの口を開けては閉じ、マムマムと何事かを呟きだした。何と言っているかは全くわからない。
その瞬間
「ギョワァァァァアアアアーーーン!!」
と耳鳴りが一層大きくなり、腹は痛いを通り越して熱いに変わった。
老人の顔も満面の笑みから般若の様な形相に変わっている。
腹は更に熱くなり、これまでに味わったことのない苦痛のなかで突然
「ブチッ!」
と大きな音がした。
俺は腹が裂けたんだと思った。
上半身と下半身が千切れた。それ程の衝撃だった。そこからの記憶がない。
気がつくと再び車内、室内灯も点いてた。辺りは真っ暗だが老人の姿はどこにもない。
俺は恐怖と混乱で暫く動けなかったが、とにかくここを離れなくてはと車を出した。
家までの道中、あれは夢だったんだと自分を納得させ続けた。それでも体の震えは止まらなかった。
これほどの実感を伴った夢など初めてだったし、室内灯が点いてたのがどうしても引っかかった。
とにかく命があることに感謝し、家に帰り家族を抱きしめた。
大したオチもなくて悪いがこれにて終了。
書いてみるとあんま怖くねぇな、すまん。
それ以来その公園には近づいてないし、会社サボるのもやめた。家族との時間を大切に過ごしてる。
体の不調といえば尿管結石になったことぐらい。
痛風と並んで3大激痛と呼ばれてるみたいだけど、正直あの時の腹の痛みに比べたら何てことない。
痛み止めの座薬打って仕事続けてた。
ネットで色々調べたがやはり夢なんだろうな。
金縛りはそういう怖い映像を伴うって書いてあったし、半覚醒状態で暴れて室内灯も点けたんだろう。
ただあんな思いは2度としたくない。
話し終わってるのにダラダラ書いちまってすまんな。以上。
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?361
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1605777228/54-55
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事故物件の部屋と知らずに入居したアパート
2020.12.15 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
942:↓名無しさん@おーぷん:20/12/10(木)20:28:20ID:2T.3f.L3
学生時代、事故物件の部屋と知らずに入居したアパートでの恐怖体験。
そこはトイレが別になっててちゃんと洗い場のあるお風呂に入れそうなのが気に入って決めた物件だった。
周辺より家賃が安いどころか、1DKなのに風呂とトイレが別になってるぶん少し高かったと記憶している。
だからまさかこの部屋で人が死んだなんて全く思わなかった。
最初におかしいなと思ったのは、帰宅した時に玄関に揃えておいたスニーカーがバラバラになってたこと。
出掛ける時に蹴飛ばした覚えがないから、留守中に誰か侵入したのかと本気で疑った。
それで出掛ける時に、何かで読んだトラップ、ドアの上に小さなティッシュを挟んで出掛けるようにしたがそれから半月ぐらい経って、ティッシュはそのままなのにスニーカーの片方が台所の方に放り投げられていた。
そんな事があっても、オカルト的なことは全く頭になくてただただ侵入者がいる!と思ってビビった。
管理会社は入居時に鍵は交換してあるって言ったけど信用できなくて退去時に戻すことを条件に許可を貰って自分で新たに交換した。
新しい鍵は誰にも渡さなかった。
にも関わらず、いつもスイッチ面を上にして置いてあるリモコンが裏返しになってたり部屋の中でハンガーに掛けて等間隔に干してあったタオルが、隅っこで纏まってたり机上にちゃんと閉じて置いてあった参考書が、畳の上で広がってたりとにかく地味だがおかしなことが続いた。
さすがにもしやこれって・・・?って思ったものの、特に害があるような事でもないし週に1回あるかないかの頻度だったから、気にしないのが一番だな!とスルーを決め込むことにしたんだが、ある時、風呂で湯船に浸かってウトウトしてて、そろそろ出ようか~と目を開けたらゆらゆらと揺れる水面に、男が立ってる姿が映った。
びっくりして顔を上げたら誰もいなかった。
うわああああああ!!って悲鳴あげて風呂から出て、携帯と財布だけ持って部屋を出た。
