都市伝説・・・奇憚・・・blog
都市伝説を中心にホラー、オカルト系の話題をお楽しみください。
メールはyoshizo0@hotmail.co.jpへ
☆☆投稿やまとめて欲しい話題のタレコミなど、情報提供受付中!
☆☆ありがとう5000万ヒット!☆☆
応援更新No043 ―ケンムン―
2012.09.27 (Thu) | Category : とりあえず和みたい人へ
485: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 14:38:37.08 ID:LFwsOZQoO
家系的なものかもしれないが、家族全員不思議なもの(霊?)をよく見る。
端から見たら霊じゃないの?と思われるかもしれないが、勘違いや見間違いかもしれないしなんだかそう決めつけるのはまぁはっきり言っちゃ怖いのでうちの家族の口癖は「気のせい。気のせい。」
私も部屋の中で超音痴な歌を歌ってる知らない女の子や夜中枕元でため息をつきながらタオルを頭に巻いて手を叩いて踊ってる上半身裸のおっさんを見た事がある。
うちの中でも特によく見るのはうちの父。
父は、結構いろいろな体験をしていて、地元で有名なお化け(ケンムンというんだが)に連れて行かれそうになった事もあったり、お盆時にシャワーをあびてるとふと、気配がし後ろを振り返ると鞄を持った紳士が立っていて「これは失礼しました」と言われた事もあるらしい。
一番すごいなぁと思ったのは家をリフォーム中に一人で内装の確認をしていた時に部屋の隅に何か気配がしたらしく目をこらしてみていたら髪の長い女がいて、その女は半透明でゆらゆら揺れていたんだそう。
しばらく見ていたらはっと我にかえり履いていたスリッパをその女に向かって投げ捨てたらしい。
女はそのまま消えたというからよかったけど、もし怒らせていたら…と思ってなんでスリッパ投げたの?って聞いたら
「だって、怖かったし…途中からその女が母さんに見えてきたから…」
だってさ。
まぁ、何にせよこんな体験をして話してもうちの家族の口癖はこうなんだ。
気のせい。気のせい。
486: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 14:48:34.57 ID:fBZdoSxZ0
>>485
ケンムンkwsk
しかしなんだか比較的礼儀正しくて歌舞音曲の好きなひとたちが集う印象のおうちだねw
487: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 14:52:17.78 ID:FepONtHY0
ケンムンでぐぐってみたけど、ようするに【キジムナー】かYO!!!
沖縄固有で環境破壊と近代化が進んで今は滅多に会えないというレア精霊妖怪じゃないですか!
幽霊にスリッパ投げつけて撃退した話もすごいけどお父さんすごいっすねー・・・
488: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 15:07:31.43 ID:LFwsOZQoO
ん~沖縄に近い島(奄美の方)なのでキジムナーも聞いた事があるけど、キジムナーとは少し違うかな。
キジムナーは子供って聞いたことあるけど、ケンムンは足が異様に長くて、頭に皿があって、その皿には油がある。
髪型はおかっぱで赤とか黒とか、顔つきは猿っぽいらしく昔はたくさんの島人が見ていた(というか普通にいて畑仕事とかも手伝ったりしてたらしい。)
でも、いたずらをするやつも多くて恐れられてた事も事実。
相撲をとるのが大好きで、ガジュマルという木を住処にしていて、好物はナメクジやかたつむり(確かに子供の頃、よく木登りしたらかたつむりの殻が異様にたくさんあった。ケンムンが食べたんだと思っていたが)
父がつれてかれそうになった時、父の衣類にたくさんのナメクジやかたつむりがついていたから本当にケンムンなんだと確信したよ。
見た目はカッパみたいとも言われてるし神聖なものだと思う。
最近はケンムンを見たって人もいなかったから父は、貴重な体験をしたかもしれないw
489: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 16:50:10.72 ID:fBZdoSxZ0
>>488
あ、ごめん、ケンムンに連れていかれそうになったときの話をkwsk、という意味だったw
土着の神聖な存在に連れていかれるとかすごい気になるけどこのスレ向きの話ではないのかな?
490: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 17:09:51.44 ID:LFwsOZQoO
実はその話には続き?というか私自身もケンムンに関する不思議な夢を見たんだ。
私は会ったっていうわけでもないし、ただ単に夢を見たってなだけなんだけどそれらも交えると笑えるっていう話でもないしスレ違いかもしれないけどここで書いてもいいかな?
