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あそこの山の神様だから
2014.08.22 (Fri) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
404 :本当にあった怖い名無し:2010/07/20(火) 20:26:32 ID:cPOOejKs0
一度だけ洒落にならない体験をしたのだけど、誰も信じてくれないからここに書く。
ついでに目撃情報も求む。
学生だった頃、毎週末一人キャンプに興じてた時期があった。
金曜日から日曜日にかけてどこかの野山に寝泊りする、というだけの面白みもくそもないキャンプ。
友達のいない俺は、寂しさを広大な自然の中にまぎれこませていたのだった。
それでまあ、その日は岐阜の方面に向かってたんだけど、地図も持ってないもんだから、正確にはどこへ行ってたのかよく分からない。
とにかく野営によさげな山を見つけたので、そこで一泊することにした。
ご飯食べて、ヤングジャンプ読んでたらもう夜中だ。
暇だなあとか思ってたら、急にテントのチャックを開けられた。
え、なに。管理人?それとも通報された?とか、もうビックリして死ぬかと思ったけど、立ってたのは普通の爺さん。
中覗きこんで、
「もし、旅かな?」
と聞かれた。
返事できるような状態じゃなかったので、頭だけコクコクって返事したら、そのままどっか行った。
民家まで1kmはあるような山奥に、まさか人がいるとは思わなかったね。
最初は幽霊かと思ったけど、どう見ても人間だった。
むしろ変質者かサイコ野郎か泥棒で、俺を狙ってるんじゃ・・と考えると寝るにも寝れない。
うわあぁどうしよう・・・って落ち込んでたら、またチャックが開いて、今度は中年のおっさん。
406 :本当にあった怖い名無し:2010/07/20(火) 20:29:20 ID:cPOOejKs0
そいつも、
「もし、旅かな?」
って聞いてくる。また頷いたらそのままどっかへ行った。
からわれてるのかなんなのか分からないけど、もうダメだここは、離れよう。そう思った。
けど、テントの外は月明かりも無いような暗黒世界で、おまけに変質者が二人もうろついてる。
でた矢先に包丁でグサーとか怖いこと想像して、30分くらい悩んだあげく、でることにした。
護身用にマグライトを装備して、恐る恐る外にでると誰もいない。
今のうちだと、猛スピードでテントの片付けを開始した。
そしたら終わる頃になって、二人がまた近づいて来たんだよ。
俺が心臓バクバクさせてテント片付けてる横から、
「帰るのかい?まだ夜なのに」
って声かけてくる。
「ええ、まあ急用思い出しまして」
と答えつつも、荷物をバイクにくくりつけて、それじゃあとオッサン達のほうにライトを向けたら、光が何か変。途中で途切れてる。
なんじゃこらあと後ろの方を良く見たら、全長4mくらいありそうな黒衣が、屈んでオッサンと爺さんを動かしてる。
あの顔の垂れみたいなのの奥に目を光らせながら、口モゴモゴさせて喋ってたんだ。
短い命だったな・・・とか思ってる暇も無く、バイクに跨って逃げた。
そのまま麓にある神社に転がり込んで、迷惑にならないだろうところにテントはって寝た。
翌朝、なんか騒がしくて目が覚めたら、ちょうどチャックが開くところを見てしまって、まさか追いかけてきたのかと絶望的な気分になったが、神主が
「ここにテント張るな」
っと怒鳴ってただけだった。
かくかくしかじかって訳なんですよ、と話すと、
「あーそれ、あそこの山の神様だから、どうにもできないよー。でも良かったね神様に会えて。僕は見たことないけど、たまに見たって言う人いるんだよねー」
と。
なんかイラッとする口調だった。
害は無いらしいから、そのまま帰ってきた。
害が無いとかそういう問題じゃない。
あんなもの野放しにされたらたまったもんじゃない。
一度だけ洒落にならない体験をしたのだけど、誰も信じてくれないからここに書く。
ついでに目撃情報も求む。
学生だった頃、毎週末一人キャンプに興じてた時期があった。
金曜日から日曜日にかけてどこかの野山に寝泊りする、というだけの面白みもくそもないキャンプ。
友達のいない俺は、寂しさを広大な自然の中にまぎれこませていたのだった。
それでまあ、その日は岐阜の方面に向かってたんだけど、地図も持ってないもんだから、正確にはどこへ行ってたのかよく分からない。
とにかく野営によさげな山を見つけたので、そこで一泊することにした。
