都市伝説・・・奇憚・・・blog
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もう、来ないで下さい・・・
2017.10.23 (Mon) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
100:本当にあった怖い名無し:2017/10/20(金)13:39:29.02ID:LKUfJuKW0.net
高校のとき、なんの脈絡もなく女の幽霊を見るようになった。
曰くありげな場所に行ったとか、罰当たりなことをしたとかの心当たりはまったくない。
ある夜、不意に目を覚ますと布団の横に着物の女が座っていた。
怖いのでそちらに背を向けて布団を頭までかぶって気のせいだという事にして寝た。
翌日思い返してみると金縛りになっていなかったことに気付き、夢だったと言う事で納得することにした。
だがそれから度々現れる。
毎日出る訳ではない。
朝まで熟睡する日もある。ふと目が覚めても居ない日もある。
だが速い時は、明かりを消して布団に入って横になって
あ、トイレいってないなと目を開けるともう居たりする。
夢ではなさそうだ、だがよく聞く金縛りとかもない、だからといって触ってみる勇気もない。
少し慣れてきたので姿をよく見てみた。
黒っぽい着物に少し乱れた日本髪、右側の少し奥、寝ている俺の膝がある当たりにまるで看病でもしているかのように布団の方を向いて正座をし、背を丸めてうつむきぼんやりと下を見ている。
なんとなくだが時代劇に出て来る貧乏長屋に住む奥さんといった感じだ。
101:本当にあった怖い名無し:2017/10/20(金)13:41:23.12ID:LKUfJuKW0.net
その奥さんが出始めて一月近く、もういいかげんなんとかしたい。
友達に話しても夢だと笑って流されるか、おっぱい揉んでみろとからかわれるだけで、霊感があるとか、霊能者の知り合いがいるなんてヤツは残念ながら現れない。
しかし考えてみると悪さをする訳ではない。
うらみつらみがある風でもない。
そもそもなぜ俺の所に出始めたのか?
俺と時代劇の奥さんとなんの接点があるというのか?
何か伝えたいことがあるのだろうか。
やって欲しいことがあるのだろうか。
仕方がないので聞いてみる事にした。
ある夜、現れた奥さんに、
「何か言いたい事があるんですか? して欲しい事があるんですか?」
と、心の中で問いかけてみた。
が、無反応・・・
何度か問いかけてみたが反応がない。
心の中でお経を唱えるとオバケに効果があると聞いたので伝わるかと思ったがダメだったようだ。
102:本当にあった怖い名無し:2017/10/20(金)13:43:19.41ID:LKUfJuKW0.net
もう覚悟を決めて、布団から出て、まくらの横に正座して、思い切って声に出して話しかけてみた。(寝たままだとなんか失礼な気がした)
「あの、」
といった時、奥さんの頭がちょっとだけピクッと動いた。
それを見て
「あ、動けるんだ!?」
と思って怖くなったが、
「何か、俺に言いたい事とか、あるんですか? あの、用事とか・・・」
と続けた。
もう怖くて心臓バクバクで反応を待っていると、ゆっくりと丸めていた背筋を伸ばし、布団を見続けたまま、
「では、ひとつだけ・・・」
と小さな声で言った。
ホントに喋った!と思いながら
「はい、なんでしょう。」
と言い、ドキドキしながら次の言葉を待っていると、手をついて深々と頭を下げ、
「もう、来ないで下さい・・・」
と言った後、その姿勢のまま急速に色を無くし、すぅっと消えてしまった。
あまりにも予想外の答えにあっけにとられ、
「いやいや、違うから、来てるのアンタだから。」
と今度出たら絶対言ってやると思ったが、言いたかったことが言えて満足したのかもう奥さんは二度と現れなかった。
103:本当にあった怖い名無し:2017/10/20(金)14:37:56.20ID:lm5ec6ks0.net
ワロターw
104:本当にあった怖い名無し:2017/10/20(金)14:59:13.12ID:oM4ivXMI0.net
曰く付きのところには行ってないそうだけど、知らないうちにどこか女の人の居場所に行ってしまったのかな。
それで「もう来ないでください」なのかも
107:本当にあった怖い名無し:2017/10/20(金)19:49:40.10ID:4BBnh6Yx0.net
で、本当はどっちが死んでるの?
109:本当にあった怖い名無し:2017/10/21(土)09:33:24.73ID:U0m/qJWI0.net
星新一っぽくて好き
引用元:ほんのりと怖い話スレ 126
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1507703100/100-109
.
高校のとき、なんの脈絡もなく女の幽霊を見るようになった。
曰くありげな場所に行ったとか、罰当たりなことをしたとかの心当たりはまったくない。
ある夜、不意に目を覚ますと布団の横に着物の女が座っていた。
怖いのでそちらに背を向けて布団を頭までかぶって気のせいだという事にして寝た。
翌日思い返してみると金縛りになっていなかったことに気付き、夢だったと言う事で納得することにした。
だがそれから度々現れる。
毎日出る訳ではない。
朝まで熟睡する日もある。ふと目が覚めても居ない日もある。
だが速い時は、明かりを消して布団に入って横になって
あ、トイレいってないなと目を開けるともう居たりする。
夢ではなさそうだ、だがよく聞く金縛りとかもない、だからといって触ってみる勇気もない。
少し慣れてきたので姿をよく見てみた。
黒っぽい着物に少し乱れた日本髪、右側の少し奥、寝ている俺の膝がある当たりにまるで看病でもしているかのように布団の方を向いて正座をし、背を丸めてうつむきぼんやりと下を見ている。
なんとなくだが時代劇に出て来る貧乏長屋に住む奥さんといった感じだ。
101:本当にあった怖い名無し:2017/10/20(金)13:41:23.12ID:LKUfJuKW0.net
その奥さんが出始めて一月近く、もういいかげんなんとかしたい。
友達に話しても夢だと笑って流されるか、おっぱい揉んでみろとからかわれるだけで、霊感があるとか、霊能者の知り合いがいるなんてヤツは残念ながら現れない。
しかし考えてみると悪さをする訳ではない。
うらみつらみがある風でもない。
そもそもなぜ俺の所に出始めたのか?