492: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 17:52:38.74 ID:x0Fq9nGz0
ケンムンの話、読みたいよ
ナメクジをくうなら、出会いたくは無いけど
494: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 18:35:15.82 ID:LFwsOZQoO
では、書きます。
ちょっと長くなるけど…もうだいぶ前だし記憶は曖昧だけど、確かそれは私が小学四年生の頃の話
その夜は知人の結婚式ですっかり夜も更け、父は一人夜道を歩いていた。
片手には手みやげ、少し酔ってはいたが足早に歩いていたそう。
すると、私の通う小学校の横の小山(ケンムンが住んでいるといわれている)の脇を歩いていると、どこからともなく生暖かい風が吹いた。
なにか嫌な予感はしたが、もう三分程で家にも着く。
足早に足を進めていると、何かが自分の手を力強く掴んだ。
「~(父の名前)わんぬなぁやわしりたんきゃ?」
(この地域では独特の方言があり島人は島口を話す。この言葉の意味は私の名前は忘れたのか?)
と言ってきた。
さすがに父も怖くて声にならない声を出し振り切ろうとしたが相手は一層力を増す。
「たんや?(誰だ?)」
父は思い切って声を出したが、相手は誰とも答えず、
「ほぉーらい。ほぉーらい。(嬉しい。嬉しい。)」
と何度も同じ事を言っていたらしい。
頭の狂った者かと思い、月明かりと遠い街灯の明かりを頼りに目を凝らしてみると背丈は子供のようだが、足が異様に長い事に気づく。
髪はおかっぱのようで頭には皿のようなもの…この時点で父はケンムンだとはっきり分かった。
しかし、ケンムンを見た者は目をやられるとかケンムンにされてしまうという言い伝えもあり、父は目をつぶり必死に抵抗した。
「まーさんどぉ(おいしいよ)」
と何やらにゅろっとしたものを口に入れられそうになったが、父は抵抗し、手みやげをそいつ目がけて投げてやっとの思いで家まで走った。
「~~」
後ろからそいつの呼ぶ声が聞こえてきたが、振り切り家まで飛び込んできた。
(続きは『続きを読む』をクリック)
家系的なものかもしれないが、家族全員不思議なもの(霊?)をよく見る。
端から見たら霊じゃないの?と思われるかもしれないが、勘違いや見間違いかもしれないしなんだかそう決めつけるのはまぁはっきり言っちゃ怖いのでうちの家族の口癖は「気のせい。気のせい。」
私も部屋の中で超音痴な歌を歌ってる知らない女の子や夜中枕元でため息をつきながらタオルを頭に巻いて手を叩いて踊ってる上半身裸のおっさんを見た事がある。
うちの中でも特によく見るのはうちの父。
父は、結構いろいろな体験をしていて、地元で有名なお化け(ケンムンというんだが)に連れて行かれそうになった事もあったり、お盆時にシャワーをあびてるとふと、気配がし後ろを振り返ると鞄を持った紳士が立っていて「これは失礼しました」と言われた事もあるらしい。
一番すごいなぁと思ったのは家をリフォーム中に一人で内装の確認をしていた時に部屋の隅に何か気配がしたらしく目をこらしてみていたら髪の長い女がいて、その女は半透明でゆらゆら揺れていたんだそう。
しばらく見ていたらはっと我にかえり履いていたスリッパをその女に向かって投げ捨てたらしい。
女はそのまま消えたというからよかったけど、もし怒らせていたら…と思ってなんでスリッパ投げたの?って聞いたら
「だって、怖かったし…途中からその女が母さんに見えてきたから…」
だってさ。
まぁ、何にせよこんな体験をして話してもうちの家族の口癖はこうなんだ。
気のせい。気のせい。
486: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 14:48:34.57 ID:fBZdoSxZ0
>>485
ケンムンkwsk
しかしなんだか比較的礼儀正しくて歌舞音曲の好きなひとたちが集う印象のおうちだねw
487: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 14:52:17.78 ID:FepONtHY0
ケンムンでぐぐってみたけど、ようするに【キジムナー】かYO!!!
沖縄固有で環境破壊と近代化が進んで今は滅多に会えないというレア精霊妖怪じゃないですか!
