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こっくりさん(4)
2009.03.16 (Mon) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
ある小学校で4人の子供が死んだ。
血まみれの文房具が散乱する教室には遺体の他にろうそく、灰になった紙、十円玉、テープレコーダー等があった。
警察では捜査の為、テープを検証することになった。
これはそのテープの内容である。
- - - - - - - - -
「あ、あ~・・・・・・まわってる?」
「多分大丈夫」
「なんか、ホントに知らない人の声入ってたらどうする」
「やめてよ、気持ち悪い」
「静かにしろよ、見つかっちゃうだろ」
「そうだね」
「じゃ、はじめよう!」
「○ッちゃん、ろうそく」
「ちょっとまって・・・・・・はい」
「火事にならないかな?」
「大丈夫だって、カーテン閉めてるし、先生も帰ったから見つかんないよ」
「いい? はじめるよ」
「うん」
「いいよ」
「×太、力入れんなよ」
「入れてないよ、ほら」
「全員ちゃんと(指)置いて」
「いい? こっくりさん、こっくりさん、お越しくださいませ、
こっくりさん、こっくりさん、お越しくださいませ」
(中略)・・・・以下しばらく、雑談と呼び出しが続く
「全然動かないよ」
「おかしいな、こっくりさん、こっくりさん、おいでになりましたらお返事お願いします」
「あ!!」
「動いた!!」
「『はい』!!」
「いやー」
「動いてる動いてる」
「おれ、力入れてないよ」
「来た、こっくりさん」
(中略)・・・・以下しばらく、騒ぐ声と質問が続く
「もお、いい?」
「うん」
「そろそろ帰ろう」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・ッ!」
「『いいえ』」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・また『いいえ』だ」
「ちょっと、まずいよ、帰ってくれないよ」
「○木ちゃんどうしよう」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「また!! やだ、やめてよ!!」
「×西!! おまえだろ、やめろよ」
「私じゃないよ!!」
「絶対、(指を)離しちゃ駄目だよ」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・・」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・・」
「こっくりさん、こっくりさ・・・」
「もう、やめろよ!!」
「(指を)離しちゃ駄目!!」
「こっくりさん、こっくりさん、どうすれば、お帰りくださいますか?」
「『あ』『ぶ』『ら』『あ』『げ』」
「そんなの用意してないよぉ!!」
「どうしよう・・・・・・」
「こっくりさん、こっくりさん、油揚げはありません。」
「動かない・・・」
「こっくりさん、こっくりさん、油揚げはありません。どうすれば、お帰りくださいますか?」
「『お』『み』『き』・・・・なにそれ?」
「わかんない。どうしよう」
「こっくりさん、こっくりさん、オミキはありません。どうすれば、お帰りくださいますか?」
「『こ』『ろ』『す』・・・・・・うそ・・・」
「もう止めろよ!! ×西!! おまえだろ、やめろよ」
「私じゃない!!」
「もう、やだ」(泣き声)
「×村! 静かにして!!」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください。もう、おかえりください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・・『ひ』『と』『り』」
「こっくりさん、こっくりさん、『一人』なんですか?」
「・・『ひ』・・『と』・・『り』・・・・『だ』『け』・・『つ』・・『れ』『て』・・・・『い』『く』」
「やだ、やだ、やだ!!」
「(泣き声)」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「まだ、動いてる!!」
「『ほ』・・『か』『は』・・・・・・」
「・・・・・・」
「『こ』『ろ』『す』」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「『いいえ』」
「もう、いや!!」
「(指を)離しちゃ駄目!!」
「もう、知らない!! 私帰る!!」
「離しちゃった・・・・・・」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「・・・・・・動かないよ・・」
「どうしよう、ねえ! どうしよう!!」
