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コラーゲンの美肌効果
2009.12.29 (Tue) | Category : トピックス
『コラーゲンを飲むと(食べると)肌にいい』
『コラーゲン入り美容液で美しい肌に!』
町で見かける、このキャッチコピー。
一度は目にしたことがあるだろう。
今回は、都市伝説というか疑似科学のお話。
コラーゲンとは、真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを構成する水溶性タンパク質のひとつで、多細胞動物の細胞外基質の主成分で、ヒトで言えば体内のタンパク質総量のうち約30%をも占める、重要成分である。
基本組成は10万ほどの分子量の紐が3本集まって一単位となり、これがいくつも結合して作られる巨大な分子でもある。主な役割は力学的な弾力や強度を与えることである。
さて。
果たしてコラーゲンを経口摂取したり、また皮膚に塗布することで効果は得られるのか。
答えは『(ほとんど)得られない』である。
なぜか。
まずは美容液についてみてみよう。
人間の皮膚は皮下脂肪、真皮、表皮の順で構成されている。
もちろん表皮が一番外側。
コラーゲンが存在するのは真皮である。
コラーゲンが真皮に到達するには表皮をすり抜けないと意味がないわけだが、そう簡単な話ではない。
何でもかんでも吸収してしまっては危険なので、表皮は角質細胞により防御されていて、水溶性物質は一切吸収しない。油溶性物質でも、かなり小さな分子量のものしか吸収できない。
そう。
そもそも高分子で、水溶性物質であるコラーゲンは表皮の角質層でブロックされ、真皮まで届かないのである。
ただし表皮に塗ることで一時的にとはいえ保湿効果はあるので、完全なるまったくの嘘、というわけではない。ようは「美肌効果はない。保湿効果ならある」ということで考えればよいだろう。
では経口摂取ではどうだろうか。
そもそも食物や飲料は胃に入り、胃液により消化される。
これは消化吸収を促進するための準備であり、一般的な飲食物は小さな分子化合物に分解される。
で、問題のコラーゲンであるが、コラーゲン自体も小さな分子に分解されてしまう。
しかし、小さな分子とは単なるタンパク質であり、消化された結果、コラーゲンとしての特性を失ってしまうのである。
よって、コラーゲンを食べたり飲んだりしても「コラーゲンが吸収される」のではなく「元々コラーゲンだったタンパク質」が吸収されるだけの話なのだ。
ただし、近年の研究結果でいえばコラーゲンを摂取することにより、傷ついた皮膚を修復する手助けをする働きが確認されたという話があるため、これも「美肌効果」ではなく「傷が治りやすい」ということでいえば正解である。
しかも、別段コラーゲンを摂取しなくても、人間の体は最優先でコラーゲンを生成する。
つまり普通の食生活を送っていれば肌やその他にコラーゲンは供給されていくのである。
従って、コラーゲン摂取については、心理的効果…プラシーボ以上の期待をしないほうがよいのであろう。
『コラーゲン入り美容液で美しい肌に!』
町で見かける、このキャッチコピー。
一度は目にしたことがあるだろう。
今回は、都市伝説というか疑似科学のお話。
コラーゲンとは、真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを構成する水溶性タンパク質のひとつで、多細胞動物の細胞外基質の主成分で、ヒトで言えば体内のタンパク質総量のうち約30%をも占める、重要成分である。
基本組成は10万ほどの分子量の紐が3本集まって一単位となり、これがいくつも結合して作られる巨大な分子でもある。主な役割は力学的な弾力や強度を与えることである。
さて。
果たしてコラーゲンを経口摂取したり、また皮膚に塗布することで効果は得られるのか。
答えは『(ほとんど)得られない』である。
なぜか。
まずは美容液についてみてみよう。
人間の皮膚は皮下脂肪、真皮、表皮の順で構成されている。
もちろん表皮が一番外側。
コラーゲンが存在するのは真皮である。
コラーゲンが真皮に到達するには表皮をすり抜けないと意味がないわけだが、そう簡単な話ではない。
何でもかんでも吸収してしまっては危険なので、表皮は角質細胞により防御されていて、水溶性物質は一切吸収しない。油溶性物質でも、かなり小さな分子量のものしか吸収できない。
そう。
そもそも高分子で、水溶性物質であるコラーゲンは表皮の角質層でブロックされ、真皮まで届かないのである。
ただし表皮に塗ることで一時的にとはいえ保湿効果はあるので、完全なるまったくの嘘、というわけではない。ようは「美肌効果はない。保湿効果ならある」ということで考えればよいだろう。
では経口摂取ではどうだろうか。
そもそも食物や飲料は胃に入り、胃液により消化される。
これは消化吸収を促進するための準備であり、一般的な飲食物は小さな分子化合物に分解される。
で、問題のコラーゲンであるが、コラーゲン自体も小さな分子に分解されてしまう。
しかし、小さな分子とは単なるタンパク質であり、消化された結果、コラーゲンとしての特性を失ってしまうのである。
よって、コラーゲンを食べたり飲んだりしても「コラーゲンが吸収される」のではなく「元々コラーゲンだったタンパク質」が吸収されるだけの話なのだ。
ただし、近年の研究結果でいえばコラーゲンを摂取することにより、傷ついた皮膚を修復する手助けをする働きが確認されたという話があるため、これも「美肌効果」ではなく「傷が治りやすい」ということでいえば正解である。
しかも、別段コラーゲンを摂取しなくても、人間の体は最優先でコラーゲンを生成する。
つまり普通の食生活を送っていれば肌やその他にコラーゲンは供給されていくのである。
従って、コラーゲン摂取については、心理的効果…プラシーボ以上の期待をしないほうがよいのであろう。
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Title : 無題
コラーゲン食品を愛用している方々、どうか気を悪くしないで下さいませ。
今までは、単なる取り越し苦労だったのです。
これからは、わざわざそうしなくても日常生活で常に作られていると考えればいいのです。
そう考えれば楽ですし、いつかはお肌もピチピチに…………………
ならないか…
火巳ヶ家 2009.12.29 (Tue) 18:27 編集
Re:無題
美肌になるかどうかは別として、健康な肌にはなるでしょうね!
無理な日焼けとかしなければ、の話ですが。
2009.12.30 14:03
Title : 無題
そうだとしても
塗ら(飲ま)ずにはいられない悲しさ…(ρ_;)
気休めでもいいんだもん…
とら子 2010.01.01 (Fri) 04:08 編集
Re:無題
ものすごい不健康な生活をしてるワタシが言うのもなんですが、規則正しい生活をしてれば肌はきれいになると思うんですがねぇ。
やっぱ男には女性の気持ちはわからないのでしょうか…
2010.01.01 12:17