幽霊にスリッパ投げつけて撃退した話もすごいけどお父さんすごいっすねー・・・
488: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 15:07:31.43 ID:LFwsOZQoO
ん~沖縄に近い島(奄美の方)なのでキジムナーも聞いた事があるけど、キジムナーとは少し違うかな。
キジムナーは子供って聞いたことあるけど、ケンムンは足が異様に長くて、頭に皿があって、その皿には油がある。
髪型はおかっぱで赤とか黒とか、顔つきは猿っぽいらしく昔はたくさんの島人が見ていた(というか普通にいて畑仕事とかも手伝ったりしてたらしい。)
でも、いたずらをするやつも多くて恐れられてた事も事実。
相撲をとるのが大好きで、ガジュマルという木を住処にしていて、好物はナメクジやかたつむり(確かに子供の頃、よく木登りしたらかたつむりの殻が異様にたくさんあった。ケンムンが食べたんだと思っていたが)
父がつれてかれそうになった時、父の衣類にたくさんのナメクジやかたつむりがついていたから本当にケンムンなんだと確信したよ。
見た目はカッパみたいとも言われてるし神聖なものだと思う。
最近はケンムンを見たって人もいなかったから父は、貴重な体験をしたかもしれないw
489: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 16:50:10.72 ID:fBZdoSxZ0
>>488
あ、ごめん、ケンムンに連れていかれそうになったときの話をkwsk、という意味だったw
土着の神聖な存在に連れていかれるとかすごい気になるけどこのスレ向きの話ではないのかな?
490: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 17:09:51.44 ID:LFwsOZQoO
実はその話には続き?というか私自身もケンムンに関する不思議な夢を見たんだ。
私は会ったっていうわけでもないし、ただ単に夢を見たってなだけなんだけどそれらも交えると笑えるっていう話でもないしスレ違いかもしれないけどここで書いてもいいかな?
492: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 17:52:38.74 ID:x0Fq9nGz0
ケンムンの話、読みたいよ
ナメクジをくうなら、出会いたくは無いけど
494: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 18:35:15.82 ID:LFwsOZQoO
では、書きます。
ちょっと長くなるけど…もうだいぶ前だし記憶は曖昧だけど、確かそれは私が小学四年生の頃の話
その夜は知人の結婚式ですっかり夜も更け、父は一人夜道を歩いていた。
片手には手みやげ、少し酔ってはいたが足早に歩いていたそう。
すると、私の通う小学校の横の小山(ケンムンが住んでいるといわれている)の脇を歩いていると、どこからともなく生暖かい風が吹いた。
なにか嫌な予感はしたが、もう三分程で家にも着く。
足早に足を進めていると、何かが自分の手を力強く掴んだ。
「~(父の名前)わんぬなぁやわしりたんきゃ?」
(この地域では独特の方言があり島人は島口を話す。この言葉の意味は私の名前は忘れたのか?)
と言ってきた。
さすがに父も怖くて声にならない声を出し振り切ろうとしたが相手は一層力を増す。
「たんや?(誰だ?)」
父は思い切って声を出したが、相手は誰とも答えず、
「ほぉーらい。ほぉーらい。(嬉しい。嬉しい。)」
と何度も同じ事を言っていたらしい。
頭の狂った者かと思い、月明かりと遠い街灯の明かりを頼りに目を凝らしてみると背丈は子供のようだが、足が異様に長い事に気づく。
髪はおかっぱのようで頭には皿のようなもの…この時点で父はケンムンだとはっきり分かった。
しかし、ケンムンを見た者は目をやられるとかケンムンにされてしまうという言い伝えもあり、父は目をつぶり必死に抵抗した。
「まーさんどぉ(おいしいよ)」
と何やらにゅろっとしたものを口に入れられそうになったが、父は抵抗し、手みやげをそいつ目がけて投げてやっとの思いで家まで走った。
「~~」
後ろからそいつの呼ぶ声が聞こえてきたが、振り切り家まで飛び込んできた。
(続きは『続きを読む』をクリック)
495: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 18:36:00.91 ID:LFwsOZQoO
「開けろ!開けろ!」
と叫ぶ父の声に家族全員目を覚ました。
