都市伝説・・・奇憚・・・blog
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私もきさらぎ駅を知っていて、2回ほど行ったことがあるので。。
2020.07.28 (Tue) | Category : 体験特集
信じてもらえないのを承知のうえで書きます。私もきさらぎ駅を知っていて、2回ほど行ったことがあるので。。
私は霊感が強く、いつでも霊と話したり幽体離脱できるのですが、きさらぎ駅は霊界にある場所です。古めかしい電車にのってきさらぎ駅に着くと、駅を出たところにはその人の行きたい場所が現れるんです(ファンタジーぽくなってすみませんが本当です)。でもいろんな霊の「行きたい場所」を反映して、建物や施設が現れたり消えたり頻繁に駅周辺の環境が変わるので、そこには案内役の霊が常にいて「いまはあそこに◯◯がありますよー」と教えてくれます。
1回目に幽体離脱して行ったのは3年前くらいだったと思います。はっきり覚えてませんがなぜかそのときは電気屋さんがありました笑
2回目は今日の14時ごろ、昼寝したときに幽体離脱して行きました。自分は行きたい場所として、スヌーピーミュージアム(?)と、ドッグパークみたいなものを希望して(犬派なので)、そしたら希望どおりに2つの施設ができて、さっそく見て回ろうとしたのですが、よく考えたらこんな時間なので母も妹も起きてるからこっちにいないし(寝ている間は霊感の有無にかかわらず誰でも幽体離脱しているのです。霊感がないとその体験の記憶を維持できないだけで。)、ひとりでまわってもつまらないなと思って、すぐにこの世に帰ってきてしまいました。
で、目が覚めて「そういえばきさらぎ駅って名前の駅、この世にもあるのかなー。あってもおかしくない名前だよなー」と思って軽い気持ちで検索したら、都市伝説が出てきて、しかも怖い話になっていたので大変驚いて思わずこちらにコメントしてしまいました。。
向こうではきさらぎ駅は霊たちの行きたい場所を実現してくれる、オアシスみたいな場所なのですが。。ちなみに表記もまったく同じ、ひらがなで「きさらぎ駅」です。
私なりに何が起きたのか考えてみたのですが、普段は霊感などまったくないはすみさんが、疲れていたかなんかでたまたま一時的に霊視ができてしまって霊界の光景が見えた。そこが「きさらぎ駅」だったが、そこは霊の行きたい場所を反映する場所なので、生きている人間の肉眼で見ても何もないようにしか見えなかった。
こういう風に生身の人間が霊界に迷い混んだ場合は、必ずパトロールしている霊がこの世に戻してくれるので、車に乗せてくれた人がそれかな?きっと一時的な体験で、戻れたとおもいます。
このコメントに降臨したはすみさんのおっしゃるように7年経過したということはないと思います。本当にご本人でしたらすみません。どんな不思議体験があるのかわからないので、偽物とも言い切れないですね。なんにせよ本当に不思議な話です。。
長々と失礼しました⤵️
(あんさんからの投稿です。ありがとうございました)
私は霊感が強く、いつでも霊と話したり幽体離脱できるのですが、きさらぎ駅は霊界にある場所です。古めかしい電車にのってきさらぎ駅に着くと、駅を出たところにはその人の行きたい場所が現れるんです(ファンタジーぽくなってすみませんが本当です)。でもいろんな霊の「行きたい場所」を反映して、建物や施設が現れたり消えたり頻繁に駅周辺の環境が変わるので、そこには案内役の霊が常にいて「いまはあそこに◯◯がありますよー」と教えてくれます。
1回目に幽体離脱して行ったのは3年前くらいだったと思います。はっきり覚えてませんがなぜかそのときは電気屋さんがありました笑
2回目は今日の14時ごろ、昼寝したときに幽体離脱して行きました。自分は行きたい場所として、スヌーピーミュージアム(?)と、ドッグパークみたいなものを希望して(犬派なので)、そしたら希望どおりに2つの施設ができて、さっそく見て回ろうとしたのですが、よく考えたらこんな時間なので母も妹も起きてるからこっちにいないし(寝ている間は霊感の有無にかかわらず誰でも幽体離脱しているのです。霊感がないとその体験の記憶を維持できないだけで。)、ひとりでまわってもつまらないなと思って、すぐにこの世に帰ってきてしまいました。
で、目が覚めて「そういえばきさらぎ駅って名前の駅、この世にもあるのかなー。あってもおかしくない名前だよなー」と思って軽い気持ちで検索したら、都市伝説が出てきて、しかも怖い話になっていたので大変驚いて思わずこちらにコメントしてしまいました。。
