都市伝説・・・奇憚・・・blog
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応援更新No032 ―あの人も同じ顔―
2012.09.27 (Thu) | Category : 人を信じすぎる人へ
トモ子が住む三重県××市は、どこにでもある地方都市だった。
大都市の名古屋まで出かけるには遠すぎる。遊びも仕事も、取り敢えず市内で済ます必要があった。
トモ子は就職を機に、市内に一軒ある整形外科で手術を受けた。
同じ能力ならば、顔が美しい方が良いに決まっている。それに男性との関係にしても、これをきっかけに新しい未来が見えてくるかもしれない。
会社に入ったトモ子に、早速彼氏が出来た。以前のトモ子だったら相手にされないような男性だ。
トモ子は有頂天だった。
ただ、その彼氏が時々奇妙な事を言ってきた。例えば、
「お前、日曜日に××で買い物してただろ」
「あれ? 今日外食じゃなかったのか?」
こんな風に、全く心当たりのない事を言われるのだ。見間違いだろうと、トモ子は別段、気にしていなかった。
交際を始めてから一ヶ月経った、ある日。出勤の途中で彼氏に会ったトモ子は、突然怒りをぶつけられた。
「お前、他の男と歩いてただろ」
彼氏は昨日、帰宅の時に、別の男性と歩くトモ子を駅で見かけたというのだ。二人は親しげに談笑し、別れ際にはキスまでしていたという。
トモ子は、そんなはずはないと反論した。昨日はまっすぐ帰宅したし、浮気なんて絶対していない。
しかし、彼氏の誤解を解く事は出来ず、結局、その日の内に二人の仲は終わった。
翌日。トモ子はショックで会社を休んだ。
身に覚えのない事が原因で男と別れてしまった。こんな理不尽があるものか。怒りをどこにぶつければ良いのか解らないまま、トモ子はずっと塞ぎ込んでいた。
午後三時頃。気分転換にショッピングでもしようと思ったトモ子は、駅前まで足を運んだ。
服を買おうと、駅の近くのデパートに入ろうとした時、
「マユミ!」
突然、見知らぬ男に話しかけられた。
「こんな所で油売ってたのか。皆待ってるぞ」
その剣幕に押され、トモ子は何が何だか解らぬまま、男の後をついて行った。
男はある建物の前で立ち止まると、ドアを開けた。
中に入った男に、トモ子も続こうとした時、男は誰かと鉢合わせした。その人物を見た男は、「えっ!?」と驚きの声を上げて、トモ子を振り返った。
何事かと、トモ子は男の前にいる人物に目をやった。
その瞬間、トモ子とその女性は、同時に声を上げた。
彼女は、トモ子と同じ顔だったのだ。
呆気にとられた二人は、お互いの顔を見つめ合った。横から見れば、どちらかが鏡を見ている様だった。
トモ子を連れてきた男も、困惑した顔で二人を見比べている。目の前に、同じ顔の人物が二人いるのだから当然だ。
この人だ。トモ子は理解した。彼氏が見たのは、このマユミという女性だったんだ。怒りをぶつける相手を見つけた。
トモ子は仕事が終わってから話し合う約束をし、その場は彼女と別れた。
夕方。マユミは待ち合わせ場所の喫茶店に来た。対決の時だ、とトモ子は思った。
しかし、マユミの話を聞いてみたトモ子は、彼女も同じ様な被害に遭っている事を知った。マユミもトモ子と間違えられていたのだ。トモ子の会社の男にセクハラまがいの冗談を言われた事もあるという。
二人の怒りは整形外科医に向けられた。あの藪医者、同じ顔しか作れないのか。
二人はそのまま、手術を受けた整形外科に向かった。賠償金をふんだくってやる。ただでやり直しの手術をさせてやる。
しかし、医者はとぼけるばかりだった。医学用語を並べ立てて煙に巻こうとする。
その態度に怒りを爆発させた二人は、警察呼ぶぞ、訴えてやると叫んだ。
その怒鳴り声を聞いて、医者の奥さんが現れた。
奥さんも同じ顔をしていた。
(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)
大都市の名古屋まで出かけるには遠すぎる。遊びも仕事も、取り敢えず市内で済ます必要があった。
トモ子は就職を機に、市内に一軒ある整形外科で手術を受けた。