俺と時代劇の奥さんとなんの接点があるというのか?
何か伝えたいことがあるのだろうか。
やって欲しいことがあるのだろうか。
仕方がないので聞いてみる事にした。
ある夜、現れた奥さんに、
「何か言いたい事があるんですか? して欲しい事があるんですか?」
と、心の中で問いかけてみた。
が、無反応・・・
何度か問いかけてみたが反応がない。
心の中でお経を唱えるとオバケに効果があると聞いたので伝わるかと思ったがダメだったようだ。
102:本当にあった怖い名無し:2017/10/20(金)13:43:19.41ID:LKUfJuKW0.net
もう覚悟を決めて、布団から出て、まくらの横に正座して、思い切って声に出して話しかけてみた。(寝たままだとなんか失礼な気がした)
「あの、」
といった時、奥さんの頭がちょっとだけピクッと動いた。
それを見て
「あ、動けるんだ!?」
と思って怖くなったが、
「何か、俺に言いたい事とか、あるんですか? あの、用事とか・・・」
と続けた。
もう怖くて心臓バクバクで反応を待っていると、ゆっくりと丸めていた背筋を伸ばし、布団を見続けたまま、
「では、ひとつだけ・・・」
と小さな声で言った。
ホントに喋った!と思いながら
「はい、なんでしょう。」
と言い、ドキドキしながら次の言葉を待っていると、手をついて深々と頭を下げ、
「もう、来ないで下さい・・・」
と言った後、その姿勢のまま急速に色を無くし、すぅっと消えてしまった。
あまりにも予想外の答えにあっけにとられ、
「いやいや、違うから、来てるのアンタだから。」
と今度出たら絶対言ってやると思ったが、言いたかったことが言えて満足したのかもう奥さんは二度と現れなかった。
103:本当にあった怖い名無し:2017/10/20(金)14:37:56.20ID:lm5ec6ks0.net
ワロターw
104:本当にあった怖い名無し:2017/10/20(金)14:59:13.12ID:oM4ivXMI0.net
曰く付きのところには行ってないそうだけど、知らないうちにどこか女の人の居場所に行ってしまったのかな。
それで「もう来ないでください」なのかも
107:本当にあった怖い名無し:2017/10/20(金)19:49:40.10ID:4BBnh6Yx0.net
で、本当はどっちが死んでるの?
109:本当にあった怖い名無し:2017/10/21(土)09:33:24.73ID:U0m/qJWI0.net
星新一っぽくて好き
引用元:ほんのりと怖い話スレ 126
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1507703100/100-109
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天井下がり?
2017.10.21 (Sat) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
284:本当にあった怖い名無し:2017/10/19(木)18:07:43.21ID:H59Bn/Lp0.net
私が昔体験したお話です。
その当時住んでいたのは、二階建ての古い木造のアパートだったんですが、リフォームしたばっかりで内装は綺麗に整っていました。
床も畳からフローリングに張り替えられていてピッカピカ。
間取りは1Kで風呂トイレ別、洗面所も付いていました。
キッチンが4畳で居間が6畳くらいだったかな?それで家賃4万円。
都内にしては格安で、個人的には凄く気に入っていました。
その日は、会社の飲み会で遅くなってアパートに着いたのは深夜1時近くだったと思います。終電で帰ったので。
アパートの階段を上がって自分の部屋の玄関前まで来た時、少し違和感を感じました。
今思えば、この時に警戒して部屋に入るのを辞めておけば良かったと心底後悔しています。
うちは玄関を入ってすぐ左手側に台所、右手側に洗面所とトイレ、お風呂場に続く扉があって、正面に台所と居間とを仕切る引き戸がありました。
いつもはこの引き戸は開けっ放しにしていて、料理するときなんかに特別に締め切るようにしていました。
285:本当にあった怖い名無し:2017/10/19(木)18:09:05.83ID:H59Bn/Lp0.net
玄関の前まで来たとき、扉の横にある台所のガラス戸越しに、何かが揺れてる様な気配を感じました。
しかし、その時は、反対側の窓から入り込んだ走行車のライトか何かだろうと思い込んでいました。
スーツのポケットから鍵を取り出して何の気なしに玄関を開けました。
すると、何かが部屋の中で揺れているんです。
部屋が暗くてよく見えないんですが、居間の天井から何か長いものが垂れ下がっているんです。
開けっ放しにされた引き戸の入り口で。
それが、ゆっくり、ゆーっくり、左右にゆらゆらと揺れています。
当然、そんなものを部屋に取り付けた覚えはなかったので、その場に立ち尽くしてしまいました。