向こうではきさらぎ駅は霊たちの行きたい場所を実現してくれる、オアシスみたいな場所なのですが。。ちなみに表記もまったく同じ、ひらがなで「きさらぎ駅」です。
私なりに何が起きたのか考えてみたのですが、普段は霊感などまったくないはすみさんが、疲れていたかなんかでたまたま一時的に霊視ができてしまって霊界の光景が見えた。そこが「きさらぎ駅」だったが、そこは霊の行きたい場所を反映する場所なので、生きている人間の肉眼で見ても何もないようにしか見えなかった。
こういう風に生身の人間が霊界に迷い混んだ場合は、必ずパトロールしている霊がこの世に戻してくれるので、車に乗せてくれた人がそれかな?きっと一時的な体験で、戻れたとおもいます。
このコメントに降臨したはすみさんのおっしゃるように7年経過したということはないと思います。本当にご本人でしたらすみません。どんな不思議体験があるのかわからないので、偽物とも言い切れないですね。なんにせよ本当に不思議な話です。。
長々と失礼しました⤵️
(あんさんからの投稿です。ありがとうございました)
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スイカ割り
2020.07.28 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
48:名前:トンカラリン助 2020/07/20(Mon)02:43:04
74:名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/07/06(日)20:17:25.40ID:Vq3z2+bY0
夏休み。
友人のAは、町内の子供会の役員をやっていた。
夏のイベントは、海水浴+バーベキュー。
小2の長男を連れて参加した。彼はバーベキュー係。
楽しい昼飯も無事に終わり、彼の役目も終了。ビールを片手に寝転がっていた。
横では、丁度スイカ割が始まって、自分の子供もそれに参加している所。ウトウトしていた彼の耳に、子供の声援が聞こえてくる。
「もっと右!」
「違う違う!」
大半の子供が失敗する中、最初の子供が成功した。
「やった!」
「ギャー!」
目をつぶっている彼の耳に、にぎやかな声。
しばらくすると、二個目。
「いいぞ!」
「ギャー!」
元気である。
そして三個目。
「そこだ!」
「ギャー!」
・・・・え、ギャー?
・・・それは声援というより、女性の悲鳴に近い声。
それも子供の声には思えない。彼は気になって目を開けた。
そこには楽しそうにしている子供がいるだけ。悲鳴を上げそうな女性の姿は見えない。
不審に思っている所に、最後の四個目のスイカに目がいった。
丁度狙いを定めた子供が割る所。
地面に置かれているスイカ。
・・・・いや、スイカじゃない!
少なくとも彼には、女性の生首に見えた。
子供の棒が振り下ろされる。
それは確実に生首にヒットした。
・・ぐしゃ!・・「ギャー!」
スイカが、いや首が、顔を歪ませ、悲鳴を発した。
つぶれ、二つに割れ、中から赤い液体がほとばしる。
彼は立ち上がり子供達の方へ。
『なんて事をするんだ!』
そう叫ぼうと、もう一度スイカを見ると、それはどこも不審な所のない、ただのスイカになっていた。
彼は疲れているのだと、自分に納得させて、ふたたび横になった。
そして、子供会も無事に終わった。
そして、それから数日が過ぎた。
彼は、あの日の事が気になって、ちょっと調べてみた。
すると、数年前、その海岸で女性が撲殺されていた事がわかった。
致命傷は、頭蓋骨陥没だったらしい。
(※トンカラリン助さんからの投稿です。ありがとうございました)
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74:名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/07/06(日)20:17:25.40ID:Vq3z2+bY0
夏休み。
友人のAは、町内の子供会の役員をやっていた。
夏のイベントは、海水浴+バーベキュー。
小2の長男を連れて参加した。彼はバーベキュー係。
楽しい昼飯も無事に終わり、彼の役目も終了。ビールを片手に寝転がっていた。
横では、丁度スイカ割が始まって、自分の子供もそれに参加している所。ウトウトしていた彼の耳に、子供の声援が聞こえてくる。
「もっと右!」
「違う違う!」
大半の子供が失敗する中、最初の子供が成功した。
「やった!」
「ギャー!」
目をつぶっている彼の耳に、にぎやかな声。
しばらくすると、二個目。
「いいぞ!」
「ギャー!」
元気である。
そして三個目。
「そこだ!」
「ギャー!」
・・・・え、ギャー?