急いで戸を開けると、青ざめた父の顔と衣類にはべったり
ナメクジやかたつむりがついていて家族全員、時間も忘れて叫んでしまった。
「ケンムンにつれてかれそうになった…。」
と父は言い、しっかり鍵を閉め、父はそのまま風呂場へ。
「酔っ払って夢でも見たんでしょ?草っぱらにでも寝てたの?ケンムンなんて気のせい。気のせい。」
家族は半信半疑だったが、でも私は、父は嘘をつくような人ではないのも分かっていたしいつもは温厚で落ち着いてる父の初めて見る慌てぶりに絶対に夢ではないと思ったし、カーテンの隙間から異様に長い手が窓にいるかたつむりを掴んでいるのが見えたから。…つづく。
496: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 18:39:23.71 ID:LFwsOZQoO
でも、話を聞く限り、ケンムンに悪気があったとは思えなかった。
次の日私は興奮気味にこの話をクラスの仲良しな子に秘密だよと言いながらこっそり教えたりした。
そして、その時の担任の先生はお話が大好きな先生でケンムンの話もよく知っていたしいろいろと話したら
「あの小山にはたくさんのケンムンがいるのかもしれないね」
といたずらっぽく言ったので、子供ながらにビクッとしたのを覚えている。
帰り道も小山の脇を通るときはビクビク。少しの音でも過剰に反応してしまった。
家に帰っても、ケンムンの事を考え、図書館から借りてきたケンムンの本を読んでいたら母が、
「そんなにケンムンの事ばかり考えていたら今度はあんたがつれてかれるよ」
と言われて、それは勘弁と早々と床についた。
…その夜に見た夢。
一人どこかの山の中にいる私。
出口も見あたらなく薄気味悪く辺りは草がボーボーと茂っていて下手に動いたらハブに噛まれるかもしれない…怖い…怖い…
私はどうすることもできなくてその場で泣き叫んでしまった。
…すると、
「なんで泣いてるの?」
と後ろの方で声がした。
驚いて振り返ると、そこには私よりも少し背が高い男の子が立っていた。
「道に迷ったの?」
とその男の子は優しく問いかけた。
私が小さく頷くと、
「ここらへんは詳しいから帰り道まで案内するよ。」
と言ってその男の子は私の手をとりゆっくりと歩き出した。
私は、藁にもすがる思いでその男の子の後をついていった。
すると、その男の子は一人でもくもくと話し始めた。
497: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 18:39:51.05 ID:LFwsOZQoO
「本当はね、優しい奴もいるんだ。みんな仲良くしたいと思っているんだけど、中には怒ってる奴もいるんだ。だって、人間は自分の利益の為に自然を壊す事ばかり考えているだろ?それは許せないよ。だって、自然は人間だけのものじゃない。」
「だから、人間を嫌って意地悪をしたりするやつもいる。でもそういう奴は一部で、たいていは静かに見つめているんだ。さっきも君たちが帰る姿をずっと見ていたんだよ。今日もいい日だったかなって。」
「本当はね、君のお父さんや君のおばあちゃんにも会った事はあるんだ。もうだいぶ昔のことだけど。」
とそこまで言って、男の子は私の手を離した。
「この道をまっすぐ進めば君の知ってる道だよ。」
「僕に会いたくなったらいつでもここを見つめてごらん。いつでも会えるからね。」
と言った。
「ありがとう…」
と私が振り返ると、その男の子はもういなくなっていた。
なんだか怖くなり、男の子が言うように、まっすぐ駆け出した。
やっと明るい道になり、さっき私がいた場所を見上げるとそこは、小学校の横の小山だった。
「いつも見守っているよ…」
そんな声がして、ふと目を覚ました。
次の日、父に幼少期、不思議な男の子と遊んだ事はないかと聞いた。
父は、名前は覚えてないが、一度だけ知らない子と相撲をとって遊んだ事があると言っていた。
あの夢の中の男の子は、ケンムンかもしれない…それは気のせいではないかもしれない。
ずっとそう思ってきた。
そして、あれから年月が流れて、大人になった今も、時々、小山の脇を通り小山を見上げる事がある。
今日もいい日だったよ。
と、笑いながら見上げると見えない誰かも笑い返してくれている気がするんだ。
498: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 18:42:48.73 ID:LFwsOZQoO
以上、長文、スレ違い、スマソ。
どうか、皆さん、自然は大切に。
自然が壊され一番苦しむのはきっと私達、人間ではない。
お願いします。
(この文を書いただけでもこの連休は意義のあるものだったw書く機会をくれてありがとう!)
