都市伝説・・・奇憚・・・blog
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テケテケ類話(2)
2014.01.11 (Sat) | Category : 都市伝説・定番
夕方。人気のない学校の廊下を歩いていると、何処からともなく奇妙な音が聞こえてくる。
ジョキン。ジョキン。ジョキン。ジョキン……。
ハサミを開いたり閉じたりするような不気味な音。
その音が聞こえたら、すみやかに帰路を逃げた方が良い。間違っても、その音の源を探そうとしない方が良い。
無事、家に帰りつきたければ。
ジョキン。ジョキン。ジョキン。ジョキン……。
その日、居残りで教室を出るのが遅くなった少年は、廊下の奥から響く、怪しい音を耳にした。
一体何の音だろう?
元から、好奇心旺盛な少年。怪音の正体を突き止めようと、音のする方に足を踏み入れてしまった。
ジョキン。ジョキン……。
音は、少年が廊下を進むごとに大きく、近くなってくる。
薄暗い廊下を、先へ先へと一歩踏みしめ、辿り着いたのは行き止まり。そこで少年は、音の主をついに見つけた。
ジョキン。ジョキン……。
廊下の最奥。暗がりの隅っこ。そこに蹲る人影から響く、ハサミの音。
男か女か、大人か子供かも解らぬ影は、何かを切り刻んでいるのだろうか。足を止めた少年が見つめる先で、ハサミの音を響かせ続ける。
だが、唐突に、ハサミの音が止まった。
耳が痛くなるような沈黙。
立ち去ることも、目を逸らすことも出来ずに、影を見つめ続ける少年。
やがて、その影がむくり、と頭を上げた。
そしてゆっくりと、ゆっくりと少年の方にふりかえり、ニヤリ……と人とは思えぬ不気味な笑み。
恐ろしい笑顔に、少年は脱兎のごとく駆け出した。
長い廊下を、昇降口を目指して必死に走る。だが、
テケテケテケテケテケテケテケ……。
と、奇妙な笑い声のような音が、背後から響いてきた。
走りながらふりかえると、そこには見たこともないような怪物が少年を追いかける姿があった。
右手に鎌を持ち、左手に大きなハサミを持った幽霊みたいに下肢のない男。恐ろしい形相で奇妙な笑い声を上げながら、すごい早さで少年に迫ってくる。
助けを求めて叫びながら逃げ惑う少年。いくら逃げても怪物はしつこく少年を追い、どんどん間隔を狭めていく。
そして、笑い声と刃物の擦れる音がすぐ背後で響いたその直後。断末魔と共に、少年の赤い血が廊下にぶちまけられた。
学校の廊下で、出会った者を追いかける妖怪テケテケ。
追いつめられた顛末には諸説あり、
・下肢を切断されてテケテケの仲間にされる。
・バラバラに切り刻まれる。
・どこかに連れていかれる。
・指でつつかれたり、噛みつかれるとその部分が腐る。
等があり、助かる術に関しては、
・転べば助かる。
・途中にある角を曲がれば助かる。
・「地獄に帰れ」と叫べば追い払える。
などの噂が伝わっている。
夕暮れにハサミの音が聞こえたら。或いは、
テケテケテケテケテケ……。
という笑い声が廊下の奥から聞こえたら、すみやかに帰宅した方が良い。
テケテケに会いたくなければ。
(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)
ジョキン。ジョキン。ジョキン。ジョキン……。
ハサミを開いたり閉じたりするような不気味な音。
その音が聞こえたら、すみやかに帰路を逃げた方が良い。間違っても、その音の源を探そうとしない方が良い。
無事、家に帰りつきたければ。
ジョキン。ジョキン。ジョキン。ジョキン……。
その日、居残りで教室を出るのが遅くなった少年は、廊下の奥から響く、怪しい音を耳にした。
一体何の音だろう?
