都市伝説・・・奇憚・・・blog
都市伝説を中心にホラー、オカルト系の話題をお楽しみください。
メールはyoshizo0@hotmail.co.jpへ
☆☆投稿やまとめて欲しい話題のタレコミなど、情報提供受付中!
☆☆ありがとう5000万ヒット!☆☆
小学校の地球儀
2012.11.09 (Fri) | Category : 人を信じすぎる人へ
810 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/21 19:38 ID:otvxNGQK
昨年、小学校時代の友人達と同窓会を開きました。
8月のお盆休みだったと記憶しています。
小学校を卒業して15年以上経っていますので、当時の友人達の現住所を調べるのは大変でした。
それでも居所の掴めない者も多く、集まった人数は40人前後だったと思います。
卒業以来初めて顔を合わせる友人もいて、当時の思い出話などをしながら楽しい時間を過ごしました。
2次会が終わった頃には帰宅する人間も出てきました。
幹事をしていた俺は、一応ここで同窓会は終わりということにして、後は自由に行動するように皆に告げました。
合コン気分で来た人間もいたようですし、それぞれに分かれて行きました。
俺は下戸で酒が飲めない体質なので、自分の車で来ていました。
帰宅するという友人4名を自分の車に乗せ、送って帰ることにしました。
助手席に男のY。後部座席に女3人。K、T、M。俺も含めて5名です。
車が走り出してすぐ、助手席のYが言いました。
「おい、久しぶりに小学校にいってみようぜ。」
確かに久しぶりだ。地元に残っている俺でも卒業後は数えるほどしか足を運んでいない。
「いいね。随分変わってるんでしょ?」
後ろに居た女の友達も乗り気のようだ。俺は予定を変更して小学校に車を向かわせた。
811 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/21 19:40 ID:otvxNGQK
10分ほどで到着。体育館も建て代わり、校舎も改修工事が行われ、様変わりしていた。
運動場にある幾つかの遊具がかろうじて当時の面影を残しています。
「懐かしいなー。この地球儀。」
運動場の隅にある丸い鉄の遊具。
内側にハンドルがあり、ソレを回すと回転する仕組みになっているヤツを俺たちはそう呼んでいた。
当時は黄色だったと記憶しているが、今は濃い青色に塗り替えられていた。
全員それに乗り込んで、中のハンドルを回してみた。
「固い…。回らね…」
大人の男2人の力でもびくともしない。
「壊れてるんだろ。子どもが回せる代物じゃないぞ。」
外に出てその遊具を見てみると、軸のところが溶接してあり回らなくなっていた。
「子どもが危ないから、禁止になったんじゃないの?結構事故とか多いから。」
もっともらしい事をKが言った。
(続きは『続きを読む』をクリック)
昨年、小学校時代の友人達と同窓会を開きました。
8月のお盆休みだったと記憶しています。
小学校を卒業して15年以上経っていますので、当時の友人達の現住所を調べるのは大変でした。
それでも居所の掴めない者も多く、集まった人数は40人前後だったと思います。
卒業以来初めて顔を合わせる友人もいて、当時の思い出話などをしながら楽しい時間を過ごしました。
2次会が終わった頃には帰宅する人間も出てきました。
幹事をしていた俺は、一応ここで同窓会は終わりということにして、後は自由に行動するように皆に告げました。
合コン気分で来た人間もいたようですし、それぞれに分かれて行きました。
俺は下戸で酒が飲めない体質なので、自分の車で来ていました。
帰宅するという友人4名を自分の車に乗せ、送って帰ることにしました。
助手席に男のY。後部座席に女3人。K、T、M。俺も含めて5名です。
車が走り出してすぐ、助手席のYが言いました。
「おい、久しぶりに小学校にいってみようぜ。」
確かに久しぶりだ。地元に残っている俺でも卒業後は数えるほどしか足を運んでいない。
「いいね。随分変わってるんでしょ?」
後ろに居た女の友達も乗り気のようだ。俺は予定を変更して小学校に車を向かわせた。
811 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/21 19:40 ID:otvxNGQK
10分ほどで到着。体育館も建て代わり、校舎も改修工事が行われ、様変わりしていた。
運動場にある幾つかの遊具がかろうじて当時の面影を残しています。
「懐かしいなー。この地球儀。」
運動場の隅にある丸い鉄の遊具。
内側にハンドルがあり、ソレを回すと回転する仕組みになっているヤツを俺たちはそう呼んでいた。
当時は黄色だったと記憶しているが、今は濃い青色に塗り替えられていた。
全員それに乗り込んで、中のハンドルを回してみた。
