ガードレールの向こう側

僕自身はお化けとか基本的に信じてないんですが、結構、変な体験をすることが多いんです。

体験その２を投稿します。

小学生の時の体験です。

当時、僕の父はリフォームの仕事をしていて、佐賀県のお客さんのところへ１泊２日の日程で出張していました。

そして帰ってきた父から聞いた話です。

場所は詳しくわからないのですが佐賀県内の山道を夜、車で走っていました。
対向車などにもほとんど会わないようなヒッソリした所だったそうです。

右手にガードレールがあり、その下は森が茂った崖で、しばらく走っていると目の前に左カーブが見えました。

実はこの光景を僕も後で見る事になるのですが。

カーブに近づくに連れて、ガードレールの向こう側に人が立っているように見えたそうです。
ただ、その人は頭部が無くて服装から女性のように見えたと言っていました。

ただ父は、お化けとかおらんという人物なのでそのまま通りすぎたのですが、気になってわざわざ戻ったみたいです。

戻ったときには女性などいなくて立っていた所も崖なのでありえないし、未間違いだろうという事でそのままお客さんの所へ向かいました。

そして仕事を終えて次の日、家に帰ってきました。

僕たちはその時にTVを見ていて、父は母に変な物を見たと、上に書いたような事を話していました。

そしたら急に、父が僕の後ろからTV画面を指さして

ここだよ！ここ！

と言ったのです。
TV画面には、パトカー、救急車、青いテント、レポータが写っていてなにやら事件の報道をしていました。
父の言うとおり山道でカーブがありガードレールの向こうは森がしげった崖という光景でした。

そしてTVのテロップには

崖下より女性のバラバラ死体

とありました。
この時、家族全員にしばらく沈黙が走りました。

これは偶然だったのか、今でも分かりません。


(※らぞうさんからの投稿です。ありがとうございました。)