都市伝説・・・奇憚・・・blog
都市伝説を中心にホラー、オカルト系の話題をお楽しみください。
メールはyoshizo0@hotmail.co.jpへ
☆☆投稿やまとめて欲しい話題のタレコミなど、情報提供受付中!
☆☆ありがとう5000万ヒット!☆☆
狐の加護を受ける家系(前編)
2011.06.09 (Thu) | Category : 都市伝説・ホラー・オカルト
156 :本当にあった怖い名無し:2008/07/26(土) 02:09:31 ID:01Jkg7lo0
不思議な呪いにかかっている家系は、自分の所だけじゃ無かったんだな。
まあ自分の家は呪いというよりは加護みたいなもんだけど、その内容は、なぜか取引相手や仕事仲間が、事故にあわなくなったり病気が治ったり出世したり、良縁に恵まれたりするという奴なんだ。
まあ当初は自分も全然信じてなかったんだけど、大量のお礼の手紙とか、わざわざ仕事を頼みに来る人とかが海外から来たり、大企業の社長さんとかが頭下げてまで仕事の依頼とかするんで、少しは信じるようになった。
ちなみに親父の仕事は、建設関連の中小企業の社長。
161 :本当にあった怖い名無し:2008/07/26(土) 13:50:15 ID:96HhFr4k0
>>156と知り合いになりたい…
良縁に恵まれたいよorz
163 :156:2008/07/26(土) 16:41:50 ID:01Jkg7lo0
>>161
うーん・・・
しかしうちの家系って、この加護だか呪いのせいで相当に酷い目にあってたらしいからなあ
例えば座敷童子みたいな感じで拉致監禁されたり、人魚の肉みたいな噂を立てられて、肉目当てに領主に襲われて、逃げ出したりとか・・・
それにしても、昔はありがちな御伽噺だと思ってた。
この呪いじみた加護を受ける原因になった話も、多少は真実が含まれているのかもしれない。
164 :本当にあった怖い名無し:2008/07/26(土) 17:12:51 ID:BBdidemgO
自分の意思に関係なく加護発動するなら、迷惑だよな。
嫌いな同僚も幸せになったりするの?
167 :156:2008/07/26(土) 18:20:17 ID:01Jkg7lo0
>>164
基本的には、嫌ってる人とかでも出世したり良縁に恵まれたりはする。
そもそも、うちの家系に訪れた危機のほとんどはそれが原因だからなあ。
先祖が、周囲の幸せなんて望まなければこういう事にはならなかったのだろうか?
169 :本当にあった怖い名無し:2008/07/26(土) 21:37:22 ID:nyzYjBQH0
>>163
>この呪いじみた加護を受ける原因になった話
何だろ。
相当昔からなんだな、それは。
172 :156:2008/07/26(土) 23:31:42 ID:01Jkg7lo0
>>169
実を言うと、この呪いじみた加護のせいで、うちの一族は各地を流転するはめになったらしいんだ。
そんで、一族で文字を書けるようになった人が出たのは今から200年位前だから、この話は口伝で伝えられてて、正確な年代と場所がわからないんだ。
まあわりと長い話なんで、省略するとこんな感じの話。
昔々与作という村人が居た。
与作は瀕死の狐を助けた。
狐の尻尾は6本だった。
5年位後に、狐が凄い美人の姿になってやってきた。
狐は恩返しとして願い事を叶えると言ってきたが、与作の願いに呆れて、与作が心配だからと、与作の家にいついた。
二人は色々あって仲良くなり、夫婦になる。子供も出来た。
しかし、二人の仲を嫉妬する者達の謀略で、二人は離れ離れになる。
色々あって、狐が与作と子供を奪った連中を殺し、狐は討伐対象になる。
しかし、狐は圧倒的に強く、討伐に来た武士をほとんど返り討ちにしてしまう。
覚悟を決めた与作が、狐退治に向かう。
狐と戦うが、狐は与作に殺されるつもりだったので、与作が勝つ。
与作は結局狐を殺せず、しかたなく狐は自分を殺した証代わりとして自分の尾を渡す。
最後に狐は問う。
「お前は何を望む」。
与作は答える。
「狐と死んで行った者を含めた皆の幸せ」。
狐は懐かしそうに笑うと、
「ならばその願いを叶えよう」。
その言葉の後に、狐は与作の前から消え去った。
その後、与作は死んだ者の供養と、狐のこれからの生が幸せである事を願うため出家した。
与作と狐の子は、不思議な加護を受けながらも普通の人として生き、死んだ。
この話における与作と狐が俺の先祖らしい。
まあ意外に長くなったが、真実かどうかはわからないが、これが俺がばあちゃんに聞いた話。
173 :本当にあった怖い名無し:2008/07/26(土) 23:52:01 ID:jpCz/DBYO
なんという厨臭い話…
174 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 00:12:55 ID:3Y0uixrq0
与作の子供はどうなったの?
