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時空の歪み三題(14)
2010.01.06 (Wed) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
179 :その1 :04/08/05 11:01 ID:DivFe8M7
小学校低学年ごろのこと。近くの山の上にある牧場に遠足に行った。
山を登る道路を進んでいくと、先頭の先生は舗装されていない、旧道みたいなわき道に入っていった。ときどきダンプとかも通る道だったので、小さな子がゾロゾロと歩くのは危険だからだと思う。まあ、数百メートル先で元の道に戻るんだが。
旧道に入って少し行くと、古い公園に出た。小さな公衆便所があり、シーソーやなんか地球儀みたいにぐるぐる回るやつとか、数種類の錆びた遊具が置かれていた。
このとき、遠足コースの下見に行ったのであろう先生たちが、
「こんな所に広場なんてあった?」
なんて話をしていたような気がするが、ここで休憩を取ろうということになった。
先生は、危ないから遊具で遊ばないようになんて言ってたが、みんなはかまわず遊んでいた。
そんでその後出発して無事目的地の牧場に着いたのだが、もう一度あの公園に行ってみたいと思っていた。しかし、当時の俺は一人でそんな遠出(といっても家から数キロ程度だが)することができず、それから何年もたった。
あるとき、ふとそのことを思い出して疑問に思った。
あんなところに公園を作って誰が利用するというんだろう。新しい道ができる前に作られたものだとしても、周りに民家のほとんどない山の中に…
もう一度行ってみようと思った。
自転車でわき道に入り進んでいく。しかしそのまま元の道に戻ってしまった。
あのときの公園はなかった。広場そのものもなかった。ずっと木に囲まれただけの道だった。
517 :本当にあった怖い名無し :04/09/12 04:23:26 ID:Ui5GD2GZ
俺が小学校低学年の頃の話。
俺が通ってた小学校は四国の山村にある小学校で、数十年前に建てられた旧校舎と、当時出来たばかりの新校舎の二棟があった。
俺らのクラスは旧校舎の方に教室があったんだけど、2~3年生位の時、旧校舎が取り壊される事になり、教師や同級生、上級生達と一緒に旧校舎の荷物を新校舎に移す引越し作業をすることになった。
引越し作業といっても、重い荷物や教材なんかは教師や上級生が運んでくれて、俺ら下級生は自分の持ち物や軽い荷物を運ぶだけの作業だったので、すぐに暇になり、教師や上級生が作業してるのを尻目に同級生同士で遊んでた。
そのうち一緒に遊んでた友達の誰かが
「俺らで旧校舎探検せんか?」
と言い出し、遊んでた友達数人と一緒に旧校舎を探検することになった。
普段、俺らは旧校舎の一階にあった自分らの教室より上の階に上がる事はなかったので、二階や三階に上って各教室を走り回ったり、理科室やら音楽室やらで備品に悪戯したりと、普段は出来ない冒険を堪能した。
しばらく遊びまわった後、俺は旧校舎裏にある「謎の裏庭」に行こうと思い立った。
何で「謎の裏庭」と呼ばれていたかというと、旧校舎の裏庭に出るには少し複雑な順路を通らなくてはいけない上「下級生は裏庭で遊んではいけない」と教師からきつく言われていたので、同級生連中で裏庭がどんな所か知ってる者は居なかった。そこで同級生の間でいつの間にか旧校舎の裏庭が「謎の裏庭」と呼ばれるようになった。
友達らと一緒にその謎の裏庭に行こうとも思ったが、友達の誰かが裏庭に行ったことを同級生に自慢でもして、教師にばれたら大目玉を食らうと思い適当な理由をつけて友達と別れ、俺一人で行く事にした。
期待と不安に胸を膨らませつつ裏庭に出ると、そこはまるで中世ヨーロッパの庭園のような場所だった。
風変わりな彫像と噴水、手入れの行き届いた生垣、ガラス作りの温室、柵に囲まれたバラ園。そして大きな檻があった。