しばらくすると目がだんだんと慣れてきました。
そうして、外の月明かりの助けなども借りて目を凝らしてよく見てみると、それはどうやら、ヒトの頭部のようなんです。
286:本当にあった怖い名無し:2017/10/19(木)18:11:41.76ID:H59Bn/Lp0.net
どうやってかは分からないですが、ヒトが天井から逆さまにぶら下がっていて、白く光る首筋から生えた頭部と長い髪の毛とを、身体全体を使いながら、振り子のようにゆらゆらと左右に揺らしているんです。
顔は確認できないので、自分とは反対の方向を向いていることはわかりました。
一時すると、さっきよりも揺れがだんだんと激しくなっているのに気づきました。
はじめは、ゆらゆらだったのが、今はゆーら、ゆーら。
それに伴って段々と振り幅も大きくなってきています。
その間も、怖くて身動き1つ取れません。何より、物音を立ててそいつが振り向いてしまうのが、もう怖ろしくて怖ろしくて何もできませんでした。
287:本当にあった怖い名無し:2017/10/19(木)18:13:16.57ID:H59Bn/Lp0.net
そうしてるうちに、到とう揺れが激しくなってきました。
頭を右から左へ、ゆっさ、ゆっさと揺しながら、それを追う様に長い髪も激しく揺れます。
髪の毛が擦れる音も微かに聞こえてきて、木製の天井もギィギィと音を立て始めました。
頭を振る速度はさらに激しさを増し、振り幅も遂には頭部を天井に打ちつける程となって、
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
と、ものすごい速度で打ち鳴らし始めました。
長い髪は振り乱されてメチャクチャ。
髪の毛が擦れる音も、もうハッキリと聞こえてきて天井もギィッ!ギィッ!と大きくしなる音を響かせています。
もう本当にヤバいっ!と思い目を瞑った瞬間、バタンッ!と音がして心臓が一瞬止まりました。
288:本当にあった怖い名無し:2017/10/19(木)18:14:43.30ID:H59Bn/Lp0.net
ハッとして振り返ると、お隣さんが出てきて、静かにしてくれませんか?とひと言。
気づくと音は止んでいて、そいつももう居なくなっていました。
その日は流石に部屋に入る勇気は無く、近くのネカフェに泊まりました。
明るくなってから恐る恐るアパートへ帰えると、部屋はいつも通り。
ただ、そいつがぶら下がっていたであろう天井の下には、長い髪の毛が何十本も散らばっていました。
その後、部屋から必要なものだけを持ち出してホテル暮らしを数週間した後、早々に引っ越しをしました。
以上、私が体験したお話しです。
290:本当にあった怖い名無し:2017/10/19(木)21:02:26.99ID:WOsaD0w40.net
>>288
ちょっと・・・めっちゃ怖いんだけど。
夜中にトイレに起きれなくなった。
そんなんがウチの天井から生えてたらと思うと・・。
もう少し詳細なり、その部屋を借りる時の不動産屋の話なり、後日談とかないですか?
すごい気になるわ。
291:本当にあった怖い名無し:2017/10/19(木)21:06:25.17ID:WOsaD0w40.net
連投ごめんね。
その部屋に越してから、会社の飲み会後のその体験まで、何も無かったの?
その部屋を借りてどれくらいでその現象が?
293:本当にあった怖い名無し:2017/10/19(木)21:39:11.94ID:9YiJywPk0.net
本当は音は自分が無意識のうちに鳴らしてたのかもしれない
296:本当にあった怖い名無し:2017/10/21(土)12:35:27.91ID:3D6YAoEs0.net
>>290-291
レスありがとうございます。返信遅くなりました。
>>283です。
不動産屋さんからは、部屋を借りるときも出て行くときも特に何もお話はありませんでした。
とにかく出て行く事しか頭にありませんでしたし、少しでも話題にする事が怖かったので不動産屋さんには何も言いませんでした。
今思うと、聞いてみても良かったかもしれませんね。
その部屋で、怪奇現象があったのはそれが最初で最期です。
後日談というか、その体験をしてから私の身の回りで少し妙な事が起こるようになりました。
機会があれば、その話しもここでお話しさせて頂こうと思います。
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?347
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1497957028/284-296
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私が昔体験したお話です。
その当時住んでいたのは、二階建ての古い木造のアパートだったんですが、リフォームしたばっかりで内装は綺麗に整っていました。
床も畳からフローリングに張り替えられていてピッカピカ。
