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2024.11.25 (Mon) Category : 

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クローン携帯

2007.10.24 (Wed) Category : 都市伝説・考察・真相

2003年頃より、マスコミでよく使われる様になった。その頃より、コンテンツのリッチ化などにより高額な請求が急増していた。実際に、有料コンテンツへアクセスしなくても、画像を多用した携帯サイトをよく見ていればパケット通信料だけで数十万円課金される場合がある。しかし、あまりの高額請求と有料サイトへつないでいないという意識のためか、同一の番号を持つ携帯電話が別にあるのではないかと話題になり、クローン携帯という言葉が発生した物と思われる。

携帯電話のシステムでは、端末(ユーザーが所持する携帯電話)と電話番号の対応付けは事業者がセンター側で把握しているものであるため、仮に端末に記憶されている電話番号を書き換えたとしても、実際に呼び出される電話番号が変更される事はない。

技術的には、端末(ユーザーが所持する携帯電話)にはユーザーが認識することのない一意の(事業者内で重複することのない、個別の)IDが付与されており、事業者側において、電話番号と携帯電話がもつIDとの対応を把握・管理するシステムをとっている。具体的にどの電話機が電話をかけたか、どの電話番号(に割り振られた端末)が呼び出されたか等の判断は事業者(のセンター)側で行い、実際の呼び出しや課金などは、どの固有IDの端末から行われたか、どの端末が対象であるか等によって判断されるのである。

端末(携帯電話機)を買い換えるなどした場合に、新しい端末に電話番号を書き移している(ように見える)作業は、実際にはセンター側が把握している電話番号と端末IDの対応をセンター側で書き換えるための手続きであり、事業者が端末を識別する情報を端末間で書き写している訳ではない。 俗に灰ロムなどとも呼ばれる古い電話機が元の電話番号を相変わらず表示できる理由は、単に名前や住所録などと同様の書き換え可能なメモリに、参照専用のデータとして残っているからに過ぎない。したがって、端末側の表示に利用される個所のデータを書き換えたとしても、それで実際に書き換えた番号の電話機として動作することは無い。

例えるなら、普段ユーザーに見える電話番号とは通り名や仇名のようなものであり、端末IDこそがその端末の本名に相当すると考えれば、理解は容易であろう。書き換えが比較的容易な仇名のみを書き換えて成りすましたつもりでも、事業者は常に端末を本名で呼び、また端末からの要求の際にも本名の提示を要求するため、即座にニセモノと判別されてしまうのである。

その一方で、端末固有のID情報を正規の手段で参照(表示)する方法は無いものの、これらもまた本質的には電子的な情報・データに過ぎず、通常の(住所録などの)データ書き換えツールや携帯ショップの書き換え機等で操作することもできないものの、手段を問わなければ(端末をこじ開け、基板を改造して分析する等の手段も含めるならば)、技術的には固有IDの読み出しや書き換え、コピーなどの操作を行い得ることは確かである。

したがって、通常は端末の所有者はおろか、携帯ショップ従業員などにさえ知られることのない端末の本名・固有IDを、万が一にも何らかの手段で読み取り、書き換えられてしまった場合には、同一のIDをもつ端末を事業者側が区別することは困難である。このような事情から、同一の固有のIDを複製・保有する端末を用意することさえできれば、技術的にはクローン携帯は成立する。

ただし、技術的な難易度からこれを実行することは極めて困難であり、少なくとも詐欺や嫌がらせなどを目的として、ターゲットとなるユーザーの手元に完動品の端末(携帯電話機)を置いたまま端末IDを抜き出すことは、現実的には不可能と考えて良い。

一方、犯罪に用いられる端末、とくに一方的な要求や大量のSPAMの発信などを行う場合には、足跡の残らない(あるいは単にタダで使える)回線さえ得られれば良いため、特定の端末IDを盗み出す必要はなく、番号総当たり等で調べ出した適当なIDを用いて成り済ませば良いため、運悪く相乗りされた本来のIDの使用者に塁が及ぶ可能性はあるが、少なくとも日本国内の携帯電話事業者においては、現在までにそのような事例は発生していないと主張している。

技術的な事情・背景を理解できない一般ユーザーにとって、携帯ショップなどで端末を買い換えた際の手続きが、端末のデータ書き換えによって実際に呼び出しや管理などに使用される番号を移行しているように「見える」ことなどから、住所録などの書き換えや移動ができるのであれば電話番号のコピーも容易であろう、と判断(誤解)されたものと考えられる。 また、クレジットカードのスキミング詐欺など、他の社会問題から連想されたとする見解も有力である。

また日本の場合、実際の使用例などに基づき、以下のような例に該当する事が多い。

●写メールやiショット、フォトメールなどの写真付きメールを送ると、1通でも100円近く料金がかかる事がある。 
●iアプリ、EZアプリ、S!アプリの中には1つのソフトをダウンロードしただけでも500円かかる物がある。 
●アプリの中には、自動的に通信する物がある。 
●QVGA液晶の採用など、端末の大画面化により、それに対応する待ち受け画像のファイルサイズの増加。 
●その他、システムの異常。 
疑わしいときは、1日電源を落として様子を見て、異常課金があるようであれば、携帯会社に連絡し、原因を探った方がよい。


【続報】
http://yoshizokitan.blog.shinobi.jp/Entry/1267/







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