501: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 19:55:31.73 ID:LFwsOZQoO
父の話は父自身も何回も周りに話していたのを聞いていたから覚えているし、夢はなぜかはっきりと覚えているよ。
その男の子が話した言葉や話し声は今でも頭の中にきちんと残っていてなんだか忘れられないんだ。
もう十数年前の事なんだけどね。
あと、自分記憶力だけは人一倍よくて結構いろいろ細かく覚えてはいるよw
502: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 21:06:31.23 ID:fzPahyT50
>>501
わーkwskしたものですがいい話をありがとう
そのまま童話にできそうだ
しかしお父さんに逃げられたケンムンなんかかわいそうw
小山(だけじゃないけど)が末永く守られるといいねえ
503: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 21:55:09.23 ID:LFwsOZQoO
>>502
ありがとうございました!!
実は、近年この小山を開拓しようという話があったみたいですが地元は大反対。
今も役所の方と揉めているらしいですが、これからも守っていきたいと思います。
なんかきれいにまとめちゃった感ですが、父を連れていこうとしたケンムンと私が夢の中で見た不思議な男の子は同じものかはわかりません。
父には方言で話していたのに対して夢の中の子は標準語だったし…
私のは単なる夢と言えばそれまでですし、ケンムンはいたずら好きともよく言われますから真相とかは分からない点が多いですが、でもケンムンがこの世に存在するのは確かです。
もし、いつか奄美地方へ旅行に来られた際にはぜひガジュマルの木の上にも注意を向けてみてください。
もしかしたら目には見えない何かが笑いかけているかもしれませんよ。
「開けろ!開けろ!」
と叫ぶ父の声に家族全員目を覚ました。
急いで戸を開けると、青ざめた父の顔と衣類にはべったり
ナメクジやかたつむりがついていて家族全員、時間も忘れて叫んでしまった。
「ケンムンにつれてかれそうになった…。」
と父は言い、しっかり鍵を閉め、父はそのまま風呂場へ。
「酔っ払って夢でも見たんでしょ?草っぱらにでも寝てたの?ケンムンなんて気のせい。気のせい。」
家族は半信半疑だったが、でも私は、父は嘘をつくような人ではないのも分かっていたしいつもは温厚で落ち着いてる父の初めて見る慌てぶりに絶対に夢ではないと思ったし、カーテンの隙間から異様に長い手が窓にいるかたつむりを掴んでいるのが見えたから。…つづく。
496: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 18:39:23.71 ID:LFwsOZQoO
でも、話を聞く限り、ケンムンに悪気があったとは思えなかった。
次の日私は興奮気味にこの話をクラスの仲良しな子に秘密だよと言いながらこっそり教えたりした。
そして、その時の担任の先生はお話が大好きな先生でケンムンの話もよく知っていたしいろいろと話したら
「あの小山にはたくさんのケンムンがいるのかもしれないね」
といたずらっぽく言ったので、子供ながらにビクッとしたのを覚えている。
帰り道も小山の脇を通るときはビクビク。少しの音でも過剰に反応してしまった。
家に帰っても、ケンムンの事を考え、図書館から借りてきたケンムンの本を読んでいたら母が、
「そんなにケンムンの事ばかり考えていたら今度はあんたがつれてかれるよ」
と言われて、それは勘弁と早々と床についた。
…その夜に見た夢。
一人どこかの山の中にいる私。
出口も見あたらなく薄気味悪く辺りは草がボーボーと茂っていて下手に動いたらハブに噛まれるかもしれない…怖い…怖い…
私はどうすることもできなくてその場で泣き叫んでしまった。
…すると、
「なんで泣いてるの?」
と後ろの方で声がした。
驚いて振り返ると、そこには私よりも少し背が高い男の子が立っていた。
「道に迷ったの?」
とその男の子は優しく問いかけた。
私が小さく頷くと、
「ここらへんは詳しいから帰り道まで案内するよ。」
と言ってその男の子は私の手をとりゆっくりと歩き出した。
私は、藁にもすがる思いでその男の子の後をついていった。
すると、その男の子は一人でもくもくと話し始めた。
497: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 18:39:51.05 ID:LFwsOZQoO
「本当はね、優しい奴もいるんだ。みんな仲良くしたいと思っているんだけど、中には怒ってる奴もいるんだ。だって、人間は自分の利益の為に自然を壊す事ばかり考えているだろ?それは許せないよ。だって、自然は人間だけのものじゃない。」