・・・それは声援というより、女性の悲鳴に近い声。
それも子供の声には思えない。彼は気になって目を開けた。
そこには楽しそうにしている子供がいるだけ。悲鳴を上げそうな女性の姿は見えない。
不審に思っている所に、最後の四個目のスイカに目がいった。
丁度狙いを定めた子供が割る所。
地面に置かれているスイカ。
・・・・いや、スイカじゃない!
少なくとも彼には、女性の生首に見えた。
子供の棒が振り下ろされる。
それは確実に生首にヒットした。
・・ぐしゃ!・・「ギャー!」
スイカが、いや首が、顔を歪ませ、悲鳴を発した。
つぶれ、二つに割れ、中から赤い液体がほとばしる。
彼は立ち上がり子供達の方へ。
『なんて事をするんだ!』
そう叫ぼうと、もう一度スイカを見ると、それはどこも不審な所のない、ただのスイカになっていた。
彼は疲れているのだと、自分に納得させて、ふたたび横になった。
そして、子供会も無事に終わった。
そして、それから数日が過ぎた。
彼は、あの日の事が気になって、ちょっと調べてみた。
すると、数年前、その海岸で女性が撲殺されていた事がわかった。
致命傷は、頭蓋骨陥没だったらしい。
(※トンカラリン助さんからの投稿です。ありがとうございました)
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まるであのダルマみたいな
2020.07.25 (Sat) | Category : 人を信じすぎる人へ
47:トンカラリン助:2020/07/19(Sun)00:23:05
もしかしたら、アレは…あの国の政府も暗黙の了解で認めている大きな収入源なのではないでしょうか?
だと疑えばこそ、体験した我々も恐ろしくて当事者以外には誰にも語れませんでした。
書く事を大変にためらう内容なのですが…国名は隠しつつ思いきって投稿させていただきます。
今から十数年前…私はファッション雑誌の編集をしていました。仕事柄海外に度々出張を重ねていました。
海外出張中に休日をもらえる事は大変に稀でしたが、3日間だけコーディネーターさんとカメラマンさんと私は休日をいただけました。
それでは…このまま3人で海外旅行を楽しみましょうか?と言う事になり、その土地の普段は足を踏み入れない所へ行く事にしました。
細い路地へ路地へ歩くうちに、私達は知らず知らず怖い街へ入ってしまっていたのでした。
どこまでも続く薄いベージュ色の壁の所々にアーチ型の小さな穴が開いており檻がはめ込まれていました。
中は暗くて良く見えません。なんだか異臭も漂っていました。
私達は、
「凄い怪しいね…お洒落な国にも観光地とは違う雰囲気の所って存在するんだよね、あっ…でも僕達が観光地の綺麗な世界しか知らないだけで現地の人達にとってはこんな場所での生活が当たり前で凄く普通なのかな?アーチ型の檻はワインセラー利用なのかね?」
などと話しながら歩いていたのでした。
すると、檻の穴から
「あなた達は日本人ね?」
と流暢な日本語で女性の声がしました。
声の主を探すと、若くて綺麗な日本人女性が檻の中にいました。
でも様子が変です。目の下にクマを作り痩せていました。
そして檻から彼女の全体像を覗き込んでハッとしました。
…彼女の両足はくるぶしから下が切断されていて無かったのです。
彼女「ここはね、とても怖い所なのよ…絶対に日本人なんかが来ては…いけないのよ…ほら…」
そう言って、檻から差し出した彼女の両手の親指と人差し指は根元から切断されていました。
私達は息を飲みました…。逃げられない様に切断されているんです…。
これは…伝説のダルマ女みたいなのではないんでしょうか??北朝鮮以外の…もっと残酷な拉致被害者ではないのですか?
