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祖母とのかくれんぼ
2008.11.05 (Wed) | Category : 誰も信じない人へ
自分が3歳の時の事、父方の祖母が亡くなった。
皆さんお察しの通り人に対しての死という現実の認識出来ない子供のこと、私はキャッキャッ親戚の連中とふざけ走り回りそれこそ幼児版盆か正月かといった趣で次第の重大さなど知る由もなかった。
棺桶に打つ釘も訳のわからないまま石をガンガンやってた記憶がある。
幼児組はかくれんぼをやろうという事になり鬼でない私は三面鏡と大きなお茶の木箱の間に隠れた。
体が小さい私は結構奥の方まで進んでいった。
奥には体育座りの格好で亡くなった筈の祖母が
「よっちゃん、こっちこっち」
と手招きをして私を促してくれた。
私が「おばあちゃんもかくれんぼしてるの?」
と問うと祖母は
「そうだよ。ここにいることは誰にも言っちゃだめだよ。」
と答えた。
「じゃあ、別の場所に隠れる」
と言い私は結局押し入れの布団の間に隠れた。
当然そのまま隠れ続けていた祖母が見つかることは最後までなかった…。
私も小学生になり林間学校の宿泊研修で怖い話をしようという事になり、その時初めて祖母の隠れ場所を言ってしまった。
世も更けそれぞれみんなが眠りにつく頃、私だけ寝袋の中で涙が止まらなかった。
ネタにした事、おもしろおかしく語った事、隠れ場所をばらしてしまった事。
純粋に正直になろうと思う時、今でもあのかくれんぼの事を思い出します。
皆さんお察しの通り人に対しての死という現実の認識出来ない子供のこと、私はキャッキャッ親戚の連中とふざけ走り回りそれこそ幼児版盆か正月かといった趣で次第の重大さなど知る由もなかった。
棺桶に打つ釘も訳のわからないまま石をガンガンやってた記憶がある。
幼児組はかくれんぼをやろうという事になり鬼でない私は三面鏡と大きなお茶の木箱の間に隠れた。
体が小さい私は結構奥の方まで進んでいった。
奥には体育座りの格好で亡くなった筈の祖母が
「よっちゃん、こっちこっち」
と手招きをして私を促してくれた。
私が「おばあちゃんもかくれんぼしてるの?」
と問うと祖母は
「そうだよ。ここにいることは誰にも言っちゃだめだよ。」
と答えた。
「じゃあ、別の場所に隠れる」
と言い私は結局押し入れの布団の間に隠れた。
当然そのまま隠れ続けていた祖母が見つかることは最後までなかった…。
私も小学生になり林間学校の宿泊研修で怖い話をしようという事になり、その時初めて祖母の隠れ場所を言ってしまった。
世も更けそれぞれみんなが眠りにつく頃、私だけ寝袋の中で涙が止まらなかった。
ネタにした事、おもしろおかしく語った事、隠れ場所をばらしてしまった事。
純粋に正直になろうと思う時、今でもあのかくれんぼの事を思い出します。
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