間取りは1Kで風呂トイレ別、洗面所も付いていました。
キッチンが4畳で居間が6畳くらいだったかな?それで家賃4万円。
都内にしては格安で、個人的には凄く気に入っていました。
その日は、会社の飲み会で遅くなってアパートに着いたのは深夜1時近くだったと思います。終電で帰ったので。
アパートの階段を上がって自分の部屋の玄関前まで来た時、少し違和感を感じました。
今思えば、この時に警戒して部屋に入るのを辞めておけば良かったと心底後悔しています。
うちは玄関を入ってすぐ左手側に台所、右手側に洗面所とトイレ、お風呂場に続く扉があって、正面に台所と居間とを仕切る引き戸がありました。
いつもはこの引き戸は開けっ放しにしていて、料理するときなんかに特別に締め切るようにしていました。
285:本当にあった怖い名無し:2017/10/19(木)18:09:05.83ID:H59Bn/Lp0.net
玄関の前まで来たとき、扉の横にある台所のガラス戸越しに、何かが揺れてる様な気配を感じました。
しかし、その時は、反対側の窓から入り込んだ走行車のライトか何かだろうと思い込んでいました。
スーツのポケットから鍵を取り出して何の気なしに玄関を開けました。
すると、何かが部屋の中で揺れているんです。
部屋が暗くてよく見えないんですが、居間の天井から何か長いものが垂れ下がっているんです。
開けっ放しにされた引き戸の入り口で。
それが、ゆっくり、ゆーっくり、左右にゆらゆらと揺れています。
当然、そんなものを部屋に取り付けた覚えはなかったので、その場に立ち尽くしてしまいました。
しばらくすると目がだんだんと慣れてきました。
そうして、外の月明かりの助けなども借りて目を凝らしてよく見てみると、それはどうやら、ヒトの頭部のようなんです。
286:本当にあった怖い名無し:2017/10/19(木)18:11:41.76ID:H59Bn/Lp0.net
どうやってかは分からないですが、ヒトが天井から逆さまにぶら下がっていて、白く光る首筋から生えた頭部と長い髪の毛とを、身体全体を使いながら、振り子のようにゆらゆらと左右に揺らしているんです。
顔は確認できないので、自分とは反対の方向を向いていることはわかりました。
一時すると、さっきよりも揺れがだんだんと激しくなっているのに気づきました。
はじめは、ゆらゆらだったのが、今はゆーら、ゆーら。
それに伴って段々と振り幅も大きくなってきています。
その間も、怖くて身動き1つ取れません。何より、物音を立ててそいつが振り向いてしまうのが、もう怖ろしくて怖ろしくて何もできませんでした。
287:本当にあった怖い名無し:2017/10/19(木)18:13:16.57ID:H59Bn/Lp0.net
そうしてるうちに、到とう揺れが激しくなってきました。
頭を右から左へ、ゆっさ、ゆっさと揺しながら、それを追う様に長い髪も激しく揺れます。
髪の毛が擦れる音も微かに聞こえてきて、木製の天井もギィギィと音を立て始めました。
頭を振る速度はさらに激しさを増し、振り幅も遂には頭部を天井に打ちつける程となって、
ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
と、ものすごい速度で打ち鳴らし始めました。
長い髪は振り乱されてメチャクチャ。
髪の毛が擦れる音も、もうハッキリと聞こえてきて天井もギィッ!ギィッ!と大きくしなる音を響かせています。
もう本当にヤバいっ!と思い目を瞑った瞬間、バタンッ!と音がして心臓が一瞬止まりました。
288:本当にあった怖い名無し:2017/10/19(木)18:14:43.30ID:H59Bn/Lp0.net
ハッとして振り返ると、お隣さんが出てきて、静かにしてくれませんか?とひと言。
気づくと音は止んでいて、そいつももう居なくなっていました。
その日は流石に部屋に入る勇気は無く、近くのネカフェに泊まりました。
明るくなってから恐る恐るアパートへ帰えると、部屋はいつも通り。
ただ、そいつがぶら下がっていたであろう天井の下には、長い髪の毛が何十本も散らばっていました。
その後、部屋から必要なものだけを持ち出してホテル暮らしを数週間した後、早々に引っ越しをしました。
以上、私が体験したお話しです。
290:本当にあった怖い名無し:2017/10/19(木)21:02:26.99ID:WOsaD0w40.net
>>288
ちょっと・・・めっちゃ怖いんだけど。
夜中にトイレに起きれなくなった。
そんなんがウチの天井から生えてたらと思うと・・。
もう少し詳細なり、その部屋を借りる時の不動産屋の話なり、後日談とかないですか?
すごい気になるわ。
291:本当にあった怖い名無し:2017/10/19(木)21:06:25.17ID:WOsaD0w40.net
連投ごめんね。
その部屋に越してから、会社の飲み会後のその体験まで、何も無かったの?
その部屋を借りてどれくらいでその現象が?
