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都市伝説・・・奇憚・・・blog

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2024.11.22 (Fri) Category : 

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100人の村(1)

2007.09.30 (Sun) Category : 都市伝説・考察・真相

さて、日本語版は本にもなり、ネット上でも「感動した」「いい話だ」という話が散見されたこのチェーンメール。

もとはメドゥズ婦人という方が作った「もし地球が1000人の村だったら」がオリジナルだということをご存知だろうか。 

原文ではクリスチャンが一番多い、とされているが、日本語版では仏教と逆転されている。
大人気になった日本語バージョンだが、これは、明らかに3つのパートから成っていて、それぞれ作者とが違い、思想も違うと思われる。

順番としては
1)パート1…オリジナル1000人の村が改変されて100人の村パート1(もし現在の人類統計~火を見るより明らかです)になる。

2)パート2(また、次のような視点~ずっと恵まれているからです)が誰かによって付加される。

3)さらに誰かによってパート3(昔の人はこう言いました~生きていきましょう)が付加された。

だから、言っていることに、一貫性が感じられない。 


【パート1】これは、地球上の富がきわめて不均衡に配分されているという、いわゆる「南北問題」を直観的な数字で示したもの。最後に、「相手をあるがままに受け入れること、自分と違う人を理解すること、そして、そういう事実を知るための教育」を強調している。

これは、オリジナルのメドウズ婦人の思想を、匿名の誰かが敷衍したものだろう。
ここにあるのは、イメージを喚起する数字の力であり、普段は見えない南の国の人々への視線をうながす思想だ。


【パート2】これは、まったく別の人間によって付加された文章である。
ここにあるメッセージは、「南の貧しい人々と比較したときに、われわれは恵まれている」ということに尽きる。ここがいちばん危ない。このパートの視線は、完全に、北に住むわれわれの側に向けられている。あなたは、このパートをどのように読んだのか。


【パート3】ここにあるのは、「物や金に執着せずに、他人からの視線も気にせずに、いまここを自由に生きていこう」という考え方。ある意味で、自由と解放の境地である。

しかし、ここに至って、「搾取され、奪われている南の国の人々に対する視線」というものは、完全に消滅している。最初の一行の「わが身から出るもの」というのを、南の国の人たちへの援助というふうに読み込まない限り、もうそこには彼らへの視線は見いだせない。

この日本語版「100人の地球村」はオリジナル1000人の村にあった、メドゥズ婦人の「南の国の人々への視線」が、次々と薄められ、いまここにいる私とその小さな周辺の自己肯定へと、どんどん矮小化されていった結果できた文章であると見ることができる。 

もちろん、この文章を使って、いままで南の人々のことを考えたこともなかった人間に、この問題を気付かせる立派な教材とすることは可能である。
あるいは、一見恵まれているかのように見えるわれわれの生活の内実を、さらに高次元から再考するためのツールとして使うことも可能である。

あるいは、北に住むわれわれの視野の狭さ、傲慢な態度に気付かせる文章となることも可能である。それらはすべて、あなたが、どこに感動してこの文章をみなに伝えようと思ったかにかかっている。 

しかし、その前に、ちょっと立ち止まって考えてみてほしい。あなたにとってこの文章はいったい何だったのかを。 

この文章を書いたのは、
女性で、白人(白人以外を一緒くたにしていることからも推察できる)で、キリスト教崇拝者で(一番多い宗教をあげるなら6割近くを占める仏教である)、しかもアメリカ国籍の人であろうことは容易にわかる。

そして、【パート2】は恵まれない人と自分を比べてしか幸福を感じることができない卑屈な思想である。

【パート3】にいたっては、恵まれない大多数の人がいるこの地球を天国と思え、ときている。この文章からは何も改善は生まれず、ただただ自分を安堵させるための手段でしかないのである。

参考、引用サイト:生命学ホームページ
http://www.lifestudies.org/jp/tero08.htm









拍手[4回]

STATE OF THE VILLAGE REPORT

If the world were a village of 1000 people:
584 would be Asians
123 would be Africans
95 would be East and West Europeans
84 Latin Americans
55 Soviets (still including for the moment Lithuanians, Latvians, Estonians, etc.)
52 North Americans
6 Australians and New Zealanders