檻の中にはニスを塗った大きな止まり木があり、その枝には鷹か鷲のような大きな鳥が止まっていた。
その庭園の美しさに時間を忘れたように俺は見とれていたが、不思議なことにその後俺がその庭園から
どうやって帰ったかはどうしても思い出せない。次に記憶にあるのは、終わりのホームルーム。
それまでの記憶がすっぽり抜けてる。
それはともかく、その旧校舎は引越しの後すぐ取り壊され、旧校舎があった場所は運動場となった。
あの庭園も旧校舎と一緒に消えていた。
あれだけ素晴らしい庭園なら、少なくとも施設の一部は残すはずなのに、跡形も無く消えていた。
幼心に、大切なものを壊されたような気がして残念だった。
でも・・・後でよく考えると、どう考えてもおかしい事に気がついた。
俺が通ってた小学校はそんな庭園を作るほど格式のある学校ではないし、だいたい山深い学校の裏庭に
中世ヨーロッパ風の庭園があること自体がおかしい。
そもそも、その旧校舎の裏側はすぐ裏山になっており、そこに俺が見た庭園の広さが入るだけのスペースは無いはずだった。
あれは結局なんだったんだろう。
542 :本当にあった怖い名無し :04/09/14 18:13:49 ID:wCM+9pj3
昔俺ん家には瞬間移動できる箪笥(クローゼット?)があった。
2階の箪笥から1階客間の仏壇とか入れる押し入れのとこに移動できた。
プール教室に行くのが嫌で2階の箪笥に隠れてて親が俺を探しに2階に上がってくると俺は1階に逃げた。
何故か1階から2階には移動した記憶は無い(出来なかったらしい)。
今でもその箪笥あるけど移動できない…
昔は箪笥の奥に観音開きの扉があってそこから出ると1階客間に移動出来たのに扉すら無くなってる。
543 :狸 :04/09/14 20:06:30 ID:8N7Sju2g
>>542
おお「ナルニア国物語」だ!
たんすの中に隠れて神隠しに遭う、というのもちらほら耳にするケースなので、確実に生還出来た彼は大変な強運の持ち主でしょう。
タイミングが悪ければそのまま「神の国」へ旅立っていた可能性も…
小学校低学年ごろのこと。近くの山の上にある牧場に遠足に行った。
山を登る道路を進んでいくと、先頭の先生は舗装されていない、旧道みたいなわき道に入っていった。ときどきダンプとかも通る道だったので、小さな子がゾロゾロと歩くのは危険だからだと思う。まあ、数百メートル先で元の道に戻るんだが。
旧道に入って少し行くと、古い公園に出た。小さな公衆便所があり、シーソーやなんか地球儀みたいにぐるぐる回るやつとか、数種類の錆びた遊具が置かれていた。
このとき、遠足コースの下見に行ったのであろう先生たちが、
「こんな所に広場なんてあった?」
なんて話をしていたような気がするが、ここで休憩を取ろうということになった。
先生は、危ないから遊具で遊ばないようになんて言ってたが、みんなはかまわず遊んでいた。
そんでその後出発して無事目的地の牧場に着いたのだが、もう一度あの公園に行ってみたいと思っていた。しかし、当時の俺は一人でそんな遠出(といっても家から数キロ程度だが)することができず、それから何年もたった。
あるとき、ふとそのことを思い出して疑問に思った。
あんなところに公園を作って誰が利用するというんだろう。新しい道ができる前に作られたものだとしても、周りに民家のほとんどない山の中に…
もう一度行ってみようと思った。
自転車でわき道に入り進んでいく。しかしそのまま元の道に戻ってしまった。
あのときの公園はなかった。広場そのものもなかった。ずっと木に囲まれただけの道だった。
517 :本当にあった怖い名無し :04/09/12 04:23:26 ID:Ui5GD2GZ
俺が小学校低学年の頃の話。
俺が通ってた小学校は四国の山村にある小学校で、数十年前に建てられた旧校舎と、当時出来たばかりの新校舎の二棟があった。
