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ドルフィンウォッチング
2011.03.31 (Thu) | Category : 体験特集
ある日こんな夢を見た。小笠原諸島の父島へ旅行に行き、今日が帰りの船に乗る日だった。
宿泊先のホテルから一人でレンタルバイクを走らせ、ドルフィンウォッチングの船の所までやって来た。
最終日ともなれば、やはり名残惜しくなるものだ…。
せめて船長や乗組員にもう一度挨拶でもと思っていたが、早朝のためか誰もいなかった。
しばらく船を眺めていると、どこからともなく声がする。
「乗って…。」
訳がわからず立ち尽くしていると、再び。
「いいから乗って、話があるから…。」
首をかしげながらも、一人船に乗り込んで行った。
…滞在中、このドルフィンウォッチングに一度参加したが、その時はイルカに出会えることはなく、心残りではあったが、船長や他の参加者とも仲良くなり、実に楽しい時間を過ごしたものだった。…
いつのまにか船はひとりでに港を離れ、港にいたときはいなかったはずの女性が甲板にいた。
何か背格好は20代後半だろうか、かなり寂しそうな後姿が見て取れた。まあ、何か知っているかもと思い話しかけてみると、
「今日帰っちゃうの?」
見た目に似合わず明るい声、それだけを聞けば、14歳くらいの感じだろうか?
「そう、帰らなくちゃいけないんだ。君もこの船に乗ってたんだっけ?まだ島にはいるのかな?」
「ううん、実は私…。(少し沈黙)」
「どうしたんだい?まあ、僕だって帰るのは寂しいけどさ。」
「もう少しいられないの?ねぇ、後5日だけでも…。」
「でもね、会社もあるし、またきっと来られるからさ…。」
「お願い、あと5日だけ…。」
「ごめん、気持ちは嬉しいけど、やっぱり帰らなくちゃいけない。」
「どうしても、行っちゃうの?わかった、私も帰るね。でも無事だったらまた会いに来てね…。絶対に助かるって約束して、私もあなたをきっと助けるから…。」
と言い残して、彼女は海へ飛び込んだ。まあ、シュノーケリング程度はできる参加者も多いので、驚きはしなかったが…。
ほどなく、水面から一頭のイルカが飛び跳ねた。そしてだんだんと遠ざかって行く。何となくそのイルカがさっきまでそばにいた女性のような気がして、もう一度別れを告げた。
「僕なら大丈夫、きっとまた島に来るからね、どんなことがあっても…。最後の最後に、姿を見せてくれてありがとう、イルカさん。」
…覚えているのはそこまで、妙にはっきり夢の内容を覚えていた。まあ、実際数年前に小笠原には行ったことがあるし、その時にドルフィンウォッチングにも参加している。
久しぶりにいい思い出に浸ることができたと、その時はそれだけ感じていた。ちなみに、現実の方では一度もイルカを見ることができなかった…。
その夢を見た5日後のこと、仕事の都合で市街地にいた。一通り用事が済み、レストランで食事をしていると、例の大震災が襲って来た。かなりの揺れだった。もう駄目かも知れないと思った…。
しばらくして落ち着くと、ふと夢のことを思い出した。
5日間?無事だったら?助ける?
その時は気にしなかったこれらのキーワードだが、イルカになった女性はもしかして、この震災のことを伝えてくれようとしていたのかな?
