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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.27 (Wed) Category : 

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バイト先の2階にあったのは、多分開かずの間だったんだと思う。

2014.08.19 (Tue) Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象

198 :1/4:2008/09/20(土) 21:35:00 ID:Xc6djnlE0
学生の時のバイト先の2階にあったのは、多分開かずの間だったんだと思う。
弁当屋だったんだけど、2階は休憩室と資材とか置いてた。
けど、誰も2階で休憩しない。

デカイ窓あるのに、昼間でも薄暗くてしめっぽい感じで、資材取り行く時も絶対みんな一人で行きたがらない。
俺のだいぶ後に入った、美大生の自称霊感持ちのかわいいけどちょっと変な女だけ、よく2階でタバコ吸ってた。

だから重くない資材とかはその女に頼むようになって、かわりに休憩時間外の一服黙認みたいな感じにしてた。
店の資材在庫チェックのときも、当然その女面子にいれて、あと社員さんA、B二人と、シフトだった俺と、バイトのチーフの先輩、計五人でやる事になった。

社員さんBと先輩が電車の事故で遅れて、三人で始めた。
俺がチェック表とか下でコピーしてたら、上から悲鳴が聞こえたので、あわてて階段をのぼってったら、突然頭がびしょびしょに濡れた。
触ったら全然痛くないのに、大量の血が出てた。

(続きは『続きを読む』をクリック)


 









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199 :2/4:2008/09/20(土) 21:35:29 ID:Xc6djnlE0
驚いたけど、女がぎゃあぎゃあいってるが聞こえるので、とりあえず2階に上がったら、女は壁の方向いて分けの判らない事を叫んでいて、社員さんAは座りこんで漏らしてた。
女の指差してる方を見たら、これまで壁だと思ってたとこが引戸だった。

中は畳横に二枚並べたくらいの部屋で、小さな虫の死骸が2cmくらい積もっていた。
1カ所の角だけ三十センチくらい丸く、なにもない。
壁はパッと見普通の和室っぽい壁に見えたけど、土に長い黒い髪の毛みたいなのを混ぜて塗り込めてあった。
引戸の裏も同じ感じになっていた。

訳わかんなくてぼーっとしてたら、遅れてた先輩が来て、血まみれだった俺は即救急車呼ばれて病院連れてかれた。

病院ついたら、もう一人の社員さんBがそっちに来ていて、
「有給と見舞金出すから、棚から物が落ちて怪我した事にしろ」
と言われた。
正直金が欲しかったのと、恐くてもうバイト先に行きたくなかったので、いう通りにした。
傷はそんなに深くなかったから、縫うだけですんだ。



200 :3/4:2008/09/20(土) 21:36:01 ID:Xc6djnlE0
バイトは2週間くらい休んでいい事になってたけど、どうしても気になったから、10日目くらいにのぞきに行った。
そしたら、先輩は居たけど、社員さんAは体調崩して長期休養。
女の方は、学校も辞めて実家に帰るからって、親と挨拶に来たっていってた。
女は店に一歩も入って来なくて、全然しゃべらなくて、薬が効いてぼーっとしてるみたいな感じだったらしい。

先輩が社員さんBを問いつめて聞いた話を聞かせてくれたんだけど、店はもともと普通の古い民家だったのを、人が居着かなくて困った所有者から、格安で借りていた場所らしい。
社員さんBも詳しい事は知らなかったけど、
「絶対いつか何か起こると思ってた」
と言っていたらしい。

引戸見つけて開けたのは女の方で、
「中から頭がぐるぐる回る人形?が出てきた」
と繰り返してたらしい。
社員さんAは何も話さなかったけど、ショックを受けた状態になっていて、内臓が弱っているのでまだ入院していて、家族の希望で多分近々退社するという事だった。

2階を見せてもらったら、その部屋は綺麗に掃除されて、引戸も外されて、壁も塗り直されてた。
けど、2階の雰囲気は全く変わってなかった。
ものすごく嫌な気分になって、その日でバイトを辞めた。
大学のある駅近くの店だったが、その日から卒業まで一度もそこを通らなかった。



201 :4/4:2008/09/20(土) 21:36:34 ID:Xc6djnlE0
しばらくして仕事でその駅に降りたとき、なんか思い出して店を見に行った。
そしたら弁当屋は無くなって、今風のカフェになっていて、驚いた事に先輩が店長をしてた。
弁当屋は、俺が辞めたすぐ後ボヤを出して潰れて、同じ系列チェーンのカフェになった。
社員さんBが最初そこの店長をしていて、違う会社に転職する事になった時に、先輩が店の権利を買い取ったということだった。

どうしても気になってた2階の事を聞くと、先輩はちょっと困ったような嫌そうな顔をして、やっぱり嫌な雰囲気があるので、改装とお祓いをして倉庫にした、といってから、
「これ多分、あの子が見たって言ってたやつだよね」
といいながら、俺に葉書を見せてくれた。

あの女からの、絵画展の招待状だった。
宛先が昔の弁当屋の名前になっていて、表側に、頭が変な風に横に潰れた、でかくてのっぺらぼうで、
口だけが裂けて、手足が異様に細い白いぬいぐるみが、踊ってるみたいな絵が書いてあった。

はがきは二年くらい前に来たもので、場所が遠いので行けないしと思いながらも、記載してあった画廊に問い合わせたところ、そんな展示の予定は無いと言われたそうだ。
「なんか捨てるに捨てられなくてさあ」
と言いながら、先輩はそれを引き出しにしまい込んだ。

その後、先輩とはしばらく連絡し合ったりしてたけど、今年の春、店が老朽化で立て替えになるので、この機会に両親の面倒を見るためいなかに帰る、という電話が来た。

その後、何度か連絡しようとしたけど、携帯変えたらしくて通じない。
暑中見舞い出したけど、宛先不明で戻ってきた。
結局なんだったのかわからないままだけど、俺はもうあそこには行かない。
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