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下宿先での恐怖体験
2011.06.26 (Sun) | Category : 人を信じすぎる人へ
686 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/11/30 03:03
大学生になって、最初から一人暮らしはきついので下宿にすると言った時、率先して下宿選びを手伝ってくれたじいちゃん(今は故人)の、若き日の体験談。
昭和2X年のこと。18歳のじいちゃんは父親と衝突して故郷を飛び出し、単身上京したが、勤め先で訛りをさんざん馬鹿にされ、傷心の日々を送っていた。
じいちゃんが入った下宿屋には、同じような若者が大勢いた。
そんなじいちゃん達の母親代わりとなったのは下宿屋のおばちゃんだった。
「お祖師さま」の熱心な信徒さん(じいちゃんにはそう見えた)だったそうで、そんなこともあってか、孤独なじいちゃんたちに何くれと無く世話を焼いてくれた。
そんなある日のこと、おばちゃんが妙に熱っぽい目つきでじいちゃんに言った。
「日曜にちょっとした寄り合いがあるんだけど、あんた一緒についてきてくれる?」
じいちゃんは面倒臭かったが、暇だったので同行すると、集会所のような所で大勢の人が変な経典っぽい本を読んだり、狂ったようにお題目を大合唱していた。
じいちゃんは戦時中、疎開先の近所から朝晩聞こえるT教の「た~すけたまえ」の歌がうるさくて仕方なかったことを思い出して、猛烈に嫌な気分になった。だからその後はおばちゃんに誘われても何かと理由をつけて断っていた。
おばちゃんはじいちゃんにずっと付きまとうかと思いきや、意外にもあっさり退き下がったのですっかり安心して、いつもと変わらない生活を続けていた。(2/4)
それから暫くたった、ある日の夕方――
勤めから帰ったじいちゃんが角を曲がると、下宿の中から大音量でお題目が聞こえてきた。
「今度は自分の家で寄り合いか?うるせ~な~」
と思いつつ玄関の格子戸を開け、靴を脱いで、茶の間をひょいと覗き込んだじいちゃんは仰天した。
おばちゃんを中心に円座していたのは、じいちゃん以外の下宿人全員だった。
じいちゃんはようやく気が付いた。この春下宿に入居した人間は、じいちゃんを除いて全員おばちゃんに洗脳されてしまったのである。
今や外堀を埋めきったおばちゃんは、玄関にいるじいちゃんを見るとにっこり笑った。
「もうあんた一人だけだよ。いつまでも意地を張っても仕方ないよ」
そう言いながらおばちゃんが立ち上がると、下宿人たちも一斉に立ち上がった。
そして全員が玄関にいるじいちゃんを真っ直ぐ見つめ、掴まえようとズンズン迫ってきた。
もうここにはいられない。
じいちゃんは履物を掴んだまま廊下に上がると彼らを投げ飛ばし、脱兎のごとく2階に駆け上がり自室のドアに錠をかけた。ボストンバッグに金目の物(大して無かったが)を詰め込むと、窓から屋根伝いに脱出して同郷の先輩の家に駆け込んだ。
宿無しになったじいちゃんは下宿とは完全に連絡を絶ち、その家の納戸に寝泊りしていたが、おばちゃんはあの手この手でじいちゃんを抱き込もうと、しつこくしつこく迫ってきた。
最も辛かったのは事故って暫く入院した時に、どこで調べたのか(医者か看護婦に信者がいて手引きした?)おばちゃんが花束持って現れて、ベッドで動けないじいちゃんに毎日毎夜法話みたいなものを続けたこと。
退院後は自分のせいで迷惑かけないように先輩の家も出て、会社の倉庫の、鍵のかかる2畳くらいのスペースに寝泊りする日々。どこにいてもおばちゃんの手先がいるような気がしてノイローゼ寸前だったが、何とか持ちこたえた。
攻防は半年余り続いたが、次の年の春になると唐突に止んで、それっきりだった。
多分、新しい奴が下宿に入ったんだろうが、何とか、じいちゃんは逃げ切れたのだった。
大学生になって、最初から一人暮らしはきついので下宿にすると言った時、率先して下宿選びを手伝ってくれたじいちゃん(今は故人)の、若き日の体験談。
昭和2X年のこと。18歳のじいちゃんは父親と衝突して故郷を飛び出し、単身上京したが、勤め先で訛りをさんざん馬鹿にされ、傷心の日々を送っていた。
じいちゃんが入った下宿屋には、同じような若者が大勢いた。
そんなじいちゃん達の母親代わりとなったのは下宿屋のおばちゃんだった。
「お祖師さま」の熱心な信徒さん(じいちゃんにはそう見えた)だったそうで、そんなこともあってか、孤独なじいちゃんたちに何くれと無く世話を焼いてくれた。
そんなある日のこと、おばちゃんが妙に熱っぽい目つきでじいちゃんに言った。
「日曜にちょっとした寄り合いがあるんだけど、あんた一緒についてきてくれる?」
じいちゃんは面倒臭かったが、暇だったので同行すると、集会所のような所で大勢の人が変な経典っぽい本を読んだり、狂ったようにお題目を大合唱していた。
