都市伝説・・・奇憚・・・blog
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俺は小さい頃から、っていうか生まれつき幽霊らしきものが見えてた
2019.07.26 (Fri) | Category : ミステリー・不思議な話
393:本当にあった怖い名無し:2019/07/13(土)20:10:03.80ID:BLt+NaP3m
去年の話
俺は小さい頃から、っていうか生まれつき幽霊らしきものが見えてた
らしきって言うのは、あまりにはっきり見えすぎて目立った外傷がない幽霊なら生きてる人と同じくらいはっきり見えてて判別がつかないからそのこと自体は小学校入る前にはなんとなく理解してて、周りの大人にも話さなかったから気味悪がられることとかはなかった
でもまだ認識が甘かった
去年、祖父が死んだと母に連絡が入り、急いで祖父の元へ向かうことになった
祖父の住む村はかなりの田舎で、山に囲まれている
母は久しぶりの故郷の村に懐かしそうな目で見てた
俺も祖父の家が大好きだった
394:本当にあった怖い名無し:2019/07/13(土)20:23:15.41ID:BLt+NaP3m
とりあえずその日は祖父の家に泊まり、翌日から親戚が集まって明後日葬式が始まるということになった
忘れてた、付け足し
祖父の先祖は村を起こした立役者の一人で、今でもかなりの地位があった・・・らしい
よくは知らん
親戚、従兄弟もかなりいて、身内だけでも100人は超える
そして翌日、段々と親戚達が集まりだして、祖父の馬鹿みたいに広い家をいろんな人が行ったり来たりしてた
そんななか俺みたいな高校生以下のキッズ達はこれまた広い庭で遊ぶ組と12畳ある応接間でゲーム組に別れて葬式の準備する親達の邪魔をしないようにしてた
ちなみに俺はゲーム組
しばらくして、俺がプレステのVitaをしてたら、突然全身を凍りつくような悪寒がして飛び起きた
と、同時に何人かの親戚従兄弟の子供達もその何かに反応した様子で飛び起きた
396:本当にあった怖い名無し:2019/07/13(土)20:41:20.84ID:BLt+NaP3m
もちろん反応してなくて俺たちの奇行に驚いてるやつらもいた
するとすぐに庭からキッズの鳴き声が響いてきて、俺はゲーム組の反応したやつらと庭に向かった
ゲーム組は比較的キッズの中でも年齢が高かったからか泣き出すやつはいなかったけど、半泣きになってるやつはいた
庭組は年齢が低い、主に小学生が多くて、その子守りをしてた親戚従兄弟の姉ちゃん達は突然泣き出した子供達にあたふたしてた
とりあえず反応したキッズ達を全員庭に集合させた
するとしばらくして
「すみません」
とやけに低いねっとりとしたような声が聞こえた
その声は大きな声で誰か呼んだような感じじゃなくて、耳元で呟いたような感じで
でも周りにはキッズ以外誰も居らず、なんとなく直感的に玄関の方だと感じた俺は走り出した
397:本当にあった怖い名無し:2019/07/13(土)20:51:06.89ID:BLt+NaP3m
すぐに後ろからキッズの鳴き声やらいろいろ聞こえた気がしたけどなんかもう衝動的で、この辺も曖昧なんだけどとにかく玄関に走った
息も切れ切れに玄関に向かうと、シルクハット?って言うのかな?
なんかルパンの次元大介が被ってるような感じの帽子に真っ黒のスーツと杖を持った人が立ってた
見た目は普通っぽかったと思う
でも何故か顔だけは思い出せない
何秒か経つと、立ち尽くしてる俺にさっきみたいな声で
「定一(祖父の名前)さん・・・いるかな?」
ときいてきた
俺は震えながら
「葬式は明日です」
的なことを言った
ゴメンここもあんまり覚えてない
すると
「じゃあ、明日来ます」
って言ってその人は帰って行った
398:本当にあった怖い名無し:2019/07/13(土)21:01:24.78ID:BLt+NaP3m
その人の姿が見えなくなると急に力が抜けて、その場に座り込んだ
というか腰が抜けて立てなかった
そのあとすぐにさっき反応したキッズ達が来て、騒いでたけど、あまりの安心感で何も聞いてなかった
晩飯のときとかキッズ達に英雄扱いされてたのは覚えてる
そして問題の葬式当日
なんかこの辺は特に曖昧で覚えてないんだけど
坊さんのお経も終わって、皆が席を立って行く中、白装束で眠る祖父の枕元に昨日のあの人が立ってた
でも何故かその時は恐怖心は感じなかった
向こうがこちらを見て、小さく頭を下げたような感じがして、俺も小さく下げ返した
そのあとは覚えてなくて、気がつくと布団の中で朝に翌日になってた
ちなみにあとからキッズに聞いて回ったんだけど、あの時、あの人を見たキッズはいないそうで、見たのは俺だけだった
以上です、長文失礼しました
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?355
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1561192635/393-398
.
去年の話
俺は小さい頃から、っていうか生まれつき幽霊らしきものが見えてた
らしきって言うのは、あまりにはっきり見えすぎて目立った外傷がない幽霊なら生きてる人と同じくらいはっきり見えてて判別がつかないからそのこと自体は小学校入る前にはなんとなく理解してて、周りの大人にも話さなかったから気味悪がられることとかはなかった
でもまだ認識が甘かった
去年、祖父が死んだと母に連絡が入り、急いで祖父の元へ向かうことになった
祖父の住む村はかなりの田舎で、山に囲まれている
母は久しぶりの故郷の村に懐かしそうな目で見てた
俺も祖父の家が大好きだった
394:本当にあった怖い名無し:2019/07/13(土)20:23:15.41ID:BLt+NaP3m
とりあえずその日は祖父の家に泊まり、翌日から親戚が集まって明後日葬式が始まるということになった
忘れてた、付け足し
祖父の先祖は村を起こした立役者の一人で、今でもかなりの地位があった・・・らしい
よくは知らん
親戚、従兄弟もかなりいて、身内だけでも100人は超える
そして翌日、段々と親戚達が集まりだして、祖父の馬鹿みたいに広い家をいろんな人が行ったり来たりしてた
そんななか俺みたいな高校生以下のキッズ達はこれまた広い庭で遊ぶ組と12畳ある応接間でゲーム組に別れて葬式の準備する親達の邪魔をしないようにしてた
ちなみに俺はゲーム組
しばらくして、俺がプレステのVitaをしてたら、突然全身を凍りつくような悪寒がして飛び起きた
と、同時に何人かの親戚従兄弟の子供達もその何かに反応した様子で飛び起きた
396:本当にあった怖い名無し:2019/07/13(土)20:41:20.84ID:BLt+NaP3m
もちろん反応してなくて俺たちの奇行に驚いてるやつらもいた
するとすぐに庭からキッズの鳴き声が響いてきて、俺はゲーム組の反応したやつらと庭に向かった
ゲーム組は比較的キッズの中でも年齢が高かったからか泣き出すやつはいなかったけど、半泣きになってるやつはいた
庭組は年齢が低い、主に小学生が多くて、その子守りをしてた親戚従兄弟の姉ちゃん達は突然泣き出した子供達にあたふたしてた
とりあえず反応したキッズ達を全員庭に集合させた
するとしばらくして
「すみません」
とやけに低いねっとりとしたような声が聞こえた
その声は大きな声で誰か呼んだような感じじゃなくて、耳元で呟いたような感じで
でも周りにはキッズ以外誰も居らず、なんとなく直感的に玄関の方だと感じた俺は走り出した
397:本当にあった怖い名無し:2019/07/13(土)20:51:06.89ID:BLt+NaP3m
すぐに後ろからキッズの鳴き声やらいろいろ聞こえた気がしたけどなんかもう衝動的で、この辺も曖昧なんだけどとにかく玄関に走った
息も切れ切れに玄関に向かうと、シルクハット?って言うのかな?