「固い…。回らね…」
大人の男2人の力でもびくともしない。
「壊れてるんだろ。子どもが回せる代物じゃないぞ。」
外に出てその遊具を見てみると、軸のところが溶接してあり回らなくなっていた。
「子どもが危ないから、禁止になったんじゃないの?結構事故とか多いから。」
もっともらしい事をKが言った。
(続きは『続きを読む』をクリック)
812 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/21 19:41 ID:otvxNGQK
その時、Tが静かに口を開いた。
「そういえば、私たちの頃にも事故があったよね…。」
「!」
思い出した。確かに事故があった。しかも俺はその場にいた。
怪我をしたのは同級生の女の子。4年生の時だった。
当時、地球儀の内側に入らず、外側に捕まって高速で遊具を回し、その遠心力にどこまで耐えられるか競争して遊んでいた。
その子もそうやって遊んでいて、手を滑らせ落下。フェンスのブロックで頭を強打し意識を失った。
その時中でハンドルを思いっきり回していたのが俺だったのだ。
813 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/21 19:42 ID:otvxNGQK
「俺も居たぞ…。確か…。」
Yが言った。
「偶然だよね…ここに居る5人って、全員その時居なかった?」
Mが言った。
「なんで今まで忘れてたんだろ?その子の名前も思い出せない…。」
Tは少し泣きそうな顔をしながら俺の方を見た。
俺はその時の詳細を思い出しつつあった。
当時、その危険な遊び方は、先生達から再三注意を受け、絶対しないようにと釘を刺されていた。
それでも俺たちは放課後にそうやって遊んでいたのだ。
その子が怪我をしたその時、怪我の酷さにびっくりした事と自分達が先生に怒られるのが怖かった俺たちは、意識のないその子をその場に放置して、走って逃げたのだ。
翌日の朝会で先生からあの遊具の使用禁止令が出された。
その子は入院したと聞いた。おそらく意識は戻らなかったのだろう。
俺たちが先生達に問い詰められることは無かった。もし目覚めていたら俺達と一緒だった事がばれていたであろうから。
俺たちは放課後の帰り道、昨日の事故のことは絶対に内緒にしようと誓い合った。
5人で手を繋いで大きく腕を振り「絶対!絶対!」と何度も大声で叫び、笑いながら家まで帰ったのも思い出した。
その後、一度もその話はしていない。高校まで同じ学校だったYとTとも話した事はなかった。
つまりたった今まで、全員の記憶からその事故の事は完全に消えていたのだ。
814 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/21 19:44 ID:otvxNGQK
その子がその後どうなったかは知らない。学校で逢った記憶は無い。かといってお葬式にも出席した記憶もない。
「あの子どうなったんだろ…」
Tが涙を浮かべながら全員の顔を見渡した。
「私…、一度お見舞いに行ったことがあるの…。」
Mが言った。
「病院まで行ったけど逢わせてもらえなかった…。お母さんに品物だけ渡して帰ってきたの。」
「………」
全員黙り込んでしまった。
「M。名前…。覚えてるか?」
俺が切り出した。
「さっきの飲み会の時、6年生の時のタイムカプセル開けたろ?6年まで在学していたなら、あの子のも無いかな?」
「○○さんだったと思うけど…」
俺は車からタイムカプセルを持って来た。欠席者のモノは渡していないので結構な枚数残っている。
あった…。かなり黄ばんではいるが、元は白い封筒だったのだろう。
固く糊付けされたソレの裏面には「○○さん 19○○年3月」と書かれていた。先生の字だろう。
死んでは居なかった事に少し安心した俺は
「開けて見るか…。」
と言いながら封を破った。
816 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/21 20:06 ID:otvxNGQK
中からは1枚の便箋と、小さく折りたたんでさらに糊付けされた紙切れが1枚、それと写真が出てきた。
便箋はおそらくお母さんが書いたものだろう。
○○さんは意識は回復したものの、おそらく脳に障害が残り、自分では歩く事も食べる事もできず、言語障害もあったようだった。
写真はおそらく当時の○○さんの写真だと思われた。しかし、古く劣化し、表面に封筒の内側の紙がこびり付いていて良く見えない。
最後に、固く糊付けされた小さな紙切れを開けてみた。
小学校の時、よく女子がノートの端っこを切って手紙を書き、小さく折りたたんで授業中に回していたのを思い出した。
折りたたむ度に糊を貼り付けていたようでなかなか開かない。