「私、知らないよ! 私、しらない!!」
「やだ、(戸が)開かない!!」
「鍵かけられちゃったんだ!!!」
「どうしよう! ねえ、どうしよう!!」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「いつまでやってんだよ!」
「だって、帰ってもらわなきゃ!!」
「窓は!?」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
シャッ(カーテンレールの音)
「いやあぁぁぁぁ!!!」
「キャァー!!」
「こっくりさん、こっくり・・」
テープはここで切れていた。
もう片面にはなにも録音されていない。
遺体の状況から、各自の手にした血にまみれたカッター、定規、縦笛、箒、などから、互いに殺し合たようにも見えた。
学校では、各教室に鍵が取り付けられていたが、数年前から、実際に鍵をかけるのは、使われていない教室だけになっていた。
事件当夜も、現場となった教室の鍵は開けられたままだった。
ろうそくは途中で消えており、もし、ろうそくの明かりが点いていれば、用務員が見回りをする際に気が付いたはずである。
また、窓には全て鍵がかけられていたが、窓の外側には、一つだけ、子供のものと思われる、血の手形が残されている。
不思議なことに、教室からは四人の遺体が発見されたが、遺体のどの指紋もその手形とは一致していない。
声紋鑑定の結果、テープには五人の声が録音されていた。
教員、生徒に確認をした所、テープ中の「○ッちゃん」と呼ばれる女子生徒を知るものは、誰も居なかった。
この事件の真相は、未だ解明されていない。
血まみれの文房具が散乱する教室には遺体の他にろうそく、灰になった紙、十円玉、テープレコーダー等があった。
警察では捜査の為、テープを検証することになった。
これはそのテープの内容である。
- - - - - - - - -
「あ、あ~・・・・・・まわってる?」
「多分大丈夫」
「なんか、ホントに知らない人の声入ってたらどうする」
「やめてよ、気持ち悪い」
「静かにしろよ、見つかっちゃうだろ」
「そうだね」
「じゃ、はじめよう!」
「○ッちゃん、ろうそく」
「ちょっとまって・・・・・・はい」
「火事にならないかな?」
「大丈夫だって、カーテン閉めてるし、先生も帰ったから見つかんないよ」
「いい? はじめるよ」
「うん」
「いいよ」
「×太、力入れんなよ」
「入れてないよ、ほら」
「全員ちゃんと(指)置いて」
「いい? こっくりさん、こっくりさん、お越しくださいませ、
こっくりさん、こっくりさん、お越しくださいませ」
(中略)・・・・以下しばらく、雑談と呼び出しが続く
「全然動かないよ」
「おかしいな、こっくりさん、こっくりさん、おいでになりましたらお返事お願いします」
「あ!!」
「動いた!!」
「『はい』!!」
「いやー」
「動いてる動いてる」
「おれ、力入れてないよ」
「来た、こっくりさん」
(中略)・・・・以下しばらく、騒ぐ声と質問が続く
「もお、いい?」
「うん」
「そろそろ帰ろう」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・ッ!」
「『いいえ』」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・また『いいえ』だ」
「ちょっと、まずいよ、帰ってくれないよ」
「○木ちゃんどうしよう」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「また!! やだ、やめてよ!!」
「×西!! おまえだろ、やめろよ」
「私じゃないよ!!」
「絶対、(指を)離しちゃ駄目だよ」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・・」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・・」
「こっくりさん、こっくりさ・・・」
「もう、やめろよ!!」
「(指を)離しちゃ駄目!!」
「こっくりさん、こっくりさん、どうすれば、お帰りくださいますか?」
「『あ』『ぶ』『ら』『あ』『げ』」
「そんなの用意してないよぉ!!」
「どうしよう・・・・・・」
「こっくりさん、こっくりさん、油揚げはありません。」
「動かない・・・」
「こっくりさん、こっくりさん、油揚げはありません。どうすれば、お帰りくださいますか?」
「『お』『み』『き』・・・・なにそれ?」
「わかんない。どうしよう」
「こっくりさん、こっくりさん、オミキはありません。どうすれば、お帰りくださいますか?」
「『こ』『ろ』『す』・・・・・・うそ・・・」
「もう止めろよ!! ×西!! おまえだろ、やめろよ」
「私じゃない!!」
「もう、やだ」(泣き声)