The people of the village would have considerable difficulty communicating:
165 people would speak Mandarin
86 would speak English
83 Hindi/Urdu
64 Spanish
58 Russian
37 Arabic
That list accounts for the mother-tongues of only half the villagers. The other half speak (in descending order of frequency) Bengali, Portuguese, Indonesian, Japanese, German, French, and 200 other languages.
In the village there would be:
300 Christians (183 Catholics, 84 Protestants, 33 Orthodox)=
175 Moslems
128 Hindus
55 Buddhists
47 Animists
210 all other religions (including atheists)

One-third (330) of the people in the village would be children. Half the children would be immunized against the preventable infectious diseases such as measles and polio.
Sixty of the thousand villagers would be over the age of 65.
Just under half of the married women would have access to and be using modern contraceptives.
Each year 28 babies would be born.
Each year 10 people would die, three of them for lack of food, one from cancer. Two of the deaths would be to
babies born within the year.
One person in the village would be infected with the HIV virus; that person would most likely not yet have developed a full-blown case of AIDS.
With the 28 births and 10 deaths, the population of the village in the next year would be 1018.

In this thousand-person community, 200 people would receive three-fourths of the income; another 200 would receive only 2% of the income.
Only 70 people would own an automobile (some of them more than one automobile).
About one-third would not have access to clean, safe drinking water.
Of the 670 adults in the village half would be illiterate.

The village would have 6 acres of land per person, 6000 acres in all of which:
700 acres is cropland
1400 acres pasture
1900 acres woodland
2000 acres desert, tundra, pavement, and other wasteland.
The woodland would be declining rapidly; the wasteland increasing; the other land categories would be roughly stable. The village would allocate 83 percent of its fertilizer to 40 percent of its cropland -- that owned by the richest and best-fed 270 people. Excess fertilizer running off this land would cause pollution in lakes and wells. The remaining 60 percent of the land, with its 17 percent of the fertilizer, would produce 28 percent of the foodgrain and feed 73 percent of the people. The average grain yield on that land would be one-third the yields gotten by the richer villagers.

If the world were a village of 1000 persons, there would be five soldiers, seven teachers, one doctor. Of the village's total annual expenditures of just over $3 million per year, $181,000 would go for weapons and warfare, $159,000 for education, $132,000 for health care.

The village would have buried beneath it enough explosive power in nuclear weapons to blow itself to smithereens many times over. These weapons would be under the control of just 100 of the people. The other 900 people would be watching them with deep anxiety, wondering whether the 100 can learn to get along together, and if they do, whether they might set off the weapons anyway through inattention or technical bungling, and if they ever decide to dismantle the weapons, where in the village they will dispose of the dangerous radioactive materials of which the weapons are made. <END>
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Title : 無題

この文を差別的だというのは同感ですが、あなたはこの世界で我々にどうしろといいたいのですか?私は世界で最も富裕な部類に入るようですが、世界をかえられる様な力は持ち合わせていません。せいぜいどう使われるかわからない募金に小銭を差し出す程度です。非力でこの文が言う富裕な人は苦しむ人々のためにどうしろというのですか?あなたは町をうろつくホームレスの方が生涯幸せになるため全力を捧げますか?私たちは目の前に苦しむ人にすら手を差し伸べられないのですから遠い国の人々はなおさらです。では我々に出来ることは自らがいかに恵まれているかを知り、恵まれた普段を有意義に生き、ささやかな幸せに感謝する事ではないでしょうか。長文駄文申し訳ありませんが、何か言わずにはいられませんでした

KAK 2008.01.14 (Mon) 16:05 編集

Re:無題

長文、ありがとうございます。
まず、あくまでも個人的な解釈であることを先に述べておきます。

本題ですが。
私が言いたいのは

①この話の本当の作者であるメドゥズ婦人が言おうといていたことを改変することで彼女の真意が掻き消えてしまっている、ということ。コレは許されることではありません。

②この文から読み取れるのは安堵と上から見た目線のみで、だから「助け合おう」とか「何かをしよう」とは一言も述べられていないこと。

大きく分けてこの2点です。

KAKさんのおっしゃることも理解できます。
私も人助けをできるほどの人間ではありませんので。

ただ、幸せであることを知り、感謝することとこの文全部を通して読み取れる
「差別的優越感」とは別物だと思った次第です。

2008.01.15 00:50

Title : 無題

これ逆に貧困層の人が読んだらどんな気持ちだよ?

江田島 2016.01.13 (Wed) 02:25 編集

Re:無題

これってどれです?
本文のほう?考察のほう?

まあ読んだところで別段どうとも思わないだろうと思いますが。

2016.01.14 19:39

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