293:本当にあった怖い名無し:2017/10/19(木)21:39:11.94ID:9YiJywPk0.net
本当は音は自分が無意識のうちに鳴らしてたのかもしれない
296:本当にあった怖い名無し:2017/10/21(土)12:35:27.91ID:3D6YAoEs0.net
>>290-291
レスありがとうございます。返信遅くなりました。
>>283です。
不動産屋さんからは、部屋を借りるときも出て行くときも特に何もお話はありませんでした。
とにかく出て行く事しか頭にありませんでしたし、少しでも話題にする事が怖かったので不動産屋さんには何も言いませんでした。
今思うと、聞いてみても良かったかもしれませんね。
その部屋で、怪奇現象があったのはそれが最初で最期です。
後日談というか、その体験をしてから私の身の回りで少し妙な事が起こるようになりました。
機会があれば、その話しもここでお話しさせて頂こうと思います。
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?347
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1497957028/284-296
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突然の怪奇現象
2017.10.21 (Sat) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
339名前:本当にあった怖い名無し2006/09/03(日)00:43:22ID:CL1ov69B0
昔付き合ってた彼女の影響で、視界の端っこのほうに本来見えてはいけない人たちが見えるようになってしまった。
最初の頃は錯覚と思い込んでいたが、地元の飲み屋に行った時にトイレの前に体育座りをしている女の子を
「あの子寂しそうなんだけど」
とリスカ痕のある娘に話したところ、
「あなたも見えるんだ」
と言われたことにより「見える」ことを認識し現在に至る。
以前このスレに書き込んだことがあるのを思い出し、今回もカキコしてみようと思う。
つい先日、盆前の出来事です。会社内での出来事・・・
私の任されている課は工事やメンテナンスが主な業種の為、とにかく残業が多い。
総勢といってもたった7名の部署だが、全員帰社が遅くなるという事で、私一人、社内で全員の帰社を待つことにした。
340名前:339 2006/09/03(日)00:44:22ID:CL1ov69B0
遅れている仕事を取り戻そうと躍起になってパソにデータを打ち込んでいたところ、電話が入った。
「はい」
相手は何も言ってこない。
間違いだろうと思いながら電話を切り、パソの画面を見た瞬間に気が付いた。
「内線だよ・・・社内には誰もいないはず・・・」
間仕切りはしてあるが、全ての部署が同じフロアに入っている小さな会社だ。
入った内線の番号は「11」。
ホントかよ・・・先月鬱になってやめた奴の机からだった。
間仕切りの上から実体のない誰かにのぞき込まれている気がしてしまい、仕事に身が入らない。
時計は10時半。駐車場を挟んで国道に面している為、交通量は多い。
「駐車場でタバコでも吸って気分を入れ替えよう」
立ち上がって向きを変えた途端、視界の端にスーツ姿の男が見えた。
私はいつもの気付かないフリをしながら階段へのドアを開けると、今度は給湯室に入っていく男の後ろ姿を見るが、これも気付かないフリで階段を駆け下りた。
裏口のドアを勢いよく開け、ゆっくりとタバコを吸いながら落ち着きを取り戻す。
フロアに戻らずこのまま全員の帰社を待つ事も考えたが、電話の応対が出来なくなってしまう。
これは無理な考えだ。
341名前:339 2006/09/03(日)00:45:16ID:CL1ov69B0
「そう夜中という時間ではないし目の前にはこんなに車が走っている。まだ出て来る時間帯では無いだろう。」
無理矢理自分に言い聞かせ、気分転換にトイレに立ち寄った。
これがいけなかった。
強がりを言ったところで社内には私一人である。
トイレの入り口ドアを開けたまま小をしていた・・・
「キィ・・バタン」
ドアが閉まった。
背筋がぞっとし冷や汗が出てくるが、何事も気付かないフリをする。
私は今まで全てそうやってやり過ごしてきた。
変な自信ではあるが、
「大丈夫だろう」
という気持ちはある。
しかし、ここで手を洗いながら鏡を見るような強い精神は持ち合わせていないため、手も洗わず鏡を見ないように入り口のドアを開ける。
342名前:339 2006/09/03(日)00:46:00ID:CL1ov69B0
開かない・・・押す・引くを間違えたとかそんな洒落では済まない・・・
視界の左端には鏡がある。
一番右の鏡に映っているのは私。
じゃあ真ん中の鏡に映っているのは誰だ?鏡に対して正面向いてる奴は誰だ!?
「ドン!ドンドンドンドン!」
裏口ドアから勢いよく音が飛び込んできた。
と、同時にトイレのドアが開いた。
確認もせず裏口を開けると、真っ黒な姿の部下達がブスッとした表情で立っていた。
私は安堵の表情で
「お疲れさん」
と声をかけると、部下達が開口一番言い始めた。
「カギ開けといてくださいよー」
・・・当然閉めたつもりはない。
「なんかあったんすか?えらい何回も会社から電話がありましたけど、出ると切れちゃうんすよ。何回もっすよ!」
「俺はフツーに帰社何時になる?って聞かれたけど、課長からじゃないんすよ。誰だろ?」
「俺、電話は無かったけどー裏口開いてないし、駐車場に着いた途端フロアの電気消えるしー。いじめられてるのかと思った。」
等々。
「いやいや、社内は私一人だよ。私も今散々な目にあってたところだよ。」
皆キョトンとした顔をしている。
343名前:339 2006/09/03(日)00:46:33ID:CL1ov69B0
「まぁ全員帰ってきたことだし、伝票は週明けの朝イチに出せばいい。今日は何か変だ。机の上だけ整理して、即帰ろう。」
「あれ?」
皆で階段を上りながら現場班長が声をだす。
「誰かまだいたんすね。今給湯室に誰か行きましたもん。」
・・・そんなはずない。
「ん?倉庫にも誰かいますって。どしたんすか?課長。」
・・・絶対にいない。
なぜか真っ暗になってしまったフロアをガラス戸越しに見る。
部下達が勢いよくガラス戸を開ける。
!!
「わぁっっ!!」
先頭に入った班長が後ずさりする。
なんとフロア内に鬱でやめたはずのKがいる!すごい形相でこちらをにらみつけている。
「Kさんっ!」
皆一同に声を出し、私も思わず
「なにやってんだっ!」
と言ってしまった。
「でんきっ!電気!!」
と誰かが声を出す。
あわてて電気をつけると・・・Kが消えた・・・
344名前:339 2006/09/03(日)00:47:03ID:CL1ov69B0
「やばいっやばいっやばいっっ」
班長が叫ぶと他の部下達もそれに追従し始め、ただならぬ雰囲気を感じ取ったようだ。
「大事な物だけ取って早くここを出たほうがいい。はやくしろ!」
皆一斉に走り出す。
私の大事な荷物はポケットに入っていたため、フロア入り口のドアを半開きに足で支えながら皆を待った。その時!