与作は何故狐を退治するの?
176 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 01:39:31 ID:ho06cy8v0
異類婚姻譚はポピュラーな「うちの家系は特別なんです」の主張だからな。
狐嫁なんて日本中に残ってる話だろ。民話の世界だ。
元々不思議なことが続く家系で、理由付けのために語り伝えてきたのかな。
177 :ガッツいちもつ ◆ArGuQNUalU :2008/07/27(日) 02:22:57 ID:8yE8CtoKO
口伝や神話といえども、部分的には真実を反映している面もある。
単に文献史料でないからといって、頭から否定するのもどうかと思う。
ただ、先の話では与作のもとに美女の姿で狐が現れた時点で、願いをかなえるというより、契りを結ぶことを目的としていたようにみえる。
その時与作が何を願ったのかも気になるが、狐は相手の意志を「却下」した上で自分の意志により居着いている。
狐を助けてから美女の現れるまで五年の歳月が流れている点、狐が最期に「懐かしそうに」笑ったという点、物語中での与作の年齢の推移も気になるな。
ひょっとすると狐を助けた与作がまだ少年で、妻を娶るには早すぎたのかもしれない。
とても興味深い話なので、できるだけ詳細に教えてもらえませんか?どれだけ長くなっても必ず全て読みます。
実は狐が最後にかなえた願いと、呪いと寺社での祝福がともに無効になるという君の家系にみられる現象は、一見矛盾しているようでいてかなり真実な応答にも思える。
一族が流転する要素は、最後にかなえた願いではなく、姿を消した狐との契り自体により引き継いだものかもしれない。
178 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 02:50:00 ID:VWpGZa7K0
>>177
>実は狐が最後にかなえた願いと、呪いと寺社での祝福がともに無効になるという君の家系にみられる現象は、
これは別の人じゃね?
自分も156の話、興味深いので詳細に聞きたい。特に、
>色々あって、狐が与作と子供を奪った連中を殺し、狐は討伐対象になる。
>しかし狐は圧倒的に強く、討伐に来た武士をほとんど返り討ちにしてしまう。
>覚悟を決めた与作が、狐退治に向かう。
この辺の流れが良くわからんのでkwskお願い
180 :156:2008/07/27(日) 08:48:09 ID:EfKEngun0
>>173
おれも話を聞いた時は、まるで同じ感想だったよ。
おりしも、実は残酷な童話シリーズが流行してた頃だからなあ。
>>174
与作の子供は、村長の家の養子になって、村長の後を継いだらしい。
狐が多数の人間を殺した事と、完全にたたり狐になってて、どんどん被害が大きくなって、やむなく殺害を決意したという事らしい。
>>176
それは多文にあると思う。
なにせ200年前まで、完全に口伝だったんだから、話なんていかようにも変えられるしなあ。
>>177
与作が最初に願ったのは、皆の幸せ。
狐はそれを聞いて、
「こんなお人良しがこの先、生きていける訳が無い」
と思って、
「自分の力で守ってやるから、その間にちゃんとした願いを決めておけ」
という事になったらしい。
与作の物語内の正確な年齢は不明ですが、狐を助けた時にはまだ男になっていない。
つまり童貞だったらしいから、まだ子供だった可能性が高い。
あと関係あるかどうかは不明だけど、与作の家族はこの時点で流行病で全滅したらしい。
なお物語の最初と最後の間に流れた時間は、だいたい10年ちょっと位らしい。
さすがに話を全部載せると、かなり大変な量になるからスレ違いになりそう。
全文載せても、問題無いスレとかご存じ無いでしょうか?
