都市伝説・・・奇憚・・・blog
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SF好き
2009.07.25 (Sat) | Category : 誰も信じない人へ
614 名前:1/2 投稿日:2007/08/04(土) 15:28:16 ID:lzIpLcby
去年の今頃の話だが
その頃俺は、昔のSF小説にはまってた
ノリが良くて勧善懲悪なところが、何かスカッとして面白くて、復刻版の文庫を買ってきては読んでいた
ある晩、本を読みながら眠ってしまった俺は、ふと気配を感じて目を覚ました
部屋の隅に人が居た
30過ぎくらいの女で、夏なのにセーターと長くて分厚いスカート
壁にもたれて座り、本を読んでいる
ものすごく驚いたが、寝ぼけているせいか不思議と怖くなかった
おばさんだがよく見ると、前に見たアメリって映画の主人公に似ていて結構見られる
何となくぼーっと見ていると、女がこっちを向いて笑った
「こういうの好きなら○○に聞いてごらん。まだあるから」
そう言って持ってた本をこちらに見せた
寝る前に読んでたスペースオペラだった
そこで目が覚めた。朝になってた
変な夢だなーと思ったが、部屋の隅をみてびっくりした
俺のSF本が数冊重ねて置いてあった
そして一番上に寝る直前まで読んでた本が、きちんと置いてあった
615 名前:2/2 投稿日:2007/08/04(土) 15:29:37 ID:lzIpLcby
マジかよ、としばらく頭を抱えたが、ふと気になった
女が言っていた○○って誰だ?
俺の周りで○○って名前は父親だけだ
他に思い当たる相手もいないし、早速仕事から帰ってきたら聞いてみた
一応夕べの文庫本と、姉からアメリのDVDも借りておいた
最初父はお前大丈夫か?と言う顔をしていたが、本とDVDを見た途端、態度が変わった
「姉ちゃんか・・・そういやもうじき盆だったな。よし、今度の休み墓参りに行くぞ。お前も来いよ」
その姉ちゃんは、正確には父の従姉だったそうだ
父より10歳近く年上で、良く面倒を見てもらったらしい
何か変わった人で本と香水と古い香水ビンが大好きで、35で死ぬまで独身だったそうだ、
だけどすごく優しくて、父も周りの人にも好かれていたそうだ
母とも仲が良かったらしく、そういえば何か話を聞いた覚えもある
母が宝物にして飾ってあるビンのコレクションが、その人の形見だったとか
絶版品で貴重品とか言ってて、昔姉が勝手に触って怒られていた
何で俺のとこに出てきたんだろうと聞くと父は、
「嬉しかったんだろ。姉ちゃんこういう話好きだったからな」
それから休みになって父の実家に行くと、父の言葉通りに物置からどっさり本が出てきた
その中に昔のハヤ○ワSF文庫の初版も山ほど混ざってた
俺の読んでた本もそこにあった
時々、この人が生きててくれたら、今頃どんな本を読んでたのかと考える
去年の今頃の話だが
その頃俺は、昔のSF小説にはまってた
ノリが良くて勧善懲悪なところが、何かスカッとして面白くて、復刻版の文庫を買ってきては読んでいた
ある晩、本を読みながら眠ってしまった俺は、ふと気配を感じて目を覚ました
部屋の隅に人が居た
30過ぎくらいの女で、夏なのにセーターと長くて分厚いスカート
壁にもたれて座り、本を読んでいる
ものすごく驚いたが、寝ぼけているせいか不思議と怖くなかった
おばさんだがよく見ると、前に見たアメリって映画の主人公に似ていて結構見られる
何となくぼーっと見ていると、女がこっちを向いて笑った
「こういうの好きなら○○に聞いてごらん。まだあるから」
そう言って持ってた本をこちらに見せた
寝る前に読んでたスペースオペラだった
そこで目が覚めた。朝になってた
変な夢だなーと思ったが、部屋の隅をみてびっくりした
俺のSF本が数冊重ねて置いてあった
そして一番上に寝る直前まで読んでた本が、きちんと置いてあった
615 名前:2/2 投稿日:2007/08/04(土) 15:29:37 ID:lzIpLcby
マジかよ、としばらく頭を抱えたが、ふと気になった
女が言っていた○○って誰だ?
俺の周りで○○って名前は父親だけだ
他に思い当たる相手もいないし、早速仕事から帰ってきたら聞いてみた
一応夕べの文庫本と、姉からアメリのDVDも借りておいた
最初父はお前大丈夫か?と言う顔をしていたが、本とDVDを見た途端、態度が変わった
「姉ちゃんか・・・そういやもうじき盆だったな。よし、今度の休み墓参りに行くぞ。お前も来いよ」
その姉ちゃんは、正確には父の従姉だったそうだ
父より10歳近く年上で、良く面倒を見てもらったらしい
何か変わった人で本と香水と古い香水ビンが大好きで、35で死ぬまで独身だったそうだ、
だけどすごく優しくて、父も周りの人にも好かれていたそうだ
母とも仲が良かったらしく、そういえば何か話を聞いた覚えもある
母が宝物にして飾ってあるビンのコレクションが、その人の形見だったとか
絶版品で貴重品とか言ってて、昔姉が勝手に触って怒られていた
何で俺のとこに出てきたんだろうと聞くと父は、
「嬉しかったんだろ。姉ちゃんこういう話好きだったからな」
それから休みになって父の実家に行くと、父の言葉通りに物置からどっさり本が出てきた
その中に昔のハヤ○ワSF文庫の初版も山ほど混ざってた
俺の読んでた本もそこにあった
時々、この人が生きててくれたら、今頃どんな本を読んでたのかと考える
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Title : 無題
いい話ですたf^_^;
紅桜 2009.07.26 (Sun) 06:41 編集
Re:無題
なんとなくジーンとしますね。
2009.07.28 16:07