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山で…
2010.05.04 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
493 名前:1 投稿日:03/04/22 03:05
僕の住んでいる町に標高の低い山があります。
その山は、海岸からチョット離れていて頂上に登ると開けた空間がありかなり拾い範囲の街並みと太平洋が一望できます。
標高は低いですが一応、山脈の一部で奥に進むと、木々の緑が欝蒼として夏でも海から吹き上げる潮風で
肌寒さすら感じます。
ある日、気分転換に車で頂上に登り、暫く小さな街を走る電車やキラキラと光る海を眺めていました・・・・
すると雑草の茂ったハイキングコースの奥から
「カーン!カーン!カーン!」
と言う音が聞こえてきました。
その音は金属的な音ではなく乾いた木と木がぶつかり合う様な感じでした。
「何だろう?」
そんなに遠くから聞こえてくる感じがしなかったので音源を確かめたくなって、その方向に進んでいきました。
起伏のあるハイキングコースを10分ほど進んでいくとそこから右に外れた奥から聞こえるようでした。
コースから外れてしまうのでどうしようか考えたのですが緩やかな斜面だったので、足を進めました。
ですが、足元に気を取られながら進んでいるうちにいつの間にか音が止んでいる事に気が付き足を止め、もう一度、その音がするのを待ちましたが再び音がすることは有りませんでした。
少しの間、その場に身を沈め周りを見渡すと、木々がザワザワと風に踊っています・・・
僕は、何故か異様な雰囲気に恐怖を覚え、戻ろうとしましたが風の止んだ静寂の中に、今度は
「パキッ!パキッ!・・・パキッツ!」
と言う人の足音にしてはチョット軽い音で何かが確実に、こちらに向かって来る感覚がします。
「野ウサギかな??」
その時僕は、人気の無い山の中で自分以外の血の通った物に出会えるかもしれない?
と言う気持ちから、恐怖心よりも好奇心が大きくなっていました。
「パキッ!パキッ!」「パキッ!パキッ!」
音は、段々と近づいてきます・・・
「もうスグ見えるかもしれない」
と思ったとき、足音は止まりました・・・
僕の気配に気が付いたのだろうか?残念な気持ちで様子を伺っていると突然
「わぁぁぁ!わぁぁぁぁ!」
と、男の子の泣き声が聞こえてきました。
いいえ、聞こえて来るというよりも頭の中に響いて来る感じで
「わぁぁぁ!わぁぁぁぁ!」
と泣き叫んでいるようでした。
姿は見えませんが、5才位で半ズボンに長袖のシャツ男の子が顔に小さな手を当てて、泣いている姿が頭の中にハッキリと浮かんできます。
とたんに先ほどの恐怖心が蘇り、駐車場に向かって夢中で走り出しました。
その間も泣き声は止みません。
それどころか、背後に気配すら感じます!