なんかルパンの次元大介が被ってるような感じの帽子に真っ黒のスーツと杖を持った人が立ってた
見た目は普通っぽかったと思う
でも何故か顔だけは思い出せない
何秒か経つと、立ち尽くしてる俺にさっきみたいな声で
「定一(祖父の名前)さん・・・いるかな?」
ときいてきた
俺は震えながら
「葬式は明日です」
的なことを言った
ゴメンここもあんまり覚えてない
すると
「じゃあ、明日来ます」
って言ってその人は帰って行った
398:本当にあった怖い名無し:2019/07/13(土)21:01:24.78ID:BLt+NaP3m
その人の姿が見えなくなると急に力が抜けて、その場に座り込んだ
というか腰が抜けて立てなかった
そのあとすぐにさっき反応したキッズ達が来て、騒いでたけど、あまりの安心感で何も聞いてなかった
晩飯のときとかキッズ達に英雄扱いされてたのは覚えてる
そして問題の葬式当日
なんかこの辺は特に曖昧で覚えてないんだけど
坊さんのお経も終わって、皆が席を立って行く中、白装束で眠る祖父の枕元に昨日のあの人が立ってた
でも何故かその時は恐怖心は感じなかった
向こうがこちらを見て、小さく頭を下げたような感じがして、俺も小さく下げ返した
そのあとは覚えてなくて、気がつくと布団の中で朝に翌日になってた
ちなみにあとからキッズに聞いて回ったんだけど、あの時、あの人を見たキッズはいないそうで、見たのは俺だけだった
以上です、長文失礼しました
引用元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?355
http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1561192635/393-398
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【納涼】怖い話【VIP】(後編)
2019.07.26 (Fri) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
1:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)14:53:58.286ID:7blKN20t0
淡々と怖い話投下していくので読み物としてお使いください
(前編はこちら)
(中編はこちら)
96:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)16:01:22.497ID:7blKN20t0
「紙食いばあさん」
これは私が子供の頃、父親から時々聞かされていた話です。
昔、とある山奥の一軒家に母親と息子が住んでいました。
畑を耕したり、木の実やキノコを採ったりして、2人で力を合わせて暮らしていました。
しかしそれでは生活が苦しくなり、息子は街で働くことになりました。
息子はアパート暮らしをしながら一生懸命働きました。
そして時々、稼いだお金で食料品や衣料品を購入して、山の母親に届けました。
ところがやがて、息子は街で結婚しました。
その後、妻や子供を支えることで忙しくなり、山奥の母親のもとに通う回数が減っていったのです。
母親はその間も、息子を待ちながら1人で頑張って生活していました。
ところが徐々に足腰が弱くなり、あまり遠くへは木の実やキノコを採りに行くことができなくなりました。
そのため母親は、庭の畑で獲れた作物のみで食いつないでいくことにしました。
以前息子が届けてくれた食料品は、もうとっくにありません。
母親はひもじさを我慢して、来る日も来る日も、息子を思いながら畑を耕しました。
しかし足腰の衰えた母親1人では、もうしっかりと畑仕事をすることができませんでした。
種を蒔いても芽が出ず、芽が出ても苗はすぐに枯れました。
頑張っても頑張っても作物を収穫することはできず、母親はやむなく家の周りの草木を食べることにしました。
雑草を摘み、樹木の皮をはいで、鍋で煮込んで食べるのです。
雑草や樹皮は日に日に減っていきました。やがて家の周りには、食べることのできそうな植物は何もなくなりました。
とはいえ足腰の悪い母親には、遠くまで草木を採りに行くことができません。
そしてそのうち、家から一歩も出ることができなくなるくらいに体が衰えました。
それにもかかわらず、お腹は空きます。
ひもじくてたまらず、母親は窓の障子紙を小さく破って食べました。
もう他に食べることができそうなものは何もなかったのです。
ひもじさと、息子が来ないという寂しさから、母親は泣きながら毎日障子紙を破って食べました。
ビリビリビリ…ムシャムシャムシャ…
ビリビリビリ…ムシャムシャムシャ…
家からは障子紙を破る音と、それを食べる音だけが物悲しく響きました。
その頃、街で妻子と暮らしていた息子は生活が安定し、時間もとれるようになりました。
そこで食料品を買って、久しぶりに山奥の実家に行ってみることにしました。
97:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)16:01:41.386ID:7blKN20t0
しかし実家へ近づいていくにつれて、息子は違和感を覚えました。
実家周辺の木々の皮が、すっかりむしられているのです。雑草も1本も生えていません。畑は荒れ放題です。
心配になった息子は走って実家に向かいました。
そして戸を開け
「かあさん!」
母親を呼びました。返事はありません。
「かあさん!かあさん!!」
何度呼んでも、返事は戻ってきませんでした。
よく見ると、家の中の様子もおかしいのです。
部屋という部屋の障子が、全て紙のない状態になっていました。
不安と恐怖とを感じながら、息子は一番奥の部屋へと向かいました。すると
ビリビリビリ…ムシャムシャムシャ…
音が聞こえてきました。
母親がいた!と思い、息子は嬉しくなって奥の部屋のふすまを開けました。
「かあさん!ただいま!」
しかしそこに母親の姿はなく、枯れ枝のように痩せ細った遺体が転がっていました。
家中の障子紙を食べ尽くしていた母親は、もうとっくに飢えて死んでいたのです。
その後家は取り壊されましたが、今でも家があった場所では
ビリビリビリ…ムシャムシャムシャ…
という音が、夜な夜な響いているそうです。
私にこの「紙食いばあさん」という話を教えてくれたのは、実は父親だけではありません。
親類や近所のおじさんも、内容は若干違えどもふとした拍子にこの「紙食いばあさん」の話をしていました。
しかし私が詳しく尋ねるも、皆一様に気まずそうな顔をして話を濁していました。
もしかしたらこの話は実話で、話をしてくれた人の中に「紙食いばあさん」の息子、もしくはその知り合いや関係者がいた…のかもしれません。
98:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)16:02:41.462ID:7blKN20t0
「廃病院への肝試し」
バイト先の社員さんから聞いた話です。
私は当時、四国のある県でアルバイトをしていました。そのアルバイト先に、入社したてでまだ若い男性の社員さんがいました。
歳が近い為か、仲良くしてくれて面白い話も沢山聞かせてくれたのですが、ひとつだけとても怖い話をされました。
その社員さんが大学生の頃、県内の有名な心霊スポットである廃病院に、友達3人と一緒に肝試しをしに車で出掛けた時の話だそうです。
時刻は深夜、懐中電灯を2本だけ持って、廃病院の中を一通り探検して回りました。
廃病院とはいってもまだそれほどボロボロではなくて、肝試しに来た人たちの落書きはあったけれど思っていたよりも中は整理されていたそうです。
その様子が逆に
「まだここに患者が残っているのでは」
と思えてとても怖かったそうです。
病院の中では怖さを紛らわせるため、お互いを脅かし合ったりしてわぁわぁ騒ぎながら歩いていました。
これといって心霊現象らしいことは起きず、無事に4人で病院を出たそうです
4人全員が車に乗り込んだのを確認してから発進。肝試しの感想を語りながら車を走らせていました。