様々な思いつきが頭を駆け巡りクラクラとめまいがしました。
しかし私達は気丈になり、とにかく彼女を助けなくてはいけないと思いました。
もちろん今すぐ助けられるわけはありません。
怖い人達が絡んでいるのですから…冷静になって一度日本に帰り、マスコミの力を使って日本の政府や大使館を動かしてでも助けなくてはいけないと思いました。
それには情報を得なければと彼女に質問を始めました…。
私達「…君の実家はどこなの?」
彼女「埼玉県…」
私達「僕達は東京からだから近いね…お名前は?」
彼女「川〇〇子…」
私達「ご両親はきっと一生懸命に君を探しているよ…」
彼女「そうだね…馬鹿だ…私…世間知らずで…生意気言って留学なんてすんじゃなかった…」
私達「日本に戻ってから大勢の人を動かして君を助けるから日本に帰れるんだよ」
彼女「…懐かしいな…日本…けど…こんな姿で帰国して迷惑するのは私の両親なんだよね」
私達「違うよ…家族ならどんな姿だろうと絶対に生きていて欲しいと願うものだよ」
彼女「嫌よ…日本に帰っても不幸なだけよ…ずっと病院とかで過ごしたり…とにかく…閉じ込められて一生が終わるのよ…」
私達「今だって閉じ込められて一生が終わりそうじゃないか!しかも家族もいない所で…ダメだよ弱気になっちゃ」
彼女「でもね…日本人女性はとても貴重なの…だから大切にされるのよ…私こんなだけど…ここでなら…凄く…価値が…あるのよ…」
そう言い放つと、彼女は私達の問い掛けに答えてくれなくなってしまったのです。
彼女は終始笑みを浮かべていました。
もしかしたら薬が投与されていて精神的にかなり壊れているのか?と思いました。
それでも懸命に私達は彼女の情報を得ようと声を掛けたのですが…もう彼女が問い掛けに答える事はありませんでした。
あきらめた私達が、
「…力になれなくてごめんなさい…私達はもう行きますがアナタの事は忘れられないでしょう」
そう声を掛けると、彼女は檻に顔を押し付ける様に真剣な顔で
「…私は〇〇大学の学生だったの…もしも私の両親にあなた達が会えたなら〇子は麻薬に狂って麻薬の売人の男とこの国で暮らしているから帰国の意思はない!と伝えて!!せめて馬鹿な娘なんだと思わせてあげて!両親をあきらめさせてあげて!……それから、この路地全部マフィアの城だから…帰り道は絶対に日本語を口にしてはいけないわ…もしも路地で声を掛けられたら…ありったけの金を出して女が買えるか?って聞きなさい…金を持った客だと思えば奴らもむやみに殺したりはしないから…さぁ…早く逃げて!」
そう言うと、また笑みを浮かべて指の欠けた手でバイバイをしたのでした。
彼女が正常だった事に少しびっくりしました。
私達は本当は凄く走り出したかったのに走ったら危険な気がして、路地をゆっくり歩いて行きました。
顔が強張っていると怪しまれそうなのですが強張ってしまいます。自然体に見せるために、私達はガムを噛みながら歩く事にしました。
路地は迷路の様で凄く長く果てしなく感じました。道なんてわかりません。闇雲に歩き続けました。
広い通りを求めて……幸いにも誰からも声を掛けられる事も危害を加えられる事も無くやり過ごしました…。
観光地にも挙げられている知った街に出た時には私達の目には涙が滲みました。
ここは…こんなに平和なのに…日本は…あんなに平和なのに…彼女は…彼女は…。
…結局、帰国後の私達は彼女の素性を調べたりはしませんでした。
ご両親に彼女をあきらめさせるための嘘の報告などとても出来ませんでした。ご両親に本当の事も伝えられませんでした。
これを読まれた皆様は私達の行動にイライラされるかもしれませんが、本当の事を伝えるからには私達もご両親を支える責任が必要だと思ったのです。
考えてみて下さい。もしもご両親がこの事実を耳にして自殺でもしてしまったら?私達が被害者を増やす結果になるのでは?と思ったのです。
今でも彼女の夢を見ます。
本当に彼女にとって帰国は不幸な事だったのでしょうか?彼女の両親に対する優しさが本心にブレーキを掛けたのではないでしょうか?