元から、好奇心旺盛な少年。怪音の正体を突き止めようと、音のする方に足を踏み入れてしまった。
ジョキン。ジョキン……。
音は、少年が廊下を進むごとに大きく、近くなってくる。
薄暗い廊下を、先へ先へと一歩踏みしめ、辿り着いたのは行き止まり。そこで少年は、音の主をついに見つけた。
ジョキン。ジョキン……。
廊下の最奥。暗がりの隅っこ。そこに蹲る人影から響く、ハサミの音。
男か女か、大人か子供かも解らぬ影は、何かを切り刻んでいるのだろうか。足を止めた少年が見つめる先で、ハサミの音を響かせ続ける。
だが、唐突に、ハサミの音が止まった。
耳が痛くなるような沈黙。
立ち去ることも、目を逸らすことも出来ずに、影を見つめ続ける少年。
やがて、その影がむくり、と頭を上げた。
そしてゆっくりと、ゆっくりと少年の方にふりかえり、ニヤリ……と人とは思えぬ不気味な笑み。
恐ろしい笑顔に、少年は脱兎のごとく駆け出した。
長い廊下を、昇降口を目指して必死に走る。だが、
テケテケテケテケテケテケテケ……。
と、奇妙な笑い声のような音が、背後から響いてきた。
走りながらふりかえると、そこには見たこともないような怪物が少年を追いかける姿があった。
右手に鎌を持ち、左手に大きなハサミを持った幽霊みたいに下肢のない男。恐ろしい形相で奇妙な笑い声を上げながら、すごい早さで少年に迫ってくる。
助けを求めて叫びながら逃げ惑う少年。いくら逃げても怪物はしつこく少年を追い、どんどん間隔を狭めていく。
そして、笑い声と刃物の擦れる音がすぐ背後で響いたその直後。断末魔と共に、少年の赤い血が廊下にぶちまけられた。
学校の廊下で、出会った者を追いかける妖怪テケテケ。
追いつめられた顛末には諸説あり、
・下肢を切断されてテケテケの仲間にされる。
・バラバラに切り刻まれる。
・どこかに連れていかれる。
・指でつつかれたり、噛みつかれるとその部分が腐る。
等があり、助かる術に関しては、
・転べば助かる。
・途中にある角を曲がれば助かる。
・「地獄に帰れ」と叫べば追い払える。
などの噂が伝わっている。
夕暮れにハサミの音が聞こえたら。或いは、
テケテケテケテケテケ……。
という笑い声が廊下の奥から聞こえたら、すみやかに帰宅した方が良い。
テケテケに会いたくなければ。
(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)
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8周年記念百物語No37:夕張のテケテケ
2013.09.29 (Sun) | Category : 都市伝説・定番
40:本当にあった怖い名無し:2010/09/10(金) 21:28:59 ID:yHm1Mr3D0
夕張出身の友人に聞いた夕張版テケテケ
夜、残業で帰りが遅くなったOLが、近道だというので薄暗い公園を早足で横切っていた。
ジャングルジムをふと見ると、真夜中の公園で、子供が肘をついてニヤニヤしている。
「こんな時間に何やってるの?」
と話しかけると、肘をついて、手に顎を乗せたままニヤニヤしている。
「お父さんとお母さんは心配しないの?」
子供は何も答えずまだニヤニヤしたままだ。
OLは気味が悪くなり、その場を立ち去ろうとした。
すると突然、
「お姉さん、遊ぼう!!!」
と言って肘を付いて、もの凄いスピードで肘で走りよって来た子供の下半身は無かった。
夕張出身の友人に聞いた夕張版テケテケ
夜、残業で帰りが遅くなったOLが、近道だというので薄暗い公園を早足で横切っていた。
ジャングルジムをふと見ると、真夜中の公園で、子供が肘をついてニヤニヤしている。
「こんな時間に何やってるの?」
と話しかけると、肘をついて、手に顎を乗せたままニヤニヤしている。
「お父さんとお母さんは心配しないの?」
子供は何も答えずまだニヤニヤしたままだ。
OLは気味が悪くなり、その場を立ち去ろうとした。
すると突然、
「お姉さん、遊ぼう!!!」
と言って肘を付いて、もの凄いスピードで肘で走りよって来た子供の下半身は無かった。
面接(4)
2013.05.25 (Sat) | Category : 都市伝説・定番
127: 本当にあった怖い名無し:2006/01/13(金) 17:29:24 ID:pppdN/Cp0
別に怖か無いんだけど、私らが就職活動の時(4年前)ウワサになった話
ヴィトンの就職面接に行った子が、面接官に
「あなたはどんな事が起きても冷静に仕事をこなせますか?」
と、聞かれて、その子が
「はい、臨機応変に対処する事ができます。」
とか何とか言った途端、面接官が一言、
「これでも・・?」
といって、目の前でその子の履歴書をビリビリに破いた。
その子は案の定動揺してしまい面接で落ちた・・という。
ヴィトンはそれでどれだけ根性の座った子かを見るって話。
それを先日妹(現在就活中)が、
「私の友達の知り合いが~」
と言って話していた。。ので、これって都市伝説なのかなぁと。
129: 本当にあった怖い名無し:2006/01/14(土) 13:44:57 ID:ADRdL/Kw0
>>127
就職の面接からみの都市伝説ならサッポロビールが有名だけど、それ初耳。
でも、何でヴィトンなんだろね?