フロアの電気が消えた・・・
私の後ろにも誰かがいる・・・給湯室から戻ってきたのだろうか・・・
シーンとしたフロア内で、いきなり
「ドン!ドン!ドドドドドドドドッ!!!」
ものすごい音が鳴り始めた!
真下の倉庫からの突き上げ音、屋根から何十人という人数による足踏み音、あまりの大きさに一瞬平衡感覚を失い、よろけそうになる。
「うわぁぁ!うわぁぁーー!!まど!窓!」
誰かが叫ぶ!
私たちは見られていた・・・窓の外には大勢、まさしく何十人という人数の者達がこちらを凝視していたのだ。たまらずに座り込む。
「ダメだ、無理だ」
私はこの言葉をずっと言っていたような気がする。
顔を上げる事が出来ない・・・
345名前:339 2006/09/03(日)00:48:25ID:CL1ov69B0
「ドン!ガシャーン!」
・・・外で事故が起きたようだ。いつのまにか音は消えていた・・・すかさず皆荷物を抱え込み、階段を駆け下りて外に出た。
会社の駐車場と歩道の境目の花壇が見事に破壊され、社旗掲揚ポール寸前のところで大型トラックが止まっていた。
思えばこの事故のおかげで正気を取り戻せたような気がするが、たまらず運転席をのぞき込むとハンドルに顔を埋めた運転手がいる。
「大丈夫ですか?」
声をかけると、
「あぁぁーあぁぁー」
と声にならないうめき声を発している。
「やっちったーやっちまったぁー」
「まぁまだ自爆だから。相手がどうこうって言うのはないからー」
「え?えっ?いきなり集団で飛び出して来て・・・やっちったーって・・・」
ホントかよ・・・間違いない・・・さっき私たちを見てた者達だ・・・
「大丈夫、あれは生身の人間じゃないからー」
と言いたかったが、なぜかその時はぐっとこらえてしまった。
346名前:339 2006/09/03(日)00:49:04ID:CL1ov69B0
社内に戻る気はさらさら無かった。
相手はいないし物損のみの事故である。
運転手の免許証をデジカメで写し、ナンバーも撮った。
今日はレッカーを呼び、メーカー修理工場で朝を待つとの事なので名刺を渡し会社をあとにする。
誰も一人になりたい奴など今日はいなかった。
外の水道で顔を洗わせて、着替えもさせる。
皆で屋台に行き朝まで飲んだ。
とにかく太陽がでるまで帰りたくなかった。
あすからは夏期休暇だ。
夏期休暇明け・・・
休暇中に総務の者に連絡しておいたせいか、花壇破壊に対する驚きの声はほとんどと言っていいほど無かった。
部下達からの声も、
「あの日はちょっと信じられないっすよねぇ」
などと思ったよりショックはなさそうだった。
総務から内線が入り、打ち合わせ室に入る。
347名前:339 2006/09/03(日)00:49:44ID:CL1ov69B0
「例の事故の運転手の会社に電話しました・・・会社に戻ってないようです。というか、戻れませんでした。あの後、メーカー修理完了後に今度はガードレールを突き破る事故をおこし、道路下に車ごと落下し、死亡しました・・・」
「うそだろ?」
「本当です。地方紙ですが新聞にも載ったという事で、保険屋さんに提出するための記事をこちらにも送ってもらう手配を取ったところです。それと・・・Kさんですが、亡くなってはいないですよ。今のところは。ただ、未遂を起こしたとのことで、今ちょうど死の淵をさまよっているところらしいです。」
ん?じゃあKの生き霊だったのか?Kがここに来た理由が分からない。
多分、守ってくれたんだと勝手に思う事にした。
Kが鬱になったのは、仕事内容ではなく、もしかしてこれだったのか?人一倍残業が多かったKは、この事を誰よりも良く知っていたのかもしれない・・・
348名前:339 2006/09/03(日)00:50:13ID:CL1ov69B0
その後・・・誰もいないはずの倉庫で陳列棚の倒壊が二回。
他の者が残業している間に裏口からひっきりなしの呼鈴があり、開けたら誰もいない。
と思ったらフロアのドアが開く音。
給湯室での女性事務員失神事件等々、休暇明けの辞表提出者3名というなかなかお騒がせな会社である。
ましてや、今現在も当然「それら」による現象は続いており、最悪の社内環境である。
お払いもしたが、お札はどこかに吹っ飛ばされ、サカキは次の日に葉がほとんど取れ落ち、水はスッカラカン、塩なんぞ誰かが全部舐めてしまったかのようにキレイに無くなっている。
社内総勢約50名が「霊」の存在を信じる事となり、アンチ大○教授である。
是非とも科学のチカラで解明して頂きたい。
社名を挙げる事は出来ないが、今現在求人募集をかけている。日本一長い国道沿いの会社への就職は気をつけていただきたい。
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?141
http://mimizun.com/log/2ch/occult/1156868933/339-348
.