181 :156:2008/07/27(日) 08:50:25 ID:EfKEngun0
>>178
与作の事を、狐が来る以前から好きだった娘が居たんだが、その娘は与作に想いを伝えてなくて、そんな間に狐と与作が夫婦になってたんだ。
最初は娘も、二人を妬みながらも我慢していたらしいが、二人の間に子供が出来るとついに堪忍袋の尾がきれて、二人の仲を引き裂こうと考えたんだ。
娘は自分一人では二人の仲を引き裂くのは困難だろうと考えて、ある男に協力を要請した。
その男が、この村の村長の一人息子だったんだ。
この男、もう妻が居る身でありながら、とても好色で暴力的なひどい奴だったらしい。
そしてこの男には、もう一つ共犯関係に持ち込む上で有利な点があった。
それは、この男は前に狐に夜這いをしたが、返り討ちにあったらしい。
だから狐の事を恨んでいた。
まずはこの娘と男は、与作と狐の弱味を握る為に情報を集めた。
その結果、狐は満月の夜だけは人の姿を保てずに狐に戻ると知った。
狐が妖怪の類だと知った二人は、狐の弱点を調べた。
運良く、狐は新月の夜には力が大幅に弱体化する事と、その時に鉄の輪を付けると力の大半を封じられる事がわかった。
ここまでわかった二人は、狐を嵌める為に、与作が野良仕事中に熊に襲われたという嘘で、狐を人気の無い所までおびき寄せた。
何時もの狐なら嘘を見破れただろうが、与作の危機と聞いて冷静では居られなくなって、罠に嵌められたらしい。
結局、狐は鉄の輪をはめられて、男に村長の家の蔵の中に幽閉された。
なんで幽閉されたかって・・・ばあちゃんが口を濁してたから、そういう事なんだろう。
182 :156:2008/07/27(日) 08:50:58 ID:EfKEngun0
与作は突然行方不明になった狐を何ヶ月も捜索したが、見つかったのは、前に与作が狐にあげたお守りだけだった。
そして狐を嵌めた娘も、必死に捜索に協力をしているように見せかけた。
狐の生存が絶望視されて、与作はまともに食事が喉を通らなくなって、ついに倒れたらしい。
娘は必死に看病して、その折に与作と狐の子とも仲良くなったらしい。
結局、その後娘は数年間かけて、狐を失って傷心状態になった与作の心に付け込んだのと、与作の子と仲良くなる事で、ついに婚約の約束を取り付けた。
喜んだ娘は、蔵に閉じ込められた狐にその事を告げた。
狐はついに、自分を嵌めた者達の抹殺を計画する。
まず最初に、自分に惚れ抜いてる男に媚を売って、満月の夜に鉄の輪を外させた。
そして輪を外した男を殺して食って、力を回復させた。
やがて娘と与作の結婚式の時に、狐の姿で乗り込み娘を惨殺しついでに共犯者の男も惨殺した。
与作は、狐が生きてた事と、いきなりの凶行に驚愕した。
狐は正気に戻ると、凄い速度で森に逃げていった。
その後、幾度も山狩りが行われたが、その度に多数の犠牲者を出した。
やがて、その噂を聞いて数多くの腕自慢が各地から集まって、山狩りに参加したが、結果的には変わらなかった。ちなみに与作は、事の顛末を村長から土下座されながら聞かされたせいで、苦悩していたらしい。
山狩りが行われなくなった後、近隣の村々で神隠しが多発。
それが狐のやった事だと気がついた与作は、ついに覚悟を決めて、狐退治に向かった。
という話だった
185 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 10:04:58 ID:jArUlz+o0
うはwなんというライトノベルwだが面白い。もっと読みたいです!