僕は訳も分からず
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
と謝りながら走っていました。
ハイキングコースに出て、息を切らして走っていると突然、足首を掴まれた感じがして目の前が真っ白になり気を失ってしまいました。
転んで気を失ったのか、転ぶ前に気を失ったのかそれは分かりませんが、気を失っていた時間は5分も経って無かったようでした・・・
気が付いた時には、もう声も気配も感じず静かな木々の中から小鳥の声が聞こえるだけでした。
僕は慌てて立ち上がって、車に戻りドアを閉めると閉鎖された空間の安心感を感じて、少し落ち着き気を失っていた時に聞いた声を思い出しました。
たしか、
「お母ちゃん・・どこに居るの?」
そんな声を聞いた気がして・・・
現実か夢か分からなくなっていた僕は掴まれた感じがした左の足首を見て
「あぁ、現実だったのかもしれない。」
と再び寒気を感じました・・・・
白い靴下に、しっかりと泥の付いた手形のようなものが残っていたのです。
僕は急いで山を降りましたがその後しばらくの間、車のバックシートに人が座っている気配を時々感じました。
お祓いをしたので、今ではその気配も無くなりましたが以来、その山には登っていません。
僕の住んでいる町に標高の低い山があります。
その山は、海岸からチョット離れていて頂上に登ると開けた空間がありかなり拾い範囲の街並みと太平洋が一望できます。
標高は低いですが一応、山脈の一部で奥に進むと、木々の緑が欝蒼として夏でも海から吹き上げる潮風で
肌寒さすら感じます。
ある日、気分転換に車で頂上に登り、暫く小さな街を走る電車やキラキラと光る海を眺めていました・・・・
すると雑草の茂ったハイキングコースの奥から
「カーン!カーン!カーン!」
と言う音が聞こえてきました。
その音は金属的な音ではなく乾いた木と木がぶつかり合う様な感じでした。
「何だろう?」
そんなに遠くから聞こえてくる感じがしなかったので音源を確かめたくなって、その方向に進んでいきました。
起伏のあるハイキングコースを10分ほど進んでいくとそこから右に外れた奥から聞こえるようでした。
コースから外れてしまうのでどうしようか考えたのですが緩やかな斜面だったので、足を進めました。
ですが、足元に気を取られながら進んでいるうちにいつの間にか音が止んでいる事に気が付き足を止め、もう一度、その音がするのを待ちましたが再び音がすることは有りませんでした。
少しの間、その場に身を沈め周りを見渡すと、木々がザワザワと風に踊っています・・・
僕は、何故か異様な雰囲気に恐怖を覚え、戻ろうとしましたが風の止んだ静寂の中に、今度は
「パキッ!パキッ!・・・パキッツ!」
と言う人の足音にしてはチョット軽い音で何かが確実に、こちらに向かって来る感覚がします。
「野ウサギかな??」
その時僕は、人気の無い山の中で自分以外の血の通った物に出会えるかもしれない?
と言う気持ちから、恐怖心よりも好奇心が大きくなっていました。
「パキッ!パキッ!」「パキッ!パキッ!」
音は、段々と近づいてきます・・・
「もうスグ見えるかもしれない」
と思ったとき、足音は止まりました・・・
僕の気配に気が付いたのだろうか?残念な気持ちで様子を伺っていると突然
「わぁぁぁ!わぁぁぁぁ!」
と、男の子の泣き声が聞こえてきました。
いいえ、聞こえて来るというよりも頭の中に響いて来る感じで
「わぁぁぁ!わぁぁぁぁ!」
と泣き叫んでいるようでした。
姿は見えませんが、5才位で半ズボンに長袖のシャツ男の子が顔に小さな手を当てて、泣いている姿が頭の中にハッキリと浮かんできます。
とたんに先ほどの恐怖心が蘇り、駐車場に向かって夢中で走り出しました。
その間も泣き声は止みません。
それどころか、背後に気配すら感じます!
僕は訳も分からず
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
と謝りながら走っていました。
ハイキングコースに出て、息を切らして走っていると突然、足首を掴まれた感じがして目の前が真っ白になり気を失ってしまいました。
転んで気を失ったのか、転ぶ前に気を失ったのかそれは分かりませんが、気を失っていた時間は5分も経って無かったようでした・・・
気が付いた時には、もう声も気配も感じず静かな木々の中から小鳥の声が聞こえるだけでした。
僕は慌てて立ち上がって、車に戻りドアを閉めると閉鎖された空間の安心感を感じて、少し落ち着き気を失っていた時に聞いた声を思い出しました。
たしか、
「お母ちゃん・・どこに居るの?」
そんな声を聞いた気がして・・・
現実か夢か分からなくなっていた僕は掴まれた感じがした左の足首を見て
「あぁ、現実だったのかもしれない。」
と再び寒気を感じました・・・・
白い靴下に、しっかりと泥の付いた手形のようなものが残っていたのです。
僕は急いで山を降りましたがその後しばらくの間、車のバックシートに人が座っている気配を時々感じました。
お祓いをしたので、今ではその気配も無くなりましたが以来、その山には登っていません。
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