ご飯食べて、ヤングジャンプ読んでたらもう夜中だ。
暇だなあとか思ってたら、急にテントのチャックを開けられた。
え、なに。管理人?それとも通報された?とか、もうビックリして死ぬかと思ったけど、立ってたのは普通の爺さん。
中覗きこんで、
「もし、旅かな?」
と聞かれた。
返事できるような状態じゃなかったので、頭だけコクコクって返事したら、そのままどっか行った。
民家まで1kmはあるような山奥に、まさか人がいるとは思わなかったね。
最初は幽霊かと思ったけど、どう見ても人間だった。
むしろ変質者かサイコ野郎か泥棒で、俺を狙ってるんじゃ・・と考えると寝るにも寝れない。
うわあぁどうしよう・・・って落ち込んでたら、またチャックが開いて、今度は中年のおっさん。
406 :本当にあった怖い名無し:2010/07/20(火) 20:29:20 ID:cPOOejKs0
そいつも、
「もし、旅かな?」
って聞いてくる。また頷いたらそのままどっかへ行った。
からわれてるのかなんなのか分からないけど、もうダメだここは、離れよう。そう思った。
けど、テントの外は月明かりも無いような暗黒世界で、おまけに変質者が二人もうろついてる。
でた矢先に包丁でグサーとか怖いこと想像して、30分くらい悩んだあげく、でることにした。
護身用にマグライトを装備して、恐る恐る外にでると誰もいない。
今のうちだと、猛スピードでテントの片付けを開始した。
そしたら終わる頃になって、二人がまた近づいて来たんだよ。
俺が心臓バクバクさせてテント片付けてる横から、
「帰るのかい?まだ夜なのに」
って声かけてくる。
「ええ、まあ急用思い出しまして」
と答えつつも、荷物をバイクにくくりつけて、それじゃあとオッサン達のほうにライトを向けたら、光が何か変。途中で途切れてる。
なんじゃこらあと後ろの方を良く見たら、全長4mくらいありそうな黒衣が、屈んでオッサンと爺さんを動かしてる。
あの顔の垂れみたいなのの奥に目を光らせながら、口モゴモゴさせて喋ってたんだ。
短い命だったな・・・とか思ってる暇も無く、バイクに跨って逃げた。
そのまま麓にある神社に転がり込んで、迷惑にならないだろうところにテントはって寝た。
翌朝、なんか騒がしくて目が覚めたら、ちょうどチャックが開くところを見てしまって、まさか追いかけてきたのかと絶望的な気分になったが、神主が
「ここにテント張るな」
っと怒鳴ってただけだった。
かくかくしかじかって訳なんですよ、と話すと、
「あーそれ、あそこの山の神様だから、どうにもできないよー。でも良かったね神様に会えて。僕は見たことないけど、たまに見たって言う人いるんだよねー」
と。
なんかイラッとする口調だった。
害は無いらしいから、そのまま帰ってきた。
害が無いとかそういう問題じゃない。
あんなもの野放しにされたらたまったもんじゃない。
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Title : 無題
神様、無駄に脅かさないでください。
ネフェルタリ 2014.08.22 (Fri) 23:27 編集
Re:無題
やっぱり悪戯好きなんだよ。
神様ってやつは。
2014.08.30 19:46
Title : 無題
神様も暇だったのかな?
桜内舞人 2014.08.23 (Sat) 00:32 編集
Re:無題
暇つぶしで脅かされるこっちの身にもなってください神様!
2014.08.30 19:49
Title : 無題
パペットマペット?
NONAME 2014.08.23 (Sat) 00:40 編集
Re:無題
こんなパペマペやだww
2014.08.30 19:54
Title : 無題
人形浄瑠璃の人形遣いみたいな?
そのまま話してたらカッ!と顔が
鬼女みたいに変形したのかなw
えんざぶろう 2014.08.23 (Sat) 01:44 編集
Re:無題
前のコメントでパペマペってあったけど、どちらかというとクロコとグレコ(古いか)思い出す。
2014.08.30 20:09
Title : 無題
話のタイトルから
怖さのあまり俺は二人に向かって「何なんですか!あなたたちは!」と叫んでしまった。
すると二人は口を揃えて「そう怖がるでない。私は変質者でも幽霊でもない、ただのあそこの山の神様だから」と言った。
みたいなオチを想像していたけど、なんか色々違った。
怖い子 2014.08.23 (Sat) 22:57 編集
Re:無題
山の神様(自称)
2014.08.30 20:27