近くのコンビニで友人に電話してその日の晩は泊めて貰った。
それからはもうアパートに戻れなくて、友達のアパートに引っ越し、家賃折半で住まわせてもらった。
その後あれこれ調べて行ったら、大学にその近くに住んでる人がいて、知ってた。
もう何年も前だったらしいけど、単身赴任の定年間近の男が風呂で死んでたらしい。
俺が見た男は一瞬だったけど、笹野高史にそっくりで(本当に顔が似てたかどうかわからないけど、佇まいというか雰囲気と言うか、そっくり)モニタリングで出てくると思いだしてゾッとするので見られない。
943:↓名無しさん@おーぷん:20/12/11(金)11:54:47ID:cZ.qn.L1
笹野さん流れ弾に被弾、気の毒
引用元:今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その27
https://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1592390561/942-943
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学生時代、事故物件の部屋と知らずに入居したアパートでの恐怖体験。
そこはトイレが別になっててちゃんと洗い場のあるお風呂に入れそうなのが気に入って決めた物件だった。
周辺より家賃が安いどころか、1DKなのに風呂とトイレが別になってるぶん少し高かったと記憶している。
だからまさかこの部屋で人が死んだなんて全く思わなかった。
最初におかしいなと思ったのは、帰宅した時に玄関に揃えておいたスニーカーがバラバラになってたこと。
出掛ける時に蹴飛ばした覚えがないから、留守中に誰か侵入したのかと本気で疑った。
それで出掛ける時に、何かで読んだトラップ、ドアの上に小さなティッシュを挟んで出掛けるようにしたがそれから半月ぐらい経って、ティッシュはそのままなのにスニーカーの片方が台所の方に放り投げられていた。
そんな事があっても、オカルト的なことは全く頭になくてただただ侵入者がいる!と思ってビビった。
管理会社は入居時に鍵は交換してあるって言ったけど信用できなくて退去時に戻すことを条件に許可を貰って自分で新たに交換した。
新しい鍵は誰にも渡さなかった。
にも関わらず、いつもスイッチ面を上にして置いてあるリモコンが裏返しになってたり部屋の中でハンガーに掛けて等間隔に干してあったタオルが、隅っこで纏まってたり机上にちゃんと閉じて置いてあった参考書が、畳の上で広がってたりとにかく地味だがおかしなことが続いた。
さすがにもしやこれって・・・?って思ったものの、特に害があるような事でもないし週に1回あるかないかの頻度だったから、気にしないのが一番だな!とスルーを決め込むことにしたんだが、ある時、風呂で湯船に浸かってウトウトしてて、そろそろ出ようか~と目を開けたらゆらゆらと揺れる水面に、男が立ってる姿が映った。
びっくりして顔を上げたら誰もいなかった。
うわああああああ!!って悲鳴あげて風呂から出て、携帯と財布だけ持って部屋を出た。
近くのコンビニで友人に電話してその日の晩は泊めて貰った。
それからはもうアパートに戻れなくて、友達のアパートに引っ越し、家賃折半で住まわせてもらった。
その後あれこれ調べて行ったら、大学にその近くに住んでる人がいて、知ってた。
もう何年も前だったらしいけど、単身赴任の定年間近の男が風呂で死んでたらしい。
俺が見た男は一瞬だったけど、笹野高史にそっくりで(本当に顔が似てたかどうかわからないけど、佇まいというか雰囲気と言うか、そっくり)モニタリングで出てくると思いだしてゾッとするので見られない。
943:↓名無しさん@おーぷん:20/12/11(金)11:54:47ID:cZ.qn.L1
笹野さん流れ弾に被弾、気の毒
引用元:今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その27
https://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1592390561/942-943
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まとわりつくもの