あんな状況下なのに他人の私達の無事を気遣ってくれました。心の優しい女性でした…。
十数年経った今でも時々彼女の夢を見ます。
夢の中の彼女もかたくなに帰国を拒否します…。胸が壊れてしまう程、悲しくてじれったい気持ちで目が覚めます。
(トンカラリン助さんからの投稿です。ありがとうございました)
.
もしかしたら、アレは…あの国の政府も暗黙の了解で認めている大きな収入源なのではないでしょうか?
だと疑えばこそ、体験した我々も恐ろしくて当事者以外には誰にも語れませんでした。
書く事を大変にためらう内容なのですが…国名は隠しつつ思いきって投稿させていただきます。
今から十数年前…私はファッション雑誌の編集をしていました。仕事柄海外に度々出張を重ねていました。
海外出張中に休日をもらえる事は大変に稀でしたが、3日間だけコーディネーターさんとカメラマンさんと私は休日をいただけました。
それでは…このまま3人で海外旅行を楽しみましょうか?と言う事になり、その土地の普段は足を踏み入れない所へ行く事にしました。
細い路地へ路地へ歩くうちに、私達は知らず知らず怖い街へ入ってしまっていたのでした。
どこまでも続く薄いベージュ色の壁の所々にアーチ型の小さな穴が開いており檻がはめ込まれていました。
中は暗くて良く見えません。なんだか異臭も漂っていました。
私達は、
「凄い怪しいね…お洒落な国にも観光地とは違う雰囲気の所って存在するんだよね、あっ…でも僕達が観光地の綺麗な世界しか知らないだけで現地の人達にとってはこんな場所での生活が当たり前で凄く普通なのかな?アーチ型の檻はワインセラー利用なのかね?」
などと話しながら歩いていたのでした。
すると、檻の穴から
「あなた達は日本人ね?」
と流暢な日本語で女性の声がしました。
声の主を探すと、若くて綺麗な日本人女性が檻の中にいました。
でも様子が変です。目の下にクマを作り痩せていました。
そして檻から彼女の全体像を覗き込んでハッとしました。
…彼女の両足はくるぶしから下が切断されていて無かったのです。
彼女「ここはね、とても怖い所なのよ…絶対に日本人なんかが来ては…いけないのよ…ほら…」
そう言って、檻から差し出した彼女の両手の親指と人差し指は根元から切断されていました。
私達は息を飲みました…。逃げられない様に切断されているんです…。
これは…伝説のダルマ女みたいなのではないんでしょうか??北朝鮮以外の…もっと残酷な拉致被害者ではないのですか?