そこは徒歩で家に帰れる場所ではなかった、さほど被害が大きくはないようで、周りを見ても、帰ろうとする人と、とりあえずその場にいる人と、行動はまちまちであった。
さて、どうしようと考えていたら、遥か遠くに雲のようなモヤモヤが見えた。
モヤの中に流線形の影が一瞬、飛び跳ねたようにも感じられた。まさか、あのイルカ?でもここは内陸で、肉眼で海が見えることはないはずだ。
でもなんか、夢のことが気になっていたし、帰りのバスもなさそうだ。まあ、モヤが見えた方へ行ってみるかと思い、歩き出した。
2キロ程歩いただろうか?避難所として開放されている中学校を発見し、とりあえずしばらくはそこで過ごすことにした。
しばしの、避難生活は続いたが、とりあえず助かった。
それから、本当ならその用件は前日のはずだったのだが、直前になってその日に変更してくれと言われた。
もし同時刻に家にいたら、家具の下敷きになっていた可能性が高い。
きっとあのイルカが日程を変えて、助けてくれたんだと思う(あくまで個人的な解釈だが…)。
それから、今では日常生活を取り戻しつつある。落ち着いたら、いつかまた小笠原へ行かなければ…。
あのイルカを見つけて、震災から助けてくれたお礼を言うために…。
(※フニテルさんからの投稿です。ご無事で何よりです!ありがとうございました)
宿泊先のホテルから一人でレンタルバイクを走らせ、ドルフィンウォッチングの船の所までやって来た。
最終日ともなれば、やはり名残惜しくなるものだ…。
せめて船長や乗組員にもう一度挨拶でもと思っていたが、早朝のためか誰もいなかった。
しばらく船を眺めていると、どこからともなく声がする。
「乗って…。」
訳がわからず立ち尽くしていると、再び。
「いいから乗って、話があるから…。」
首をかしげながらも、一人船に乗り込んで行った。
…滞在中、このドルフィンウォッチングに一度参加したが、その時はイルカに出会えることはなく、心残りではあったが、船長や他の参加者とも仲良くなり、実に楽しい時間を過ごしたものだった。…
いつのまにか船はひとりでに港を離れ、港にいたときはいなかったはずの女性が甲板にいた。
何か背格好は20代後半だろうか、かなり寂しそうな後姿が見て取れた。まあ、何か知っているかもと思い話しかけてみると、
「今日帰っちゃうの?」
見た目に似合わず明るい声、それだけを聞けば、14歳くらいの感じだろうか?
「そう、帰らなくちゃいけないんだ。君もこの船に乗ってたんだっけ?まだ島にはいるのかな?」
「ううん、実は私…。(少し沈黙)」
「どうしたんだい?まあ、僕だって帰るのは寂しいけどさ。」
「もう少しいられないの?ねぇ、後5日だけでも…。」
「でもね、会社もあるし、またきっと来られるからさ…。」
「お願い、あと5日だけ…。」
「ごめん、気持ちは嬉しいけど、やっぱり帰らなくちゃいけない。」
「どうしても、行っちゃうの?わかった、私も帰るね。でも無事だったらまた会いに来てね…。絶対に助かるって約束して、私もあなたをきっと助けるから…。」
と言い残して、彼女は海へ飛び込んだ。まあ、シュノーケリング程度はできる参加者も多いので、驚きはしなかったが…。
ほどなく、水面から一頭のイルカが飛び跳ねた。そしてだんだんと遠ざかって行く。何となくそのイルカがさっきまでそばにいた女性のような気がして、もう一度別れを告げた。
「僕なら大丈夫、きっとまた島に来るからね、どんなことがあっても…。最後の最後に、姿を見せてくれてありがとう、イルカさん。」
…覚えているのはそこまで、妙にはっきり夢の内容を覚えていた。まあ、実際数年前に小笠原には行ったことがあるし、その時にドルフィンウォッチングにも参加している。
久しぶりにいい思い出に浸ることができたと、その時はそれだけ感じていた。ちなみに、現実の方では一度もイルカを見ることができなかった…。
その夢を見た5日後のこと、仕事の都合で市街地にいた。一通り用事が済み、レストランで食事をしていると、例の大震災が襲って来た。かなりの揺れだった。もう駄目かも知れないと思った…。
しばらくして落ち着くと、ふと夢のことを思い出した。
5日間?無事だったら?助ける?
その時は気にしなかったこれらのキーワードだが、イルカになった女性はもしかして、この震災のことを伝えてくれようとしていたのかな?
