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墓を掘る少年
2012.05.11 (Fri) | Category : 都市伝説・定番
中学生のマツキ君は、夏休みに、少年会のキャンプに参加した。
場所は小学校の隣にある河原で、近くには寺もあった。
少年会と言っても年に一度、思い出した様に行事が行われるだけだ。子供達が自発的に参加しているのではなく、大人達が勝手に運営していた。
そんな会だったから、その年にキャンプをする仲間で、マツキ君は知らない子が二人いた。少年会には、三つの中学校から子供が集まっていた。
マツキ君は、とてもはしゃぐような気分にはなれなかった。ここには、両親を喜ばせるために来ただけなのだ。
他の子も同じ気持ちらしく、食事もキャンプファイヤーも白けた雰囲気だった。
マツキ君達は河原の隅に、二つのテントを張る事になった。三人、三人で別れる。
マツキ君のテントに、初対面の子が一人いた。トランプなどして仲良くなろうとしたが、それも途中で面倒臭くなってやめた。
子供達は早々と寝る支度をし、カンテラの炎を消した。当分眠れそうにないが、気まずい雰囲気に耐え続けるよりはましだった。
マツキ君が何度も寝返りを打ち、目を閉じて眠ろうと努めていると、初対面の少年が寝袋から這い出てきた。幕を持ち上げて外に出ていく。
小便でもしに行ったのだろうと、マツキ君は気にしなかった。
しかし、一時間経っても、二時間経っても彼は帰ってこない。マツキ君はもう一人の子を起こすと、隣のテントを見に行った。そこにもその少年は来ていなかった。
大人達に知れたらまた面倒な事になるし、何らかの事故に遭ったのかもしれない。子供達は、懐中電灯を持って彼を探す事に決めた。
小学校の校庭を見回してみても、誰もいない。寺の周辺を探したが見つからない。
まさかとは思いつつ、マツキ君達は墓地に向かった。
墓地に着くと、闇の中でTシャツの白い影が動いている。マツキ君達は思わず身を潜めた。
段々と目が慣れてきて、白い影は間違いなくその少年だと解った。
少年は手が汚れるのも構わず、何かに取り憑かれた様に土を掘っていた。墓石をずらし、その下から骨壺を取り出す。
少年はそれを開けると、中から白骨を抓み出し、それを口に入れようとした。
「お、お前何やってるんだ!!」
恐怖に堪え切れなくなったマツキ君は、懐中電灯で少年を照らした。光の中に、幽鬼の様な顔が浮かび上がった。
恐る恐る、他の仲間達もマツキ君の後ろから這い出してくる。少年は骨を持ったまま頂垂れて、一言呟いた。
「これ、お母さんの墓なんだ」
(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)
場所は小学校の隣にある河原で、近くには寺もあった。
少年会と言っても年に一度、思い出した様に行事が行われるだけだ。子供達が自発的に参加しているのではなく、大人達が勝手に運営していた。
そんな会だったから、その年にキャンプをする仲間で、マツキ君は知らない子が二人いた。少年会には、三つの中学校から子供が集まっていた。
マツキ君は、とてもはしゃぐような気分にはなれなかった。ここには、両親を喜ばせるために来ただけなのだ。
他の子も同じ気持ちらしく、食事もキャンプファイヤーも白けた雰囲気だった。
マツキ君達は河原の隅に、二つのテントを張る事になった。三人、三人で別れる。
マツキ君のテントに、初対面の子が一人いた。トランプなどして仲良くなろうとしたが、それも途中で面倒臭くなってやめた。
子供達は早々と寝る支度をし、カンテラの炎を消した。当分眠れそうにないが、気まずい雰囲気に耐え続けるよりはましだった。
マツキ君が何度も寝返りを打ち、目を閉じて眠ろうと努めていると、初対面の少年が寝袋から這い出てきた。幕を持ち上げて外に出ていく。
小便でもしに行ったのだろうと、マツキ君は気にしなかった。
しかし、一時間経っても、二時間経っても彼は帰ってこない。マツキ君はもう一人の子を起こすと、隣のテントを見に行った。そこにもその少年は来ていなかった。
大人達に知れたらまた面倒な事になるし、何らかの事故に遭ったのかもしれない。子供達は、懐中電灯を持って彼を探す事に決めた。
小学校の校庭を見回してみても、誰もいない。寺の周辺を探したが見つからない。
まさかとは思いつつ、マツキ君達は墓地に向かった。
墓地に着くと、闇の中でTシャツの白い影が動いている。マツキ君達は思わず身を潜めた。
段々と目が慣れてきて、白い影は間違いなくその少年だと解った。
少年は手が汚れるのも構わず、何かに取り憑かれた様に土を掘っていた。墓石をずらし、その下から骨壺を取り出す。
少年はそれを開けると、中から白骨を抓み出し、それを口に入れようとした。
「お、お前何やってるんだ!!」
恐怖に堪え切れなくなったマツキ君は、懐中電灯で少年を照らした。光の中に、幽鬼の様な顔が浮かび上がった。
恐る恐る、他の仲間達もマツキ君の後ろから這い出してくる。少年は骨を持ったまま頂垂れて、一言呟いた。
「これ、お母さんの墓なんだ」
(※暗さんからの投稿です。ありがとうございました)
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Title : 無題
土を掘って墓石をずらすと、その下に骨壷があるって、どういう構造の墓なんだ? 一般的な墓地とは違うんだろうけど、想像つかん。
kz 2012.05.11 (Fri) 21:29 編集
Re:無題
外人墓地とかじゃない?
2012.05.24 19:25
Title : 無題
文章の書き方が読んでるとイライラする書き方だよ
ボンコ 2012.05.12 (Sat) 13:31 編集
Re:無題
まあそういわずにw
2012.05.25 19:11
Title : 無題
~した。~だった。
っていう「た」で終わる文が多いから、どうもうざったい感じがするのかな。
NONAME 2012.05.12 (Sat) 16:01 編集
Re:無題
みんな厳しいなぁw
2012.05.25 19:37
Title : 無題
一文の長さと句読点の配置に違和感があります。
長い文でも主旨が一つなら句読点はいりませんし、短い文に複数の要素を混ぜてはややこしく感じられます。平易でフラットな文体の方が、このような場には適していると思いますよ。
長文かつお節介、失礼しました。
ななしの 2012.05.14 (Mon) 00:51 編集
Re:無題
文章書くのって難しいねw
2012.05.26 17:31
Title : 無題
土掘るっていつの時代の墓なんだろ?
んで、何で母の骨を食べようとしたの?
ねこたま 2012.05.23 (Wed) 03:19 編集
Re:無題
骨を食べるってどっかの国になかったっけ、そういえば。
2012.06.20 17:28