5cm四方くらいのサイズだったのだが、広げてみるとA4のルーズリーフだった。
あまりに強固に糊付けしてあった為、広げた時には所々が破れてしまっていた。
俺たちはその紙を薄暗い月明かりに照らして覗き込んだ。
「!」
全員声を失った。
大きさも定まらず、震えるようなひらがなで、その紙にはこう書かれていた。
817 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/21 20:08 ID:otvxNGQK
Kくん(俺の名前)、Yくん、Tちゃん、Kちゃん、Mちゃんへ。
ぜ つ たい ぜつた い ぜ っ た い ぜった い ぜつ たい
ぜ つたい ぜった い ぜっ た い ぜった い ぜつ たい
ぜ つ た い ぜつた い ぜっ た い ぜっ た い ぜつ たい
ない しょ だ か ら、ま た あ そ ぼうね。
818 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/21 20:09 ID:otvxNGQK
読み終わり、5人が顔を見合わせたその時、地球儀が
キィー キィー と音をたてた。
回っている訳では無いのだが音は止むことは無く、俺たちがそこにいる間、ずっと音を発していた。
俺たちは急いで車に戻り、近くのコンビニまで車を走らせました。
慌てていたせいもあり、俺は手紙をくしゃくしゃに握りつぶして車の足元に投げ捨てていました。
コンビニで喉を潤し、少し落ち着いた俺は、その手紙を拾い上げ、明かりの下に持ってきました。
女3人はもうソレを見ようともしません。俺とYはもう一度その手紙を読んでみました。
すると、さっきは暗くて読み取れなかった端っこの方に、一言だけ薄い鉛筆の字で、こう書かれていました。
もう、に げ な い でね。
その時、Tが静かに口を開いた。
「そういえば、私たちの頃にも事故があったよね…。」
「!」
思い出した。確かに事故があった。しかも俺はその場にいた。
怪我をしたのは同級生の女の子。4年生の時だった。
当時、地球儀の内側に入らず、外側に捕まって高速で遊具を回し、その遠心力にどこまで耐えられるか競争して遊んでいた。
その子もそうやって遊んでいて、手を滑らせ落下。フェンスのブロックで頭を強打し意識を失った。
その時中でハンドルを思いっきり回していたのが俺だったのだ。
813 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/21 19:42 ID:otvxNGQK
「俺も居たぞ…。確か…。」
Yが言った。
「偶然だよね…ここに居る5人って、全員その時居なかった?」
Mが言った。
「なんで今まで忘れてたんだろ?その子の名前も思い出せない…。」
Tは少し泣きそうな顔をしながら俺の方を見た。
俺はその時の詳細を思い出しつつあった。
当時、その危険な遊び方は、先生達から再三注意を受け、絶対しないようにと釘を刺されていた。
それでも俺たちは放課後にそうやって遊んでいたのだ。
その子が怪我をしたその時、怪我の酷さにびっくりした事と自分達が先生に怒られるのが怖かった俺たちは、意識のないその子をその場に放置して、走って逃げたのだ。
翌日の朝会で先生からあの遊具の使用禁止令が出された。
その子は入院したと聞いた。おそらく意識は戻らなかったのだろう。
俺たちが先生達に問い詰められることは無かった。もし目覚めていたら俺達と一緒だった事がばれていたであろうから。
俺たちは放課後の帰り道、昨日の事故のことは絶対に内緒にしようと誓い合った。
5人で手を繋いで大きく腕を振り「絶対!絶対!」と何度も大声で叫び、笑いながら家まで帰ったのも思い出した。
その後、一度もその話はしていない。高校まで同じ学校だったYとTとも話した事はなかった。
つまりたった今まで、全員の記憶からその事故の事は完全に消えていたのだ。
814 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/21 19:44 ID:otvxNGQK
その子がその後どうなったかは知らない。学校で逢った記憶は無い。かといってお葬式にも出席した記憶もない。
「あの子どうなったんだろ…」
Tが涙を浮かべながら全員の顔を見渡した。
「私…、一度お見舞いに行ったことがあるの…。」
Mが言った。
「病院まで行ったけど逢わせてもらえなかった…。お母さんに品物だけ渡して帰ってきたの。」
「………」
全員黙り込んでしまった。
「M。名前…。覚えてるか?」
俺が切り出した。
「さっきの飲み会の時、6年生の時のタイムカプセル開けたろ?6年まで在学していたなら、あの子のも無いかな?」
「○○さんだったと思うけど…」
俺は車からタイムカプセルを持って来た。欠席者のモノは渡していないので結構な枚数残っている。