2020.12.12 (Sat) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
今から二十五年ほど前、福岡県のS中学校に通っていたA子さんという女子生徒の話です。
その日の放課後、A子さんの所属する新聞部は、月に一回発行する学校新聞の最後の追い込みのために居残っていました。
季節は冬で、下校時間を過ぎた校舎の中は真っ暗です。
七時を過ぎた頃、教室に忘れ物をしたことを思い出したA子さんは、部員のみんなと顧問の先生に声をかけて部室を出ました。
新聞部の部室は一階の一番端にあり、A子さんの教室はちょうどその反対側、二階の一番奥です。
緑の非常灯のほかには明かりもない廊下を、A子さんは歌を口ずさみながら歩きます。
暗いといっても、歩きなれた廊下の様子はだいたいわかります。
机の中から忘れ物を見つけたA子さんは、そのまま部室に戻ろうと、長い廊下を戻りました。
その時、突然、廊下の先にあった非常灯の光が消えてしまい、あたりは真っ暗闇になりました。
「嫌だな」
と思いましたが、暗闇に目が慣れていたこともあり、なんとか廊下を歩くことは出来ます。
転ばないよう気をつけながら、ようやく廊下の端のあたりまで来たA子さんは、左に曲がって階段を下りようとしました。
ところが、階段がありません。
「えっ?」
とびっくりして、階段があると思った場所に触ってみると、そこにはただ壁があるだけです。
じっと前を見てみると、廊下がまだ続いていることにA子さんは気がつきました。
おかしい。ここはもう行き止まりで、左に階段があるはずなのに。
わけがわかりませんでしたが、それでも、自分の間違いかもしれないと思ったA子さんは、廊下を進んでみることにしました。今までの道のりを考えれば、もう少し歩けば階段があるかもしれない。
しかし、いくら歩いても廊下の奥にたどりつけません。
歩いても歩いても、まったく廊下の終わりが見えてこないのです。
そのうえ、歩いているうちに廊下が狭まってくるように感じました。
気のせいだと思おうとしますが、だんだんと、さっきまで歩いていた二階の廊下と違う場所にいるような気がして、A子さんは怖くなってきました。
「一体、どうなってるの」
震えながら立ち止まり、ふと左手をのばして壁に触ろうとすると、そこには何もありません。一瞬、ぎょっとしてA子さんがそちらを見ると、そこには階段がありました。
「ああ、良かった」
ホッとしたA子さんは階段を下り始めました。
階段を下りれば、すぐそこにある部室にたどりつけるはずです。
ところが、今度は階段が終わりません。
いくら下りてもいくら下りても、踊り場に着かないのです。
ほんの十数段のはずなのに、何十段もある階段を下っているようです。
ついにA子さんは恐ろしさに階段を下りることをやめ、その場に蹲ってしまいました。
その時、彼女は自分の足もとに、なにか動くものを見ました。
見ると、白くてふわふわしたものが、彼女の足首にまとわりついています。
「なんだろう?」
ゆらゆら漂うそれを、A子さんは霧みたいだと思いました。
しかし、ジッと見ているうちに、それが何かわかりました。
それは、手でした。
真っ白で細長く、骨がないようにくねくねと蠢くその白いものは、ちゃんと指が五本ある、人間の手の形をしていました。
それが霧みたいにゆらゆら、ふわふわと揺らめきながら、A子さんの足をつかもうと、彼女の両足にまとわりついていたのです。
「きゃあーっ!!」
あまりに不気味なものを見て、A子さんはたまらず悲鳴をあげました。
その後すぐ、A子さんの叫び声を聞いた先生と部員たちがそこに駆けつけてきた時、A子さんは階段の途中に、真っ青な顔でしゃがんでいました。
電気が点き、部員のみんなに声をかけられてA子さんが我に返った時、階段はいつもと同じに戻っており、いつまでも続く階段も、白い手もどこにもありませんでした。
後で、先生に聞いた話によると、その階段のあたりには幽霊がいて、人間を地獄に連れていこうとするという噂があったのです。
A子さんが迷いこんだ、終わらない廊下と階段はあの世への入り口だったのでしょうか。
それからまもなく、その階段はつくりかえられました。
(※トンカラリン助さんからの投稿です。ありがとうございました)
.
