聖夜のサンタクロース

ドイツの伝承によると、サンタクロースは二人一組でやって来ると言われています。
一人は赤い服で白髭を生やしたサンタクロース。もう一人は黒い衣装に黒髭を生やしたサンタクロースです。
黒いサンタクロースの名前は『クネヒトループレヒト』。通称『ブラックサンタクロース』と呼ばれており、赤い服のサンタクロースの弟だそうです。

彼はクリスマスの夜、兄が乗るソリの後ろからついてきて、悪い子の家にやって来ると、その家に兄の代わりに入っていきます。彼の役目が、悪い子を懲らしめる事だからです。

彼が持っている袋の中には木炭や石炭、豚の臓物と生き血が詰まっており、訪ねた家の子供の枕元に木炭や石炭を置いていきます。豚の臓物と生き血は、さらに悪い子の寝台に、たっぷりぶち撒けるためのものです。

これだけでも酷いと思うかもしれませんが、上記の罰はまだ、軽い方です。

もっと悪質な子供の家に行くとき、彼の袋の中には何も入っていません。
それは、その袋に悪い子を入れて、何処かへ連れ去ってしまうためだそうです。

この部分には諸説あり、

・臓物と炭が詰まった袋で子供を撲殺し、その子の魂を連れていく。
・袋には斧や鉈などの凶器も入れてあり、それで悪い子をお仕置きしたうえ、その子にとって大事なものを一つ持っていく。

などがあります。


今年の聖夜に、自分のもとに来るのは、どっちのサンタクロースだと思いますか？


（暗さんからの投稿です。ありがとうございました）