あった…。かなり黄ばんではいるが、元は白い封筒だったのだろう。
固く糊付けされたソレの裏面には「○○さん 19○○年3月」と書かれていた。先生の字だろう。
死んでは居なかった事に少し安心した俺は
「開けて見るか…。」
と言いながら封を破った。
816 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/21 20:06 ID:otvxNGQK
中からは1枚の便箋と、小さく折りたたんでさらに糊付けされた紙切れが1枚、それと写真が出てきた。
便箋はおそらくお母さんが書いたものだろう。
○○さんは意識は回復したものの、おそらく脳に障害が残り、自分では歩く事も食べる事もできず、言語障害もあったようだった。
写真はおそらく当時の○○さんの写真だと思われた。しかし、古く劣化し、表面に封筒の内側の紙がこびり付いていて良く見えない。
最後に、固く糊付けされた小さな紙切れを開けてみた。
小学校の時、よく女子がノートの端っこを切って手紙を書き、小さく折りたたんで授業中に回していたのを思い出した。
折りたたむ度に糊を貼り付けていたようでなかなか開かない。
5cm四方くらいのサイズだったのだが、広げてみるとA4のルーズリーフだった。
あまりに強固に糊付けしてあった為、広げた時には所々が破れてしまっていた。
俺たちはその紙を薄暗い月明かりに照らして覗き込んだ。
「!」
全員声を失った。
大きさも定まらず、震えるようなひらがなで、その紙にはこう書かれていた。
817 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/21 20:08 ID:otvxNGQK
Kくん(俺の名前)、Yくん、Tちゃん、Kちゃん、Mちゃんへ。
ぜ つ たい ぜつた い ぜ っ た い ぜった い ぜつ たい
ぜ つたい ぜった い ぜっ た い ぜった い ぜつ たい
ぜ つ た い ぜつた い ぜっ た い ぜっ た い ぜつ たい
ない しょ だ か ら、ま た あ そ ぼうね。
818 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/21 20:09 ID:otvxNGQK
読み終わり、5人が顔を見合わせたその時、地球儀が
キィー キィー と音をたてた。
回っている訳では無いのだが音は止むことは無く、俺たちがそこにいる間、ずっと音を発していた。
俺たちは急いで車に戻り、近くのコンビニまで車を走らせました。
慌てていたせいもあり、俺は手紙をくしゃくしゃに握りつぶして車の足元に投げ捨てていました。
コンビニで喉を潤し、少し落ち着いた俺は、その手紙を拾い上げ、明かりの下に持ってきました。
女3人はもうソレを見ようともしません。俺とYはもう一度その手紙を読んでみました。
すると、さっきは暗くて読み取れなかった端っこの方に、一言だけ薄い鉛筆の字で、こう書かれていました。
もう、に げ な い でね。
PR
スポンサードリンク
ブログ内検索
カテゴリー
アーカイブ
過去50ヶ月分を表示しています
アクセス解析
カウンター
この記事にコメントする
Title : 無題
恨まれても仕方ないだろ
ボンコ 2012.11.09 (Fri) 20:52 編集
Re:無題
まあねぇ
2012.11.10 15:05
Title : 無題
怖いな… 怖いと言うか、切なさが…
春月 2012.11.10 (Sat) 00:51 編集
Re:無題
ちょっと切ないね。
2012.11.10 15:08
Title : 無題
あれ…
こういうふうな事故どっかで見たような…
はっ!
初期のハピツリ!
火巳ヶ家 2012.11.10 (Sat) 08:59 編集
Re:無題
ハピツリよりもオー!マイキー!のほうがなんか精神的にクル。
あれはやばい。
2012.11.10 15:10
Title : 無題
私が小学生の頃にもこの遊具あった。
確かかいせんとうって呼んでたっけ。
NONAME 2012.11.12 (Mon) 01:05 編集
Re:無題
あったよ!
かいせんとうじゃなくて、回転塔だと思うよ!
2012.11.13 14:56
Title : 無題
ガキンチョの頃、動物園のお猿のように雲梯を行ったり来たりしまくったアタクシが通りますよw
鼬の仔 2012.11.16 (Fri) 10:01 編集
Re:無題
なんか下に落ちると罰ゲームとかやってたよねww
2012.11.17 13:42
Title : 無題
鉄棒で綱渡りやって落ちてアソコに当たって入院した人いたから
まぢあぶない
Ыршьфкш 2012.11.16 (Fri) 23:04 編集
Re:無題
それあったなぁ、小学生のころ…
2012.11.17 15:35