138: 本当にあった怖い名無し:2006/01/15(日) 17:23:01 ID:xDoI1W5L0
>>127
それで、お返しに持ってたヴィトンのバッグを面接官の目の前で引き裂いて部屋を出て行った人が受かったって話を聞いた。
ま、ネタだろうけどw
143: 本当にあった怖い名無し:2006/01/16(月) 12:13:12 ID:RIBvDuGv0
>>138
あのバッグを引き裂けるなんて凄い力だな
俺ならその力を買って採用する
144: 本当にあった怖い名無し:2006/01/16(月) 14:29:54 ID:+1oYKYvi0
>>143
職種間違えてるだろw
別に怖か無いんだけど、私らが就職活動の時(4年前)ウワサになった話
ヴィトンの就職面接に行った子が、面接官に
「あなたはどんな事が起きても冷静に仕事をこなせますか?」
と、聞かれて、その子が
「はい、臨機応変に対処する事ができます。」
とか何とか言った途端、面接官が一言、
「これでも・・?」
といって、目の前でその子の履歴書をビリビリに破いた。
その子は案の定動揺してしまい面接で落ちた・・という。
ヴィトンはそれでどれだけ根性の座った子かを見るって話。
それを先日妹(現在就活中)が、
「私の友達の知り合いが~」
と言って話していた。。ので、これって都市伝説なのかなぁと。
129: 本当にあった怖い名無し:2006/01/14(土) 13:44:57 ID:ADRdL/Kw0
>>127
就職の面接からみの都市伝説ならサッポロビールが有名だけど、それ初耳。
でも、何でヴィトンなんだろね?
138: 本当にあった怖い名無し:2006/01/15(日) 17:23:01 ID:xDoI1W5L0
>>127
それで、お返しに持ってたヴィトンのバッグを面接官の目の前で引き裂いて部屋を出て行った人が受かったって話を聞いた。
ま、ネタだろうけどw
143: 本当にあった怖い名無し:2006/01/16(月) 12:13:12 ID:RIBvDuGv0
>>138
あのバッグを引き裂けるなんて凄い力だな
俺ならその力を買って採用する
144: 本当にあった怖い名無し:2006/01/16(月) 14:29:54 ID:+1oYKYvi0
>>143
職種間違えてるだろw
「親切なアラブ人」という典型的な都市伝説
2013.05.22 (Wed) | Category : 都市伝説・定番
過去に恩返し(1)、(2)として掲載した、いわゆる典型的な都市伝説である『親切なアラブ人』として知られる話。
話の大筋はこうだ。
・町で何か困っているアラブ人がいる。
(道が分からない、物をなくした、など様々)
↓
・通りかかった人(女性であることが多い)が親切心から対応する。
↓
・事態が解決したことに感謝したアラブ人がお礼に、ということで
「○月○日には○○へ近づかない方がいい」
というようなことを告げて去る。
ここで終わる話も多いが、この後
「該当日に事故が起こった」
「該当日にテロが起こった」
「不審に思った上記女性が警察に相談するとテロリストの写真を見せられ、その中に…」
と続く話もある。
この都市伝説は2001年に発生したアメリカ同時多発テロ直後に生まれたとされる、一連の同時多発テロ関連の話である。
さて、2005年に2ちゃんねるの都市伝説考察スレにこんなレスがあった。
スレ内で指摘があったが、2005年12月25日といえば、JR羽越本線脱線事故が発生している。
ただし、事故は山形県で発生したもので札幌ではないし、事故内容は豪雪によるものでテロではない(もしテロだとしたらアラブ人のテロ組織は気象兵器を完成させていて、天候を操れることになってしまう)。
ただの偶然の一致以上の何者でもないのは明白であるが、これらが結び付けられることによって新たな「都市伝説」が生まれるのもまた事実なのだろう。