「だから、人間を嫌って意地悪をしたりするやつもいる。でもそういう奴は一部で、たいていは静かに見つめているんだ。さっきも君たちが帰る姿をずっと見ていたんだよ。今日もいい日だったかなって。」
「本当はね、君のお父さんや君のおばあちゃんにも会った事はあるんだ。もうだいぶ昔のことだけど。」
とそこまで言って、男の子は私の手を離した。
「この道をまっすぐ進めば君の知ってる道だよ。」
「僕に会いたくなったらいつでもここを見つめてごらん。いつでも会えるからね。」
と言った。
「ありがとう…」
と私が振り返ると、その男の子はもういなくなっていた。
なんだか怖くなり、男の子が言うように、まっすぐ駆け出した。
やっと明るい道になり、さっき私がいた場所を見上げるとそこは、小学校の横の小山だった。
「いつも見守っているよ…」
そんな声がして、ふと目を覚ました。
次の日、父に幼少期、不思議な男の子と遊んだ事はないかと聞いた。
父は、名前は覚えてないが、一度だけ知らない子と相撲をとって遊んだ事があると言っていた。
あの夢の中の男の子は、ケンムンかもしれない…それは気のせいではないかもしれない。
ずっとそう思ってきた。
そして、あれから年月が流れて、大人になった今も、時々、小山の脇を通り小山を見上げる事がある。
今日もいい日だったよ。
と、笑いながら見上げると見えない誰かも笑い返してくれている気がするんだ。
498: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 18:42:48.73 ID:LFwsOZQoO
以上、長文、スレ違い、スマソ。
どうか、皆さん、自然は大切に。
自然が壊され一番苦しむのはきっと私達、人間ではない。
お願いします。
(この文を書いただけでもこの連休は意義のあるものだったw書く機会をくれてありがとう!)
501: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 19:55:31.73 ID:LFwsOZQoO
父の話は父自身も何回も周りに話していたのを聞いていたから覚えているし、夢はなぜかはっきりと覚えているよ。
その男の子が話した言葉や話し声は今でも頭の中にきちんと残っていてなんだか忘れられないんだ。
もう十数年前の事なんだけどね。
あと、自分記憶力だけは人一倍よくて結構いろいろ細かく覚えてはいるよw
502: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 21:06:31.23 ID:fzPahyT50
>>501
わーkwskしたものですがいい話をありがとう
そのまま童話にできそうだ
しかしお父さんに逃げられたケンムンなんかかわいそうw
小山(だけじゃないけど)が末永く守られるといいねえ
503: 本当にあった怖い名無し:2012/05/06(日) 21:55:09.23 ID:LFwsOZQoO
>>502
ありがとうございました!!
実は、近年この小山を開拓しようという話があったみたいですが地元は大反対。
今も役所の方と揉めているらしいですが、これからも守っていきたいと思います。
なんかきれいにまとめちゃった感ですが、父を連れていこうとしたケンムンと私が夢の中で見た不思議な男の子は同じものかはわかりません。
父には方言で話していたのに対して夢の中の子は標準語だったし…
私のは単なる夢と言えばそれまでですし、ケンムンはいたずら好きともよく言われますから真相とかは分からない点が多いですが、でもケンムンがこの世に存在するのは確かです。
もし、いつか奄美地方へ旅行に来られた際にはぜひガジュマルの木の上にも注意を向けてみてください。
もしかしたら目には見えない何かが笑いかけているかもしれませんよ。
PR
スポンサードリンク
ブログ内検索
カテゴリー
アーカイブ
過去50ヶ月分を表示しています
アクセス解析
カウンター
この記事にコメントする
Title : 無題
残念ながら埼玉県の越谷市にはそんなユニークなお化けいない…
火巳ヶ家 2012.09.28 (Fri) 01:54 編集
Re:無題
越谷のご当地妖怪には雷獣とおか袖引小僧がいるじゃないか!
2012.09.28 21:28
Title : 無題
沖縄には、キジムナーの他に、ケンムンという独自の妖怪がいるんです!
秘密のけんむんショー・・・
すみません、もう言いません(´・ω・`)
キョン 2012.09.28 (Fri) 10:30 編集
Re:無題
なんか「湯煙り」という単語をを唐突に思い出した
2012.09.28 21:30
Title : 無題
ジブリで映画化きぼんぬ
NONAME 2014.07.08 (Tue) 18:18 編集
Re:無題
ジブリかー。
なんかぽんぽことトトロを足して3で割った話になりそうw
2014.07.10 19:30