ホクロ（１）

残念ながら、この都市伝説には一部真実が含まれている。
　皮膚癌へのホクロの変化だが、病理学上ホクロはメラニン細胞が多い良性腫瘍＜色素性母斑＞といい、過度に刺激の加わるところでなければ悪性転化は少ない。もちろん、ホクロの状態では何も悪さはしない。
　問題なのがホクロの悪性転化の腫瘍＜悪性黒色腫＞である。普通のホクロに過度の刺激（ホクロの上の毛を抜く、常に何かに当たっている、日焼けしすぎた…など）がある場合、細胞の遺伝子が変化を起こして癌化してしまう。よって慢性的に何らかの刺激のある手のひらや足の裏などのホクロは注意が必要なのだ。
また、ホクロの癌化した＜悪性黒色腫＞は癌の中でも相当性質の悪い病気で、もしこれになったら本気で「死」を覚悟したほうがよい。
気になるのであれば、悪化する前に皮膚科でレーザー治療するのが早い。

ホクロが最近急に大きくなってきた、境目の形がいびつ、軽く触っただけで痛い、などの症状が現れたら癌化が疑われるので迷わず病院へ。
だいたい７mm.以下のきれいな円形のホクロならまず心配はないだろう。

繰り返すが、＜悪性黒色腫＞は致死性で、傷つけると血液にのって転移しやすく危険である。
あなたは、大丈夫だろうか…？