187 :156:2008/07/27(日) 15:00:56 ID:EfKEngun0
わかった、凄く長いし面白くなさそうだが、全部ここに載せるよ。
昔々、ある所に与作という村人が居た。
与作が何時ものように野良仕事をしに行くと、金色の毛並みを持ち、尾が6本もある狐が瀕死の状態だった。
可哀想に思った与作は、狐を連れて帰り治療をしてやった。
与作の懸命な治療の甲斐あって、狐は元気になった。
元気になった狐を、与作は森に放してやった。
それから五年後、ある夜に、与作の元にかなりの美人が訪ねて来た。
どうやら話によると五年前の狐らしく、恩返しの為に来たらしい。
正直言って、いくら与作でも信じられなかったが、目の前で狐の姿に戻られたのでは信じざるをえなかった。
狐はどんな願いでも叶えてやると言った。
しかし与作には正直言って、望むような願いなど無かった。
ただ、もし願うのならば、皆が平穏で幸せな日々を送る事だけだった。
その旨を狐に伝えると、狐はあきれた顔で、
「お前は馬鹿か?自身への恩賞でなぜ他者の幸福を望む?」
と言った。与作は、
「だって、皆が幸せならおらだって幸せだもの」
と返した。
狐は、
「それはお前が贅沢を知らないのと、お人好しだからだ」
と返し、続けてため息を付きながら、
「仕方が無い、お前が本当の願いを見つけるまで、お前を守ってやる。食い扶持の事なら安心しろ。お前を養う位は簡単なことだ。だから心配せずに、何を願うのかをゆっくりと考えるといい」
こうして狐は、与作の家に居ついた。
(長編のため一旦区切ります。中編はこちら)
(※白さんからの投稿です。ありがとうございました)
不思議な呪いにかかっている家系は、自分の所だけじゃ無かったんだな。
まあ自分の家は呪いというよりは加護みたいなもんだけど、その内容は、なぜか取引相手や仕事仲間が、事故にあわなくなったり病気が治ったり出世したり、良縁に恵まれたりするという奴なんだ。
まあ当初は自分も全然信じてなかったんだけど、大量のお礼の手紙とか、わざわざ仕事を頼みに来る人とかが海外から来たり、大企業の社長さんとかが頭下げてまで仕事の依頼とかするんで、少しは信じるようになった。
ちなみに親父の仕事は、建設関連の中小企業の社長。
161 :本当にあった怖い名無し:2008/07/26(土) 13:50:15 ID:96HhFr4k0
>>156と知り合いになりたい…
良縁に恵まれたいよorz
163 :156:2008/07/26(土) 16:41:50 ID:01Jkg7lo0
>>161
うーん・・・
しかしうちの家系って、この加護だか呪いのせいで相当に酷い目にあってたらしいからなあ
例えば座敷童子みたいな感じで拉致監禁されたり、人魚の肉みたいな噂を立てられて、肉目当てに領主に襲われて、逃げ出したりとか・・・
それにしても、昔はありがちな御伽噺だと思ってた。
この呪いじみた加護を受ける原因になった話も、多少は真実が含まれているのかもしれない。
164 :本当にあった怖い名無し:2008/07/26(土) 17:12:51 ID:BBdidemgO
自分の意思に関係なく加護発動するなら、迷惑だよな。
嫌いな同僚も幸せになったりするの?
167 :156:2008/07/26(土) 18:20:17 ID:01Jkg7lo0
>>164
基本的には、嫌ってる人とかでも出世したり良縁に恵まれたりはする。
そもそも、うちの家系に訪れた危機のほとんどはそれが原因だからなあ。
先祖が、周囲の幸せなんて望まなければこういう事にはならなかったのだろうか?