そして少し大きな道に出たところで、後ろから来たパトカーがサイレンを鳴らしながら猛スピードで追いかけてきました。
「そこの車、止まりなさい!」
それは凄い剣幕で言われたそうです。
まっすぐな道でしたが、スピード違反はしていないし何だろう?と驚いてすぐに車を止めました。
すると、パトカーから降りてきた警官が顔を真っ赤にしながら叫んだそうです。
「何やってんだ!屋根に人を乗せて走っちゃダメだろう!」
99:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)16:04:16.986ID:7blKN20t0
「別れた後も来る元カノ」
これは今から20年ほど前に、私が悩まされた体験です。
当時私は24歳の会社員で、一人暮らしをしていました。
名義が祖母の物件だったので、家賃は格安。経済的にも恵まれていて、快適に過ごしていました。
この頃、私には交際歴3年目になる19歳の彼女がいました。
彼女は私が一人暮らしをしていることを良いことに、学生の頃はよく私の家へ入り浸ってました。
しかし高校卒業後に彼女は就職し、車で1時間ぐらいかかる所に配属されました。
その職場近辺で彼女は一人暮らしをするようになるものの、そのぐらいの距離をものともせず地元へ戻ってきては、私に会いに来てくれました
こう書くと素敵な彼女だな…って思いますが、今でいうメンヘラな所があったんですよね。
毎日の連絡なんてのは当たり前でしたし、素っ気無い態度をとるとすぐ
「手首を切るから!」
なんて脅迫じみたことを言われました。
頭痛薬を大量に飲んだり…なんてことも。
とはいっても、実際にリストカットしたような傷痕はないですし、頭痛薬を飲んだといっても少し気分が悪くなる程度。
まあ私の気を引くために狂言じみたことをしていたわけです。
まだ彼女が学生で、地元に居てた頃は会う頻度も多かったのでマシでした。
職場付近で一人暮らしをするようになってから、上記のようなメンヘラ具合にエスカレートしていったのです。
そのうち付き合ってられなくなり、放置していると
「他の男性が好きになった」
といって彼女の方から別れを告げてきました。
私も彼女のメンヘラッぷりに辟易してましたし、別れることにしました。
しかしこの別れから3ヶ月ほど経過してから、私の身の回りで異変が起きるようになりました。
私が友人達と遊んでから帰宅すると、深夜3時を回ってるってことが結構ありました。
帰宅後に衣服を脱いだりし、寝室へと移動します。
ふとカーテンへ目をやると、キチっと締まってなくて隙間があったんです。
キチンと締めようと窓に近づき、何気なくカーテンの隙間から下を見ました。
すると下の道路に、元カノっぽい女性がいるんです。
100:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)16:04:34.864ID:7blKN20t0
私の住んでた所は7Fだったので顔までハッキリ見えませんでしたが、元カノがよく着てた服装を着ていました。スタイルや髪型も元カノそっくりです。
ですが時計を見ると深夜3時半。こんな時間に元カノがいるはずがありません。
単なる見間違いだと思い、そのまま寝ることにしました。
さらに異変は続きます。
別の日に私が自宅で寝ていると、玄関のドアをノックする音で起こされました。
何時だ?と思い時計を見ると、深夜4時。そんな時間に誰か来るはずがありませんから、夢だと思いスルーしました。
するとまた「コンコン」とノックの音が鳴りました。
その時に気づいたんです。
このノックの仕方は元カノの叩き方と同じだ、ということに。
玄関のドアスコープから外を見てみるも…誰もいませんでした。
これが一度だけなら、私の思い過ごしで良かったかもしれません。
ところが上記したような現象が、週1回程度の割合で起こりました。
さすがの異常事態に、私は元カノへ電話しました。
元カノはそんなことしてないと言い張ります。
私と別れるキッカケとなった男性とは既に別れてるものの、わざわざ地元まで戻ってそんな嫌がらせするほど暇じゃない!と言われました。
確かにそうです。
元カノの移動手段は原付でしたから、車で1時間以上かかる私の家まで原付で、あんな時間に往復なんて非現実的です。
とはいえ実際に異変が起きている以上、完全に元カノの話を信じる気にもなれません。
そこである日、玄関ドアをノックされてる時に元カノへ電話しました。
元カノは電話に出てくれましたが、案の定
「アンタ何時に電話してきてんの?」
と怒りまくってます。
私は
「お前うちの玄関前にいるだろう?ドアノックしてんじゃねえよ!」
と反論します。
元カノからは
「寝ぼけたこと言うな!」
とキレられました。
この時にわかったのですが、元カノの電話口からドアをノックする音は一切しないんです。
寝てたというだけあって、背景に音は一切なくシーンと静まり返ってます。
しかしこちらではドアをノック音が聞こえてるんですから、元カノでないことはわかりました。
すぐに玄関ドア前に行って、ドアの覗き穴から見てみましたが…やはり誰もいません。
これで一件落着したかのように思えましたが、未明のドアノックと道路に佇む女性の姿は、それ以降も何度も繰り返されました。
この異変のせいで私は鬱状態のようになってしまい、せっかく格安で借りれてる市営住宅を離れることになりました。
引っ越してからは、元カノの生霊は現れなくなりました。
今だにあの現象は何だったのか…と、思い返すと不思議で怖い体験です。
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淡々と怖い話投下していくので読み物としてお使いください
(前編はこちら)
(中編はこちら)
96:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)16:01:22.497ID:7blKN20t0
「紙食いばあさん」
これは私が子供の頃、父親から時々聞かされていた話です。
昔、とある山奥の一軒家に母親と息子が住んでいました。
畑を耕したり、木の実やキノコを採ったりして、2人で力を合わせて暮らしていました。
しかしそれでは生活が苦しくなり、息子は街で働くことになりました。
息子はアパート暮らしをしながら一生懸命働きました。
そして時々、稼いだお金で食料品や衣料品を購入して、山の母親に届けました。
ところがやがて、息子は街で結婚しました。
その後、妻や子供を支えることで忙しくなり、山奥の母親のもとに通う回数が減っていったのです。
母親はその間も、息子を待ちながら1人で頑張って生活していました。
ところが徐々に足腰が弱くなり、あまり遠くへは木の実やキノコを採りに行くことができなくなりました。
そのため母親は、庭の畑で獲れた作物のみで食いつないでいくことにしました。
以前息子が届けてくれた食料品は、もうとっくにありません。
母親はひもじさを我慢して、来る日も来る日も、息子を思いながら畑を耕しました。
しかし足腰の衰えた母親1人では、もうしっかりと畑仕事をすることができませんでした。
種を蒔いても芽が出ず、芽が出ても苗はすぐに枯れました。
頑張っても頑張っても作物を収穫することはできず、母親はやむなく家の周りの草木を食べることにしました。
雑草を摘み、樹木の皮をはいで、鍋で煮込んで食べるのです。
雑草や樹皮は日に日に減っていきました。やがて家の周りには、食べることのできそうな植物は何もなくなりました。
とはいえ足腰の悪い母親には、遠くまで草木を採りに行くことができません。
そしてそのうち、家から一歩も出ることができなくなるくらいに体が衰えました。
それにもかかわらず、お腹は空きます。
ひもじくてたまらず、母親は窓の障子紙を小さく破って食べました。
もう他に食べることができそうなものは何もなかったのです。
ひもじさと、息子が来ないという寂しさから、母親は泣きながら毎日障子紙を破って食べました。
ビリビリビリ…ムシャムシャムシャ…
ビリビリビリ…ムシャムシャムシャ…
家からは障子紙を破る音と、それを食べる音だけが物悲しく響きました。