同じ能力ならば、顔が美しい方が良いに決まっている。それに男性との関係にしても、これをきっかけに新しい未来が見えてくるかもしれない。
会社に入ったトモ子に、早速彼氏が出来た。以前のトモ子だったら相手にされないような男性だ。
トモ子は有頂天だった。
ただ、その彼氏が時々奇妙な事を言ってきた。例えば、
「お前、日曜日に××で買い物してただろ」
「あれ? 今日外食じゃなかったのか?」
こんな風に、全く心当たりのない事を言われるのだ。見間違いだろうと、トモ子は別段、気にしていなかった。
交際を始めてから一ヶ月経った、ある日。出勤の途中で彼氏に会ったトモ子は、突然怒りをぶつけられた。
「お前、他の男と歩いてただろ」
彼氏は昨日、帰宅の時に、別の男性と歩くトモ子を駅で見かけたというのだ。二人は親しげに談笑し、別れ際にはキスまでしていたという。
トモ子は、そんなはずはないと反論した。昨日はまっすぐ帰宅したし、浮気なんて絶対していない。
しかし、彼氏の誤解を解く事は出来ず、結局、その日の内に二人の仲は終わった。
翌日。トモ子はショックで会社を休んだ。
身に覚えのない事が原因で男と別れてしまった。こんな理不尽があるものか。怒りをどこにぶつければ良いのか解らないまま、トモ子はずっと塞ぎ込んでいた。
午後三時頃。気分転換にショッピングでもしようと思ったトモ子は、駅前まで足を運んだ。
服を買おうと、駅の近くのデパートに入ろうとした時、
「マユミ!」
突然、見知らぬ男に話しかけられた。
「こんな所で油売ってたのか。皆待ってるぞ」
その剣幕に押され、トモ子は何が何だか解らぬまま、男の後をついて行った。
男はある建物の前で立ち止まると、ドアを開けた。
中に入った男に、トモ子も続こうとした時、男は誰かと鉢合わせした。その人物を見た男は、「えっ!?」と驚きの声を上げて、トモ子を振り返った。
何事かと、トモ子は男の前にいる人物に目をやった。
その瞬間、トモ子とその女性は、同時に声を上げた。
彼女は、トモ子と同じ顔だったのだ。
呆気にとられた二人は、お互いの顔を見つめ合った。横から見れば、どちらかが鏡を見ている様だった。
トモ子を連れてきた男も、困惑した顔で二人を見比べている。目の前に、同じ顔の人物が二人いるのだから当然だ。
この人だ。トモ子は理解した。彼氏が見たのは、このマユミという女性だったんだ。怒りをぶつける相手を見つけた。
トモ子は仕事が終わってから話し合う約束をし、その場は彼女と別れた。
夕方。マユミは待ち合わせ場所の喫茶店に来た。対決の時だ、とトモ子は思った。
しかし、マユミの話を聞いてみたトモ子は、彼女も同じ様な被害に遭っている事を知った。マユミもトモ子と間違えられていたのだ。トモ子の会社の男にセクハラまがいの冗談を言われた事もあるという。
二人の怒りは整形外科医に向けられた。あの藪医者、同じ顔しか作れないのか。
二人はそのまま、手術を受けた整形外科に向かった。賠償金をふんだくってやる。ただでやり直しの手術をさせてやる。
しかし、医者はとぼけるばかりだった。医学用語を並べ立てて煙に巻こうとする。
その態度に怒りを爆発させた二人は、警察呼ぶぞ、訴えてやると叫んだ。
その怒鳴り声を聞いて、医者の奥さんが現れた。
奥さんも同じ顔をしていた。
(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)
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Title : 無題
何となくオチが読めたよ。残念
ボンコ 2012.09.27 (Thu) 18:05 編集
Re:無題
まあ仕方がないw
2012.09.28 19:08
Title : 無題
ホントに同じ顔しか作れないヤブ医者ですね。
火巳ヶ家 2012.09.28 (Fri) 01:11 編集
Re:無題
韓国の医者じゃね?
2012.09.28 21:17
Title : 無題
考えてみれば、美容整形ってのは担当医の好みが反映されるのかねぇ…
6 2012.09.29 (Sat) 15:28 編集
Re:無題
まあそう考えてもおかしくはないですよねぇ…
2012.09.29 18:40