そこは徒歩で家に帰れる場所ではなかった、さほど被害が大きくはないようで、周りを見ても、帰ろうとする人と、とりあえずその場にいる人と、行動はまちまちであった。
さて、どうしようと考えていたら、遥か遠くに雲のようなモヤモヤが見えた。
モヤの中に流線形の影が一瞬、飛び跳ねたようにも感じられた。まさか、あのイルカ?でもここは内陸で、肉眼で海が見えることはないはずだ。
でもなんか、夢のことが気になっていたし、帰りのバスもなさそうだ。まあ、モヤが見えた方へ行ってみるかと思い、歩き出した。
2キロ程歩いただろうか?避難所として開放されている中学校を発見し、とりあえずしばらくはそこで過ごすことにした。
しばしの、避難生活は続いたが、とりあえず助かった。
それから、本当ならその用件は前日のはずだったのだが、直前になってその日に変更してくれと言われた。
もし同時刻に家にいたら、家具の下敷きになっていた可能性が高い。
きっとあのイルカが日程を変えて、助けてくれたんだと思う(あくまで個人的な解釈だが…)。
それから、今では日常生活を取り戻しつつある。落ち着いたら、いつかまた小笠原へ行かなければ…。
あのイルカを見つけて、震災から助けてくれたお礼を言うために…。
(※フニテルさんからの投稿です。ご無事で何よりです!ありがとうございました)
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Title : 無題
…不思議な話…
春月 2011.03.31 (Thu) 20:25 編集
Re:無題
助けてくれたイルカさんにまた会えるといいですねぇ。
2011.03.31 20:46
Title : 無題
運命的
みき 2011.03.31 (Thu) 21:33 編集
Re:無題
きっと運命だったのかも。
2011.04.01 21:20
Title : 無題
改めて読み返してみると、自分で言うのもなんですが、出来すぎた話だなぁと思います。
でも、イルカが好きで、海へ遊びに行くのが好きなことは事実なので、こういう夢を見ることあると自分では思います。原発のせいで海が汚れてしまわないことを願いたいものです。
フニテル 2011.03.31 (Thu) 22:16 編集
Re:無題
そんなことないですよ。
興味深く拝読させていただきました。
2011.04.01 21:20
Title : 無題
守護霊からの警告だったんでしょうか。
寝てる時というのは一番そういうのと交信しやすいと言いますし、何らかの形で知らせたかったのでしょう。
しかし一寸先は闇というのを今回の震災で改めて実感しました。
私は幸い山の多い地域だったので、揺れただけで津波の影響は(物理的に)無かったんですが、やはり何が起こるか分かりません。
今のうちに覚悟して、悔いなく生きたいと思います。
ネッシー 2011.04.01 (Fri) 00:00 編集
Re:無題
ネッシーさんも、東北方面でしたか。
ご無事でなによりです。
こういうとき、本当に人間は無力ですね。
2011.04.01 21:22
Title : 無題
奇跡的ですよね…
火巳ヶ家 2011.04.01 (Fri) 00:39 編集
Re:無題
まさに奇跡ですね。
2011.04.01 21:24
Title : 無題
そんな事ホントにあるんですね…
フニテルさんがご無事でよかったです
のなめ 2011.04.01 (Fri) 01:36 編集
Re:無題
当ブログの読者さんにも、被災された方々がいらっしゃるようです。
こうして名乗っていただければ非常に嬉しいのですが。
2011.04.01 21:43
Title : 無題
すごい…イルカへの愛がフニテルさんを助けたのですかね^^
夢で見たとかではないのですが、川崎に住む父方の祖母が10日の夜、次の日私の叔母(祖母からみると嫁)が大宮に出かけるということを聞き、ふと「大宮なんて遠いところに行って、地震にでもあったら心配だ」と思ったそうですよ。
11日心配で様子を見に行った私にニコニコしながら教えてくれました。
鱒 2011.04.01 (Fri) 23:08 編集
Re:無題
なんというか、そういうテレパシーのようなものもあるのでしょうねぇ。
2011.04.02 18:49
Title : 無題
そのイルカさんに
また会えるといいですね(´∀`)
ま 2011.04.05 (Tue) 06:16 編集
Re:無題
ですね(≧∀≦)
2011.04.05 22:13
Title : 無題
いい話だ。自然は想像以上に人間と繋がっていると感じた。
NONAME 2011.12.16 (Fri) 23:48 編集
Re:無題
そうですね。
もっと自然を大切にしないと…
2011.12.25 13:16