169 :本当にあった怖い名無し:2008/07/26(土) 21:37:22 ID:nyzYjBQH0
>>163
>この呪いじみた加護を受ける原因になった話
何だろ。
相当昔からなんだな、それは。
172 :156:2008/07/26(土) 23:31:42 ID:01Jkg7lo0
>>169
実を言うと、この呪いじみた加護のせいで、うちの一族は各地を流転するはめになったらしいんだ。
そんで、一族で文字を書けるようになった人が出たのは今から200年位前だから、この話は口伝で伝えられてて、正確な年代と場所がわからないんだ。
まあわりと長い話なんで、省略するとこんな感じの話。
昔々与作という村人が居た。
与作は瀕死の狐を助けた。
狐の尻尾は6本だった。
5年位後に、狐が凄い美人の姿になってやってきた。
狐は恩返しとして願い事を叶えると言ってきたが、与作の願いに呆れて、与作が心配だからと、与作の家にいついた。
二人は色々あって仲良くなり、夫婦になる。子供も出来た。
しかし、二人の仲を嫉妬する者達の謀略で、二人は離れ離れになる。
色々あって、狐が与作と子供を奪った連中を殺し、狐は討伐対象になる。
しかし、狐は圧倒的に強く、討伐に来た武士をほとんど返り討ちにしてしまう。
覚悟を決めた与作が、狐退治に向かう。
狐と戦うが、狐は与作に殺されるつもりだったので、与作が勝つ。
与作は結局狐を殺せず、しかたなく狐は自分を殺した証代わりとして自分の尾を渡す。
最後に狐は問う。
「お前は何を望む」。
与作は答える。
「狐と死んで行った者を含めた皆の幸せ」。
狐は懐かしそうに笑うと、
「ならばその願いを叶えよう」。
その言葉の後に、狐は与作の前から消え去った。
その後、与作は死んだ者の供養と、狐のこれからの生が幸せである事を願うため出家した。
与作と狐の子は、不思議な加護を受けながらも普通の人として生き、死んだ。
この話における与作と狐が俺の先祖らしい。
まあ意外に長くなったが、真実かどうかはわからないが、これが俺がばあちゃんに聞いた話。
173 :本当にあった怖い名無し:2008/07/26(土) 23:52:01 ID:jpCz/DBYO
なんという厨臭い話…
174 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 00:12:55 ID:3Y0uixrq0
与作の子供はどうなったの?
与作は何故狐を退治するの?
176 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 01:39:31 ID:ho06cy8v0
異類婚姻譚はポピュラーな「うちの家系は特別なんです」の主張だからな。
狐嫁なんて日本中に残ってる話だろ。民話の世界だ。
元々不思議なことが続く家系で、理由付けのために語り伝えてきたのかな。
177 :ガッツいちもつ ◆ArGuQNUalU :2008/07/27(日) 02:22:57 ID:8yE8CtoKO
口伝や神話といえども、部分的には真実を反映している面もある。
単に文献史料でないからといって、頭から否定するのもどうかと思う。
ただ、先の話では与作のもとに美女の姿で狐が現れた時点で、願いをかなえるというより、契りを結ぶことを目的としていたようにみえる。
その時与作が何を願ったのかも気になるが、狐は相手の意志を「却下」した上で自分の意志により居着いている。
狐を助けてから美女の現れるまで五年の歳月が流れている点、狐が最期に「懐かしそうに」笑ったという点、物語中での与作の年齢の推移も気になるな。
ひょっとすると狐を助けた与作がまだ少年で、妻を娶るには早すぎたのかもしれない。
とても興味深い話なので、できるだけ詳細に教えてもらえませんか?どれだけ長くなっても必ず全て読みます。
実は狐が最後にかなえた願いと、呪いと寺社での祝福がともに無効になるという君の家系にみられる現象は、一見矛盾しているようでいてかなり真実な応答にも思える。
一族が流転する要素は、最後にかなえた願いではなく、姿を消した狐との契り自体により引き継いだものかもしれない。
178 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 02:50:00 ID:VWpGZa7K0
>>177
>実は狐が最後にかなえた願いと、呪いと寺社での祝福がともに無効になるという君の家系にみられる現象は、
これは別の人じゃね?
