都市伝説・・・奇憚・・・blog
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遊園地(1)
2007.09.27 (Thu) | Category : 都市伝説・ホラー・オカルト
これは私の弟の友達の同僚が体験した出来事である。彼は仕事で短期間、仲間たちとある山の中のホテルに滞在していたのだが、仕事が終わり少し暇な時間が出来たので、彼らは山を降りて町まで遊びに出かけることにした。
山道を車で下っていると、突然木々の間から巨大な観覧車の姿が現れた。どうやらこの山には、遊園地があるようだ。どうせ行くあてもないのだから、せっかくなので立ち寄ってみようということになった。駐車場には他に車はなく、辺りに客の姿もまったく見当たらないが、窓口に係員の姿は見えるので営業していることは間違いないようだ。切符を買って園内に入ってみると、狭い園内にはやはり係員以外の人影は見当たらず、完全に貸しきり状態である。平日とはいえ、これほど閑散としていて経営がやっていけるのかと、このとき彼は少し疑問に思ったそうだ。
彼らは貸しきり状態をいいことに様々な乗り物に乗ったが、ジェットコースターなどは田舎のマイナーな遊園地にありがちなスリルにかけるもので、余り楽しくない。それになにしろ狭い園内なので、瞬く間に見る場所もなくなってしまった。そろそろ帰ろうかと思い始めたその時、ふと園内の端の方にあるお化け屋敷が目に止まった。そういえばあそこにはまだ入っていない。それでは最後にあそこに行ってみようということになり、一同はお化け屋敷の中に入っていった。
ここのお化け屋敷はいわゆるミラーハウス。鏡が迷路のように立ち並び、そのところどころに配置された安っぽい人形やマジックミラーなどの仕掛けで見るものを驚かせようという子供だましの代物である。予想通りとはいえ、余りにもしょぼくれた出来に彼らはがっかりしながらお化け屋敷を抜けると、そのまま車に乗ってホテルへと帰っていった。
帰りの車中で、つまらない場所だった、時間を損したなどと口々に言い合っていると、仲間のうちの一人だけがこういって反論した。いや、確かに乗り物はちゃちだし、大して広くもない遊園地だったが、あのお化け屋敷だけはすごかった。鏡の中で動いてあとをつけてくる鎧武者なんてすごくリアルだった、思わず震え上がったよ……と。もちろん、他の仲間たちは誰一人として鎧武者の姿など見ていない。
彼らはホテルに戻ると鎧武者の話など気のせいであるということを確認するために、ホテルの従業員にあの遊園地のことを尋ねてみた。すると、その従業員はこう答えたのだ。
「確かにあの場所に遊園地はありましたよ。でも、経営難で何年も前に取り壊されたので、今では更地になっているはずです」
彼らはこの話を聞いて、あの遊園地の大きな観覧車は遠くからではまったく気づかなかったのに、突然目の前に現れたということを思い出した。ホテルからの帰路、彼らはもう一度あの遊園地を探してみたのだが、同じ道を通っているはずなのになぜか見つける事は出来なかったそうである。
山道を車で下っていると、突然木々の間から巨大な観覧車の姿が現れた。どうやらこの山には、遊園地があるようだ。どうせ行くあてもないのだから、せっかくなので立ち寄ってみようということになった。駐車場には他に車はなく、辺りに客の姿もまったく見当たらないが、窓口に係員の姿は見えるので営業していることは間違いないようだ。切符を買って園内に入ってみると、狭い園内にはやはり係員以外の人影は見当たらず、完全に貸しきり状態である。平日とはいえ、これほど閑散としていて経営がやっていけるのかと、このとき彼は少し疑問に思ったそうだ。
彼らは貸しきり状態をいいことに様々な乗り物に乗ったが、ジェットコースターなどは田舎のマイナーな遊園地にありがちなスリルにかけるもので、余り楽しくない。それになにしろ狭い園内なので、瞬く間に見る場所もなくなってしまった。そろそろ帰ろうかと思い始めたその時、ふと園内の端の方にあるお化け屋敷が目に止まった。そういえばあそこにはまだ入っていない。それでは最後にあそこに行ってみようということになり、一同はお化け屋敷の中に入っていった。
ここのお化け屋敷はいわゆるミラーハウス。鏡が迷路のように立ち並び、そのところどころに配置された安っぽい人形やマジックミラーなどの仕掛けで見るものを驚かせようという子供だましの代物である。予想通りとはいえ、余りにもしょぼくれた出来に彼らはがっかりしながらお化け屋敷を抜けると、そのまま車に乗ってホテルへと帰っていった。
帰りの車中で、つまらない場所だった、時間を損したなどと口々に言い合っていると、仲間のうちの一人だけがこういって反論した。いや、確かに乗り物はちゃちだし、大して広くもない遊園地だったが、あのお化け屋敷だけはすごかった。鏡の中で動いてあとをつけてくる鎧武者なんてすごくリアルだった、思わず震え上がったよ……と。もちろん、他の仲間たちは誰一人として鎧武者の姿など見ていない。
彼らはホテルに戻ると鎧武者の話など気のせいであるということを確認するために、ホテルの従業員にあの遊園地のことを尋ねてみた。すると、その従業員はこう答えたのだ。
「確かにあの場所に遊園地はありましたよ。でも、経営難で何年も前に取り壊されたので、今では更地になっているはずです」
彼らはこの話を聞いて、あの遊園地の大きな観覧車は遠くからではまったく気づかなかったのに、突然目の前に現れたということを思い出した。ホテルからの帰路、彼らはもう一度あの遊園地を探してみたのだが、同じ道を通っているはずなのになぜか見つける事は出来なかったそうである。
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