じいちゃんは戦時中、疎開先の近所から朝晩聞こえるT教の「た~すけたまえ」の歌がうるさくて仕方なかったことを思い出して、猛烈に嫌な気分になった。だからその後はおばちゃんに誘われても何かと理由をつけて断っていた。
おばちゃんはじいちゃんにずっと付きまとうかと思いきや、意外にもあっさり退き下がったのですっかり安心して、いつもと変わらない生活を続けていた。(2/4)
それから暫くたった、ある日の夕方――
勤めから帰ったじいちゃんが角を曲がると、下宿の中から大音量でお題目が聞こえてきた。
「今度は自分の家で寄り合いか?うるせ~な~」
と思いつつ玄関の格子戸を開け、靴を脱いで、茶の間をひょいと覗き込んだじいちゃんは仰天した。
おばちゃんを中心に円座していたのは、じいちゃん以外の下宿人全員だった。
じいちゃんはようやく気が付いた。この春下宿に入居した人間は、じいちゃんを除いて全員おばちゃんに洗脳されてしまったのである。
今や外堀を埋めきったおばちゃんは、玄関にいるじいちゃんを見るとにっこり笑った。
「もうあんた一人だけだよ。いつまでも意地を張っても仕方ないよ」
そう言いながらおばちゃんが立ち上がると、下宿人たちも一斉に立ち上がった。
そして全員が玄関にいるじいちゃんを真っ直ぐ見つめ、掴まえようとズンズン迫ってきた。
もうここにはいられない。
じいちゃんは履物を掴んだまま廊下に上がると彼らを投げ飛ばし、脱兎のごとく2階に駆け上がり自室のドアに錠をかけた。ボストンバッグに金目の物(大して無かったが)を詰め込むと、窓から屋根伝いに脱出して同郷の先輩の家に駆け込んだ。
宿無しになったじいちゃんは下宿とは完全に連絡を絶ち、その家の納戸に寝泊りしていたが、おばちゃんはあの手この手でじいちゃんを抱き込もうと、しつこくしつこく迫ってきた。
最も辛かったのは事故って暫く入院した時に、どこで調べたのか(医者か看護婦に信者がいて手引きした?)おばちゃんが花束持って現れて、ベッドで動けないじいちゃんに毎日毎夜法話みたいなものを続けたこと。
退院後は自分のせいで迷惑かけないように先輩の家も出て、会社の倉庫の、鍵のかかる2畳くらいのスペースに寝泊りする日々。どこにいてもおばちゃんの手先がいるような気がしてノイローゼ寸前だったが、何とか持ちこたえた。
攻防は半年余り続いたが、次の年の春になると唐突に止んで、それっきりだった。
多分、新しい奴が下宿に入ったんだろうが、何とか、じいちゃんは逃げ切れたのだった。
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Title : 無題
昭和2×年てww
北2 2011.06.26 (Sun) 18:39 編集
Re:無題
昔々、のお話ですw
2011.06.28 17:11
Title : 無題
宗教怖い(;ω;)
某宗教の悪口言った友達は2日軟禁されてその宗教の良さをずっと語られたらしい。
ねこたま 2011.06.26 (Sun) 20:46 編集
Re:無題
こえええw
ウチの近所は創価とものみの塔とモルモンと真如苑の4つ巴ですわ。
創価=真如苑>>ものみ>>>>モルモン
くらいの力関係。
2011.06.28 18:40
Title : 無題
宗教自体は自由だし、本来は救いになる物なんでしょうから否定するつもりは無いけれど…宗教に憑かれた人間は迷惑だし怖いし苦手。しつこい勧誘は迷惑この上無かったわ。
あこ 2011.06.27 (Mon) 00:57 編集
Re:無題
勧誘さえなければねぇ。
2011.06.28 19:09
Title : 無題
23歳教信者の俺には隙はなかった
NONAME 2011.06.27 (Mon) 15:07 編集
Re:無題
皆さんご存知かと思いますが、ワタシはフライング・スパゲッティ・モンスター教信者です。
2011.06.28 20:22
Title : 無題
ほんとこういう勧誘とか迷惑だわ
創◎学会とかいつも2人できて
大 迷 惑 !
被害者さn 2011.06.27 (Mon) 20:26 編集
Re:無題
ほんと迷惑。
2011.06.28 21:12
Title : 無題
勧誘だけに関して言えば
あらゆる団体が
してますよね(汗)
まぁ…幸せに
なるかならなかは
宗教次第ではなく
自分次第なんですがね…
私的には宗教は
あくまで糧であって
迷惑を無視して
他人を巻き込んでまで
幸せになろうとするのは
間違ってると
思ってます(汗)
Sefie 2011.06.27 (Mon) 23:29 編集
Re:無題
信仰が、自分のための信仰からいつのまにか「信仰の対象のための」信仰に摩り替わってしまうんでしょうねぇ…
2011.06.29 13:26
Title : 無題
良い人だな~って思ってたら目の色変えて勧誘してくる(^_^;)宗教以外にもいろいろあるよね
NONAME 2011.06.28 (Tue) 02:59 編集
Re:無題
まあ、いろいろありますねぇ。
ホント迷惑。
2011.06.29 13:40