昔付き合ってた彼女の影響で、視界の端っこのほうに本来見えてはいけない人たちが見えるようになってしまった。
最初の頃は錯覚と思い込んでいたが、地元の飲み屋に行った時にトイレの前に体育座りをしている女の子を
「あの子寂しそうなんだけど」
とリスカ痕のある娘に話したところ、
「あなたも見えるんだ」
と言われたことにより「見える」ことを認識し現在に至る。
以前このスレに書き込んだことがあるのを思い出し、今回もカキコしてみようと思う。
つい先日、盆前の出来事です。会社内での出来事・・・
私の任されている課は工事やメンテナンスが主な業種の為、とにかく残業が多い。
総勢といってもたった7名の部署だが、全員帰社が遅くなるという事で、私一人、社内で全員の帰社を待つことにした。
340名前:339 2006/09/03(日)00:44:22ID:CL1ov69B0
遅れている仕事を取り戻そうと躍起になってパソにデータを打ち込んでいたところ、電話が入った。
「はい」
相手は何も言ってこない。
間違いだろうと思いながら電話を切り、パソの画面を見た瞬間に気が付いた。
「内線だよ・・・社内には誰もいないはず・・・」
間仕切りはしてあるが、全ての部署が同じフロアに入っている小さな会社だ。
入った内線の番号は「11」。
ホントかよ・・・先月鬱になってやめた奴の机からだった。
間仕切りの上から実体のない誰かにのぞき込まれている気がしてしまい、仕事に身が入らない。
時計は10時半。駐車場を挟んで国道に面している為、交通量は多い。
「駐車場でタバコでも吸って気分を入れ替えよう」
立ち上がって向きを変えた途端、視界の端にスーツ姿の男が見えた。
私はいつもの気付かないフリをしながら階段へのドアを開けると、今度は給湯室に入っていく男の後ろ姿を見るが、これも気付かないフリで階段を駆け下りた。
裏口のドアを勢いよく開け、ゆっくりとタバコを吸いながら落ち着きを取り戻す。
フロアに戻らずこのまま全員の帰社を待つ事も考えたが、電話の応対が出来なくなってしまう。
これは無理な考えだ。
341名前:339 2006/09/03(日)00:45:16ID:CL1ov69B0
「そう夜中という時間ではないし目の前にはこんなに車が走っている。まだ出て来る時間帯では無いだろう。」
無理矢理自分に言い聞かせ、気分転換にトイレに立ち寄った。
これがいけなかった。
強がりを言ったところで社内には私一人である。
トイレの入り口ドアを開けたまま小をしていた・・・
「キィ・・バタン」
ドアが閉まった。
背筋がぞっとし冷や汗が出てくるが、何事も気付かないフリをする。
私は今まで全てそうやってやり過ごしてきた。
変な自信ではあるが、
「大丈夫だろう」
という気持ちはある。
しかし、ここで手を洗いながら鏡を見るような強い精神は持ち合わせていないため、手も洗わず鏡を見ないように入り口のドアを開ける。
342名前:339 2006/09/03(日)00:46:00ID:CL1ov69B0
開かない・・・押す・引くを間違えたとかそんな洒落では済まない・・・
視界の左端には鏡がある。
一番右の鏡に映っているのは私。
じゃあ真ん中の鏡に映っているのは誰だ?鏡に対して正面向いてる奴は誰だ!?
「ドン!ドンドンドンドン!」
裏口ドアから勢いよく音が飛び込んできた。
と、同時にトイレのドアが開いた。
確認もせず裏口を開けると、真っ黒な姿の部下達がブスッとした表情で立っていた。
私は安堵の表情で
「お疲れさん」
と声をかけると、部下達が開口一番言い始めた。
「カギ開けといてくださいよー」
・・・当然閉めたつもりはない。
「なんかあったんすか?えらい何回も会社から電話がありましたけど、出ると切れちゃうんすよ。何回もっすよ!」
「俺はフツーに帰社何時になる?って聞かれたけど、課長からじゃないんすよ。誰だろ?」
「俺、電話は無かったけどー裏口開いてないし、駐車場に着いた途端フロアの電気消えるしー。いじめられてるのかと思った。」
等々。
「いやいや、社内は私一人だよ。私も今散々な目にあってたところだよ。」
皆キョトンとした顔をしている。
343名前:339 2006/09/03(日)00:46:33ID:CL1ov69B0
「まぁ全員帰ってきたことだし、伝票は週明けの朝イチに出せばいい。今日は何か変だ。机の上だけ整理して、即帰ろう。」
「あれ?」
皆で階段を上りながら現場班長が声をだす。
「誰かまだいたんすね。今給湯室に誰か行きましたもん。」
・・・そんなはずない。
「ん?倉庫にも誰かいますって。どしたんすか?課長。」
・・・絶対にいない。
なぜか真っ暗になってしまったフロアをガラス戸越しに見る。
部下達が勢いよくガラス戸を開ける。
!!