その頃、街で妻子と暮らしていた息子は生活が安定し、時間もとれるようになりました。
そこで食料品を買って、久しぶりに山奥の実家に行ってみることにしました。
97:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)16:01:41.386ID:7blKN20t0
しかし実家へ近づいていくにつれて、息子は違和感を覚えました。
実家周辺の木々の皮が、すっかりむしられているのです。雑草も1本も生えていません。畑は荒れ放題です。
心配になった息子は走って実家に向かいました。
そして戸を開け
「かあさん!」
母親を呼びました。返事はありません。
「かあさん!かあさん!!」
何度呼んでも、返事は戻ってきませんでした。
よく見ると、家の中の様子もおかしいのです。
部屋という部屋の障子が、全て紙のない状態になっていました。
不安と恐怖とを感じながら、息子は一番奥の部屋へと向かいました。すると
ビリビリビリ…ムシャムシャムシャ…
音が聞こえてきました。
母親がいた!と思い、息子は嬉しくなって奥の部屋のふすまを開けました。
「かあさん!ただいま!」
しかしそこに母親の姿はなく、枯れ枝のように痩せ細った遺体が転がっていました。
家中の障子紙を食べ尽くしていた母親は、もうとっくに飢えて死んでいたのです。
その後家は取り壊されましたが、今でも家があった場所では
ビリビリビリ…ムシャムシャムシャ…
という音が、夜な夜な響いているそうです。
私にこの「紙食いばあさん」という話を教えてくれたのは、実は父親だけではありません。
親類や近所のおじさんも、内容は若干違えどもふとした拍子にこの「紙食いばあさん」の話をしていました。
しかし私が詳しく尋ねるも、皆一様に気まずそうな顔をして話を濁していました。
もしかしたらこの話は実話で、話をしてくれた人の中に「紙食いばあさん」の息子、もしくはその知り合いや関係者がいた…のかもしれません。
98:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)16:02:41.462ID:7blKN20t0
「廃病院への肝試し」
バイト先の社員さんから聞いた話です。
私は当時、四国のある県でアルバイトをしていました。そのアルバイト先に、入社したてでまだ若い男性の社員さんがいました。
歳が近い為か、仲良くしてくれて面白い話も沢山聞かせてくれたのですが、ひとつだけとても怖い話をされました。
その社員さんが大学生の頃、県内の有名な心霊スポットである廃病院に、友達3人と一緒に肝試しをしに車で出掛けた時の話だそうです。
時刻は深夜、懐中電灯を2本だけ持って、廃病院の中を一通り探検して回りました。
廃病院とはいってもまだそれほどボロボロではなくて、肝試しに来た人たちの落書きはあったけれど思っていたよりも中は整理されていたそうです。
その様子が逆に
「まだここに患者が残っているのでは」
と思えてとても怖かったそうです。
病院の中では怖さを紛らわせるため、お互いを脅かし合ったりしてわぁわぁ騒ぎながら歩いていました。
これといって心霊現象らしいことは起きず、無事に4人で病院を出たそうです
4人全員が車に乗り込んだのを確認してから発進。肝試しの感想を語りながら車を走らせていました。
そして少し大きな道に出たところで、後ろから来たパトカーがサイレンを鳴らしながら猛スピードで追いかけてきました。
「そこの車、止まりなさい!」
それは凄い剣幕で言われたそうです。
まっすぐな道でしたが、スピード違反はしていないし何だろう?と驚いてすぐに車を止めました。
すると、パトカーから降りてきた警官が顔を真っ赤にしながら叫んだそうです。
「何やってんだ!屋根に人を乗せて走っちゃダメだろう!」
99:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)16:04:16.986ID:7blKN20t0
「別れた後も来る元カノ」
これは今から20年ほど前に、私が悩まされた体験です。
当時私は24歳の会社員で、一人暮らしをしていました。
名義が祖母の物件だったので、家賃は格安。経済的にも恵まれていて、快適に過ごしていました。
この頃、私には交際歴3年目になる19歳の彼女がいました。
彼女は私が一人暮らしをしていることを良いことに、学生の頃はよく私の家へ入り浸ってました。
しかし高校卒業後に彼女は就職し、車で1時間ぐらいかかる所に配属されました。
その職場近辺で彼女は一人暮らしをするようになるものの、そのぐらいの距離をものともせず地元へ戻ってきては、私に会いに来てくれました
こう書くと素敵な彼女だな…って思いますが、今でいうメンヘラな所があったんですよね。
毎日の連絡なんてのは当たり前でしたし、素っ気無い態度をとるとすぐ
「手首を切るから!」
なんて脅迫じみたことを言われました。
頭痛薬を大量に飲んだり…なんてことも。
とはいっても、実際にリストカットしたような傷痕はないですし、頭痛薬を飲んだといっても少し気分が悪くなる程度。
まあ私の気を引くために狂言じみたことをしていたわけです。
まだ彼女が学生で、地元に居てた頃は会う頻度も多かったのでマシでした。
職場付近で一人暮らしをするようになってから、上記のようなメンヘラ具合にエスカレートしていったのです。
そのうち付き合ってられなくなり、放置していると
「他の男性が好きになった」
といって彼女の方から別れを告げてきました。
私も彼女のメンヘラッぷりに辟易してましたし、別れることにしました。
しかしこの別れから3ヶ月ほど経過してから、私の身の回りで異変が起きるようになりました。
私が友人達と遊んでから帰宅すると、深夜3時を回ってるってことが結構ありました。
帰宅後に衣服を脱いだりし、寝室へと移動します。
ふとカーテンへ目をやると、キチっと締まってなくて隙間があったんです。
キチンと締めようと窓に近づき、何気なくカーテンの隙間から下を見ました。
すると下の道路に、元カノっぽい女性がいるんです。
100:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)16:04:34.864ID:7blKN20t0
私の住んでた所は7Fだったので顔までハッキリ見えませんでしたが、元カノがよく着てた服装を着ていました。スタイルや髪型も元カノそっくりです。
ですが時計を見ると深夜3時半。こんな時間に元カノがいるはずがありません。
単なる見間違いだと思い、そのまま寝ることにしました。
さらに異変は続きます。
別の日に私が自宅で寝ていると、玄関のドアをノックする音で起こされました。
何時だ?と思い時計を見ると、深夜4時。そんな時間に誰か来るはずがありませんから、夢だと思いスルーしました。
するとまた「コンコン」とノックの音が鳴りました。
その時に気づいたんです。
このノックの仕方は元カノの叩き方と同じだ、ということに。
玄関のドアスコープから外を見てみるも…誰もいませんでした。
これが一度だけなら、私の思い過ごしで良かったかもしれません。
ところが上記したような現象が、週1回程度の割合で起こりました。
さすがの異常事態に、私は元カノへ電話しました。
元カノはそんなことしてないと言い張ります。
私と別れるキッカケとなった男性とは既に別れてるものの、わざわざ地元まで戻ってそんな嫌がらせするほど暇じゃない!と言われました。
確かにそうです。
元カノの移動手段は原付でしたから、車で1時間以上かかる私の家まで原付で、あんな時間に往復なんて非現実的です。
とはいえ実際に異変が起きている以上、完全に元カノの話を信じる気にもなれません。
そこである日、玄関ドアをノックされてる時に元カノへ電話しました。
元カノは電話に出てくれましたが、案の定
「アンタ何時に電話してきてんの?」
と怒りまくってます。
私は
「お前うちの玄関前にいるだろう?ドアノックしてんじゃねえよ!」
と反論します。
元カノからは
「寝ぼけたこと言うな!」
とキレられました。
この時にわかったのですが、元カノの電話口からドアをノックする音は一切しないんです。