様々な思いつきが頭を駆け巡りクラクラとめまいがしました。
しかし私達は気丈になり、とにかく彼女を助けなくてはいけないと思いました。
もちろん今すぐ助けられるわけはありません。
怖い人達が絡んでいるのですから…冷静になって一度日本に帰り、マスコミの力を使って日本の政府や大使館を動かしてでも助けなくてはいけないと思いました。
それには情報を得なければと彼女に質問を始めました…。
私達「…君の実家はどこなの?」
彼女「埼玉県…」
私達「僕達は東京からだから近いね…お名前は?」
彼女「川〇〇子…」
私達「ご両親はきっと一生懸命に君を探しているよ…」
彼女「そうだね…馬鹿だ…私…世間知らずで…生意気言って留学なんてすんじゃなかった…」
私達「日本に戻ってから大勢の人を動かして君を助けるから日本に帰れるんだよ」
彼女「…懐かしいな…日本…けど…こんな姿で帰国して迷惑するのは私の両親なんだよね」
私達「違うよ…家族ならどんな姿だろうと絶対に生きていて欲しいと願うものだよ」
彼女「嫌よ…日本に帰っても不幸なだけよ…ずっと病院とかで過ごしたり…とにかく…閉じ込められて一生が終わるのよ…」
私達「今だって閉じ込められて一生が終わりそうじゃないか!しかも家族もいない所で…ダメだよ弱気になっちゃ」
彼女「でもね…日本人女性はとても貴重なの…だから大切にされるのよ…私こんなだけど…ここでなら…凄く…価値が…あるのよ…」
そう言い放つと、彼女は私達の問い掛けに答えてくれなくなってしまったのです。
彼女は終始笑みを浮かべていました。
もしかしたら薬が投与されていて精神的にかなり壊れているのか?と思いました。
それでも懸命に私達は彼女の情報を得ようと声を掛けたのですが…もう彼女が問い掛けに答える事はありませんでした。
あきらめた私達が、
「…力になれなくてごめんなさい…私達はもう行きますがアナタの事は忘れられないでしょう」
そう声を掛けると、彼女は檻に顔を押し付ける様に真剣な顔で
「…私は〇〇大学の学生だったの…もしも私の両親にあなた達が会えたなら〇子は麻薬に狂って麻薬の売人の男とこの国で暮らしているから帰国の意思はない!と伝えて!!せめて馬鹿な娘なんだと思わせてあげて!両親をあきらめさせてあげて!……それから、この路地全部マフィアの城だから…帰り道は絶対に日本語を口にしてはいけないわ…もしも路地で声を掛けられたら…ありったけの金を出して女が買えるか?って聞きなさい…金を持った客だと思えば奴らもむやみに殺したりはしないから…さぁ…早く逃げて!」
そう言うと、また笑みを浮かべて指の欠けた手でバイバイをしたのでした。
彼女が正常だった事に少しびっくりしました。
私達は本当は凄く走り出したかったのに走ったら危険な気がして、路地をゆっくり歩いて行きました。
顔が強張っていると怪しまれそうなのですが強張ってしまいます。自然体に見せるために、私達はガムを噛みながら歩く事にしました。
路地は迷路の様で凄く長く果てしなく感じました。道なんてわかりません。闇雲に歩き続けました。
広い通りを求めて……幸いにも誰からも声を掛けられる事も危害を加えられる事も無くやり過ごしました…。
観光地にも挙げられている知った街に出た時には私達の目には涙が滲みました。
ここは…こんなに平和なのに…日本は…あんなに平和なのに…彼女は…彼女は…。
…結局、帰国後の私達は彼女の素性を調べたりはしませんでした。
ご両親に彼女をあきらめさせるための嘘の報告などとても出来ませんでした。ご両親に本当の事も伝えられませんでした。
これを読まれた皆様は私達の行動にイライラされるかもしれませんが、本当の事を伝えるからには私達もご両親を支える責任が必要だと思ったのです。
考えてみて下さい。もしもご両親がこの事実を耳にして自殺でもしてしまったら?私達が被害者を増やす結果になるのでは?と思ったのです。
今でも彼女の夢を見ます。
本当に彼女にとって帰国は不幸な事だったのでしょうか?彼女の両親に対する優しさが本心にブレーキを掛けたのではないでしょうか?
あんな状況下なのに他人の私達の無事を気遣ってくれました。心の優しい女性でした…。
十数年経った今でも時々彼女の夢を見ます。
夢の中の彼女もかたくなに帰国を拒否します…。胸が壊れてしまう程、悲しくてじれったい気持ちで目が覚めます。
(トンカラリン助さんからの投稿です。ありがとうございました)
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