自分も156の話、興味深いので詳細に聞きたい。特に、
>色々あって、狐が与作と子供を奪った連中を殺し、狐は討伐対象になる。
>しかし狐は圧倒的に強く、討伐に来た武士をほとんど返り討ちにしてしまう。
>覚悟を決めた与作が、狐退治に向かう。
この辺の流れが良くわからんのでkwskお願い
180 :156:2008/07/27(日) 08:48:09 ID:EfKEngun0
>>173
おれも話を聞いた時は、まるで同じ感想だったよ。
おりしも、実は残酷な童話シリーズが流行してた頃だからなあ。
>>174
与作の子供は、村長の家の養子になって、村長の後を継いだらしい。
狐が多数の人間を殺した事と、完全にたたり狐になってて、どんどん被害が大きくなって、やむなく殺害を決意したという事らしい。
>>176
それは多文にあると思う。
なにせ200年前まで、完全に口伝だったんだから、話なんていかようにも変えられるしなあ。
>>177
与作が最初に願ったのは、皆の幸せ。
狐はそれを聞いて、
「こんなお人良しがこの先、生きていける訳が無い」
と思って、
「自分の力で守ってやるから、その間にちゃんとした願いを決めておけ」
という事になったらしい。
与作の物語内の正確な年齢は不明ですが、狐を助けた時にはまだ男になっていない。
つまり童貞だったらしいから、まだ子供だった可能性が高い。
あと関係あるかどうかは不明だけど、与作の家族はこの時点で流行病で全滅したらしい。
なお物語の最初と最後の間に流れた時間は、だいたい10年ちょっと位らしい。
さすがに話を全部載せると、かなり大変な量になるからスレ違いになりそう。
全文載せても、問題無いスレとかご存じ無いでしょうか?
181 :156:2008/07/27(日) 08:50:25 ID:EfKEngun0
>>178
与作の事を、狐が来る以前から好きだった娘が居たんだが、その娘は与作に想いを伝えてなくて、そんな間に狐と与作が夫婦になってたんだ。
最初は娘も、二人を妬みながらも我慢していたらしいが、二人の間に子供が出来るとついに堪忍袋の尾がきれて、二人の仲を引き裂こうと考えたんだ。
娘は自分一人では二人の仲を引き裂くのは困難だろうと考えて、ある男に協力を要請した。
その男が、この村の村長の一人息子だったんだ。
この男、もう妻が居る身でありながら、とても好色で暴力的なひどい奴だったらしい。
そしてこの男には、もう一つ共犯関係に持ち込む上で有利な点があった。
それは、この男は前に狐に夜這いをしたが、返り討ちにあったらしい。
だから狐の事を恨んでいた。
まずはこの娘と男は、与作と狐の弱味を握る為に情報を集めた。
その結果、狐は満月の夜だけは人の姿を保てずに狐に戻ると知った。
狐が妖怪の類だと知った二人は、狐の弱点を調べた。
運良く、狐は新月の夜には力が大幅に弱体化する事と、その時に鉄の輪を付けると力の大半を封じられる事がわかった。
ここまでわかった二人は、狐を嵌める為に、与作が野良仕事中に熊に襲われたという嘘で、狐を人気の無い所までおびき寄せた。
何時もの狐なら嘘を見破れただろうが、与作の危機と聞いて冷静では居られなくなって、罠に嵌められたらしい。
結局、狐は鉄の輪をはめられて、男に村長の家の蔵の中に幽閉された。
なんで幽閉されたかって・・・ばあちゃんが口を濁してたから、そういう事なんだろう。
182 :156:2008/07/27(日) 08:50:58 ID:EfKEngun0
与作は突然行方不明になった狐を何ヶ月も捜索したが、見つかったのは、前に与作が狐にあげたお守りだけだった。
そして狐を嵌めた娘も、必死に捜索に協力をしているように見せかけた。
狐の生存が絶望視されて、与作はまともに食事が喉を通らなくなって、ついに倒れたらしい。
娘は必死に看病して、その折に与作と狐の子とも仲良くなったらしい。