話の大筋はこうだ。
・町で何か困っているアラブ人がいる。
(道が分からない、物をなくした、など様々)
↓
・通りかかった人(女性であることが多い)が親切心から対応する。
↓
・事態が解決したことに感謝したアラブ人がお礼に、ということで
「○月○日には○○へ近づかない方がいい」
というようなことを告げて去る。
ここで終わる話も多いが、この後
「該当日に事故が起こった」
「該当日にテロが起こった」
「不審に思った上記女性が警察に相談するとテロリストの写真を見せられ、その中に…」
と続く話もある。
この都市伝説は2001年に発生したアメリカ同時多発テロ直後に生まれたとされる、一連の同時多発テロ関連の話である。
さて、2005年に2ちゃんねるの都市伝説考察スレにこんなレスがあった。
46: 本当にあった怖い名無し:2005/12/18(日) 18:49:00 ID:CfewNIhgO
今弟から聞いた話。
弟の友達の友達の友達のt(ryの兄さんがこの前、たまたま通りかかったアラブ人に道を聞かれたらしい。
丁寧に教えてやった後、そのアラブ人はいたく感謝して、貴方は親切な人だからいいことを教えてあげよう、今月の25日は電車に乗らない方がいいですよ、と言い残していったって。
クリスマスにテロ予告か…とも思ったがあまりに話が出来すぎてるし友達の友達の友達の…という辺りが既に都市伝説と思ってもいいんですよね?
47: 本当にあった怖い名無し:2005/12/18(日) 18:54:54 ID:yUQrjnO10
>>46
既にもなにも、典型的な都市伝説。
62: 本当にあった怖い名無し:2005/12/21(水) 12:59:27 ID:LNaSd/KkO
ガイシュツでしたらすいません。
最近こういう話聞いたことある?
先週、兄貴の会社の人が苫小牧からヒッチハイクの外人を札幌まで乗せた所、その外人が『お前はいい奴だから教えてやる。X'masには大通り駅から札幌駅には行くな』と言われ、気になって警察に行ったところ、外国人テロリストの重要注意人物の写真一覧を見せられたらヒッチハイクの外人の写真があったんだって。
親戚の自衛隊に聞いたら実際に大通り駅付近から札幌駅付近には厳戒体制の準備が内密に出てたんだって。
板汚しでしたらすいません。出先の携帯からなもので。
スレ内で指摘があったが、2005年12月25日といえば、JR羽越本線脱線事故が発生している。
ただし、事故は山形県で発生したもので札幌ではないし、事故内容は豪雪によるものでテロではない(もしテロだとしたらアラブ人のテロ組織は気象兵器を完成させていて、天候を操れることになってしまう)。
ただの偶然の一致以上の何者でもないのは明白であるが、これらが結び付けられることによって新たな「都市伝説」が生まれるのもまた事実なのだろう。
鞠つき
2013.03.27 (Wed) | Category : 都市伝説・定番
4 愛のVIP戦士 Mail: 投稿日: 2007/02/12(月) 16:40:36.86 ID: rllXYl5gO
五年三組の担任の綿谷先生が行方不明になった。
彼女の自宅には特に変わったところもなく、財布などの金目の物は学校の職員室に置きっぱなしになっていたため、校内では綿谷先生が何らかの事件に巻き込まれたのではないかとうわさされていた。
そのため私のいる小学校では集団下校が義務付けられるようになり、放課後に運動場で遊ぶ生徒はいなくなった。
そんなある日の放課後、私が一人でボール遊びをしようと思っていたところ、運動場で一人の生徒を見つけた。
彼はサッカーボールを蹴って一人で遊んでいた。
私は彼に近付いて話かけた。
「ねぇ君、何でここにいるの?生徒はもう帰らなきゃだめなんだよ?」
するとその子は私を見て怪訝な顔をした。
「うるさいな、俺は学校で遊びたいんだよ。それにお前だって残ってるじゃないか」