寝てたというだけあって、背景に音は一切なくシーンと静まり返ってます。
しかしこちらではドアをノック音が聞こえてるんですから、元カノでないことはわかりました。
すぐに玄関ドア前に行って、ドアの覗き穴から見てみましたが…やはり誰もいません。
これで一件落着したかのように思えましたが、未明のドアノックと道路に佇む女性の姿は、それ以降も何度も繰り返されました。
この異変のせいで私は鬱状態のようになってしまい、せっかく格安で借りれてる市営住宅を離れることになりました。
引っ越してからは、元カノの生霊は現れなくなりました。
今だにあの現象は何だったのか…と、思い返すと不思議で怖い体験です。
(続きは『続きを読む』をクリック)
【納涼】怖い話【VIP】(中編)
2019.07.26 (Fri) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
1:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)14:53:58.286ID:7blKN20t0
淡々と怖い話投下していくので読み物としてお使いください
(前編はこちら)
54:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)15:28:04.198ID:7blKN20t0
「知らない番号からの電話」
私が初めて自分の携帯電話を持ったのは、中学2年生の時です。
それからずっと十数年程、携帯番号は変わらずにいたのですが、つい先日とても恐ろしい事があったので番号を変えてしまいました。
その出来事は夜中1時過ぎに起きました。
まだ眠くなかった私は布団に潜り込みながら、携帯をいじっていたんです。
すると突然電話帳に登録していない、知らない番号から電話がかかってきました。
普段なら登録していない番号、しかもこんな夜中の電話は怪しんで取る事はないのですが、つい手が滑り電話を取ってしまいました。
すぐに切ろうと操作しようとした瞬間、電話の向こうで誰かの声が聞こえました。
結構大きな声で話しているようで、携帯を耳に当てなくても聞こえます。
「…に、…と…に、」
恐らく女性だと思いますが、甲高い声で何かを話しているようです。
もしかしたら間違い電話かもしれない、知人が番号を変えて何か訳があってかけてきたのかも、と思ってもっとよく聞こうと携帯を耳に近づけました。
すると不思議な事にブツンッと向こうから電話を切られたのでした。
何だったんだろうと思いましたが、その日はあまり気にせず眠りにつきました。
しかし翌日から、毎回同じ時間に同じあの番号から電話がかかってくるようになったんです。
2回目の着信時はすぐに取ってこちらから
「もしもし、誰?」
と問いかけました。
でも相手の声は大きいはずなのに言葉が不明瞭でどうしても何を話したいのか聞き取れなかったんです。
5~6回電話を取りましたがいつもこんな様子なので、悪戯電話だと思って次からは着信できないように着信拒否設定にしました。
すると驚いた事に別の番号から電話がかかってきたんです。
55:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)15:28:21.720ID:7blKN20t0
その状態が2週間程続いたでしょうか、何度着信拒否しても番号を変えてかけてくる電話に、次第にイライラしてきました。
だから電話がかかってきた時に、つい大声で
「もう止めて!しつこい!」
と叫んだのです。
そうしたら向こうから電話を切る音が聞こえました。
ああ、これでもうかかってこないといいなと思った次の瞬間、また電話がかかってきてしかもボタンを何も押していないのに電話が繋がったのです。
え!どういう事?と思考が停止していると勝手にスピーカーフォンに変わり、向こうの音が聞こえてきました。
「…に、…と…に、…って」
あの時のように何か話しています。
「い…に、わた…と…いっしょ…って…」
段々と話す言葉がはっきりと聞こえてきました。
「一緒に死ぬって言ったのに私と一緒に死ぬって言ったのに嘘つき嘘つきお前もこっちにこい連れてってやるお前の所に行くぞ逃がさな」
ガシャン!
怖くなった私は携帯を床に放り投げました。
当たり所が悪かったのか携帯の画面は割れて、でもそのおかげか通話は切れていたので携帯をそのままにして夜通し起きて、朝になったらすぐ携帯ショップへ行って機種変更と番号変更をしました。
あれ以来あの恐ろしい電話はかかってきません。
でももしも次にまたかかってきたら…私は今度こそあちらに連れて行かれるのかもしれません…。
58:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)15:30:35.452ID:7blKN20t0
「ダッシュする女」
これは私が大学生の時の話です。
私は大学へ通うために一人暮らしを始めました。
4階建てのマンションで、各階部屋が20戸ほどならんでいる造りでした。
だいたいですが80世帯ぐらいが入れる、結構大きめのワンルームマンションでした。
特段大学生専用という物件でもなく、私のような大学生からサラリーマン、ご夫婦で住んでらっしゃるような方もいるマンションです。
4階建てなのですがエレベーターはついてなく、変わりにマンションの両端に階段がついており、片方は正面玄関、片方は駐輪場などがある方に降りれる階段でした。
初めての一人暮らしだったので色々と大変でしたが、1ヶ月もすると自炊にも慣れ、特段困る事はありませんでした。
マンションの住人の方も顔ぐらいは分かるようになり、朝や夜にすれ違ったりすると
「おはよう」
や
「こんばんは」
とあいさつを交わすぐらいの関係にはなっていました。
私の部屋は4階の端っこにありまして、駐輪場に繋がる方の階段がすぐそば、要するに正面玄関からは一番遠い所の部屋でした。
部屋の中には窓がついているのですが、曇りガラスで全く外は見えません。
窓の端がちょっとだけ開閉でき、開けるとギリギリ外が見えるかな…というような窓でした。
まあ、要するに賃料が高いマンションではないという事です。
同じ学部の人も1階に住んでおり、特段仲良くないのですが
「あ、40*に住んでるんですよ~」
「俺は10*に住んでますよ。困った事あったら言ってね~」
みたいな会話は一度あったぐらいでした。
6月の中頃、バイト先の居酒屋から帰ってきてご飯を食べるともう12時ちょっと手前でした。
明日も授業があるので、もう寝るかと思い、いつものように電気を消して寝ようと布団に入りました。
それから5分後ぐらいに、廊下を誰かが走る音が聞こえてきました。
まあ、ぼろマンションなのでたまに騒いだりする人やどんちゃんやる人もいますので
「うるさいなー」
ぐらいの気持ちで寝ようとしてました。
ですがその後もずっと廊下をダッシュしてる音が聞こえます。
どうやら私の部屋の前にダッシュで戻って来ては、あっちの方へ走っていっているような音がします。
我慢も限界に達しイラっと来たので、ドアを開けて注意しようと思いました。
ドアを開けた瞬間、やばい事したなと冷静な判断が出来たような気がします。
廊下には赤いスカート、マンションの中なのに傘をさし、汚いスニーカーを履いてる身長150センチぐらいの中年女がもの凄い勢いでダッシュしていました。
僕がドアを開けるとダッシュを止め、ニヤッと笑いながら、こっちへ向けて歩いてきました。
59:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)15:30:58.723ID:7blKN20t0
当然に僕はドアを閉めて、鍵とチェーンをしました。
そこで気づいたのですが、こんだけダッシュをしていたら一緒の階にいるサラリーマンとかおっさんとかが怒鳴らない訳はありません。
皆、この事を知っていたのかもしれません。
ドアのガチャガチャが開始されました。
警察かな?と思いましたが、とりあえず部屋の奥の方に行くとドアガチャが止みました。
しばらく沈黙が続き、諦めて帰ったかな…と思った次の瞬間、曇りガラスの窓に女のシルエット、開けてた小窓からは手のようなものがガサガサ出入りしました。