「×村! 静かにして!!」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください。もう、おかえりください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・・『ひ』『と』『り』」
「こっくりさん、こっくりさん、『一人』なんですか?」
「・・『ひ』・・『と』・・『り』・・・・『だ』『け』・・『つ』・・『れ』『て』・・・・『い』『く』」
「やだ、やだ、やだ!!」
「(泣き声)」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「まだ、動いてる!!」
「『ほ』・・『か』『は』・・・・・・」
「・・・・・・」
「『こ』『ろ』『す』」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「『いいえ』」
「もう、いや!!」
「(指を)離しちゃ駄目!!」
「もう、知らない!! 私帰る!!」
「離しちゃった・・・・・・」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「・・・・・・動かないよ・・」
「どうしよう、ねえ! どうしよう!!」
「私、知らないよ! 私、しらない!!」
「やだ、(戸が)開かない!!」
「鍵かけられちゃったんだ!!!」
「どうしよう! ねえ、どうしよう!!」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「いつまでやってんだよ!」
「だって、帰ってもらわなきゃ!!」
「窓は!?」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
シャッ(カーテンレールの音)
「いやあぁぁぁぁ!!!」
「キャァー!!」
「こっくりさん、こっくり・・」
テープはここで切れていた。
もう片面にはなにも録音されていない。
遺体の状況から、各自の手にした血にまみれたカッター、定規、縦笛、箒、などから、互いに殺し合たようにも見えた。
学校では、各教室に鍵が取り付けられていたが、数年前から、実際に鍵をかけるのは、使われていない教室だけになっていた。
事件当夜も、現場となった教室の鍵は開けられたままだった。
ろうそくは途中で消えており、もし、ろうそくの明かりが点いていれば、用務員が見回りをする際に気が付いたはずである。
また、窓には全て鍵がかけられていたが、窓の外側には、一つだけ、子供のものと思われる、血の手形が残されている。
不思議なことに、教室からは四人の遺体が発見されたが、遺体のどの指紋もその手形とは一致していない。
声紋鑑定の結果、テープには五人の声が録音されていた。
教員、生徒に確認をした所、テープ中の「○ッちゃん」と呼ばれる女子生徒を知るものは、誰も居なかった。
この事件の真相は、未だ解明されていない。
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Title : 無題
その時確かに居た筈の○ッちゃん……コックリさんのメンバーは存在を認識して居るのに、他の生徒達は知らない○ッちゃん……彼女は一体?他に途中で出た『お』『み』『き』はもしかしたら『御神酒』の事?
U.T.S 2009.03.17 (Tue) 11:44 編集
Re:無題
おみき=お神酒
だと思います。
正体不明の女の子は、もしかしたら彼女自身がコックリさんなのかも…
2009.03.17 20:47
Title : 無題
不思議に思ったんですけど、こっくりさんのセリフは誰かが声に出してたのでしょうか?
もしかして○ッチャンの声?
西狐 2009.03.18 (Wed) 02:54 編集
Re:無題
声ではなく、紙の上の文字を表現したものですね。
2009.03.18 21:57
Title : 無題
こっくりさんとかそういい危険な遊びは、興味本位や遊び半分で安易にやってはいけないと思います。
つるかめ 2009.03.18 (Wed) 09:39 編集
Re:無題
でも子供の頃はやっちゃうんですよねー…
2009.03.18 21:58
Title : 無題
レコーダーなので警察が聞いた時にわ、音声しか聞き取れないかと…
西狐 2009.03.19 (Thu) 01:05 編集
Re:無題
あっ
そうですね!
そういえばテープレコーダーでしたね。
誰なんでしょう?
2009.03.19 20:42
Title : 無題
「ひとりつれてく」「ほかはころす」って言ってたから…こっくりさんは子供たちを殺し合わせた後、生き残った○ッちゃんを連れ去り、存在ごと消した…っていうのも考えられるかな?
暗 2013.12.14 (Sat) 12:30 編集
Re:無題
なんか蠱毒みたいだね
2013.12.16 21:16