「私は人のいない運動場で思いっきり遊びたかっただけなの」
私は言った。
空では太陽が沈む気配を見せていて、夕日が空気を赤く染めていた。
真っ赤な光が私の目の前にいる彼の顔を照らしていたため、私からは彼の顔が良く見えたが、おそらく彼からは逆光になって私の顔はよく見えないのだろうと、私は思った。
6 2 Mail: 投稿日: 2007/02/12(月) 16:41:34.96 ID: rllXYl5gO
「なぁ知ってるか?」不意に彼が言った。 「鞠つき生徒の話」
「何?それ」
私が言うと彼がにやりと笑った。夕日が彼の顔に影を映し出し、そのせいで彼の顔が不気味に見える。
「放課後の校内に一人で残ってるとさ、鞠つきしている生徒がいるんだ。どこのクラスかも分からないし、誰なのかも分からない。で、良く見たらその子のついている物は鞠じゃないんだ」
「じゃあ、なんなの?」
私は息をのんで言った。
「……首だよ。自分の首」
そう言って彼はサッカーボールを壁に蹴った。ボールが壁にぶつかって、また彼の足元に戻る。
私が肩を震わせると彼はケラケラと笑った。そこで、彼が私をからかっていると気付いた。
「もう、脅かさないでよ」
「ごめんごめん」
彼はそういった後、続けて言った。
「そんなことより、どうせ二人だけなんだし、何かして遊ばないか」
そう言って彼はニコッと笑った。それは先ほどのような不気味なものではなく、屈託のない子供の笑顔だった。
誰もいない運動場に、乾いた風が吹いた。 それは土を巻き上げ、私の視界を朧にす る。
「それじゃあ、鞠つきしようか」
私が言うと、彼は少しだけ笑顔を強張らせた。どうやら私が先ほどの仕返しをしていると思っているようだ。
「なんだよ、さっきの続きか?からかって悪かったって」
彼が言うのを無視して、私は手に持っているボールをついた。不思議なくらいそれは良く跳ねた。
ポーンと言う音が、静かな運動場にこだま した。
7 3 Mail: 投稿日: 2007/02/12(月) 16:42:20.50 ID: rllXYl5gO
「さっきの話ね、少しだけ間違ってるよ」
唐突に私が言うと、彼はえっ?と言う顔を した。
「鞠をつくのは女の子なの。そして突いていたのは自分の首じゃない。友達の首なの。友達のいなかった女の子はよくクラスの友達に苛められていて、いっつも一人で鞠つきをしていたの」
彼がつばをのむ音が聞こえた。私はかまわずに続ける。
「彼女はクラスのみんなが大嫌いだった。だってみんな、いつも彼女をからかって、罵って、彼女の筆箱を捨てたりするんだよ?ひどいでしょ?だから彼女はクラスのみんなの首をもぎ取って鞠つきしようって思ったの。それは彼女にとって素晴らしいアイデアだったんだ」
私はまたボールをついた。ポーン、という 無機質な音が響き渡る。
「だけどある日彼女は死んでしまったの。事故で。これからやっと楽しい事をしようって時だったのに、かわいそうだよね。だから彼女は今も成仏できずに、学校をさまよっては、昔の同級生をさがしているんだ」
私はまた、ボールをついた。すると地面に石があったらしく、ボールは目の前の少年の方へ転がって行った。
ボールを見た少年は、うわっ、と言って尻餅をついた。
夕日に照らされた綿谷里子ちゃんの顔が、地面を転がっていた。
(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)
五年三組の担任の綿谷先生が行方不明になった。
彼女の自宅には特に変わったところもなく、財布などの金目の物は学校の職員室に置きっぱなしになっていたため、校内では綿谷先生が何らかの事件に巻き込まれたのではないかとうわさされていた。
そのため私のいる小学校では集団下校が義務付けられるようになり、放課後に運動場で遊ぶ生徒はいなくなった。
そんなある日の放課後、私が一人でボール遊びをしようと思っていたところ、運動場で一人の生徒を見つけた。