私は即座に玄関の方へ走ってチェーンと鍵を開け、1階まで今度は自分がダッシュで行きました。
そして同じ学部の奴の部屋のチャイムをピンポンピンポンと連続で押しました。
すぐに開けてくれましたので、僕が
「とりあえず入れて」
と言うと部屋に迎え入れてくれました。
今しがた体験した事を話すと、とりあえず危なそうなので応援を呼ぶか、とそいつの友達を3人呼んでくれました。
10分ぐらいで来てくれたので、5人で私の部屋に行くと、部屋のどこも変化はありません。
あいつ誰やったんやろなー、みたいな事を話していると、新しく来てくれた人の1人が小窓に気づき
「ここに手を入れられたん?」
と聞いてきたので、僕が
「そうです」
と答えました。
よく考えると、端部屋の4階、足場など無い壁にある窓です。
ワイヤー等で吊り上げないと、女のシルエットが見える訳ありません。
「え?」
と思って小窓を見ると、泥みたいな指型が付いていました。
私はその日のうちに原付を貸してもらって実家へ帰り、部屋は解約しました。
私の体験はこれで終わりです。
落ちも何もないのですが、Oの南の方にある4階建てのマンションでの話です。
淡々と怖い話投下していくので読み物としてお使いください
(前編はこちら)
54:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)15:28:04.198ID:7blKN20t0
「知らない番号からの電話」
私が初めて自分の携帯電話を持ったのは、中学2年生の時です。
それからずっと十数年程、携帯番号は変わらずにいたのですが、つい先日とても恐ろしい事があったので番号を変えてしまいました。
その出来事は夜中1時過ぎに起きました。
まだ眠くなかった私は布団に潜り込みながら、携帯をいじっていたんです。
すると突然電話帳に登録していない、知らない番号から電話がかかってきました。
普段なら登録していない番号、しかもこんな夜中の電話は怪しんで取る事はないのですが、つい手が滑り電話を取ってしまいました。
すぐに切ろうと操作しようとした瞬間、電話の向こうで誰かの声が聞こえました。
結構大きな声で話しているようで、携帯を耳に当てなくても聞こえます。
「…に、…と…に、」
恐らく女性だと思いますが、甲高い声で何かを話しているようです。
もしかしたら間違い電話かもしれない、知人が番号を変えて何か訳があってかけてきたのかも、と思ってもっとよく聞こうと携帯を耳に近づけました。
すると不思議な事にブツンッと向こうから電話を切られたのでした。
何だったんだろうと思いましたが、その日はあまり気にせず眠りにつきました。
しかし翌日から、毎回同じ時間に同じあの番号から電話がかかってくるようになったんです。
2回目の着信時はすぐに取ってこちらから
「もしもし、誰?」
と問いかけました。
でも相手の声は大きいはずなのに言葉が不明瞭でどうしても何を話したいのか聞き取れなかったんです。
5~6回電話を取りましたがいつもこんな様子なので、悪戯電話だと思って次からは着信できないように着信拒否設定にしました。
すると驚いた事に別の番号から電話がかかってきたんです。
55:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)15:28:21.720ID:7blKN20t0
その状態が2週間程続いたでしょうか、何度着信拒否しても番号を変えてかけてくる電話に、次第にイライラしてきました。
だから電話がかかってきた時に、つい大声で
「もう止めて!しつこい!」
と叫んだのです。
そうしたら向こうから電話を切る音が聞こえました。
ああ、これでもうかかってこないといいなと思った次の瞬間、また電話がかかってきてしかもボタンを何も押していないのに電話が繋がったのです。
え!どういう事?と思考が停止していると勝手にスピーカーフォンに変わり、向こうの音が聞こえてきました。
「…に、…と…に、…って」
あの時のように何か話しています。
「い…に、わた…と…いっしょ…って…」
段々と話す言葉がはっきりと聞こえてきました。
「一緒に死ぬって言ったのに私と一緒に死ぬって言ったのに嘘つき嘘つきお前もこっちにこい連れてってやるお前の所に行くぞ逃がさな」
ガシャン!
怖くなった私は携帯を床に放り投げました。
当たり所が悪かったのか携帯の画面は割れて、でもそのおかげか通話は切れていたので携帯をそのままにして夜通し起きて、朝になったらすぐ携帯ショップへ行って機種変更と番号変更をしました。
あれ以来あの恐ろしい電話はかかってきません。
でももしも次にまたかかってきたら…私は今度こそあちらに連れて行かれるのかもしれません…。
58:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)15:30:35.452ID:7blKN20t0
「ダッシュする女」
これは私が大学生の時の話です。
私は大学へ通うために一人暮らしを始めました。
4階建てのマンションで、各階部屋が20戸ほどならんでいる造りでした。
だいたいですが80世帯ぐらいが入れる、結構大きめのワンルームマンションでした。
特段大学生専用という物件でもなく、私のような大学生からサラリーマン、ご夫婦で住んでらっしゃるような方もいるマンションです。
4階建てなのですがエレベーターはついてなく、変わりにマンションの両端に階段がついており、片方は正面玄関、片方は駐輪場などがある方に降りれる階段でした。
初めての一人暮らしだったので色々と大変でしたが、1ヶ月もすると自炊にも慣れ、特段困る事はありませんでした。
マンションの住人の方も顔ぐらいは分かるようになり、朝や夜にすれ違ったりすると
「おはよう」
や
「こんばんは」
とあいさつを交わすぐらいの関係にはなっていました。
私の部屋は4階の端っこにありまして、駐輪場に繋がる方の階段がすぐそば、要するに正面玄関からは一番遠い所の部屋でした。
部屋の中には窓がついているのですが、曇りガラスで全く外は見えません。
窓の端がちょっとだけ開閉でき、開けるとギリギリ外が見えるかな…というような窓でした。
まあ、要するに賃料が高いマンションではないという事です。
同じ学部の人も1階に住んでおり、特段仲良くないのですが
「あ、40*に住んでるんですよ~」
「俺は10*に住んでますよ。困った事あったら言ってね~」
みたいな会話は一度あったぐらいでした。
6月の中頃、バイト先の居酒屋から帰ってきてご飯を食べるともう12時ちょっと手前でした。
明日も授業があるので、もう寝るかと思い、いつものように電気を消して寝ようと布団に入りました。
それから5分後ぐらいに、廊下を誰かが走る音が聞こえてきました。
まあ、ぼろマンションなのでたまに騒いだりする人やどんちゃんやる人もいますので
「うるさいなー」
ぐらいの気持ちで寝ようとしてました。
ですがその後もずっと廊下をダッシュしてる音が聞こえます。
どうやら私の部屋の前にダッシュで戻って来ては、あっちの方へ走っていっているような音がします。
我慢も限界に達しイラっと来たので、ドアを開けて注意しようと思いました。
ドアを開けた瞬間、やばい事したなと冷静な判断が出来たような気がします。
廊下には赤いスカート、マンションの中なのに傘をさし、汚いスニーカーを履いてる身長150センチぐらいの中年女がもの凄い勢いでダッシュしていました。
僕がドアを開けるとダッシュを止め、ニヤッと笑いながら、こっちへ向けて歩いてきました。
59:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)15:30:58.723ID:7blKN20t0
当然に僕はドアを閉めて、鍵とチェーンをしました。
そこで気づいたのですが、こんだけダッシュをしていたら一緒の階にいるサラリーマンとかおっさんとかが怒鳴らない訳はありません。
皆、この事を知っていたのかもしれません。
ドアのガチャガチャが開始されました。
警察かな?と思いましたが、とりあえず部屋の奥の方に行くとドアガチャが止みました。
