都市伝説・・・奇憚・・・blog
ここにいたあ
2008.06.10 (Tue) | Category : ホラー・怪奇現象・不思議現象
3日に田舎の墓参りに行ってきた。
毎年恒例で、俺は東京で一人暮らしして初めての里帰りだった。
寺には一族郎党が集まり、仲のいいいとこのDもきていた。お経も終わり、墓参りも終わって寺の座敷でみんなくつろいでいたとき、俺は東京のことをいろいろ聞かれて、うざいなあと思いつつ受け答えしてた。
見ると、Dの奴がなにか元気ない。どうしたのかと思い、話し掛けると、Dはこんな話しをした。
昨晩Dが寝ていると、なにか布団のまわりで気配がする。目をあけると、寝ている自分のまわりを何者かが、グルグルと回っている。
びっくりしたDが目をこらしてよく見ると、鬼みたいのが小走りに回っていたそうだ。
Dは金縛りにあい、声も出ない。
しばらく、恐怖に凍りついていると、頭の左側にお坊さんがふたり座っていて、お経をとなえている。
すると、走り回っていた鬼がピタッととまり、Dをまたいで
「ここにいたあ、ここにいたあ」
といって、覆い被さってこようとした。
「ぎゃーっ!」
翌日、つまり墓参りの日の朝に目がさめて、あれは夢だったのかどうかわからないが、自分としては、まちがいなく現実だと思う、といった。
俺はちょっと薄気味悪く思ったが
「夢なんじゃない」
とかいっていた。
そうしているうちに、座敷にはお坊さんも参加してお酒とか飲んで盛り上がっていた。
俺も参加し始めて、しばらく飲んでいた。
すると、ちょっと顔を赤くしたお坊さんが、すーっとDに近寄って、
「申し訳ないが、どうしようもない…」
と両肩に手を置いてシクシクと泣き出した。
突然のことにみんな驚いたが、酔っ払ったんだろうということで、お開きになった。その日、俺は実家に泊まり、
翌日にはバイトがあったので東京に帰ってきた。
バイトが終わり部屋に帰ると、留守電に母親の声でDが亡くなったから、電話くれと入っていた。
パニックになりながらも電話すると、その日にDが部屋で突然倒れ、病院に着く前に死んだということだった。
脳内出血だろうとのこと。
翌朝一番でまた田舎に帰ると、昨日の深夜に寺のお坊さんも亡くなったということだった。
こちらは心筋梗塞。なんでまた…と思ったが、両親たちも
「呼ばれたのかも」
とかなんとかいっていたが、俺にはDがいっていた話しがどうにも気になってしょうがない。
お坊さんもいない今、何かの因縁なのかどうか、聞くことはできないが、調べてみようかとも思っている。
今日の夕方に東京にもどってきたが、今、ネットとかでいろいろ調べてます。
おれにとってはマジに洒落にならない話なんです。
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