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ひまわり(くねくね異聞(3))
2010.11.02 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
265 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/08/01 19:02
退屈しのぎに、よろしいか?
私が小学校4年生の夏休みのことでした。
3歳下の幼馴染みと、家から1kmほど離れた河原へ遊びに行きました。
「暑いから持って行きなさい。」
と、祖母が用意してくれた氷水入りの水筒をさげて、たらたら坂道を下って行きました。
河原までは子供の足でも10分そこそこ。
午後の日差しに炙られながら、小一時間遊んだでしょうか。
時々、持ってきたタオルを水筒の水で冷やして、幼馴染みの肩や首を拭いてあげました。
夏の太陽はまだまだ高く、川べりに立つ私たちの影は足元に溜まっていました。
夕方までまだ間があるし、遠回りして帰ろうか、と私たちはいつもは通らない道を選びました。
中学校のグラウンドの脇を通り、農家の作業小屋の前を通り過ぎ牛小屋を通り過ぎたら、田んぼが広がっていました。
道路はアスファルトで舗装された、割と広い道路です。
車の邪魔にならないように右側を、青く伸びている稲にささやかにいたずらしながら、てくてく歩いていきました。
「ひまわり。」
幼馴染みが田んぼの真ん中を指差しました。
「?」
見ると、黒々とした大きなひまわりが、首をうなだれてゆらゆらと動いています。
「おっきいねー。踊ってるみたい。」
幼馴染みはひまわりの動きに合わせるように、うつむいて肩を動かし始めました。
最初は笑って見ていました。
次に、いい加減飽きて
「行くよ。」
と声をかけました。
でも動きをやめない幼馴染みに、なぜだかうすら寒さを覚えました。
「もうやめなよ!」
言いながら、なぜそんなにひまわりの真似が面白いのかと田んぼのひまわりを見ると、それはひまわりではありませんでした。
だったら何なのかと聞かれると、”ペラペラの人間の影”というのが一番近いかもしれません。
「わ、わ、わ、わわわわわわああああああああああぁぁっぁぁぁぁ」
叫び声は自分の口から出たのでしょう。
近くの作業小屋から人が飛び出してきた時には、ゆらりゆらりと動き続ける幼馴染みと正気をなくしてタオルを振り回している私がいたそうです。
ここからは、昨夜母に聞いた話です。
4年生の夏に、こんなことあったよね?と聞いてみたんです。
そしたら…
家に連絡が付いたのは、祖母が持たせてくれた水筒に住所と名前が書いてあったからだそうです。
私と幼馴染みは、救急車で病院に運ばれたらしく正気に戻ったのは3日後だったそうです。
回復したものの、夏休みに入ってからの記憶がすっぽりと抜け落ちててそのせいなのかしきりに
「損した、損した」
と言っていたと…。
ただ、その3日間の私の様子だけは決して教えてくれませんでした。
夏休みの間、2学期が始まる前に父の仕事の都合で引越しすることが決まりその当時の同級生たちに挨拶もしないまま、その町を離れました。
もしかしたら、町には居られなくなる様な何かを、私は犯してしまったのかもしれません。
今から20年ほど前の話です。
退屈しのぎに、よろしいか?