しばらく沈黙が続き、諦めて帰ったかな…と思った次の瞬間、曇りガラスの窓に女のシルエット、開けてた小窓からは手のようなものがガサガサ出入りしました。
私は即座に玄関の方へ走ってチェーンと鍵を開け、1階まで今度は自分がダッシュで行きました。
そして同じ学部の奴の部屋のチャイムをピンポンピンポンと連続で押しました。
すぐに開けてくれましたので、僕が
「とりあえず入れて」
と言うと部屋に迎え入れてくれました。
今しがた体験した事を話すと、とりあえず危なそうなので応援を呼ぶか、とそいつの友達を3人呼んでくれました。
10分ぐらいで来てくれたので、5人で私の部屋に行くと、部屋のどこも変化はありません。
あいつ誰やったんやろなー、みたいな事を話していると、新しく来てくれた人の1人が小窓に気づき
「ここに手を入れられたん?」
と聞いてきたので、僕が
「そうです」
と答えました。
よく考えると、端部屋の4階、足場など無い壁にある窓です。
ワイヤー等で吊り上げないと、女のシルエットが見える訳ありません。
「え?」
と思って小窓を見ると、泥みたいな指型が付いていました。
私はその日のうちに原付を貸してもらって実家へ帰り、部屋は解約しました。
私の体験はこれで終わりです。
落ちも何もないのですが、Oの南の方にある4階建てのマンションでの話です。
61:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)15:32:56.940ID:7blKN20t0
「初めての1人暮らし」
これは私が初めての1人暮らしをした時のお話です。
1人暮らしは初めての経験で、期待と不安の両方の気持ちがありました。
家賃は安めで駅からは近くて、築年数も新しめの場所がいいなと思っていました。
しかし当然ながらこの条件に合う場所はなかなか見つからず、何かひとつでも条件を諦めれば見つかるという不動産屋のアドバイスで、築年齢10年のところを選ぶことにしたのです。
きっと古くてボロいイメージなんだろうなと思いながら内見に行くと、意外と綺麗な造りだったのでびっくりしました。
部屋の中はジメッとしていて、長い間人が住んでいないような印象はありました。
陽当たりも良く収納有、お風呂は追い焚き機能がついていたので、これは掘り出し物だと勘違いした私は、他の人に取られてしまうという焦りもあって即決してしまったのです。
引越をして新生活が始まりました。
昼間は太陽が入り明るく気持ちが良いのですが、やはり夜になると1人は寂しく少し怖い気持ちにもなりました。
まぁ初めての1人暮らしだしそのうちこの生活にも慣れるだろうと思っていたのですが、気持ちは日が過ぎても落ち着かず、あまり眠りにつくことができないため毎日お酒を飲んで気を紛らわせていました。
気がつくといつの間にか眠っていたのですが、どこからか聞こえる物音で目が覚めました。
「何の音かな?」
身体を動かして部屋を見ようとしたものの、全く動きません。金縛りです。
金縛りは以前もなったことがあったので、焦らず動く目だけを頼りに辺りの様子を伺います。
どうやら物音はお風呂から聞こえているようで、シャワー?からポタポタと水が垂れているような音がします。
当然ながら寝る前は蛇口をしっかりと締めていたはずです。
いつから水が出ていたのかは分かりませんが、とにかく金縛りをほどこうともがきました。
すると異変が起きました。
水の垂れる音が、お風呂場から近づいて来るのです。
何かの気配も感じ、恐怖でパニック状態になった私は目をつぶって「助けて!助けて!」と何度も頭の中で繰り返し叫びました。
ですが容赦なく音と気配は私に近づき、恐る恐る薄目を開けてみると…
黒い塊が動いているのを目にしてしまいました。
気づくと朝になっていました。
部屋が明るくなって体も動くことに安堵した私は、昨日の出来事が夢だったのか現実だったのか分からず、お風呂場を確認しに行きました。
シャワーの水は止まっていました。そもそも蛇口は全く緩んでもいません。しかし足元を見ると水たまりができていたのです。
そして水のシミが足跡のように点々と、私のベッドの横まで続いていました。
次の日、1人では居られないと感じた私は友人を呼んで泊まってもらおうと思いました。
その友人は、いわゆる霊感のあるタイプです。
ところが友人は部屋に来るなり
「この部屋何か変な感じがする」
と言い、泊まるのを拒否されてしまいました。
友人には、私が体験した事は何も伝えていません。
これはマズいということで、私は友人の家へ泊まらせてもらうことになりました。
後日、不動産屋さんで状況を説明すると、実は事故物件だったと聞かされました。
本当は入居する前にその説明をしなくてはいけないのが決まりらしいのですが、案内してくれた方が新人で知らなかったようです。
私はそのまま部屋を解約して、引越ししたばかりで転居することとなりました。
事故の内容は怖くて聞くことはできませんでした。
でも、お風呂場で何かがあったのだろうとは思っています。
今もあの部屋が存在しているのかは知りません。
63:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)15:34:12.233ID:7blKN20t0
「いわくつきの川」
今ではどこの場所にもプールがあって、子供が川で泳ぐことも少なくなりました。
また大人も自然の川に接する機会が少なくなって、鮎やうなぎやそのほかの魚を川で取ることもなくなって来ています。昔は貴重な蛋白源だったのでしょうし、私が子供の頃は事実そうでした。
ですがその代わり、川で亡くなる人の話は何度となく子供の頃から聞いていました。私の知っている人だけでも、何人かいます。
厄介なのは、川の石の苔は乾いているときは全く滑らないのですが、ひとたびぬれた手でその苔に触ると滑って石を掴むことが出来ません。
それですぐそばに石があるにも拘らず、つかまり切れずに死ぬ人がいたのだそうです。
そんな場所はなぜか限られていて、そこで何人もの方が亡くなった話を子供の頃から聞かされました。
そこは学校の帰りの途中にあり、狭い道路が川に向かって突き出したところにありました。その下は崖になっていて、上からは見通すことが出来ませんでした。
その道を通って学校から帰るとき、ましてや一人で日も暮れた時はいつも恐怖感に襲われました。
ある日、新しい自転車を手に入れたことが嬉しくて、そんなことなど忘れて手放しをして走っていました。
自転車の運転で大きなミスなどしたことがなかったのですが、その道にくると突然不自然にハンドルが左に切れて、そのまま川の方へ墜落をしました。
どのくらいの時間落ちていたのかわかりませんが、幸いにも川に入るギリギリの所で留まっていたらしく、向こう岸を歩いていた人が気が付いてくれて私は病院に担ぎ込まれ、助かりました。
その他にも何かと事故が多いので、地元の篤志家がその場所にお地蔵さんを建立して無事を祈ったというほどでした。
その後のことはわかりませんが、そこは幽霊の目撃談も多かったらしく、崖の上に人影が浮かんでいたとか、その付近を泳いでいると川底に引っ張り込まれるなど、子供の頃から聞かされ今でもはっきりと覚えています。
64:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)15:35:37.683ID:7blKN20t0
「無表情な男性の顔」
私は夢でよくない知らせなどを知ることが多いのですが、その時もそうでした。
その日は普通に疲れて11時ごろに床に就いた日でした。さほど暑くもない日でしたが、夜中寝苦しくなり、ひどくうなされたのです。
私は暗闇を見つめていました。どこを見てもただのうす暗闇で、なんとなく不気味に思っていると突如男性の顔が現れました。
暗闇の中から男性の顔がこちらを無感情な顔つきで見つめてくるのです。誰なのかはわかりません。私の目線の先1メーターほどのところに顔だけが浮かび上がっている感じで、真正面でずっと見つめられているのです。
しばらくすると虚しさと苦しさを訴えてくるような表情に変わり、また無感情な表情に戻りました。