彼はサッカーボールを蹴って一人で遊んでいた。
私は彼に近付いて話かけた。
「ねぇ君、何でここにいるの?生徒はもう帰らなきゃだめなんだよ?」
するとその子は私を見て怪訝な顔をした。
「うるさいな、俺は学校で遊びたいんだよ。それにお前だって残ってるじゃないか」
「私は人のいない運動場で思いっきり遊びたかっただけなの」
私は言った。
空では太陽が沈む気配を見せていて、夕日が空気を赤く染めていた。
真っ赤な光が私の目の前にいる彼の顔を照らしていたため、私からは彼の顔が良く見えたが、おそらく彼からは逆光になって私の顔はよく見えないのだろうと、私は思った。
6 2 Mail: 投稿日: 2007/02/12(月) 16:41:34.96 ID: rllXYl5gO
「なぁ知ってるか?」不意に彼が言った。 「鞠つき生徒の話」
「何?それ」
私が言うと彼がにやりと笑った。夕日が彼の顔に影を映し出し、そのせいで彼の顔が不気味に見える。
「放課後の校内に一人で残ってるとさ、鞠つきしている生徒がいるんだ。どこのクラスかも分からないし、誰なのかも分からない。で、良く見たらその子のついている物は鞠じゃないんだ」
「じゃあ、なんなの?」
私は息をのんで言った。
「……首だよ。自分の首」
そう言って彼はサッカーボールを壁に蹴った。ボールが壁にぶつかって、また彼の足元に戻る。
私が肩を震わせると彼はケラケラと笑った。そこで、彼が私をからかっていると気付いた。
「もう、脅かさないでよ」
「ごめんごめん」
彼はそういった後、続けて言った。
「そんなことより、どうせ二人だけなんだし、何かして遊ばないか」
そう言って彼はニコッと笑った。それは先ほどのような不気味なものではなく、屈託のない子供の笑顔だった。
誰もいない運動場に、乾いた風が吹いた。 それは土を巻き上げ、私の視界を朧にす る。
「それじゃあ、鞠つきしようか」
私が言うと、彼は少しだけ笑顔を強張らせた。どうやら私が先ほどの仕返しをしていると思っているようだ。
「なんだよ、さっきの続きか?からかって悪かったって」
彼が言うのを無視して、私は手に持っているボールをついた。不思議なくらいそれは良く跳ねた。
ポーンと言う音が、静かな運動場にこだま した。
7 3 Mail: 投稿日: 2007/02/12(月) 16:42:20.50 ID: rllXYl5gO
「さっきの話ね、少しだけ間違ってるよ」
唐突に私が言うと、彼はえっ?と言う顔を した。
「鞠をつくのは女の子なの。そして突いていたのは自分の首じゃない。友達の首なの。友達のいなかった女の子はよくクラスの友達に苛められていて、いっつも一人で鞠つきをしていたの」
彼がつばをのむ音が聞こえた。私はかまわずに続ける。
「彼女はクラスのみんなが大嫌いだった。だってみんな、いつも彼女をからかって、罵って、彼女の筆箱を捨てたりするんだよ?ひどいでしょ?だから彼女はクラスのみんなの首をもぎ取って鞠つきしようって思ったの。それは彼女にとって素晴らしいアイデアだったんだ」
私はまたボールをついた。ポーン、という 無機質な音が響き渡る。
「だけどある日彼女は死んでしまったの。事故で。これからやっと楽しい事をしようって時だったのに、かわいそうだよね。だから彼女は今も成仏できずに、学校をさまよっては、昔の同級生をさがしているんだ」
私はまた、ボールをついた。すると地面に石があったらしく、ボールは目の前の少年の方へ転がって行った。
ボールを見た少年は、うわっ、と言って尻餅をついた。
夕日に照らされた綿谷里子ちゃんの顔が、地面を転がっていた。
(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)
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