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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2025.03.07 (Fri) Category : 

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霊山の猿

2017.01.11 (Wed) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

316名前:⑦⑦⑦ 2017/01/04(Wed)10:19:56
【霊山の猿】

四国ではあまり全国的に有名な心霊スポットがない。
超常現象が起きても殆ど噂にならないのです。
仕事がてら地域のご老人に話を伺う事が多く、みんな様々な不思議体験を語ってくれますが皆、口を揃えて

「狸に化かされたんだ」

と言います。

不可解な事があっても自然現象だと納得する。
不思議な事など何もない。
そんな国民性があるように思います。



317名前:⑦⑦⑦ 2017/01/04(Wed)10:22:39
祖父が亡くなった次の年の夏、山開きの日と同時に霊峰、四国では有名な霊山に登ってきた。
死んだ爺さんが毎年熱心に参拝していたので、後を継いで私が行く運びとなったのだ。

相方も行きたがっていたが、初日は女人入山禁止という事でお留守番して頂いた。
祖父の遺品には修山服の他に参拝札みたいな物があって、『何回訪れたのか』というのが分かるようになっているのだが、曽祖父の頃から続けているらしく、山麓で札を奉納すると今年で64回目との事だった。

ツアーバスで来ているワケではないので移動には時間が掛かる。
最低2日必要な日程だった。
だが宿泊費も惜しいので中腹の山小屋で泊まる事にした。
山小屋といっても管理者が一人居るだけの簡易休憩所で広さ4畳しかない。
おまけに何か臭い。

初夏の蒸し暑さと薮蚊にウンウン言いながら寝ていると、深夜いきなり

「ドーーーーン!」

という音がして飛び起きた。
続けて

「ゴゴゴゴゴ」



「ドドドドド」

と地響きの様な音が聞こえる。

「飛行機か何かですか?」

と管理の爺さんに訊くと、山ではよくある事とのことだった。
私がしつこく食い下がると

「まともに何度も聞いたら寿命が縮む。早よ寝れ!」

慌てて目を瞑った。
次の日、日が昇る前から立つことにする。
爺さんが

「朝はやめとけ」

と言うが、私が正午までに登って下山したい旨を云うと

「猿に気ィつけろ」

とだけ念を押された。



318名前:⑦⑦⑦ 2017/01/04(Wed)10:25:50
しばらく歩くと高さ100m、角度は70°を超える崖に着く。
べらぼうに高い。
下から見上げるだけで眩暈がする。
そこには2本の長い鎖が打ち込まれており、それだけを足場にして登れというのである。

実際、祖父に連れられ何度か来た事はあり、いつもは迂回ルートを通っていたが、今年こそはと若さ故の過ちか鎖場のルートを選んでしまった。

朝露で鎖が湿って滑りやすい。
四苦八苦しながら半分くらい登った頃、足元で

「お〜い」

と呼ぶ声がした。
うっかり下を見てしまう。
霧でよくは見えないが高さで頭がクラクラする。もう一度、足元で

「お〜い」

と呼ぶので返事をしようとした・・・
瞬間、背中がズシッと重くなった。
身体全体がガクンと揺れた。
何かが、何かが背中にしがみ付いている!

私を落とすつもりか、背中に乗ったソレは身体を揺すり始める。
続けて頭に巻いている絞りをグイグイ引っ張り始める。
こんな体勢では振り向くことも出来ないが、確かに腰に絡みつく毛深い足が見えた。

「猿!?」

この高さで落ちて、只では済まないだろう。
鎖の隙間に手、足、としっかりはめ込んでなんとか振り落とされないようにする。
下で怒号がする。
甲高い声で今度は

「落とせ〜落とせ〜!」

と。
そして背中のヤツは私を何度も揺する。

ハチマキが脱げると今度は髪の毛を引っ張り始め、何本もブチブチと抜かれる。
あまりの恐怖に私は目を瞑ったまま泣き喚いた。



319名前:⑦⑦⑦ 2017/01/04(Wed)10:27:20
何分経ったろうか、私がじっと我慢していると、下の方で

「チッ」

と舌打ちが聞こえ、フッと背中の重みがとれた。

その後、ビクビクしながら鎖を登り終えると、一番近い宮社まで駆け込んだ。
爪でガリガリになった修山服を見せながら一部始終を説明する。
宮司は難しい顔をして

「腐っても霊場だ。今から私が言う話は聞かなかった事にしてくれ」

そう前置きし、語り始めた。

これだけ険しい道な為、確かに落下事故も起こりはするが、死傷者などは滅多に出ない。
稀に起こる事故の大半は独りで登った者が遭うのだそうだ。
落ちた人間は揃って

「猿に襲われた」

と言う。

何でも、この山の猿の中には人間そっくりの声で叫ぶ猿が居て、早朝や夜、独りで登ろうとすると誰もいないハズなのに自分を呼ぶ声がするという。
それが本当に猿なのかどうかは分からないが。