その日の放課後、A子さんの所属する新聞部は、月に一回発行する学校新聞の最後の追い込みのために居残っていました。
季節は冬で、下校時間を過ぎた校舎の中は真っ暗です。
七時を過ぎた頃、教室に忘れ物をしたことを思い出したA子さんは、部員のみんなと顧問の先生に声をかけて部室を出ました。
新聞部の部室は一階の一番端にあり、A子さんの教室はちょうどその反対側、二階の一番奥です。
緑の非常灯のほかには明かりもない廊下を、A子さんは歌を口ずさみながら歩きます。
暗いといっても、歩きなれた廊下の様子はだいたいわかります。
机の中から忘れ物を見つけたA子さんは、そのまま部室に戻ろうと、長い廊下を戻りました。
その時、突然、廊下の先にあった非常灯の光が消えてしまい、あたりは真っ暗闇になりました。
「嫌だな」
と思いましたが、暗闇に目が慣れていたこともあり、なんとか廊下を歩くことは出来ます。
転ばないよう気をつけながら、ようやく廊下の端のあたりまで来たA子さんは、左に曲がって階段を下りようとしました。
ところが、階段がありません。
「えっ?」
とびっくりして、階段があると思った場所に触ってみると、そこにはただ壁があるだけです。
じっと前を見てみると、廊下がまだ続いていることにA子さんは気がつきました。
おかしい。ここはもう行き止まりで、左に階段があるはずなのに。
わけがわかりませんでしたが、それでも、自分の間違いかもしれないと思ったA子さんは、廊下を進んでみることにしました。今までの道のりを考えれば、もう少し歩けば階段があるかもしれない。
しかし、いくら歩いても廊下の奥にたどりつけません。
歩いても歩いても、まったく廊下の終わりが見えてこないのです。
そのうえ、歩いているうちに廊下が狭まってくるように感じました。
気のせいだと思おうとしますが、だんだんと、さっきまで歩いていた二階の廊下と違う場所にいるような気がして、A子さんは怖くなってきました。
「一体、どうなってるの」
震えながら立ち止まり、ふと左手をのばして壁に触ろうとすると、そこには何もありません。一瞬、ぎょっとしてA子さんがそちらを見ると、そこには階段がありました。
「ああ、良かった」
ホッとしたA子さんは階段を下り始めました。
階段を下りれば、すぐそこにある部室にたどりつけるはずです。
ところが、今度は階段が終わりません。
いくら下りてもいくら下りても、踊り場に着かないのです。
ほんの十数段のはずなのに、何十段もある階段を下っているようです。
ついにA子さんは恐ろしさに階段を下りることをやめ、その場に蹲ってしまいました。
その時、彼女は自分の足もとに、なにか動くものを見ました。
見ると、白くてふわふわしたものが、彼女の足首にまとわりついています。
「なんだろう?」
ゆらゆら漂うそれを、A子さんは霧みたいだと思いました。
しかし、ジッと見ているうちに、それが何かわかりました。
それは、手でした。
真っ白で細長く、骨がないようにくねくねと蠢くその白いものは、ちゃんと指が五本ある、人間の手の形をしていました。
それが霧みたいにゆらゆら、ふわふわと揺らめきながら、A子さんの足をつかもうと、彼女の両足にまとわりついていたのです。
「きゃあーっ!!」
あまりに不気味なものを見て、A子さんはたまらず悲鳴をあげました。
その後すぐ、A子さんの叫び声を聞いた先生と部員たちがそこに駆けつけてきた時、A子さんは階段の途中に、真っ青な顔でしゃがんでいました。
電気が点き、部員のみんなに声をかけられてA子さんが我に返った時、階段はいつもと同じに戻っており、いつまでも続く階段も、白い手もどこにもありませんでした。
後で、先生に聞いた話によると、その階段のあたりには幽霊がいて、人間を地獄に連れていこうとするという噂があったのです。
A子さんが迷いこんだ、終わらない廊下と階段はあの世への入り口だったのでしょうか。
それからまもなく、その階段はつくりかえられました。
(※トンカラリン助さんからの投稿です。ありがとうございました)
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