「わぁっっ!!」
先頭に入った班長が後ずさりする。
なんとフロア内に鬱でやめたはずのKがいる!すごい形相でこちらをにらみつけている。
「Kさんっ!」
皆一同に声を出し、私も思わず
「なにやってんだっ!」
と言ってしまった。
「でんきっ!電気!!」
と誰かが声を出す。
あわてて電気をつけると・・・Kが消えた・・・
344名前:339 2006/09/03(日)00:47:03ID:CL1ov69B0
「やばいっやばいっやばいっっ」
班長が叫ぶと他の部下達もそれに追従し始め、ただならぬ雰囲気を感じ取ったようだ。
「大事な物だけ取って早くここを出たほうがいい。はやくしろ!」
皆一斉に走り出す。
私の大事な荷物はポケットに入っていたため、フロア入り口のドアを半開きに足で支えながら皆を待った。その時!
フロアの電気が消えた・・・
私の後ろにも誰かがいる・・・給湯室から戻ってきたのだろうか・・・
シーンとしたフロア内で、いきなり
「ドン!ドン!ドドドドドドドドッ!!!」
ものすごい音が鳴り始めた!
真下の倉庫からの突き上げ音、屋根から何十人という人数による足踏み音、あまりの大きさに一瞬平衡感覚を失い、よろけそうになる。
「うわぁぁ!うわぁぁーー!!まど!窓!」
誰かが叫ぶ!
私たちは見られていた・・・窓の外には大勢、まさしく何十人という人数の者達がこちらを凝視していたのだ。たまらずに座り込む。
「ダメだ、無理だ」
私はこの言葉をずっと言っていたような気がする。
顔を上げる事が出来ない・・・
345名前:339 2006/09/03(日)00:48:25ID:CL1ov69B0
「ドン!ガシャーン!」
・・・外で事故が起きたようだ。いつのまにか音は消えていた・・・すかさず皆荷物を抱え込み、階段を駆け下りて外に出た。
会社の駐車場と歩道の境目の花壇が見事に破壊され、社旗掲揚ポール寸前のところで大型トラックが止まっていた。
思えばこの事故のおかげで正気を取り戻せたような気がするが、たまらず運転席をのぞき込むとハンドルに顔を埋めた運転手がいる。
「大丈夫ですか?」
声をかけると、
「あぁぁーあぁぁー」
と声にならないうめき声を発している。
「やっちったーやっちまったぁー」
「まぁまだ自爆だから。相手がどうこうって言うのはないからー」
「え?えっ?いきなり集団で飛び出して来て・・・やっちったーって・・・」
ホントかよ・・・間違いない・・・さっき私たちを見てた者達だ・・・
「大丈夫、あれは生身の人間じゃないからー」
と言いたかったが、なぜかその時はぐっとこらえてしまった。
346名前:339 2006/09/03(日)00:49:04ID:CL1ov69B0
社内に戻る気はさらさら無かった。
相手はいないし物損のみの事故である。
運転手の免許証をデジカメで写し、ナンバーも撮った。
今日はレッカーを呼び、メーカー修理工場で朝を待つとの事なので名刺を渡し会社をあとにする。
誰も一人になりたい奴など今日はいなかった。
外の水道で顔を洗わせて、着替えもさせる。
皆で屋台に行き朝まで飲んだ。
とにかく太陽がでるまで帰りたくなかった。
あすからは夏期休暇だ。
夏期休暇明け・・・
休暇中に総務の者に連絡しておいたせいか、花壇破壊に対する驚きの声はほとんどと言っていいほど無かった。
部下達からの声も、
「あの日はちょっと信じられないっすよねぇ」
などと思ったよりショックはなさそうだった。
総務から内線が入り、打ち合わせ室に入る。
347名前:339 2006/09/03(日)00:49:44ID:CL1ov69B0
「例の事故の運転手の会社に電話しました・・・会社に戻ってないようです。というか、戻れませんでした。あの後、メーカー修理完了後に今度はガードレールを突き破る事故をおこし、道路下に車ごと落下し、死亡しました・・・」
「うそだろ?」
「本当です。地方紙ですが新聞にも載ったという事で、保険屋さんに提出するための記事をこちらにも送ってもらう手配を取ったところです。それと・・・Kさんですが、亡くなってはいないですよ。今のところは。ただ、未遂を起こしたとのことで、今ちょうど死の淵をさまよっているところらしいです。」
ん?じゃあKの生き霊だったのか?Kがここに来た理由が分からない。
多分、守ってくれたんだと勝手に思う事にした。
Kが鬱になったのは、仕事内容ではなく、もしかしてこれだったのか?人一倍残業が多かったKは、この事を誰よりも良く知っていたのかもしれない・・・
348名前:339 2006/09/03(日)00:50:13ID:CL1ov69B0
その後・・・誰もいないはずの倉庫で陳列棚の倒壊が二回。
他の者が残業している間に裏口からひっきりなしの呼鈴があり、開けたら誰もいない。
と思ったらフロアのドアが開く音。
給湯室での女性事務員失神事件等々、休暇明けの辞表提出者3名というなかなかお騒がせな会社である。
ましてや、今現在も当然「それら」による現象は続いており、最悪の社内環境である。
お払いもしたが、お札はどこかに吹っ飛ばされ、サカキは次の日に葉がほとんど取れ落ち、水はスッカラカン、塩なんぞ誰かが全部舐めてしまったかのようにキレイに無くなっている。
社内総勢約50名が「霊」の存在を信じる事となり、アンチ大○教授である。
是非とも科学のチカラで解明して頂きたい。
社名を挙げる事は出来ないが、今現在求人募集をかけている。日本一長い国道沿いの会社への就職は気をつけていただきたい。
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?141
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