前々年も一人、早朝に登った参拝者が崖から落ちた。
発見された時にはまだ息があったらしいが、病院に着く前に亡くなったのだという。

「もう少し見つけるのが早かったら」

と宮司は呟いた。
私が

「まるで見たかのように話しますね」

と訊くと

「・・・見つけたのはワシだからな。猿ども、割れた頭から脳みそ掻き出して食っていやがった」

宮司は吐き捨てるようにそう言った。


(※⑦⑦⑦さんからの投稿です。ありがとうございました)


 




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移動教室

2017.01.10 (Tue) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

945:本当にあった怖い名無し:04/08/0600:29ID:2MdxFOq3
自分が小学校4年~中学校2年になるまでに体験した不可解なこと。
自分の学校には移動教室なる泊まりがけの行事があった。
泊まる所は毎年同じ所だった。

その施設に初めて行った小4の時からそれは始まった。
初日の就寝後のことだった。

ふと気がついたら自分は電気のついてないトイレで洗面台の鏡をずっとのぞき込んでいたのだ。
水はジャージャー流れてるし知らない内に顔を洗っていたのかびしょびしょだし。
一体どの位そこにいたのかわからなくて慌てて部屋に逃げ帰った。
翌日になって寝ぼけていたんだろうと自分に言い聞かせてみた。

だけど次の日も電気のついていないトイレで鏡を見ていた。
自分は怖くなって泣きながら先生の所に行った。
以来、中2までその施設に行くたび同じ経験をした。
本当に謎だった。


 

引用元:不可解な体験、謎な話~enigma~ Part21
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1087741127/945




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変な女にご用心

2017.01.10 (Tue) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

299本当にあった怖い名無しsageNew!2006/06/02(金)00:03:58ID:sHP0gRO9O
一年前に体験した洒落にならない話。

夏ぐらいに千葉にあるクラブに行った帰り。
始発電車に乗る為少しだけ先にクラブを出て、駅まで歩いていた。
空は夜明けの薄明かりで車も人もいなかった。

クラブ帰りなのか、10メートルくらい離れた所に女の子が一人でヨタヨタ歩いていた。
もう千鳥足っつうか、カトチャンぐらいに揺れていた。
俺は後ろから一定の距離を保って歩いていたんだけど、その女は靴を片方しか履いて無かったみたいでミュールの『カツカツ』とゆう音を出していた。

多分酒飲んで踊ってを繰り返してそのまま出て来ちゃったんだなぁ…とか思いながら駅に着くと女は急に走り出してどっかに消えてしまった。

さっきまであんな歩き方だったのに大丈夫かなぁ?とか思って俺も階段を走って行った。
ホームに着くと人は2~3人ぐらいしかおらず、あの女はいなかった。
『うわ…幽霊かよ…』

ちょっとワクワクした俺は友達に
『幽霊みたいな女見たぜ!!』
みたいな電話をし、笑い話をまじえながら電車が来るのを待った。
少しして電車が来たので友達との電話を切り真ん中ぐらいの車両に乗った。

その時息が止るのと同時にビックリして声が
『うっ』
と出た。
さっきの女が乗っていた。
今来たばかりの電車に既に乗っていた。



305本当にあった怖い名無しsageNew!2006/06/02(金)00:43:18ID:2+Ra5khCO
やはり靴も片方のみでイスにだらしなく座り下を向いて手すりの方に寄り掛かっている。
怖くなり体が動かなかったが必死にホームに戻ろうとした。
しかし丁度の所で扉はしまった。
本当に本当に怖かった。

次の駅で降りて次の電車を待とうと思い、幽霊か生きている人間か分からないその女の少し離れた所に座って震える手でさっきの友達にメールを打っていた。
友達から
『どんな顔なのか』
とメールで聞かれるが下を向いていて髪がたれて見えないし、ましてや怖くてまともに見れない。

メールじゃなく電話で友達と話して怖さをまぎらわそうとした瞬間。

『ゴンッ』
電車の窓に頭をぶつけた女が目を見開きこっちを見ている。

顔は上を向いて目は俺を見ている。口は半開きだった。
距離は5メートルぐらい離れていたが車両には誰もいないので俺を見ているのは分かった。
すると女は口をパクパクした。
アナウンサーが早口言葉を練習するように口を動かしている。

その間も俺と女は目があったままだ、良く見る口の端からタラリと血のような物が垂れている、俺は
『間違い無い、死んでるんだこいつは…』
と思っていると女はどんどん血を吐きだし口から下、顎までが真っ赤に染まり鼻からも血を流していた。

息が上がりゼェゼェ言い、涙を流して俺はごめんなさいと心で唱えた。
『○○に到着です、○○線はお乗換えです』
アナウンスが流れ、俺は外に飛び出した。
すぐに振り返り車内を見ると女はまだこっちを睨んでた。
電車は走り出した。

俺は片手に違和感を感じ見てみると左手に靴を持っていた。
『プシュー』

閉まった車両の窓に女が鬼の様な顔でへばりつき魚の様に口をパクパクさせていた。

俺はその場でへたりこんだ。
しばらくしてこんな話を聞いた。
『電車の中で変な女に会ったら目を見てはいけない、見た奴は必ずまた女に出会う』

 
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?131
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1148819216/299-305




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