俺らのクラスは旧校舎の方に教室があったんだけど、2~3年生位の時、旧校舎が取り壊される事になり、教師や同級生、上級生達と一緒に旧校舎の荷物を新校舎に移す引越し作業をすることになった。
引越し作業といっても、重い荷物や教材なんかは教師や上級生が運んでくれて、俺ら下級生は自分の持ち物や軽い荷物を運ぶだけの作業だったので、すぐに暇になり、教師や上級生が作業してるのを尻目に同級生同士で遊んでた。
そのうち一緒に遊んでた友達の誰かが
「俺らで旧校舎探検せんか?」
と言い出し、遊んでた友達数人と一緒に旧校舎を探検することになった。
普段、俺らは旧校舎の一階にあった自分らの教室より上の階に上がる事はなかったので、二階や三階に上って各教室を走り回ったり、理科室やら音楽室やらで備品に悪戯したりと、普段は出来ない冒険を堪能した。
しばらく遊びまわった後、俺は旧校舎裏にある「謎の裏庭」に行こうと思い立った。
何で「謎の裏庭」と呼ばれていたかというと、旧校舎の裏庭に出るには少し複雑な順路を通らなくてはいけない上「下級生は裏庭で遊んではいけない」と教師からきつく言われていたので、同級生連中で裏庭がどんな所か知ってる者は居なかった。そこで同級生の間でいつの間にか旧校舎の裏庭が「謎の裏庭」と呼ばれるようになった。
友達らと一緒にその謎の裏庭に行こうとも思ったが、友達の誰かが裏庭に行ったことを同級生に自慢でもして、教師にばれたら大目玉を食らうと思い適当な理由をつけて友達と別れ、俺一人で行く事にした。
期待と不安に胸を膨らませつつ裏庭に出ると、そこはまるで中世ヨーロッパの庭園のような場所だった。
風変わりな彫像と噴水、手入れの行き届いた生垣、ガラス作りの温室、柵に囲まれたバラ園。そして大きな檻があった。
檻の中にはニスを塗った大きな止まり木があり、その枝には鷹か鷲のような大きな鳥が止まっていた。
その庭園の美しさに時間を忘れたように俺は見とれていたが、不思議なことにその後俺がその庭園から
どうやって帰ったかはどうしても思い出せない。次に記憶にあるのは、終わりのホームルーム。
それまでの記憶がすっぽり抜けてる。
それはともかく、その旧校舎は引越しの後すぐ取り壊され、旧校舎があった場所は運動場となった。
あの庭園も旧校舎と一緒に消えていた。
あれだけ素晴らしい庭園なら、少なくとも施設の一部は残すはずなのに、跡形も無く消えていた。
幼心に、大切なものを壊されたような気がして残念だった。
でも・・・後でよく考えると、どう考えてもおかしい事に気がついた。
俺が通ってた小学校はそんな庭園を作るほど格式のある学校ではないし、だいたい山深い学校の裏庭に
中世ヨーロッパ風の庭園があること自体がおかしい。
そもそも、その旧校舎の裏側はすぐ裏山になっており、そこに俺が見た庭園の広さが入るだけのスペースは無いはずだった。
あれは結局なんだったんだろう。
542 :本当にあった怖い名無し :04/09/14 18:13:49 ID:wCM+9pj3
昔俺ん家には瞬間移動できる箪笥(クローゼット?)があった。
2階の箪笥から1階客間の仏壇とか入れる押し入れのとこに移動できた。
プール教室に行くのが嫌で2階の箪笥に隠れてて親が俺を探しに2階に上がってくると俺は1階に逃げた。
何故か1階から2階には移動した記憶は無い(出来なかったらしい)。
今でもその箪笥あるけど移動できない…
昔は箪笥の奥に観音開きの扉があってそこから出ると1階客間に移動出来たのに扉すら無くなってる。
543 :狸 :04/09/14 20:06:30 ID:8N7Sju2g
>>542
おお「ナルニア国物語」だ!
たんすの中に隠れて神隠しに遭う、というのもちらほら耳にするケースなので、確実に生還出来た彼は大変な強運の持ち主でしょう。
タイミングが悪ければそのまま「神の国」へ旅立っていた可能性も…
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