結局、その後娘は数年間かけて、狐を失って傷心状態になった与作の心に付け込んだのと、与作の子と仲良くなる事で、ついに婚約の約束を取り付けた。
喜んだ娘は、蔵に閉じ込められた狐にその事を告げた。
狐はついに、自分を嵌めた者達の抹殺を計画する。
まず最初に、自分に惚れ抜いてる男に媚を売って、満月の夜に鉄の輪を外させた。
そして輪を外した男を殺して食って、力を回復させた。
やがて娘と与作の結婚式の時に、狐の姿で乗り込み娘を惨殺しついでに共犯者の男も惨殺した。
与作は、狐が生きてた事と、いきなりの凶行に驚愕した。
狐は正気に戻ると、凄い速度で森に逃げていった。
その後、幾度も山狩りが行われたが、その度に多数の犠牲者を出した。
やがて、その噂を聞いて数多くの腕自慢が各地から集まって、山狩りに参加したが、結果的には変わらなかった。ちなみに与作は、事の顛末を村長から土下座されながら聞かされたせいで、苦悩していたらしい。
山狩りが行われなくなった後、近隣の村々で神隠しが多発。
それが狐のやった事だと気がついた与作は、ついに覚悟を決めて、狐退治に向かった。
という話だった
185 :本当にあった怖い名無し:2008/07/27(日) 10:04:58 ID:jArUlz+o0
うはwなんというライトノベルwだが面白い。もっと読みたいです!
187 :156:2008/07/27(日) 15:00:56 ID:EfKEngun0
わかった、凄く長いし面白くなさそうだが、全部ここに載せるよ。
昔々、ある所に与作という村人が居た。
与作が何時ものように野良仕事をしに行くと、金色の毛並みを持ち、尾が6本もある狐が瀕死の状態だった。
可哀想に思った与作は、狐を連れて帰り治療をしてやった。
与作の懸命な治療の甲斐あって、狐は元気になった。
元気になった狐を、与作は森に放してやった。
それから五年後、ある夜に、与作の元にかなりの美人が訪ねて来た。
どうやら話によると五年前の狐らしく、恩返しの為に来たらしい。
正直言って、いくら与作でも信じられなかったが、目の前で狐の姿に戻られたのでは信じざるをえなかった。
狐はどんな願いでも叶えてやると言った。
しかし与作には正直言って、望むような願いなど無かった。
ただ、もし願うのならば、皆が平穏で幸せな日々を送る事だけだった。
その旨を狐に伝えると、狐はあきれた顔で、
「お前は馬鹿か?自身への恩賞でなぜ他者の幸福を望む?」
と言った。与作は、
「だって、皆が幸せならおらだって幸せだもの」
と返した。
狐は、
「それはお前が贅沢を知らないのと、お人好しだからだ」
と返し、続けてため息を付きながら、
「仕方が無い、お前が本当の願いを見つけるまで、お前を守ってやる。食い扶持の事なら安心しろ。お前を養う位は簡単なことだ。だから心配せずに、何を願うのかをゆっくりと考えるといい」
こうして狐は、与作の家に居ついた。
(長編のため一旦区切ります。中編はこちら)
(※白さんからの投稿です。ありがとうございました)
PR
この記事へのトラックバック
:
スポンサードリンク
ブログ内検索
カテゴリー
アーカイブ
過去50ヶ月分を表示しています
アクセス解析
カウンター
この記事にコメントする
Title : ここまで読んでの予想
与作は実は双子だった!
与作は体調を崩した後に既に死んでいて、狐が幽閉されてる内に隣りの村から来た与作の弟が兄の家に住み着いた。
好意を寄せる娘は仕方なく弟を愛す。
娘が狐に婚約発表→狐発狂→苦肉の策として双子の弟が与作を演じて討伐→最後に狐理解→兄の与作と同じ願い→狐懐かしい顔をして願いを聞く。
これぞ厨二だ!
ネッシー 2011.06.10 (Fri) 18:48 編集
Re:ここまで読んでの予想
ほんとに厨ニだったww
2011.06.10 20:57