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ティコピア島での人口制御
2010.11.07 (Sun) | Category : トピックス
前回、「おじろく、おばさ」について取り上げたが、今回は海外での事例を紹介しようと思う。
サンタクルーズ諸島とは南太平洋、南西部ソロモン諸島に属する火山島の諸島、所属するサンタクルーズ諸島のひとつ、ティコピア島での話である。
諸島の全部を合わせても総面積938Km²で人口は12,800人。
島ひとつの面積はたかがしれている。
938Km²といえば、日本の都道府県で最も面積の小さい香川県が1876Km²なので、その半分程度、と思っていただければいいだろう(ちなみに香川県は2010年8月現在、約100万人が住んでいる)。
島全部あわせてその面積なのである。
人口の増加は重大な問題となるのは間違いない。
ティコピア島では、避妊やその他の規制に沿った行動の目的は、島が人口過剰になることを防ぎ、家族が自分の土地で支えきれる以上の子どもを持たないようにするためだと、住民がはっきり口にする。
ティコピア島の首長たちは、毎年儀式を執り行ない、「人口ゼロ成長」の理念を説くのだ。
ティコピア島の伝統的な人口制限の七つの方法のうち、最も簡単なのは、性交中絶法による避妊だった。
性交中絶法、現在では膣外射精法と言われる方法で、下品な言い方をさせていただければいわゆる「生挿入外出し」である。
もちろん、現在ではこの方法は失敗例も多く、正式な避妊とは認められていないことを付け加えておく。
次の方法は、出産の近い妊婦の腹部を圧迫したり、熱した石を腹部に載せたりして引き起こす堕胎だ。
また、別の選択肢として、新生児を生き埋めにしたり、窒息させたり、うつ伏せにしたりして、嬰児殺が実行された。
貧しい家族の次男や三男は独身を貫き、結果として余剰となる適齢期の女性たちも、一夫多妻制のもとで結婚するよりも、独身でいることを選んだ――ティコピア島では「独身」とは子どもを持たないことを意味し、性交中絶法を行なったり、必要なら堕胎や嬰児殺に頼ったりすることを禁じられてはいない。
つまり…言い方は悪いが、出来てしまっても堕胎や嬰児殺でフォローすればよい、ということでもある。
さらにもうひとつの方法は、自殺である。
1929年から1952年までのあいだに、首吊りによる自殺が7例(男性6人、女性1名)、海へと泳ぎ出る入水自殺が12例(すべて女性)あったことが当時の調査で判明している〔当時の島人口は1278人〕。
そういう明らかな自殺よりもずっと一般的なのは、危険を承知で航海に出る「事実上の自殺」で、1929年から1952年のあいだに81人の男性と3人の女性の命を奪った。
この種の航海は、未婚男性の死因の3割以上を占めていた。
航海が事実上の自殺なのか、あるいは単なる若者の無謀な行動なのか、判別しがたい事例もあったが、混み合った島で飢饉が起きたときの、貧しい家族の次男や三男の暗い先行きについては、おそらくたびたび考慮されていただろう。
今日、ティコピア島の首長たちは、島民の数を制限し1115人までとしている。
今、現在でもこういった手法で人口制御をせざるを得ない国々があることを、我々は忘れてはならないだろう。
参考サイト
太平洋戦争中の生活、高年齢処女率と、孤島・ティコピア島
引用文献
文明崩壊(下)(ジャレド・ダイアモンド著)
サンタクルーズ諸島とは南太平洋、南西部ソロモン諸島に属する火山島の諸島、所属するサンタクルーズ諸島のひとつ、ティコピア島での話である。
諸島の全部を合わせても総面積938Km²で人口は12,800人。
島ひとつの面積はたかがしれている。
938Km²といえば、日本の都道府県で最も面積の小さい香川県が1876Km²なので、その半分程度、と思っていただければいいだろう(ちなみに香川県は2010年8月現在、約100万人が住んでいる)。
島全部あわせてその面積なのである。
人口の増加は重大な問題となるのは間違いない。
ティコピア島では、避妊やその他の規制に沿った行動の目的は、島が人口過剰になることを防ぎ、家族が自分の土地で支えきれる以上の子どもを持たないようにするためだと、住民がはっきり口にする。
ティコピア島の首長たちは、毎年儀式を執り行ない、「人口ゼロ成長」の理念を説くのだ。
ティコピア島の伝統的な人口制限の七つの方法のうち、最も簡単なのは、性交中絶法による避妊だった。
性交中絶法、現在では膣外射精法と言われる方法で、下品な言い方をさせていただければいわゆる「生挿入外出し」である。
もちろん、現在ではこの方法は失敗例も多く、正式な避妊とは認められていないことを付け加えておく。
次の方法は、出産の近い妊婦の腹部を圧迫したり、熱した石を腹部に載せたりして引き起こす堕胎だ。
また、別の選択肢として、新生児を生き埋めにしたり、窒息させたり、うつ伏せにしたりして、嬰児殺が実行された。
貧しい家族の次男や三男は独身を貫き、結果として余剰となる適齢期の女性たちも、一夫多妻制のもとで結婚するよりも、独身でいることを選んだ――ティコピア島では「独身」とは子どもを持たないことを意味し、性交中絶法を行なったり、必要なら堕胎や嬰児殺に頼ったりすることを禁じられてはいない。
つまり…言い方は悪いが、出来てしまっても堕胎や嬰児殺でフォローすればよい、ということでもある。
さらにもうひとつの方法は、自殺である。
1929年から1952年までのあいだに、首吊りによる自殺が7例(男性6人、女性1名)、海へと泳ぎ出る入水自殺が12例(すべて女性)あったことが当時の調査で判明している〔当時の島人口は1278人〕。
そういう明らかな自殺よりもずっと一般的なのは、危険を承知で航海に出る「事実上の自殺」で、1929年から1952年のあいだに81人の男性と3人の女性の命を奪った。
この種の航海は、未婚男性の死因の3割以上を占めていた。
航海が事実上の自殺なのか、あるいは単なる若者の無謀な行動なのか、判別しがたい事例もあったが、混み合った島で飢饉が起きたときの、貧しい家族の次男や三男の暗い先行きについては、おそらくたびたび考慮されていただろう。
今日、ティコピア島の首長たちは、島民の数を制限し1115人までとしている。
今、現在でもこういった手法で人口制御をせざるを得ない国々があることを、我々は忘れてはならないだろう。
参考サイト
太平洋戦争中の生活、高年齢処女率と、孤島・ティコピア島
引用文献
文明崩壊(下)(ジャレド・ダイアモンド著)
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Title : 無題
香川の人口10万人って少なくないですか?
虫至 2010.11.08 (Mon) 02:00 編集
Re:無題
はい、少ないです。
100ってタイプしたつもりだったんですが…直しました。
2010.11.08 14:48
Title : 無題
ティコピア島の方がまだ、童貞は卒業出来そうだ………w
genki 2010.11.08 (Mon) 02:30 編集
Re:無題
genkiさんこだわるねwww
まずは現地語を習得するところからはじめないといけないので、結構大変かも。
2010.11.08 14:50
Title : 無題
香川県民だけど10万人少なすぎワロタww
NONAME 2010.11.08 (Mon) 11:30 編集
Re:無題
すんませんタイプミスのようですw
100万ですね。
直しました。
2010.11.08 14:49
Title : 無題
文明崩壊(下)(ジャレド・ダイアモンド著)からの引用ですね
明記したほうがいいですよ
NONAME 2016.02.25 (Thu) 22:50 編集
Re:無題
はい!
すいませんでした!
2016.03.03 18:28