私が小学校4年生の夏休みのことでした。
3歳下の幼馴染みと、家から1kmほど離れた河原へ遊びに行きました。
「暑いから持って行きなさい。」
と、祖母が用意してくれた氷水入りの水筒をさげて、たらたら坂道を下って行きました。
河原までは子供の足でも10分そこそこ。
午後の日差しに炙られながら、小一時間遊んだでしょうか。
時々、持ってきたタオルを水筒の水で冷やして、幼馴染みの肩や首を拭いてあげました。
夏の太陽はまだまだ高く、川べりに立つ私たちの影は足元に溜まっていました。
夕方までまだ間があるし、遠回りして帰ろうか、と私たちはいつもは通らない道を選びました。
中学校のグラウンドの脇を通り、農家の作業小屋の前を通り過ぎ牛小屋を通り過ぎたら、田んぼが広がっていました。
道路はアスファルトで舗装された、割と広い道路です。
車の邪魔にならないように右側を、青く伸びている稲にささやかにいたずらしながら、てくてく歩いていきました。
「ひまわり。」
幼馴染みが田んぼの真ん中を指差しました。
「?」
見ると、黒々とした大きなひまわりが、首をうなだれてゆらゆらと動いています。
「おっきいねー。踊ってるみたい。」
幼馴染みはひまわりの動きに合わせるように、うつむいて肩を動かし始めました。
最初は笑って見ていました。
次に、いい加減飽きて
「行くよ。」
と声をかけました。
でも動きをやめない幼馴染みに、なぜだかうすら寒さを覚えました。
「もうやめなよ!」
言いながら、なぜそんなにひまわりの真似が面白いのかと田んぼのひまわりを見ると、それはひまわりではありませんでした。
だったら何なのかと聞かれると、”ペラペラの人間の影”というのが一番近いかもしれません。
「わ、わ、わ、わわわわわわああああああああああぁぁっぁぁぁぁ」
叫び声は自分の口から出たのでしょう。
近くの作業小屋から人が飛び出してきた時には、ゆらりゆらりと動き続ける幼馴染みと正気をなくしてタオルを振り回している私がいたそうです。
ここからは、昨夜母に聞いた話です。
4年生の夏に、こんなことあったよね?と聞いてみたんです。
そしたら…
家に連絡が付いたのは、祖母が持たせてくれた水筒に住所と名前が書いてあったからだそうです。
私と幼馴染みは、救急車で病院に運ばれたらしく正気に戻ったのは3日後だったそうです。
回復したものの、夏休みに入ってからの記憶がすっぽりと抜け落ちててそのせいなのかしきりに
「損した、損した」
と言っていたと…。
ただ、その3日間の私の様子だけは決して教えてくれませんでした。
夏休みの間、2学期が始まる前に父の仕事の都合で引越しすることが決まりその当時の同級生たちに挨拶もしないまま、その町を離れました。
もしかしたら、町には居られなくなる様な何かを、私は犯してしまったのかもしれません。
今から20年ほど前の話です。
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Title : 無題
実際に見た側からの話だ。
面白い。
NONAME 2010.11.02 (Tue) 20:58 編集
Re:無題
実際に見て、その後意識を取り戻した人の話はこれが初めてかもしれません。
2010.11.03 14:23
Title : 無題
2人とも無事でよかった
ペラペラの人間の影って事は白ではなく黒なんですかね
くねくねは目撃例が多いのにいまだ正体がわからないから不思議
のなめ 2010.11.03 (Wed) 01:39 編集
Re:無題
結局くねくねってなんなのでしょう。
本当に目撃例は多いですよね…
2010.11.03 14:26
Title : 無題
科学的に検証してみたらどうでしょう?
よく出没すると思われる水田にサーモグラフィーや電磁波測定器、ありとあらゆる測器を設置して、下ヨシ子氏と東京のお偉い教授方に分析を依頼する。
しかし、相手は神出鬼没の魔物。それをとらえるのは竜巻を観測よりはるかに難しい。たった数日、数ヶ月だけの生半可の観測では結果は出せない。そのため、水田に「くねくね観測所」を設置し、24時間体制・年中無休で観測する必要がある。もちろん、年中無休四六時中、人間をそこに居させるのはかわいそうなので、アメダスのように自動化させる必要もある。
いゃ~こう考えると…
科学的検証はコストかかりまくりですね。
火巳ヶ家 2010.11.03 (Wed) 12:07 編集
Re:無題
コストがかかってもくねくねの正体を暴けるなら…!
これはどこかの金持ちが「㈶くねくね観測」とか立ち上げるべき!
…いや、べきってほどでもないか…
2010.11.03 14:42
Title : 無題
タイトルのひまわりとくねくねで
昔あった音に反応して踊る花のおもちゃの事を思い出しましたw
実物は見たことないんですけど、なんとなく。
NONAME 2010.11.03 (Wed) 21:32 編集
Re:無題
ダンシングフラワーですね。
流行ったなぁ。
2010.11.04 16:55