幽霊というよりは普通の人間の顔つきなのに、その皮膚は薄暗くどんよりとしていました。その顔を3日3晩見続けたのです。
その男性について面識はなかったと思っていたのですが、後日にニュースを見ていた時、偶然にも誰なのか判明しました。
ニュースで事故の報道を見たとき、被害者の男性がまさにその人でした。それは昔住んでいたところでお世話になった、近所の男性だったのです。
ご近所さんに気さくにあいさつされる方だったので覚えていたのですが、間違いなく彼でした。事故の具合からして即死なようでしたが、あの顔は事故に会ってしまったことへの無念さだったのでしょうか。
あれ以来彼の顔は見ていません。
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「初めての1人暮らし」
これは私が初めての1人暮らしをした時のお話です。
1人暮らしは初めての経験で、期待と不安の両方の気持ちがありました。
家賃は安めで駅からは近くて、築年数も新しめの場所がいいなと思っていました。
しかし当然ながらこの条件に合う場所はなかなか見つからず、何かひとつでも条件を諦めれば見つかるという不動産屋のアドバイスで、築年齢10年のところを選ぶことにしたのです。
きっと古くてボロいイメージなんだろうなと思いながら内見に行くと、意外と綺麗な造りだったのでびっくりしました。
部屋の中はジメッとしていて、長い間人が住んでいないような印象はありました。
陽当たりも良く収納有、お風呂は追い焚き機能がついていたので、これは掘り出し物だと勘違いした私は、他の人に取られてしまうという焦りもあって即決してしまったのです。
引越をして新生活が始まりました。
昼間は太陽が入り明るく気持ちが良いのですが、やはり夜になると1人は寂しく少し怖い気持ちにもなりました。
まぁ初めての1人暮らしだしそのうちこの生活にも慣れるだろうと思っていたのですが、気持ちは日が過ぎても落ち着かず、あまり眠りにつくことができないため毎日お酒を飲んで気を紛らわせていました。
気がつくといつの間にか眠っていたのですが、どこからか聞こえる物音で目が覚めました。
「何の音かな?」
身体を動かして部屋を見ようとしたものの、全く動きません。金縛りです。
金縛りは以前もなったことがあったので、焦らず動く目だけを頼りに辺りの様子を伺います。
どうやら物音はお風呂から聞こえているようで、シャワー?からポタポタと水が垂れているような音がします。
当然ながら寝る前は蛇口をしっかりと締めていたはずです。
いつから水が出ていたのかは分かりませんが、とにかく金縛りをほどこうともがきました。
すると異変が起きました。
水の垂れる音が、お風呂場から近づいて来るのです。
何かの気配も感じ、恐怖でパニック状態になった私は目をつぶって「助けて!助けて!」と何度も頭の中で繰り返し叫びました。
ですが容赦なく音と気配は私に近づき、恐る恐る薄目を開けてみると…
黒い塊が動いているのを目にしてしまいました。
気づくと朝になっていました。
部屋が明るくなって体も動くことに安堵した私は、昨日の出来事が夢だったのか現実だったのか分からず、お風呂場を確認しに行きました。
シャワーの水は止まっていました。そもそも蛇口は全く緩んでもいません。しかし足元を見ると水たまりができていたのです。
そして水のシミが足跡のように点々と、私のベッドの横まで続いていました。
次の日、1人では居られないと感じた私は友人を呼んで泊まってもらおうと思いました。
その友人は、いわゆる霊感のあるタイプです。
ところが友人は部屋に来るなり
「この部屋何か変な感じがする」
と言い、泊まるのを拒否されてしまいました。
友人には、私が体験した事は何も伝えていません。
これはマズいということで、私は友人の家へ泊まらせてもらうことになりました。
後日、不動産屋さんで状況を説明すると、実は事故物件だったと聞かされました。
本当は入居する前にその説明をしなくてはいけないのが決まりらしいのですが、案内してくれた方が新人で知らなかったようです。
私はそのまま部屋を解約して、引越ししたばかりで転居することとなりました。
事故の内容は怖くて聞くことはできませんでした。
でも、お風呂場で何かがあったのだろうとは思っています。
今もあの部屋が存在しているのかは知りません。
63:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)15:34:12.233ID:7blKN20t0
「いわくつきの川」
今ではどこの場所にもプールがあって、子供が川で泳ぐことも少なくなりました。
また大人も自然の川に接する機会が少なくなって、鮎やうなぎやそのほかの魚を川で取ることもなくなって来ています。昔は貴重な蛋白源だったのでしょうし、私が子供の頃は事実そうでした。
ですがその代わり、川で亡くなる人の話は何度となく子供の頃から聞いていました。私の知っている人だけでも、何人かいます。
厄介なのは、川の石の苔は乾いているときは全く滑らないのですが、ひとたびぬれた手でその苔に触ると滑って石を掴むことが出来ません。
それですぐそばに石があるにも拘らず、つかまり切れずに死ぬ人がいたのだそうです。
そんな場所はなぜか限られていて、そこで何人もの方が亡くなった話を子供の頃から聞かされました。
そこは学校の帰りの途中にあり、狭い道路が川に向かって突き出したところにありました。その下は崖になっていて、上からは見通すことが出来ませんでした。
その道を通って学校から帰るとき、ましてや一人で日も暮れた時はいつも恐怖感に襲われました。
ある日、新しい自転車を手に入れたことが嬉しくて、そんなことなど忘れて手放しをして走っていました。
自転車の運転で大きなミスなどしたことがなかったのですが、その道にくると突然不自然にハンドルが左に切れて、そのまま川の方へ墜落をしました。
どのくらいの時間落ちていたのかわかりませんが、幸いにも川に入るギリギリの所で留まっていたらしく、向こう岸を歩いていた人が気が付いてくれて私は病院に担ぎ込まれ、助かりました。
その他にも何かと事故が多いので、地元の篤志家がその場所にお地蔵さんを建立して無事を祈ったというほどでした。
その後のことはわかりませんが、そこは幽霊の目撃談も多かったらしく、崖の上に人影が浮かんでいたとか、その付近を泳いでいると川底に引っ張り込まれるなど、子供の頃から聞かされ今でもはっきりと覚えています。
64:以下、VIPがお送りします 2019/07/23(火)15:35:37.683ID:7blKN20t0
「無表情な男性の顔」
私は夢でよくない知らせなどを知ることが多いのですが、その時もそうでした。
その日は普通に疲れて11時ごろに床に就いた日でした。さほど暑くもない日でしたが、夜中寝苦しくなり、ひどくうなされたのです。
私は暗闇を見つめていました。どこを見てもただのうす暗闇で、なんとなく不気味に思っていると突如男性の顔が現れました。
暗闇の中から男性の顔がこちらを無感情な顔つきで見つめてくるのです。誰なのかはわかりません。私の目線の先1メーターほどのところに顔だけが浮かび上がっている感じで、真正面でずっと見つめられているのです。
しばらくすると虚しさと苦しさを訴えてくるような表情に変わり、また無感情な表情に戻りました。
幽霊というよりは普通の人間の顔つきなのに、その皮膚は薄暗くどんよりとしていました。その顔を3日3晩見続けたのです。
その男性について面識はなかったと思っていたのですが、後日にニュースを見ていた時、偶然にも誰なのか判明しました。
ニュースで事故の報道を見たとき、被害者の男性がまさにその人でした。それは昔住んでいたところでお世話になった、近所の男性だったのです。
ご近所さんに気さくにあいさつされる方だったので覚えていたのですが、間違いなく彼でした。事故の具合からして即死なようでしたが、あの顔は事故に会ってしまったことへの無念さだったのでしょうか。
あれ以来彼の顔は見ていません。
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