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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.24 (Sun) Category : 

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気にかけてくれた人

2009.07.05 (Sun) Category : 誰も信じない人へ

小学生のとき、通学路に神社があった。

ある日普通に学校行ってたら、なんかその神社の方から「ぴー、ぴー」って聞こえる。
何だ? と思って行ってみたら、神社の裏に檻みたいな箱があった。地面に固定されていて、上面に蓋があったが当時二年生だった私は手が届かない。それくらいの大きさ。

(後で知ったが、その箱は飼えない犬猫を入れておくと保健所が取りに来るものだった)

その箱の中に、子犬が四匹入っていた。薄い毛布みたいなのも一緒に入ってて、その上でぴーぴー声をあげてた。昨日か今朝生まれたような、目も開いてない犬。

季節は冬。このままだと凍えると思って、犬を出そうとした。しかし蓋に手が届かない。
背伸びしたり、檻によじ登ったりしたが、どうしても届かない。

このままだと学校に遅刻する、帰りに母を呼んでどうにかしてもらおうと思い、そのままにして学校へ行った。その日は一日中犬のことを考えてたと思う。

で、帰りにダッシュで家に帰り、母を神社に引っ張っていった。
ところが、その時にはもう犬はみんな死んでいた。

私は母に頼んで犬達を出してもらい、毛布にくるんで持って帰り、家の前の空き地に埋めた。
私は今でも身長が低いが、あの時ほど自分の身長の低さを憎んだ事は無かったと思う。蓋に手が届いてれば、朝の時点でどうにかできたかもしれなかったのに、と。

その日の夜、寝ていたら「ぴー、ぴー」という声で目が覚めた。
顔の横を見ると、埋めたはずの子犬がいて、それぞれ私の顔を舐めたり、頭をぐいぐいと私の顔に押し付けてきたりした。

私は何故か、ちっとも「変だ」とか思わなくて、寧ろ嬉しくて飛び起き、犬を抱っこしたり撫でたりした。
一晩中犬と遊んで、明るくなってきたら、犬達は部屋に入ってきた朝日に溶けるように消えてしまった。

信じてくれないかな……と思いつつ母にその事を話すと、母は
「あの子達、多分嬉しかったんだよ。捨てられて誰にも気にかけられずに死ぬかもしれなかったのに、最後の最後にあんたが気にかけてくれたのが。だからお礼しに来てくれたんじゃない」
と言って、馬鹿にしないで笑った。
 
それからしばらくして弟が捨て犬を拾ってきて、そいつは今も家にいる。

死んでほしくないけど、その時が来たら、こいつも出てきてくれたらいいな

 








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Title : 無題

いい話しだ

キャサリン 2009.07.05 (Sun) 09:21 編集

Re:無題

ですね。
わんわんぉ!

2009.07.06 01:08

Title : 無題

目頭が熱くなりました。お母さんも優しい人だ~

みーな 2009.07.05 (Sun) 17:09 編集

Re:無題

わんわんぉも救われたんでしょうね!

2009.07.06 01:13

Title : 無題

素敵な母親に素敵な子供。理想です。

NONAME 2009.07.05 (Sun) 21:51 編集

Re:無題

こんな家庭がいいですね。
お父さんもきっとステキな方なんでしょうね。

2009.07.06 01:14

Title : 無題

人間皆こうであったらいいのに

マガンドルーズ 2009.07.06 (Mon) 11:12 編集

Re:無題

そうですねー。
世の中イロイロあって疲れますよね。

2009.07.07 01:18

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